リトル・ショップ・オブ・ホラーズ (1986年の映画)

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リトル・ショップ・オブ・ホラーズ
Little Shop of Horrors
監督 フランク・オズ
脚本 ハワード・アッシュマン
製作 デヴィッド・ゲフィン
ウィリアム・S・ギルモア
音楽 マイルズ・グッドマン
撮影 ロバート・ペインター
編集 ジョン・ジンプソン
製作会社 The Geffen Film Company
配給 アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザース
日本の旗 ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国の旗 1986年12月19日
日本の旗 1987年4月25日
上映時間 94分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $30,000,000
興行収入 $38,748,395[1]
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リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(Little Shop of Horrors)は1986年制作のアメリカ映画。1960年に制作された同名映画のミュージカルの映画化。

ストーリー[編集]

みなしごのさえないシーモアは、ムシュニク店長に拾われ育てられて以来、恋人の歯医者の暴力から逃れられないオードリーといっしょに花屋で働いている。そのシーモアが、ある日、中華街で奇妙な植物の鉢を買ってきた。それを店先に飾ったところ、客が興味をひかれて押しかけてきた。店長は、その植物を絶対に枯らすな、と命じるが、しかしその植物は、シーモアの血を吸う宇宙植物だった。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替(BDのみ収録)

製作経緯[編集]

ロジャー・コーマンの1960年公開の同名映画が、アラン・メンケンハワード・アッシュマンのコンビによって、1982年にオフブロードウェイでミュージカル化され、大ヒットした。このミュージカルをフランク・オズが映画化した。したがって、映画のリメイクというより、ミュージカルの映画化である。

エピソード[編集]

この作品も、元のコーマンの映画、ミュージカルと同様に、悲劇で終わるよう撮影された。しかしながら、公開直前のスニークレビューにおいて、結末に不満が出た。このため、急遽、最後の10分が追加再撮影され、現在のものとなった。そして、その後の舞台においても、この映画のハッピーエンドバージョンの方が上演されることが多い。

このミュージカル映画の成功により、メンケンとアッシュマンのコンビは、ジェフリー・カッツェンバーグが指揮する新ディズニーの長編アニメーション部門に抜擢され、『リトル・マーメイド』に始まるディズニー・ルネサンスの作品群を築く。 しかしオリジナルを製作・監督したロジャー・コーマンによると、「内容はさておき、予算に3000万ドルなんて掛けすぎ。収益率が悪くなるだけだ」とビジネス面においてのみ批判している(元作品の予算は12,000ドル、撮影日数2日だった)。

映画の中で出てくるコーラス隊は、ミュージカルの要素を引き継ぎ、かつストーリーの展開を助け進行役をつとめる10代3名(DVDの特典ギャラリー内では「古代ギリシャ劇のコロス」と記載されている)は、オーディションがニューヨーク、シカゴ、デトロイト、ワシントンDC、ロンドンで行われ有望な1,000名の中から選ばれた。3名ともニューヨーク在住で同じ学校、以前からの顔見知りだった。[2]

脚注[編集]

  1. ^ Little Shop of Horrors (1986)” (英語). Box Office Mojo. 2010年5月17日閲覧。
  2. ^ DVD『LiTTLE SHOP OF HORRORS』、ワーナー・ホームビデオ日本発売版、1986年制作

外部リンク[編集]