リチャード・フラナガン

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リチャード・フラナガンRichard Flanagan、1961年 - )は、オーストラリアの小説家である。

長編小説「グールド魚類画帖」によって英語圏をはじめとして世界的な評価を受けている。アボリジニの現状についてのジャーナリスティックな発言でも知られる。

略歴[編集]

タスマニア州出身。16歳で高校を退学するが、タスマニア大学で勉学を再開した後、オックスフォード大学院に入学した。既婚。

主な作品[編集]

「グールド魚類画帖」は彼にとって3作品目にあたる。実在する画家であり囚人のウィリアム・グールドが描いた、美しくもユーモラスな魚の絵が表紙に掲げられている。各章ごとにやはり同じく彼による魚類の絵が提示され、主人公に擬せられたグールドが、過酷な囚人生活の中でなぜその絵を描いたのかを通じて、この小説そのものの虚構的な構成が明らかにされていく。原書では章ごとに(血で書いたなどの)設定に応じた様々な色で本文が印刷されていたが、日本語版では予算の都合から再現されていない。

本作の英連邦作家賞受賞(2002年度)によって、リチャード・フラナガンは一躍世界的な作家になった。

日本語訳された著作[編集]

  • グールド魚類画帖:十二の魚をめぐる小説(渡辺佐智江訳、白水社、2005年)
  • 姿なきテロリスト(渡辺佐智江訳、白水社、2009年)