リチャード・ハル

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リチャード・ハル(Richard Hull, 1896年9月6日 - 1973年)はイギリス推理作家会計士である。


[編集] 経歴

本名はリチャード・ヘンリー・サンプソン (Richard Henry Sampson) という。1896年、ロンドンに生まれる。ラグビー校から大学に進学する予定だったが、第一次世界大戦のために大学入学を取りやめて徴兵された。復員後は会計士となり、会計事務所に勤めた後に自ら事務所を開いた。1931年にフランシス・アイルズの名義で発表されたアントニー・バークリーの長編『殺意』を読んで初めて筆を執り、1934年伯母殺人事件』を発表し大きな反響を得た。以降、会計士の仕事をしながら1953年まで15作の長編推理小説を発表した。生涯を独身で過ごし1973年に死去した。

[編集] 作風

ハルの作品は『伯母殺人事件』をはじめ叙述に仕掛けを凝らしたものが多く、しばしば「技巧派」と称される。またブラックユーモアの多いのも特徴的である。かつてアメリカのミステリ評論家のハワード・ヘイクラフトが研究書のなかで『伯母殺人事件』を取り上げて倒叙派と評したが、現在ではそうでないとする意見が多い。

また1952年に文学百科事典へ寄稿した評論『探偵小説とその十則』はミステリを書くうえでのルールに触れている。同じような趣向のヴァン=ダインの二十則ノックスの十戒に比べるとかなり知名度は劣るが「ユーモアがなければならない」など他には見られないルールが特徴的である。

[編集] 著作一覧

  • 1934年 『伯母殺人事件』 The Murder of My aunt
  • 1935年 『他言は無用』 Keep It Quiet
  • 1938年 『善意の殺人』 Excellent Intentions