リチャード・ハモンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
リチャード・マーク・ハモンド
Richard Mark Hammond
生誕 1969年12月19日(44歳)
イングランドの旗 イングランド
ウェスト・ミッドランズソリフル
出身校 ハロゲート大学
職業 ラジオテレビ司会者
ジャーナリスト
コラムニスト
配偶者 アマンダ・エサリッジ (2002 - )
子供 2人の娘
テンプレートを表示

リチャード・マーク・ハモンドRichard Mark Hammond1969年12月19日 - )は、イギリスウェスト・ミッドランズソリフル出身のラジオテレビ司会者

祖父はバーミンガムで自動車工場の作業員を、父は遺産相続をする司法的判断を下す職業についていた。80年代半ばに家族でノース・ヨークシャーに転居。美術大学卒業後、ラジオ・ティーズサイドラジオ・ヨークラジオ・カンブリアラジオ・リーズなどの地方ラジオ局で司会者業を始める。

務めていたラジオ局は全てBBC系列で、トップ・ギアもBBCの番組だが、BBC専属ではなくフリーランスの司会者である。

トップ・ギア[編集]

最も有名なのはジェレミー・クラークソンジェームズ・メイと共に出演しているBBCの自動車番組『トップ・ギア』の共同司会者である。番組が新シリーズとなった(詳細はトップ・ギアの記事を参照)2002年より出演。シリーズ番組の司会者をするのはこれが初めてであり、番組の人気が上昇するとともに無名だったハモンドは徐々に担当番組が増えていくことになる。

ハモンドと言う名前と低い背丈のため[1]ハムスター」とあだ名がつけられている[2]。また身長をネタにからかわれることも多い[3]。 歯が白いこともよくネタにされ、漂白剤を使ったか使っていないかを番組内の一項目として取り扱うほどである。

クラッシュと復帰[編集]

2006年9月、番組内での最高速テスト企画のためにジェットエンジン搭載車『ヴァンパイア』に乗り込み、速度記録に挑んだ。 一度目のトライでは時速350キロ超を記録し、二度目のトライでは、テレメトリーでの計測で時速500キロ超を達成した。

最後となる三度目のトライ[4]で、時速が464 km/h、288.3 mph)に達した瞬間、フロント右側のタイヤがバーストし制御不能になってしまいコースアウトの後横転、その後宙を舞い回転しながら進み停止。救急チームが現場に駆けつけたときには車体は逆転した状態で草の中に埋まりヘルメットは地面を抉っていた。 『ヴァンパイア』はF1マシンのようにドライバーが露出しており、当然ヘルメットは装着していたがハモンドは頭部に激しいダメージを受けることになった。シートベルトを切られて車体から出されたときにハモンドは意識を取り戻し、「腰が痛い」と言っている。

直ちにドクターヘリリーズ医科大学付属病院に搬送されるが、重体と診断。ハモンドの回復を待つためトップ・ギアの新シーズンは放送延期となった。本来なら番組が打ち切られてもおかしくないほどの大事故だったが、ハモンド自身がジェレミー達に「夏までには番組に戻りたい」「一切の変更はしないでほしい」「お願いだから騒がないでほしい」[5]と言い、打ち切りは免れている。 病院には家族、ジェレミー、ジェームズ、番組プロデューサーのアンディが駆けつけ、「私たちは『ハムスターが帰ってくる』ことを祈っている」とジェレミーは取材に応えている。

この事故によって彼は脳障害(徐々に快方に向かっている)と記憶喪失欝病、感情表現に障害を負い、精神科に通っていることを明かしている(この事故後、以前に比べてやや怒りっぽくなったという)。

2007年1月末にケガから回復したのちに番組に復帰し、実際の事故映像を挟みながら状況を自ら解説した[6][7]。普段通りの際どいブラックジョーク(「彼はダイアナ皇太子妃になってしまった」など)でハモンドをからかい責めるジェレミーとジェームズだったが、最後は最高速度を記録した勇気と大事故から無事に生還し番組に帰ってきたことを優しく祝福される。

この映像が含まれているシーズン9エピソード1はハモンド自身と家族の意向により、日本を含む英国外向け配給元のBBCワールドワイドが配給を停止している[8]。また本国でも再放送をしていない。 一連の内容は自著『On The Edge: My Story』にて詳しく書かれている。

復帰後[編集]

一時は番組の存続自体も危ぶまれたが、復帰後も事故を自分でジョークのネタにしたり、危険なチャレンジに参加している。

その他の出演[編集]

他にもBスカイBのSky 1で放送されていた『Brainiac: Science Abuse』(第4シーズンまで)、ナショナルジオグラフィックチャンネルハイテクのルーツ』や、イギリスの子供番組『Richard Hammond's Blast Lab(リチャード・ハモンドの楽しい研究所)』など数多くの番組で司会者を務める。またコラムニストとしてもデイリー・ミラーに毎週コラムを書いている。日本へは、トップ・ギアの撮影の他、新幹線のドキュメンタリー番組(英国BBC制作)でも来日をしている。

私生活[編集]

2002年に結婚、二人の娘がいる。住まいはロンドン中心部のアパートメントとヘレフォードシャーの城(後世に建てられた模造)とロス-オン-ワイの城。城は所有する車を収めるために購入しており、後述の「オリバー」やポルシェ、大型バイクなどが何台も収納されている。

逸話[編集]

偏食家であり、魚介類は食べることができない。そのため、トップ・ギアの企画で日本ベトナムを訪れた際は、現地の料理が食べられずにいる姿を見ることができる[9]。また、昆虫恐怖症で、番組の企画でボリビアに行った際そのことを明かしている。

ポルシェ・911を愛好しており、トップ・ギアでポルシェの話が持ち上がると、ポルシェを嫌っているジェレミーとはよく口論になる。

ベースを弾くことができ、トップ・ギア内で何度か披露している。ジェネシスを嫌っており、中東スペシャル時にはジェレミーによりエンジンをかけると同時に爆音でジェネシスの曲が流れるように仕掛けられた[10]り、ニュースコーナーで話題が出ても嫌そうにしている。[11]

トップ・ギアで激安中古車を用いたチャレンジでは、与えられた車に愛着をもって接し、名前を付けることも多々ある(アフリカスペシャルで買ったオペル・カデットの「オリバー」、ボリビアスペシャルで買ったトヨタ・ランドクルーザーの「ドンキー」など)。特に気に入った車は自分で引き取って修復・保管する。 その中の1台である、「激安イタリアスーパーカーチャレンジ」で買ったディーノ・208/308GT4がドッキリ番組にこっそり持ち出され、リチャードをゲストに招いての「目隠しをして縦列駐車する」という企画の障害物として、本人に内緒で設置された。結果、左リアのテールランプ周辺に接触し、外装を損傷してしまった。

上記のオリバーはアフリカスペシャルの中で何度となく故障、果ては水没までしたがその度に現地修理して復活し、見事チャレンジを完走した。終了後、彼のために9000マイル離れたイギリスのスタジオに持ち込まれており、後に引き取って保管している。さらに冠番組である「Richard Hammond's Blast Lab」のセットとしても活用されており、子供が挑戦するクイズコーナー「OLIVER's FACT NAV」で、子供がクイズに正解するとライトを点滅させながら「プププー」と高音のクラクションを鳴らす。不正解の場合は「ブーー」と、ライトを長く点灯しながら低音のクラクションを鳴らす。またトップ・ギアシーズン12エピソード1のチャレンジ企画『トラック運転手の仕事は簡単なのか』で自身の宝物を後ろにおいた状態で中古大型トラックを坂道発進をする際、初めて“OLIV3R”(3はEのリート表記であり、OLIVERと読める)のパーソナルプレートをつけたオリバーが登場。壊すことが怖くてチャレンジをすぐに放棄してしまうほどの溺愛ぶりを見せた。

自動車だけでなくスズキ・GSX1300Rハヤブサなど多数のオートバイも所有しているが、オートバイが嫌いなジェレミーには「君が乗ってるブラブーサ[12]とかいうバイク」という度に、「スズキ・ハヤブーサだ」と訂正している。他にも自転車でロンドン市内を回ることも好んでいるが、自転車もジェレミーが常に馬鹿にしている[13]乗り物である。この自転車好きという点はトップ・ギアのレース企画「車・自転車・電車・パワーボートの中でもっとも早く目的地に着くのは何か」で大いに活かされ、スポーツ自転車を駆ってロンドン市内を駆け抜け、目的地の空港に最初に到着する快挙を成し遂げた。自動車やバイク以外にもヘリコプターの免許を取得しており、トップ・ギアのシリーズ17エピソード5で、建物解体に使えそうな軍用車を探すという目的そっちのけで、イギリス軍の軍用ヘリ「ガゼル」を操縦して楽しむ様子が放送された。

自動車番組の司会であるにも拘らず、F1には興味がない。トップ・ギアのシーズン17エピソード2でモナコGPの存在を知らず困惑する姿が見られる。その一方でシーズン10エピソード8ではルノー・R25のドライブに挑戦したこともあり、全くF1に関する知識がないわけではない。

ジェレミーほどではないが、破壊癖や車に名付けるほどの愛着ぶり、いたずら好きで一回りほど下という年齢差もあってか、ジェレミーとジェームズからは「チンピラ」「小僧」呼ばわりされている。また出身地がイングランド中部の小都市のため「田舎者」扱いされることも多い[14]。端正な顔立ちのおかげで女性からの人気も高いが、これもかえって嫌がらせのネタにされることがしばしばある。

「ハンバーガーしか口に出来ない」「マッスルカー好き」「F1よりNASCARが好き[15]」などから「隠れアメリカ人」としばしば嫌みを言われる。

脚注[編集]

  1. ^ 彼自身の身長は170cmだが、共演しているジェレミーが約195cm、ジェームズが約183cmと共に高身長なため相対的に低く見えると述べている。
  2. ^ 自身も気に入っているのか、オフィシャルサイトのURLは“ハムスターの檻”、運営・所属する制作プロダクションの社名は“回し車”という名前になっている。
  3. ^ Series12 Episode6ではゲストとして登場したボリス・ジョンソンにも「あの小さい人(the little one)」と呼ばれた。
  4. ^ この時点で使用していたコースの撮影許可時間の刻限一時間前であり、目標とする記録に達していなかったのもあり撮影を焦ったことも事故の一因である。
  5. ^ TopGear Season9 Episode1にて、ジェームズとジェレミーが述べている。
  6. ^ BBC video of the Crash
  7. ^ 事故映像を見たスタジオの観客は絶句、しばらくの後自然に拍手が起きている。
  8. ^ BSフジ. “トップギア”. 2011年6月14日閲覧。
  9. ^ 日本ロケではジェームズに「来る国を間違えたな」とまで言われた
  10. ^ カーオーディオで操作しても音量や曲変更が出来ないように仕組まれており、シリア - ヨルダン間を常にこの状態で運転するはめになる。更に車はオープンカーだったため、周囲から悪目立ちすることになった。
  11. ^ 番組にヒュンダイ・ジェネシスクーペが登場した際もジェレミーにこのネタで弄られた。
  12. ^ ジェレミーはスズキ・ハヤブサをこのような発音で茶化している
  13. ^ 「見る度に轢き殺したくなる」や「まともな職について車を買えと言ってやりたい」などと何度も暴言を吐いている。しかしシリーズ18の最初の放送で放映されたイメージ映像(ダミー)では自転車に乗って番組のテストコースを走っている。
  14. ^ Series 17 Episode 6では「トップ・ギアの地方担当相」と言われている
  15. ^ シリーズ18エピソード2ではNASCARマシンのドライブにも挑戦している。

外部リンク[編集]