ラ・ブーム
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| ラ・ブーム | |
|---|---|
| La Boum | |
| 監督 | クロード・ピノトー |
| 脚本 | ダニエル・トンプソン (en fr) クロード・ピノトー |
| 製作 | アラン・ポワレ (en fr) |
| 出演者 | ソフィー・マルソー |
| 音楽 | ウラジミール・コスマ (en fr) |
| 撮影 | エドモン・セシャン |
| 配給 | |
| 公開 | ほか[1] |
| 上映時間 | 110分 |
| 製作国 | |
| 言語 | フランス語 |
| 興行収入 | |
| 次作 | ラ・ブーム2 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| IMDb | |
『ラ・ブーム』(La Boum)は、1980年に公開されたクロード・ピノトー監督によるフランス映画である。当時13歳で700人の中から選ばれた[5]ソフィー・マルソーのデビュー作であり、フランスで入場者数437万人[2][3]とも動員450万人[4]とも伝えられる大ヒットを記録しただけではなく、ドイツ・イタリア・スイスなどヨーロッパ各国[4]や日本を含むアジア[6]でヒット作となった。主題歌となったリチャード・サンダーソンの「愛のファンタジー」(Reality) も同時に話題になった。
目次 |
[編集] ストーリー
「ブーム」とはパーティーのこと[7][8]。ブームに誘われることを夢見る13歳のヴィックが、自分の14歳の誕生日ブームを開くまでの物語。リセの新学期(夏のバカンス明け)に始まり、歯科医とイラストレーターである両親の別居騒動、ハープ奏者の曾祖母プペットの折々の助言を背景に、ブームで出会ったマチューとの恋模様、春休み明けに自身が開く誕生日ブームまでを描く。
フランス的文化・恋愛価値観が垣間見られる作品。
[編集] 出演
- クロード・ブラッスール (en fr)
- フランソワ・ベレトン François Berreton[9]:ヴィックの父、病院勤務の歯科医、自宅に歯科医院を開業予定
- ブリジット・フォッセー
- フランソワーズ・ベレトン Françoise Berreton:ヴィックの母、BD作家のデビューを果たす
- ソフィー・マルソー
- ドゥニーズ・グレイ (fr)
- アレクサンドル・スターリング (en fr)
- マチュー Mathieu:ヴィックと同じリセに通う、ホテル業界を志望し、実習にも行く
- ベルナール・ジラルドー (en fr)
- エリック・レマン Eric Lehman:ヴィックのドイツ語教師
- シェイラ・オコナー (fr)
- ペネロープ・フォンタネ Pénélope Fontanet:ヴィックの恋多い同級生
- アレクサンドラ・ゴナン (fr)
- サマンサ・フォンタネ Samantha Fontanet:ペネロープの妹
- ジャン=フィリップ・レオナール (fr)
- ステファン Stephane:ヴィックの同級生。極度の近視、歯列矯正をしている
- リシャール・ボーランジェ
- アントワーヌ Antoine
- ウラジミール・コスマ
- 本人(クレジットなし)、指揮者として
[編集] 主題歌
主題歌であるリチャード・サンダーソンが歌う「愛のファンタジー」(Reality) は、ピンクのハート形のレコードで売り出された。
[編集] 作中に登場する実在の人・事・物
場所や時代を強く示すもののみ。
- クーポール (fr) - プペットとヴィックの行くレストラン。モンパルナス大通りに所在
- サンテチェンヌ・デュ・モン教会 (fr):リセの向かいにある教会
- カブール (en fr):ヴィックがホテル実習をしているマチューに会いに行った町。プペットもフジタ(藤田嗣治)と旅行したと語っている。
- ウォークマン:マチューがヴィックに声をかける小道具。本作製作の前年、1979年に発売開始。
- エコー:胎児診断に実用化されたばかり
[編集] 評
公開時の評に以下のようなものがある。
- 「[山本晋也曰く]『もろ、ロリータ・コンプレックス』[11]」
- 「『お尻がムズムズ。はずかしくって見てられん』『女の子ってわからん」と言っていた人を知っている」[11]。
- 「おもちゃ箱的青春ムービー。(中略)ごく普通の少女達が、普通の恋をして、またひとつ大人になるのでありました、とりまく大人は大人でイロイロあり、ひとつ年をとりましたとさ。といった、よくあるパターンではありますが、しかし、その味つけがなかなかのもの」[11]。
- 「何を着て行こうかと、あれこれ迷う若いヒロインの、カット重ねによるファッションの見せ方は、こちらも心がはずむ」[12]。
- 「[ヒロインの曾祖母が]いかにもフランスらしい人生の練達者に見える。この人が、影に日向に、若いヒロインの先導者となるのである。この豊かさは、他の国の映画では、ちょっと見あたらない」[12]。
- 「両親が、娘の初めてのブームの、送りむかえをするところなど、気の使い方がしのばれて、描写はユーモラスにも細かい」[12]。
- 「別居から、離婚寸前までいく(中略)親のいざこざに遭遇する、現代の子供という、世界共通のテーマを提示してくる」[12]。
- 「“すべての世代を楽しませる優しいバラ色の映画”“魔術のような美しい映画”と評された」[4]。
後年の評に以下のようなものがある。
- 「とりたててどうということもないリセエンヌの淡い初恋物語だったり、友情物語だったり。社会現象をともなったあのヒットぶりは、一体何だったのか」[13]。
[編集] 監督インタビュー
- 大ヒットした理由は、若者たちが映画の主人公を同一視してくれたからだろう。日本の若者がどういう状況におかれているかわからないが、ロマンチックな初恋物語であり、どこにでもある親と子の話だから、きっとわかってくれると思う[4]。
- 現代(引用注:1980年代初)の若者は麻薬やセックスなど暗いイメージが強調され過ぎているように思えるが、もっとロマンチックな青春を送っている子供たちもきっといるはずだ。純粋に、平凡に生きている子供を描くことで社会の現実を伝えたかった[4]。
[編集] 脚注
- ^ IMDbのLa boum (1980) Release datesによる。
西ドイツ 1981年12月11日・
スペイン 1981年12月14日(マドリード)・
トルコ 1982年3月・
アメリカ合衆国 1983年5月13日(ニューヨーク)・
フィリピン 1984年9月22日(ダバオ)・
ハンガリー 1985年2月28日 - ^ a b La boum (1980) Box office / business
- ^ a b Fiche Technique du film (La Boum)
- ^ a b c d e f 八森稔「クロード・ピノトー監督インタビュー(「ラ・ブーム」2)」、『キネマ旬報』第832巻、1982年3月下旬、 78-80頁。
- ^ キネ旬データベースの作品情報「ラ・ブーム」
- ^ IMDbのフォーラム"Dreams are my reality - Was it a hit in your countries ?"ではフィリピン、香港、台湾でヒットだったと報告がある。
- ^ 『クラウン仏和辞典』第5版、2001年、三省堂によると古風、「若者が自宅で開くダンスパーティー」とする。
- ^ フランス語版ウィキペディアの一般名詞"boum (féte)"では「若者が開く音楽と踊りのパーティー。学年末や誕生日に開く云々」と記す。
- ^ Berretonの綴りは続編のカルトランジュで確認できる。BiFiの作品ページもこの綴りを採用する。
- ^ 本作では一貫して「ヴィック」だが、続編「ラ・ブーム2」でパスポートのフルネームを読み上げる場面がある。
- ^ a b c 襟川恵子「おもちゃ箱の楽しさとソフィーの魅力(「ラ・ブーム」3)」、『キネマ旬報』第832巻、1982年3月下旬、 81頁頁。
- ^ a b c d 小藤田千栄子「“離婚時代”を反映した青春映画の佳作(「ラ・ブーム」1)」、『キネマ旬報』第832巻、1982年3月下旬、 76-77頁頁。
- ^ 佐藤友紀「解説−正直な心の風景」(ソフィー・マルソー 『うそをつく女』 草思社、2000年。ISBN 479420941X。)
[編集] 外部リンク
| ポスター | |
|---|---|
| en:File:La Boum 1982 film poster.jpg | |