ラ・バンバ

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ラ・バンバ」(ラバンバLa Bamba)はメキシコ民謡を元にした楽曲。1950年代1980年代に世界的にヒットした。

民謡[編集]

元々は、メキシコのベラクルスで300年以上昔から歌われていたもので、メキシコ民族音楽キューバソンがベラクルスで独自に発展した「ソンハローチョ (son jarocho)」と呼ばれる音楽の一つである。スペインフラメンコアフリカ系メキシコ人のリズムなどを取り入れており、バイオリンハラナギターハープなどを用いて演奏される。

民族音楽としてのラ・バンバは、ベラクルスの結婚式でよく演奏されていたが、現在[いつ?]では伝統芸能として演奏されることはあるものの、一般の結婚式で演奏されることはほとんどない。結婚式では、この演奏とともに、赤く長いリボンを用いた踊りが踊られていた。

「ラ・バンバ」という名前は、スペイン語の動詞 bambolear(「ゆらめく」「よろめく」などの意)によると考えられている。なお、「バンバ」という地名はアンゴラコンゴ民主共和国などのアフリカに多く見られるが、これらとの関係を指摘するものもいる。

ヴァレンスのラ・バンバ[編集]

映画「ラ★バンバ」公開以後、世界的に良く知られているヴァージョンのラ・バンバは、1958年アメリカ合衆国歌手リッチー・ヴァレンスによるものが元になっている。これは、上記のソンハローチョのものをロックンロール調にアレンジしたもので、初期ロックンロールを代表する曲と言われるほどの大ヒットソングであった。

ヴァレンスのラ・バンバはアメリカ合衆国のヒットチャートで上位に入り、21世紀に入りローリングストーンオールタイム・ベストアルバム 500の1曲に選ばれるなど、よく親しまれた曲である。なお、オールタイム・ベストアルバム 500にある曲のうち、英語以外の歌詞のものはこのラ・バンバのみである。

ロス・ロボスのラ・バンバ[編集]

1987年に、ヴァレンスの生涯を描いた映画『ラ★バンバ』が公開されたが、この映画の主題歌となったのがロス・ロボスが歌った「ラ・バンバ」であった。ロス・ロボスの「ラ・バンバ」も、ヴァレンスのものと同じくロックンロール調の歌である。

ヴァレンス以降それまでも数多くの歌手がラ・バンバを歌っていたが、それほどのヒットにはなっていなかった。ロス・ロボスは約30年ぶりにラ・バンバを大ヒットさせることとなった。アメリカのビルボード誌の集計でシングル全米1位となったのを皮切りに、オーストラリアフランスアイルランドイタリアニュージーランドスイスイギリスなどでもヒットチャートの1位を獲得するに至った。

数多くある「ラ・バンバ」の中でビルボードのシングルチャートで1位になったのはこのロス・ロボスのヴァージョンのみである。同チャートでのヴァレンスのヴァージョンは最高位22位であった。

歌詞[編集]

歌詞は歌い手によって様々に変化するが、代表的な歌詞は以下の通りである。

Para bailar la Bamba
Para bailar la Bamba
Se necesita una poca de gracia
Una poca de gracia y otra cosita
Y arriba y arriba, Y arriba y arriba
Por ti seré, por ti seré, por ti seré
Yo no soy marinero.  Yo no soy marinero.
Soy capitán.  Soy capitán.  Soy capitán.
Bamba, bamba...

日本語

ラ・バンバを踊るなら、
ラ・バンバを踊るなら、
上品さはちょっとでいいんだ
ちょっとだけ品がよくって、あとはそうだな、
上へ、上へ、上へ、上へ
君のためなのさ、君のためなのさ、君のためなのさ
僕は水夫じゃないよ、僕は水夫じゃないよ
船長さ、船長さ、船長さ
バンバ、バンバ...

なお、ヴァレンスは"y otra cosita"の部分を"pa' mi, pa' ti"("para mi, para ti"の略で「僕のため、君のため」の意)と歌っているため、カラオケなどではこの歌詞で紹介されることが多い。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]