ラ・ストラヴァガンツァ

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ラ・ストラヴァガンツァ伊語:La stravaganza)作品4は、アントニオ・ヴィヴァルディが作曲した12曲から構成されるヴァイオリン協奏曲集、およびその曲集のタイトルである。タイトルの「ストラヴァガンツァ」は「奇妙・狂態」などを意味する。

作品3の『調和の霊感』に続いて出版された一連の協奏曲集で、作品4は主に独奏ヴァイオリンが活躍し、高度な演奏技術を要求されるものとして知られる。

出版は1712年から1713年にかけて(1714年頃とも)、アムステルダムの出版社、エティエンヌ・ロジェ社より。なお、ヴィヴァルディは出版の際にトラブルを避けるため、弟子で行政司法官のヴィットール・デルフィーノに後援を頼んで出版した。曲集の献呈はデルフィーノになされている。

楽器編成[編集]

各曲[編集]

第1番 変ロ長調 RV.383a[編集]

第1番は同じ調性のヴァイオリン協奏曲(RV.383)の異稿(第2・第3楽章)が存在し、ヴァイオリン協奏曲(RV.381)と2つのヴァイオリンための協奏曲(RV.528)と関連している楽曲である。なおJ.S.バッハはこの協奏曲の異稿(RV.381)をチェンバロ用(BWV.980)に編曲している。演奏時間は約7分。

  • 第1楽章:アレグロ
  • 第2楽章:ラルゴ・エ・カンタービレ
  • 第3楽章:アレグロ

第2番 ホ短調 RV.279[編集]

演奏時間は約12分。

  • 第1楽章:アレグロ
  • 第2楽章:ラルゴ
  • 第3楽章:アレグロ

第3番 ト長調 RV.301[編集]

演奏時間は約12分。

  • 第1楽章:アレグロ
  • 第2楽章:ラルゴ
  • 第3楽章:アレグロ

第4番 イ短調 RV.357[編集]

演奏時間は約10分。

  • 第1楽章:アレグロ
  • 第2楽章:グラーヴェ・エ・センプレ・ピアノ
  • 第3楽章:アレグロ

第5番 イ長調 RV.347[編集]

演奏時間は約10分。

  • 第1楽章:アレグロ
  • 第2楽章:ラルゴ
  • 第3楽章:アレグロ

第6番 ト短調 RV.316a[編集]

第2・第3楽章に異稿(RV.316)があり、J.S.バッハはその異稿をチェンバロ用(BWV.930)に編曲している。またヘ長調の別版(RV.291)も存在する。演奏時間は約10分。

  • 第1楽章:アレグロ
  • 第2楽章:ラルゴ
  • 第3楽章:アレグロ

第7番 ハ長調 RV.185[編集]

曲集では数少ない緩-急-緩-急の4楽章制(教会ソナタ)をとり、構成は合奏協奏曲に近い。演奏時間は約9分。

  • 第1楽章:ラルゴ
  • 第2楽章:アレグロ(モルト)
  • 第3楽章:ラルゴ
  • 第4楽章:アレグロ

第8番 ニ短調 RV.249[編集]

3楽章だが、全4楽章とされる場合もある。演奏時間は約8分。

  • 第1楽章:アレグロ
  • 第2楽章:アダージョ-プレスト-アダージョ
  • 第3楽章:アレグロ

第9番 ヘ長調 RV.284[編集]

演奏時間は約8分。

  • 第1楽章:アレグロ
  • 第2楽章:ラルゴ
  • 第3楽章:アレグロ

第10番 ハ短調 RV.196[編集]

演奏時間は約9分。

  • 第1楽章:スピリトーソ
  • 第2楽章:アダージョ
  • 第3楽章:アレグロ

第11番 ニ長調 RV.204[編集]

演奏時間は約8分。

  • 第1楽章:アレグロ
  • 第2楽章:ラルゴ
  • 第3楽章:アレグロ・アッサイ

第12番 ト長調 RV.298[編集]

演奏時間は約12分。

  • 第1楽章:スピリトーソ・エ・ノン・プレスト
  • 第2楽章:ラルゴ
  • 第3楽章:アレグロ

参考資料[編集]

  • 『作曲家別名曲解説ライブラリー21 ヴィヴァルディ』 音楽之友社,1995年

外部リンク[編集]