ラ・カンパネッラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラ・カンパネラから転送)
移動: 案内, 検索

ラ・カンパネッラ (la Campanella) は、ニコロ・パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調Op.7、第3楽章のロンド『ラ・カンパネッラ』を主題にフランツ・リストがピアノ用に編曲し作り上げた曲である。最終稿の『パガニーニによる大練習曲第3番』は、数多くあるリストの曲の中で最も有名。今も多くのピアニストに愛されている名曲である。Campanellaとはイタリア語で「鐘」を意味している。4度の改訂が行われているので、以下に作曲された順に紹介する。

目次

[編集] 『パガニーニの「ラ・カンパネラ」の主題による華麗なる大幻想曲 イ短調』

(Grande Fantaise de Bravoure sur "La Clochette" de Paganini, S. 420)

1831年から1832年にかけて作曲され、1834年に出版された最初のラ・カンパネラ。ニコロ・パガニーニのヴァイオリンの演奏を聴き、大きな衝撃を受けたリストが「僕はピアノのパガニーニになる!」と言い、自らの技術を磨き上げて作り上げた。 和音、跳躍などをはじめ、非常に複雑で特殊な技術を要し、演奏者には完成された極めて高度な技術を要求する。 『パガニーニの「鐘」によるブラヴーラ風大幻想曲』とも呼ばれる。 詳しくはパガニーニの「鐘」によるブラヴーラ風大幻想曲を参照にされたし。


[編集] 『パガニーニによる超絶技巧練習曲』第3番 変イ短調

(Etudes d'Execution Transcendante d'apres Paganini, S. 140)

1838年に作曲された、全6曲からなるパガニーニによる超絶技巧練習曲の第3番。 こちらも非常に技巧的であり、左手の同音連打や12度の和音など、リスト以外の人間には弾きこなせないと言われる程の難曲。録音に成功しているピアニストは、作曲から170年以上経っている現在においても僅か4名のみである。 この版ではパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.6、第3楽章のロンドの主題も用いている。 詳しくはパガニーニによる超絶技巧練習曲を参照にされたし。

[編集] 『パガニーニの「ラ・カンパネラ」と「ヴェニスの謝肉祭」の主題による大幻想曲』

(Grande Fantaise (Variations) sur des themes de Paganini - La Clochette et La Carnaval de Venise - First Version S700i)

1845年に作曲された。 改作版の『パガニーニの主題による大幻想曲』S700ⅱが同年に作曲されている。 どちらも演奏の機会は無いに等しい。レスリー・ハワードのリスト全集にのみ収録されている。


[編集] 『パガニーニによる大練習曲』第3番 嬰ト短調

(Grandes Etudes de Paganini, S. 141)

1851年に作曲された、最も有名な版。パガニーニによる超絶技巧練習曲の改訂版。異名同音の嬰ト短調で書かれている。 今日演奏されるラ・カンパネラと言えばほぼ全てこれになる。 これ以前のラ・カンパネラはいずれも難しすぎた為、他のピアニストにも弾けるように難易度を落とした版である。 それと同時に曲全体を洗練し、鐘の音色を全面に押し出した。 軽快な速度で演奏され、1オクターブより広い音程を含む跳躍がある。全体として、器用さ、大きい跳躍における正確さ、弱い指の機敏さを鍛える練習曲として使うことができる。最大で15度の跳躍があり、この跳躍を16分音符で演奏した後に演奏者に手を移動する時間を与える休止がないまま2オクターブ上で同じ音符が演奏される。ほかにも薬指と小指のトリルなどの難しい技巧を含む。


なお、これらの主題は、パガニーニのオリジナルの主題とは一部変更されている。パガニーニの原曲を音階に直すと、 E-E'-E'-D'-C'-C'-H-A-G#-A-H-E-E-F-E-D-C-H.-A.-C-H.-A.-E.となるが、リストは『大幻想曲』以降、E-E'-E'-D'-C'-C'-H-A-G#-A-H-E-E-F-E-D-C-C-H.-A.-G#.-A.-H.と書き換えている。


ラ・カンパネラは他の作曲家・演奏家によっても再編されており、フェルッチョ・ブゾーニによるものなどが有名であり、またマルカンドレ・アムランの短調のための12の練習曲第3番がラ・カンパネッラの編曲である。

ラ・カンパネッラの左手の跳躍の例。一気に約3オクターブも下がり、二音の鍵盤の距離は46cmに達する

[編集] メディアファイル

[編集] 関連項目

[編集] パガニーニの「ラ・カンパネラ」の主題による華麗なる大幻想曲を演奏したピアニスト

[編集] パガニーニによる超絶技巧練習曲第3番を演奏したピアニスト

[編集] パガニーニによる大練習曲第3番の演奏者として名高いピアニスト

[編集] 日本以外

あ行
か行
さ行
た行
は行
ら行
わ行

[編集] 日本

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行

[編集] この曲をCMに使用

[編集] この曲を劇中曲に使用

[編集] この曲をゲームに使用

アレンジを加えて「La Campanella Nu Rave」として収録。 フランツ・リストがコンポーサーとしてクレジットされている。

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語