ラヴレス (アルバム)

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ラヴレス
マイ・ブラッディ・ヴァレンタインスタジオ・アルバム
リリース 1991年11月4日
録音 1989年 - 1991年
ジャンル オルタナティヴ・ロックシューゲイザー
時間 48分39秒
レーベル クリエイション・レコーズ
プロデュース ケヴィン・シールズ
コルム・オコーサク(#3)
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン 年表
イズント・エニシング
(1988年)
ラヴレス
(1991年)
Ep's 1988-1991
(2012年)
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ラヴレス[5]』(Loveless)は、アイルランドオルタナティヴ・ロックバンドマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン1991年に発表した2作目のスタジオ・アルバムシューゲイザーというジャンルを象徴する作品として評価されており[6][7]、オーストラリアのウェブサイトSounds Better With Reverbが2013年に選出した「100 Greatest Shoegaze Albums」では1位となった[8]2012年には、オリジナル1/2インチ・アナログ・テープからのマスタリングとオリジナル・テープからのリマスターの2種類を収録した2枚組のCDがリリースされた。

背景[編集]

本作のレコーディングは2年半がかりで行われ、そのうち最初の2年間はクリエイション・レコーズの創設者アラン・マッギーでさえスタジオに出入りを許されなかった[9]。そして、マッギーによれば前作『イズント・エニシング』の制作費が7千ポンドだったのに対し[10]、本作には27万ポンドを費やし、クリエイション・レコーズの副社長だったディック・グリーンの家を抵当に入れてもらわなければならなくなったという[11]。また、レコーディングには19か所のスタジオが使用された[6]

演奏はメンバー4人だけで行われたが、エンジニアのクレジットには、メンバーのケヴィン・シールズとコルム・オコーサクも含む18人の名前が記載された[12]

反響[編集]

本作に先行してリリースされたシングル「スーン」(1990年)は全英シングルチャートで41位に達し、続く「トゥ・ヒア・ノウズ・ホエン」は29位に達した[13]。そして、バンドは本作で自身初の全英アルバムチャート入りを果たし、最高24位に達した[2]

アメリカではBillboard 200入りは果たせなかったが、収録曲「オンリー・シャロウ」は『ビルボード』のモダン・ロック・チャートで27位に達した[14]

2012年には2枚組リマスターCDがヒットしており、5月19日付の全英アルバムチャートで50位を記録[2]。また、日本のオリコンチャートでは18位[1]、ベルギーのフランデレン地域で154位[3]、ベルギーのワロン地域で188位に達した[4]

評価・影響[編集]

ローリング・ストーン』誌が選出した「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」では221位にランク・イン[15]。また、同誌が選出した「90年代のベスト・アルバム100」では39位[16]、「グレイテスト・ストーナー・アルバム40」では22位[17]にランク・インしている。ピッチフォーク・メディアのスタッフが2003年に選出した「1990年代のトップ100アルバム」では、レディオヘッドの『OK コンピューター』に次ぐ2位にランク・インした[18]

音楽評論家のHeather Pharesはオールミュージックにおいて満点の5点を付け、「『イズント・エニシング』はマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの音楽性の全体像を十分に示唆していたが、『ラヴレス』の偉大さはバンドが唯一無比の存在であることを証明した」と評している[19]

本作はミュージシャンからの評価も高い。ブライアン・イーノは本作を最も創造的なロック・アルバムと称賛し[20]フィッシュのトレイ・アナスタシオは「'90年代に録音された最高のアルバム」「20年たって今ポピュラーなアルバムが忘れ去られたとしても、このアルバムは完全なる名盤とみなされることだろうね」とコメントしている[20]。また、本作はレディオヘッドのギター・サウンドに影響を与えた作品としても知られる[6]

収録曲[編集]

特記なき楽曲は作詞・作曲:ケヴィン・シールズ。

  1. オンリー・シャロウ - "Only Shallow" - 4:17
    • 作詞:ビリンダ・ブッチャー/作曲:ケヴィン・シールズ
  2. ルーマー - "Loomer" - 2:38
    • 作詞:ビリンダ・ブッチャー/作曲:ケヴィン・シールズ
  3. タッチト - "Touched" - 0:56
    • 作曲:コルム・オコーサク
  4. トゥ・ヒア・ノウズ・ホエン - "To Here Knows When" - 5:31
    • 作詞:ビリンダ・ブッチャー、ケヴィン・シールズ/作曲:ケヴィン・シールズ
  5. ホエン・ユー・スリープ - "When You Sleep" - 4:11
  6. アイ・オンリー・セッド - "I Only Said" - 5:34
  7. カム・イン・アローン - "Come in Alone" - 3:58
  8. サムタイムズ - "Sometimes" - 5:19
  9. ブロウン・ア・ウィッシュ - "Blown a Wish" - 3:36
    • 作詞:ビリンダ・ブッチャー/作曲:ケヴィン・シールズ
  10. ホワット・ユー・ウォント - "What You Want" - 5:33
  11. スーン - "Soon" - 6:59

他メディアでの使用例[編集]

本作収録曲「サムタイムズ」は、2003年公開の映画『ロスト・イン・トランスレーション』のサウンドトラックで使用された[21]

参加ミュージシャン[編集]

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b ORICON STYLE
  2. ^ a b c MY BLOODY VALENTINE | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される
  3. ^ a b ultratop.be - My Bloody Valentine - Loveless
  4. ^ a b ultratop.be - My Bloody Valentine - Loveless
  5. ^ 日本初回盤(COCY-9243)には『愛なき世界』という邦題が付いていたが、1998年再発盤(ESCA 7703)より原題のカタカナ表記に変更された
  6. ^ a b c My Bloody Valentine's "Loveless" is a classic album - Las Vegas Music Shopping | Examiner.com - 2013年9月8日閲覧
  7. ^ Essentials: My Bloody Valentine 'mbv' | DEW MAGAZINE - 2013年9月8日閲覧
  8. ^ 100 Greatest Shoegaze Albums | Sounds Better With Reverb - 2013年9月8日閲覧
  9. ^ 『クリエイション・レコーズ物語』(パオロ・ヒューイット:著/伊藤英嗣:訳・監修/ 太田出版/2003年/ ISBN 4-87233-759-X)p.175
  10. ^ 『クリエイション・レコーズ物語』p.178
  11. ^ 『クリエイション・レコーズ物語』p.176
  12. ^ My Bloody Valentine - Loveless (CD, Album) at Discogs
  13. ^ MY BLOODY VALENTINE | Artist | Official Charts
  14. ^ Loveless - My Bloody Valentine | Awards | AllMusic
  15. ^ 500 Greatest Albums of All Time: My Bloody Valentine, 'Loveless' | Rolling Stone
  16. ^ 100 Best Albums of the Nineties: My Bloody Valentine, 'Loveless' | Rolling Stone
  17. ^ The 40 Greatest Stoner Albums: My Bloody Valentine, 'Loveless' | Rolling Stone
  18. ^ Staff Lists: Top 100 Albums of the 1990s | Features | Pitchfork
  19. ^ Loveless – My Bloody Valentine | AllMusic - Review by Heather Phares
  20. ^ a b A love letter to guitar-based rock music - by Jim DeRogatis, Chicago Sun-Times, December 2, 2001 - 2013年9月8日閲覧
  21. ^ Lost in Translation (2003) - Soundtracks - IMDb