ランチア・テージス

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ランチア・テージス
セダン
2004 Lancia Thesis.JPG
ストレッチリムジン(ストーラS85)
Lancia Thesis Stretch vr-EBV.jpg
ローマ法王御料車(ランチア・ジュビレオ)
Visita Benedetto XVI Quirinale 2.jpg
販売期間 2002年 - 2009年
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン
エンジン 1998cc-3179cc
V6ガソリンDOHC
直5ガソリンDOHC
直5ガソリンDOHCターボ
直5ディーゼルターボ
変速機 6速MT・5速AT
駆動方式 FF
サスペンション 前:独立 マクファーソンストラット コイル 後:独立 マルチリンク・コイル
全長 4888mm
全幅 1830mm
全高 1465mm
ホイールベース 2803mm
車両重量 1820kg(3.2L)
最高速度 240km/h(3.2L)
先代 ランチア・カッパ
-自動車のスペック表-

ランチア・テージス(Lancia Thesis)は、イタリアの自動車製造会社ランチアが製造していたセダン型で前輪駆動方式の大型乗用車。

日本には正規輸入されていないものの、少数ながらガレーヂ伊太利屋の手で輸入されている。


概要[編集]

コンセプトモデル『ランチア・ディアロゴス』

1990年代後半、自社ブランドの販売低迷の上に親会社フィアットの財政難のあおりを受け、ランチアは存続が危ぶまれるほどの窮地となる。その打開策として1998年トリノモーターショーにて以降のランチアの方向性を提示したコンセプトモデル、ディアロゴスを発表する。そのデザインテーマは2001年発表のテージスによって踏襲された。

テージスは、商業的に失敗に終わった前作カッパを教訓に、当時の高級車の主流である押し出しの強い、懐古趣味的なよりデザインコンシャスな方向へと転換した。また装備面やセーフティー、ボディー剛性感、質感などの品質面も過去のランチア車種と比較して飛躍的に向上した。

イタリア本国において、ランチアの最上級セダンは伝統的に公用車として用いられており、このテージスもストレッチリムジンローマ教皇御料車(車名はランチア・ジュビレオ:Lancia Giubileo)や大統領専用車として献上された。

商業的には販売低迷や高コストの改善が為されないまま、2009年に生産終了となった。

デザイン・内装[編集]

内装も外装同様ランチア・チェントロスティーレ(ランチア・デザインセンター)がデザインを行い、つやを控えたウッドトリムや逆三角形のヘッドレストを持つクラシカルな雰囲気のシートなどが特徴的である。内装の素材にはランチアの定石とされるポルトローナ・フラウ社が製作した本革トリムや、アルカンターラ仕立てのシートがバリエーションの中核を担う。また他の車種にはほとんど例がみられない特徴的なインテリア装備として、通常の空調吹き出しフィンの他に、インストルメントパネル上部に無数にパンチングされた小さな穴の吹出し口から、直接乗員に当たらない配慮がなされた微風が出る空調設備が装備されている。

モデル・エンジン[編集]

当初、アルファ・ロメオ製DOHC・V6・3リッターエンジン(215ps)、DOHC直5・2.4リッターエンジン(170ps)、DOHC直5・2リッターターボエンジン(185ps)、そしてヨーロッパでは主力となるコモンレールディーゼルの直5・2.4リッターターボエンジン(150ps)の4種のラインナップを揃えた。その後、ガソリンの2リッターターボ・2.4リッター、コモンディーゼルターボの各エンジンはインジェクター等の改良によりそれぞれパワーアップしたものが(例:ディーゼル版の150psから185psにアップ)、さらにアルファロメオの「GTA」に積まれていたV6・3.2リッターエンジンのデチューン版(230ps)がラインナップに加わった。これらのエンジンの一部に専用のアイシンAW製5段マニュアルモード付きATの他、6速マニュアルミッションなどが組み合わされた。

開発当時、親会社であるフィアットはGMとの提携下にあり、キャデラック製のノーススターV8エンジンが搭載されテストされた。しかし、その後の提携解消により計画は完全にお蔵入りとなった。その他マセラティ・クアトロポルテに搭載された4.2リッター・フェラーリ製V8エンジンも平行して搭載テストされていた。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]