ランタイムライブラリ

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ランタイムライブラリ: run-time library)は、プログラミング言語の処理系により暗黙に取り込まれるライブラリである。

 ライブラリファイルに格納されているルーチンを使用するには、通常、リンケージエディタインタプリタといった処理系に対し、プログラマがそのルーチンが格納されたライブラリファイルを明示的に指定してやる必要が有る。しかし、一般的なプログラミング言語はそのような作業なしで呼び出す事のできるルーチンが存在する。これはそのルーチンが処理系により自動で取り込まれるランタイムライブラリに格納されているからである。

 ランタイムライブラリは、他のライブラリとは異なり処理系機能の一部という側面が有る。処理系のオプションによりランタイムライブラリ無しでプログラムを作成できる場合があるが、ランタイムライブラリに依存していた言語機能は使用できなくなる。例えばC++では例外処理や、new、delete、コンストラクタ付きのstatic変数といった機能をランタイムライブラリ無しで使用できない。ランタイムライブラリの関数が見つからないためリンクエラーが発生する。C/C++のmain関数は大抵、ランタイムライブラリによって呼ばれている。これはmain関数実行の前後でグローバル変数の初期化と片付け、main関数に引き渡す引数の準備等を行うためである。これをスタートアップコードというが、ランタイムライブラリを外している場合は、自前でこのスタートアップコードを作成する必要が有る。このため言語仕様通りに全ての言語機能を使うにはランタイムライブラリが必須となる。

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