ラングリッサーII

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ラングリッサーII』(ラングリッサーツー)は、1994年8月26日メサイヤが発売したメガドライブシミュレーションロールプレイングゲームである。本項では本作をベースとした『デア ラングリッサー』も併せて解説する。

沿革[編集]

1994年8月26日にメガドライブで発売。1995年6月30日には本作のストーリーをベースとし、マルチエンディングを取り入れた『デア ラングリッサー』がスーパーファミコンで発売された。

1996年4月26日には『デア ラングリッサーFX』としてPC-FXに移植された。1997年7月31日には前作『ラングリッサー』とセットで『ラングリッサーI&II』としてPlayStationに移植されており、1998年2月26日に発売されたセガサターン用ソフト『ラングリッサードラマティックエディション』にも収録されている。なお、『I&II』と『ドラマティックエディション』では『II』と表記されているが、内容は『デア』のものである。

1998年11月20日にはWindows(9x)に移植され(発売はアンバランス。内容は『デア』の移植)、2003年4月16日にはセガからも発売されている(Windows Me/2000/Xp対応。内容はメガドライブ版と同じ)。また、2007年12月25日にはWiiのバーチャルコンソールでメガドライブ版、2009年4月22日にはゲームアーカイブスPlayStation 3PlayStation Portable)でPlayStation版『ラングリッサーI&II』の配信が開始されている。

あらすじ[編集]

主人公エルウィンは、旅の途中で出会った見習い魔術師のヘインとともに旅を続けていた。旅の途中、ヘインの生まれ故郷であるサルラス領の小さな村で宿を取ったエルウィンであったが、ヘインの幼馴染のリアナがレイガルド帝国に狙われていることを知り、リアナを助けたことから戦いに身を投じることとなる。

ストーリーはメガドライブ版では「光輝ルート」のみだが、『デア』以降は「帝国ルート」「闇ルート」「独立軍ルート」が追加されている。

システム[編集]

基本的な戦闘システムは、前作『ラングリッサー』と変更点はない。

登場人物[編集]

光輝軍[編集]

エルウィン
声:草尾毅
20歳。本作の主人公。初期クラスはファイター(『デア』以降は開始時の質問でホークナイト・ナイト・パイレーツ・ファイター・グラディエーター・ビショップ・ウォーロックから決定)、クラスチェンジは歩兵系と騎兵系がメインで、隠しクラスは軽歩兵系と騎兵系(『デア』以降は重歩兵系も存在する)。
旅の若者。養父と二人で暮らしていたが魔族に養父を殺されたため、敵討ちで旅をしていたが、その道中で窮地に陥っていたヘインを助け二人で道中を旅していた。旅のと途中で、ヘインの故郷に戻ったところで物語は始まる。
『デア』以降は所属する派閥は光輝の軍勢だけでは無く、レイガルド帝国や闇の軍勢に加担するシナリオ、さらに自ら王になり覇道を目指すシナリオも追加されている。性格はルートによってかなり異なり、光輝ルートではステレオタイプの熱血主人公。帝国ルートでは基本的な部分は変わらないが、力はある意味では正義であるという考えに至り、闇ルート及び独立軍ルートでは、若干悪役寄りの台詞が多く見られ、自らの目的の為にかつての仲間達を平然と切り捨てる姿も。リアナに好意を抱いており、彼女を敵に回した場合は説得しようとする。プレイヤー次第で世界の救世主にも茨の道を歩む覇王にもなりうる存在である。
ヘイン
声:山口勝平
17歳。サルラス領の近くの村に住む少年。初期クラスはウォーロック、クラスチェンジは魔術師系や神官戦士系がメインで、隠しクラスは魔術師系。
エルウィンとは旅先で彼に命を救われた事で知り合い、共に旅をしていた。『デア』以降に追加されたシナリオでは、いずれのルートを選んでもエルウィンと最後まで行動をともにする。
ルシリス
声:平松晶子
ジェシカ
声:潘恵子
前回の転生から20年ほどしか経っていないため、力は戻っていない。
基本的にNPCとしての登場だが、最初に発売されたメガドライブ版の『II』のみプレイヤーキャラクターとして操作することが可能である。クラスの変遷はヘインとほぼ同じである。
リアナ
声:国府田マリ子
20歳。3サイズは上から82/58/83[1]。ヘインの幼なじみで、サルラス領近くの神殿で巫女をしている。初期クラスはクレリック(『デア』以降はシスター)、クラスチェンジは僧侶系がメインで、隠しクラスは僧侶系と神官戦士系。
光輝の末裔であり、帝国軍に追われ、安息を求めてエルウィンたちと旅に出る。エルウィンに対して恋心を抱いているが、『デア』以降で追加された光輝以外のルートではその想いが届く事は無い。
『デア』以降は、光輝ルート以外の全てのルートで中盤から後半にかけて敵として登場するが、闇ルートでは姉のラーナ共々ボーゼルに術をかけられ闇に無理矢理荷担させられる。帝国ルート(闇を先に滅ぼした場合)と独立軍ルートではエルウィンへの想いを捨てきれずにいた為、ルシリス(あるいはジェシカ)にエルウィンに関する記憶を消去してくれるよう頼んでいる。本作のメインヒロインで、好みの男性タイプはマッチョマン。
シェリー
声:横山智佐
18歳。3サイズは上から84/59/85[1]。カルザス王国の姫。初期クラスはファイター(『デア』以降はホークナイト)、クラスチェンジは飛兵系がメインだが幅広く、隠しクラスは飛兵系・歩兵系・神官戦士系と幅広い(『デア』以降は飛兵系ではなく騎兵系が存在する)。
光輝の末裔で、前作の登場人物であるランスとナームの子孫にあたる。自由奔放な性格で、エルウィンたちが神殿でピンチになった際に駆けつけるなどキースら家臣の心配の種になっているが、光輝の末裔としての使命感は持ち合わせており、帝国軍、とりわけベルンハルトに強い敵意を抱いている。
『デア』以降は、他の光輝メンバーと同じく光輝ルート以外では中盤から敵として登場する。またリアナとは逆にマッチョマンを体質的に受け入れられない。エルウィンに告白するも失恋する。
キース
声:堀秀行
28歳。カルザス王国軍人。初期クラスはファイター(『デア』以降はホークナイト)、クラスチェンジは飛兵系がメインで、隠しクラスも飛兵系。
ガルザス城の飛行部隊の隊長で、シェリーの世話役でもある。ストーリー上、シェリーと別になることはない。
レスター
声:矢尾一樹
32歳。元海賊でジェシカの弟子。初期クラスはファイター(『デア』以降はパイレーツ)、クラスチェンジは水兵系や魔術師系がメインで、隠しクラスも水兵系と魔術師系が存在する(『デア』以降は魔術師系のクラスチェンジパターンは存在しない)。
海賊時代にジェシカに命を救われたらしく、弟子として魔術を学びながら、転生したジェシカを守っている。粗野だが仁義には厚い人物。
なお、高所恐怖症であるが、『デア』以降は飛兵系へのクラスチェンジが可能である。海賊時代にキースと面識があるらしい。
アーロン
声:柴田秀勝
シェリーの剣の師匠で、勇敢な老剣士。初期クラスはファイター、クラスチェンジは歩兵系がメインで、隠しクラスも歩兵系だが、魔術師系のクラスチェンジパターンも豊富。
すでに引退し隠居生活を送っていたが、帝国軍のイメルダ将軍(メガドライブ版ではモーガン)の卑劣な手から民を守るために立ち上がり、そのままエルウィンらに同行した。なお、『デア』以降は光輝ルートでのみ仲間になるが、実質的にスコットやラーナの3者で2人を選ぶこととなる。
スコット
声:三木眞一郎
サルラス領主ローレンの養子。初期クラスはファイター(『デア』以降はナイト)、クラスチェンジは騎兵系がメインで、隠しクラスも騎兵系。
豊富な戦術知識を持ち、助言してくれることもしばしば。一端仲間になったあとカルザス城で別れ、光輝ルートでは再度仲間になる。逆に光輝ルート以外ではエルウィン達によるサルラス攻略戦で、ローレン共々戦死する。
ラーナ
声:国府田マリ子
20歳。3サイズは上から83/59/85[1]。長らく行方知れずとなっていた、リアナの双子の姉。初期クラスはクレリック(『デア』以降はシスター)、クラスチェンジは僧侶系がメインで、隠しクラスは僧侶系と神官戦士系。
魔術に秀でており、ボーゼルに誘拐・洗脳され、「ダークプリンセス」を名乗る人間の女性。魔族を従え、強力な魔術も簡単に使ってしまう。帝国将軍レオンに優しく接してもらった縁から、淡い恋心を抱いており、いずれのルートでもレオンに投降を呼びかけるなどの行動をとっている
『デア』以降はルートによって「ラーナ」ではなく「ダークプリンセス」として仲間にすることが可能で、初期クラスがシャーマン、クラスチェンジは召喚師系がメインで、隠しクラスは魔術師系や召喚師系となる。

帝国軍[編集]

ベルンハルト
声:笹岡繁蔵
41歳。傭兵仲間であったエグベルトにカリスマ性を買われ、彼と共に1代でレイガルド帝国を興した武帝。強靭な意志の持ち主であり、魔剣アルハザードを、秘められた魔力に操られることなく振るうことができる(同様のことが可能なのは、エルウィンとIVの主人公ランディウス、Vの主人公であるシグマのみ。また、本来の使用者であるクリムゾの皇子であるレインフォルスも非戦闘の使用ではあったものの悪影響を受けなかった)。大陸統一の野望を持ち、各国に宣戦を布告した。敵あるいはNPCとして登場する。
レオン
声:置鮎龍太郎
25歳。大陸最強といわれる「青竜騎士団」を率いる。光輝の末裔とは異なる視点であるが、世の安定と平和を願う気持ちは同じである。東の国の曲剣を用いる。実は光輝の末裔であり、IIIの主人公ディハルトの嫡流の子孫。帝国軍中唯一ラングリッサーを使用できる。
戦災孤児である自分を引き取って育ててくれた皇帝ベルンハルトに尊敬と絶対の忠誠を誓っており、王城決戦の際には瀕死の体を引きずって彼の下に駆けつけた。ルートによっては殉死する。
『デア』以降はルートによって仲間にすることが可能で、初期クラスはナイト、クラスチェンジは騎兵系がメインで、隠しクラスは騎兵系と歩兵系。
エグベルト
声:青野武
40歳(メガドライブ版や小説版では53歳)。エリート魔術師で構成される「黒竜魔道師団」を率いる他、ベルンハルトの参謀として巧みな知略を展開する。若くにしてすべての魔法を極めた天才魔導師で、元はジェシカの弟子であった。噂によると、混沌の神カオスを消滅させる呪文を取得しているらしい。
『デア』以降はルートによって仲間にすることが可能で、初期クラスはウォーロック、クラスチェンジは召喚師系や魔術師系がメインで、隠しクラスは召喚師系。
イメルダ
声:鶴ひろみ
30歳。レイガルド帝国2大兵団の1つ「氷竜兵団」を率いる女将軍。冷酷非情な将軍として知られ、プライドも高いが、強者には敬意を払う武人らしい一面も持ち合わせている。セガサターン版追加ルートにおいて、「かつては小国の姫であり、レイガルド帝国に武力併合された経緯から力のみを信じるようになった」という過去が明らかとなる。
『デア』以降はルートによって仲間にすることが可能で、初期クラスはウォーロック、クラスチェンジは魔術師系と神官戦士系がメインで、隠しクラスも魔術師系と神官戦士系。
バルガス
声:郷里大輔
39歳。レイガルド帝国2大兵団の1つ「炎竜兵団」を率いる。有能な将軍であり、猛将として諸国に名を轟かせている。父親が卑劣な人物だったこともあってか部下想いで、部下のゾルムが主人公らとの戦いで死亡した場合は敵討ちに闘志を燃やす一面も。その場合でも、エルウィンらが帝国軍に属した時は和解を申し出るなど、冷静な人物でもある。妻のエリザは出産間近であるが、光輝ルートに進んだ場合は子供を見ることなく戦死する。
『デア』以降はルートによって仲間にすることが可能で、初期クラスがファイター、クラスチェンジは歩兵系がメインで、隠しクラスが重歩兵系。
レアード
声:堀川亮
レオンの忠実な部下で副官的存在。サルラスからエルウィンらが逃げるステージで倒してしまうと、帝国ルートに進めなくなってしまうという(シナリオ5のゾルムも条件)意外と重要な人物。
バルドー
声:川津泰彦
レオンの部下。乱暴者で命令を無視して一般市民を斬りつけたりもする。最初の敵。
ゾルム
声:川津泰彦
バルガスの部下で、「将軍の片腕」を自称する。光の大神殿にモーガンとともに攻め込んだ。彼の生死で後のエルウィンとバルガスの会話が変化する。また、彼とレアードを倒していた状態だと、帝国ルートに行けなくなる。
実力はあるのだが威厳に欠けており、ヘインからオッサン呼ばわりされる。メガドライブ版では何故か撃破されるたびに「もっと鍛えて出直してやる」と捨て台詞を残しており、これがモーガンに「筋肉バカ」呼ばわりされる元になったと思われる。
モーガン
声:幸野善之
エグベルトの部下。光の大神殿にゾルムと共に攻め込んだ。その後も何度か登場し、自分勝手な策を披露した。セガサターン版追加ルートでは後にイメルダの部下として登場。劣勢のイメルダに見切りをつけると、その後はエルウィン達の後を追ってヴェルゼリアに乗り込んでは、エルウィン達がソニアとロウガの説得に成功する事自体が甘いと発言してボーゼルの手先となり、最期はエルウィン達に成敗されるという自業自得ともいうべき最期を遂げる。癇癪持ちな態度と口調が特徴的な、ゾルム曰く「狂人」。
カミラ
声:豊嶋真千子
エグベルトの部下。ジェシカを亡き者にしようと自ら危険な任務を買って出る。
クレイマー
声:麻生智久
イメルダ(メガドライブ版ではレオン)の部下。ライリムの谷で時間稼ぎのためにつり橋を落とそうとする。
エリザ
声:小山祐香
バルガスの妻。メガドライブ版では名前のみ登場。娘エミリアを出産するが、親子3人揃って幸せになれるかは、エルウィンの選択(帝国ルートに進むかどうか)次第。
ギナム
エグベルト配下のネクロマンサー。メガドライブ版のみ登場。死人を操り自軍の戦力にしようと画策する外道。

闇の軍勢[編集]

ボーゼル
声:塩沢兼人
カオス
ソニア
声:富沢美智恵
17歳。3サイズは上から83/56/84[1]。ロウガの妹。『デア』以降でのみ登場。魔族と人間のハーフという出自のため、兄の留守中、住んでいた村の者達に酷い仕打ちを受けた過去がある。そのため人間を憎むようになり、それをボーゼルに利用されてしまっている。光輝、帝国を相次いで裏切った場合に仲間になり、帝国ルートでも数回の説得が成功すれば仲間に加わる。それ以外のルートでは敵として登場する。
光輝ルートでは兄と主君を失い魔族にも(半魔族であるということで)裏切られ、信じられる存在をなくした末に「自分を受け入れてくれない世界の破滅」を望んで己の命と引き換えでカオスを召喚するという暴挙に出ることも(セガサターン版追加ルートでは兄共々救われる展開もあるが、ロウガの死の淵で彼を兄ではなく、男として愛していた事を告げて共に命を落とす展開もある)。
ルートによって仲間にすることが可能で、初期クラスはナイト、クラスチェンジは騎兵系と歩兵系がメインで、隠しクラスは魔術師系と騎兵系。
ダークプリンセス
声:国府田マリ子
光輝軍の「ラーナ」を参照。
ファイアス
声:沼田祐介
エルウィンの養父であるドレンの命を奪った張本人。仲間にはならず、敵として光輝ルートにのみ登場。ゲームでは男性妖魔であったが、初出の小説版ではボーゼルの小指から造られた女性妖魔であった。
エスト
声:中山真奈美
ソニアと共に仲間になる魔族。『デア』以降でのみ登場。有翼生物、水生物、悪魔系のクラスにクラスチェンジできる。声や女性姿のクラスがあることから、女性妖魔であるらしい。
オスト
声:稲田徹
ソニアと共に仲間になる魔族。『デア』以降でのみ登場。有翼生物、獣人、魔生物系のクラスにクラスチェンジできる。エストとは対照的に男性の声を発している。

その他[編集]

ロウガ
声:玄田哲章
凄腕の傭兵として名が知られている剣士。『デア』以降のみ登場。初期クラスはグラディエーター、クラスチェンジは歩兵がメインで、隠しクラスも歩兵である。
自分の力を糧に、生き別れの妹を探して旅をしている。立ち寄った村で妹のソニアを見かけ、その手がかりを持つ帝国軍に属することを決意する。光輝ルートに進んだ場合は、それ以降は敵として登場する。SS版追加ルートでは妹を思うあまり闇の軍に身を寄せ、皇帝ベルンハルトを殺害することになる。他にもジェシカからエルウィンを庇い致命傷を負った時。ソニアの事を妹ではなく、女として愛していた事を述べてソニアと共に息絶える展開もある。
彼のデザインは当初、ベルンハルト用に書き起こされたが没案になったものである。[2]
リデル
サルラス領近くの村の自警団。
エヴァンゼ
サルラス領近くの村の自警団。
ローレン
声:山田真一
サルラス領主でスコットの義父。若い頃は剣の達人だったという。
司祭
声:麻生智久
エストールにある光の大神殿の司祭。アルハザードについて記された石版を管理する。普段は温厚だが、帝国軍に対しては強い敵意を示す。
イクルス
ロウガの故郷に住む神官。『デア』以降登場。劇中では既に故人。ロウガやソニアだけでなく、青竜騎士団団長のレオンとも面識があったと言われている。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d 『PC-FX アニメフリーク』より。
  2. ^ 『LEGEND OF LANGRISSER うるし原智志イラスト集』より。

外部リンク[編集]