ラム (宇宙戦艦ヤマト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ラムは、アニメ『宇宙戦艦ヤマトIII』の登場人物。声優木村幌

概要[編集]

ボラー連邦の保護下にあるバジウド星系第4惑星バース星の軍人。バース星宇宙艦隊旗艦ラジェンドラ号の艦長。短い頭髪に太い眉毛ともみあげ、そして顔に刻まれた多数のが特徴。

「戦う武人としての誇り」を持っており、故郷のバース星が保護国の名目でボラー連邦の支配下にあることを快く思っていなかった。

劇中での活躍[編集]

バース星はガルマン・ガミラス帝国ダゴン艦隊の進撃ルート上にあったため、ラム艦長はバース艦隊を率いて再三ダゴン艦隊と戦火を交えた(その際、ダゴン艦隊が発射した惑星破壊プロトンミサイルが流れ弾となって太陽を直撃、地球に新たな危機をもたらした)。
しかし、科学力と武力に勝るダゴン艦隊の前にバース艦隊は敗退を重ね、ついに旗艦ラジェンドラ号のみとなってしまう。そのラジェンドラ号も大破し、水や食料にも事欠く状態でかろうじて海王星付近へワープアウトし、偶然海王星付近を航行中だった中立国地球の艦ヤマトに支援を要請する。
ヤマトは地球の藤堂長官と協議し、「滞在は24時間、機関の修理と水・食料の補給は認めるが、武器弾薬の修理補給は絶対に認めない」という、地球の中立に抵触しない条件で支援を行う。その不十分な支援にさえラム艦長は深く感謝するが、そこへダゴン艦隊が追いついてきた。
ヤマトの艦長古代進は屠殺場へ引かれていく子羊(ラム)さながらにダゴン艦隊に連行され、集中砲火を浴びせられるラジェンドラ号の惨状に激高し、さらに自らも地球侵攻を狙うダゴンに攻撃されたことで反撃を開始。その戦闘の最中、ラム艦長は部下からヤマトを囮にしての逃走を進言されるが、ラム艦長はヤマトを巻き込んでしまったことに責任を感じ、ほとんどの武装が破壊された丸腰でありながらワープによる戦線離脱を選択せず最後まで戦い抜き、古代への最終通信の直後に戦死を遂げた。ラジェンドラ号は爆沈したが、ラムの崇高な道徳精神はヤマト乗組員に大きな感銘を与えた。
ラムが遺した「バースの軍人は敵に背中を見せるような真似はせぬ」、「地球の方々は誰のために今戦って下さっているのだ、バースの軍人なら命のある限り戦いたまえ」などの利を捨ててでも義を通す発言、そして部下たちもまた自らの命を捨ててそれに従う様は、バース人の愚直というより実直な人格を端的に示している。

その他[編集]

ラム役を演じた木村幌は、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズではナレーションや土方竜を演じたことで知られているが、この役を演じた直後に亡くなっている。