ラフターヨガ

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ラフター・ヨガ(Laughter Yoga)は、ヨーガの一種。笑いヨガとも言われる。

概要[編集]

従来のヨガの呼吸法に「笑い」を取り入れ、年齢や性別や障害にとらわれずできる笑いの体操(笑いの健康法)である。「ヨガ」という名称ではあるが、難しいポーズをとることはない。ラフターヨガのヨガとは、ヨガの呼吸法という意味で、声を出して笑うことによって新しい酸素を体内に取り入れる。ユーモアジョークに頼らず、笑いを一つのエクササイズ(運動)としてグループまたは一人で行う。脳は作り笑いと本物の笑いを区別できないと言われているため、作り笑いでも脳に対しては同等の効果があると言われている。アイコンタクトを伴う笑いと、遊び心を促すエクササイズの助けで、セッション開始時の作り笑いは、ほどなく本物の笑いへと変わる。15分 - 20分以上笑い続けることによりリラックスでき、健康効果が得られる。インドの公園で5人から始まり、2010年現在では、世界65か国以上、10,000以上のグループが活動している。

なお、精神病者にもリラックス効果が得られ、精神的に落ち着いたという病院でのデータも出ている。

セッション[編集]

ラフターヨガを行うことをセッションまたは、笑いのセッション、ラフターセッションという。セッションの中の笑いの体操をラフターエクササイズまたは笑い体操と言う。

グループまたは一人で笑うという行為を行うことに特別な資格は必要ないが、認定リーダーまたは認定ティーチャーの指導のもとで行われるセッションのみ、「ラフターヨガ」「笑いヨガ」という名称を掲げることができる。これは商標の使用許諾の問題であり、笑うという行為自体をなんら制限するものではない。

セッションは、屋内または屋外を問わず安心・安全を保たれた場で行われる。立った状態でも、身体的状況により座った状態でも行われる。リードする人(リーダー)が、グループの人達をリラックスさせ、自然に笑いを導入するので、参加者は無理に構える必要は無く、安心して場の流れに自然にまかせていられる。もしセッションに参加中、どうしても笑えない、自分に合わないと感じた場合は、笑わないでいることもできるし、笑い泣きという方法で泣くこともできる。笑いも泣きも内面を開放することには代わりは無く、リーダーは、どうしても合わない人がいることを認識しているので、対処するようにしている。

ラフタークラブ[編集]

ラフターヨガのセッションを、定期的に開催するグループ、または開催される場のことをいう。ラフタークラブは、創業時の無宗教、非営利を貫く理念から、参加者の金銭的負担は無料または場所代等の実費負担によって運営されていることが多い。

アメリカでは認定リーダーを企業に派遣することにより、企業から運営資金を捻出しているところもある。これにより、毎年リーダーの資格を取得する必要がある。

認定ラフターリーダー[編集]

正確には「認定ラフターヨガリーダー(CLYL,Certified laughter yoga leader)」と言われ、認定ティーチャーが開催する2日間の認定リーダー養成講座を受講し、認定証の発行を受けた者のことである(受講料は各ティーチャーや開催場所により異なる場合が多い)。 2010年3月現在、日本には約800名の認定リーダーがいると思われる。laughteryoga Internationalのサイトにて、日本も含む世界の認定リーダーを検索することができる。

認定ティーチャー[編集]

認定ティーチャーは、リーダーの認定証を発行することができる笑いのスペシャリストである。2009年7月現在、日本には認定ティーチャーは10名程度しか存在しないと言われている。laughteryoga International のサイトにて、日本も含む世界の認定ティーチャーを検索することができる。認定ティーチャーの資格取得は海外で主に行われる10日間の認定ティーチャー講座を英語で受けることにより資格取得できる。

禁忌[編集]

次の状況にあるものはラフターヨガを行わないことが推奨されている。

出血を伴う痔、心臓病、ヘルニア、高血圧、持続する咳、尿失禁、急性症状、重大な精神病、てんかん、深刻な腰痛 飲酒時、酩酊状態の方、薬物依存症。

妊婦に関しては、禁忌とはされていないが、各自の判断で、いわゆる安定期以外は行わないほうが良いだろうと言われている。これは、笑うという行為は腹圧の一時的増加を伴うとされているためだが、心配な場合は、掛かり付けの医師に相談した方が良い。

日本の医師法により、日本では医者以外が上記の判断をすることは制限されているので、判断は医師の診断を受けた上で各自が行うものとしている。

歴史[編集]

1995年インドムンバイに住む内科医の Madan Kataria と妻でヨガの先生である Madhuri Kataria によって「面白くなくても笑っていれば脳は判断しない」という発見から開発された。

日本では2006年の8月にアメリカ人で日本在住の Mary Tadokoro とカナダ人でヨガインストラクターの Lisa Booth の2人によってラフターヨガジャパンとして創設され、無宗教、非営利のクラブとして広まり、2009年5月時点では全国に270人弱のラフターヨガ・リーダーを輩出し、医療、介護福祉をはじめ、マスメディアに注目されて企業や団体にも拡がりをみせ、予防医学やストレス解消等をはじめ、企業や団体において鬱病予防や自殺予防として朝礼などに取り入れられている。

外部リンク[編集]