ラテコエール 300

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ラテコエール 300

ラテコエール 300(ブラジル、ナタールにて、1934年7月31日)

ラテコエール 300(ブラジルナタールにて、1934年7月31日)

1934年9月1日にナタールへ到着した南十字星号

ラテコエール 300( Latecoere 300)は1930年代のフランスの4発の飛行艇である。南大西洋を横断して南米に郵便を運ぶ郵便機として使われた。1936年にフランスの有名なパイロット、ジャン・メルモーズが搭乗した機体『南十字星』号が行方不明となった。

ピエール=ジョルジュ・ラテコエールが設計者を務めるラテコエール社(La societe industrielle d'aviation Latecoere)がセネガルのダカールとブラジルのナタール間を経由する南米への定期郵便飛行のために開発した。パラソル翼の4発機で650HpのHispano-Suiza 12Nbrエンジンが2基ずつ推進式と牽引式の組み合わせて配置された。

最初の試作機(登録番号 F-AKCU)は1931年に初飛行したが,12月17日に事故で失われた。 1932年に2号機が製作され、『南十字星号』(登録番号F-AKGF)と命名された。1933年12月31日に飛行艇の長距離飛行記録の3697 km を樹立し、その後『南十字星』号は南大西洋横断飛行に使用され、1936年に消息を絶つまでに23回の横断飛行を行った。

1936年12月7日早朝、ジャン・メルモーズ、Alexander Pichodou、John Lavidalie、Henri Ezan、Edgar Cruvelhierが搭乗した南十字星号は ウアカム(Ouakam)を出発したが、6時ごろ機体の故障で出発点に戻った。若干の時間の点検の後、7時前に再出発し、10時47分に機体の故障を伝える無線通信を最後に消息を絶った。捜索隊は機体を発見することはできなかった。

派生型[編集]

Laté 300
郵便機、 Hispano-Suiza 12Nbr エンジン装着;1機生産
Laté 301
郵便機
Laté 302
偵察用軍用型、3 機製造

要目[編集]

(Laté 302)

  • 乗員:8名
  • 全長:26.16 m
  • 全幅:44.01 m
  • 全高:7.98 m
  • 翼面積:258 m²
  • 空虚重量:14,340 kg
  • 全備重量:24,050 kg
  • エンジン:4×Hispano-Suiza 12Ydrs2 , 930 hp
  • 最大速度:240 km/h
  • 巡航高度:5,000 m
  • 航続距離:3,300 km
  • 航続時間:時速150 km/hで20時間
  • 上昇率:2,000mまで12.5分

References[編集]

  • Taylor, Michael J.H., ed. “ Latécoère 300 Series .” Jane's Encyclopedia of Aviation. New York: Crescent, 1993. p. 566 . ISBN 0 517 10316 8.
  • Green, William (1968). Warplanes of the Second World War, Volume Five, Flying Boats. London: Macdonald. pp. 22–24. ISBN 356 01449 5.
  • Allaz, Camille (2005). The History of Air Cargo and Airmail from the 18th Century. London: Christopher Foyle Publishing. pp. 80–81.

外部リンク[編集]