ラス・ブレイ

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ラス・ブレイRuss Bray, "The Voice", 1957年6月22日 - )は、イギリスのプロフェッショナル・ダーツ・レフリーである。エセックス出身。現在、PDCで活躍している。彼は、世界一のダーツ・レフリーの1人とされており[1]、ユニークなコーリング・スタイルと彼の持つしゃがれ声により、プレイヤーと同様、"The Voice" というニックネームを持つ。

ダーツでの活躍[編集]

彼は、ダーツのコーラーとして有名であるが、ダーツ・プレイヤーとしての顔も持つ。Team Unicornのメンバーでもあり、ラス・ブレイ・モデルのダーツも、存在する[2]

コーラーとして[編集]

ブレイ自身によれば、彼のコーラーとしてのキャリアは、とあるカウンティ・マッチにおいて、いつものコーラーが現れなかった夜に始まったという。その後、彼は、1996年にPDCとコーラーとしての契約を結び、ブラックプールワールド・マッチプレイにおいてデビューを飾った。2002年の同イヴェントにおいて、フィル・テイラーが、PDCの試合初となるテレビ放送中におけるナイン・ダート・フィニッシュを達成したときも、彼が、コーラーを務めていた。

日本でも名が知れわたっており、2010 PDC ワールド・ダーツ・チャンピオンシップの日本代表枠出場者決定戦などでも、彼を呼び物としていた。また、エリック・ブリストウジョン・ロウが中心となって行っているレジェンズ・ツアーでも、彼がコーラーを務めるときは、大きく告知される。

ダーツ・プレイヤーとして[編集]

ブレイは、ハートフォードシャーのカウンティ・プレイヤーとなった後、プロフェッショナル・サーキットでも活躍していた[2]エリック・ブリストウとチームを組み、ノルウェーとフィンランドで行われたペア戦で優勝したこともある[2]

2008年7月、彼は、ブラックプールノース・ピアにおいて、野外で、10フィート (3.048m) の距離から通常のダーツボードのブルズアイに入れたという、ギネス記録を持っている[2]。彼は、PDCスタッフの同僚であるスコット・ギブリングの9.6フィート (2.926m) からの達成という記録を更新した。ブレイが達成したときは、時速30マイル (48.280km/h) の風が吹いていた。

ダーツ外での活躍[編集]

近年、ブレイは、彼のしゃがれ声を活用して、CMの仕事を増やしている。PDC初のヴィデオ・ゲームである、PDC ワールド・チャンピオンシップ・ダーツのレフリーも彼である。また、電子レンジ食品のFeasterの声も彼であり、Nuts TVのナレーターも務めている。

脚注・参照[編集]

  1. ^ ダーツ・レフリーは、正確に点数を読み上げるだけでなく、それによって、試合を盛り上げる役割も、持つ。
  2. ^ a b c d http://www.unicorn-darts.com/team/media/russ-bray.aspx

外部リンク[編集]