ラストハルマゲドン
| ジャンル | ロールプレイングゲーム |
|---|---|
| 対応機種 | ファミコン[FC] PCエンジン[PCE] FM-TOWNS PC-8801 X1turbo[X1] PC-9801シリーズ X68000[X68] MSX2 |
| 開発元 | ブレイングレイ |
| 発売元 | ブレイングレイ |
| 人数 | 1人 |
| メディア | [FC] 4Mbitロムカセット [PCE] CD-ROM 2D フロッピーディスク 2HDフロッピーディスク |
| 発売日 | 1988年-1990年 |
『ラストハルマゲドン』(LAST ARMAGEDDON)は1988年にブレイングレイが企画・開発したコンピュータRPGである。
人類滅亡後の地球を舞台にした異色の設定である。ドラゴンクエストなどに代表されるファンタジー系に対するアンチテーゼとしてのシナリオは、当時は衝撃的だった[要出典]。
企画・シナリオは飯島健男(現:飯島多紀哉)。ゲームミュージシャン、葉山宏治の初期の代表作でもある[要出典]。
目次 |
ストーリー [編集]
人類は自らの過ちによって滅亡した。かつて人類によって魔界へ追いやられた魔物たちは、これで地上が自分達の物になったと確信した。しかしその矢先、ある日、地上へ出たミノタウルスとスケルトンが突然射殺されてしまった。地上にはエイリアンたちが降り立っていて、彼らは他の魔物たちにこの地を征服したと告げる。エイリアンの侵略が許せない魔物たちは各魔物たちの代表12名でチームを組んで地上を探索し、エイリアンの討伐を画策する。
しかし、ある島に建てられた『戻らずの塔』と石版に書かれた108の『黙示録』がモンスターたちの謎を示しており、それが意外なる展開を迎える事をまだ知らなかった。
ゲームシステム [編集]
12種類の魔物が昼・夜・サルバンの破砕日(各月の1日)のチームに分かれて、黙示録の謎を解き、戻らずの塔を攻略することになる。腕力、体力、攻撃力、防御力、魔法力、悪運などそれぞれのパラメーターはレベル分けされていて、魔界へ戻れば一日に一回だけ全パラメーターが回復することも最大限に利用して、パーティー分けをする必要がある。
通常のRPGと異なる点は、モンスター達が主人公であり、限られた場面のみ人間が登場する。また、アイテムなどを購入する店舗の概念がなく、モンスター自身が道具・武具の作成をしなければならない。
モンスターはレベルが上がるにつれ姿が変化するが、特に総合レベル17と総合レベル34になると、別のモンスターから細胞を得て、融合してより一層醜くなっていく。特にスライムとの融合は醜さに拍車を掛けることとなる。[1]
真実に迫る内容、また人間とは何だったのか、謎を解き明かした後の衝撃的な結末は世紀末を迎えるプレイヤー達に衝撃を与えた[要出典]。またストーリーが進行するとともに出てくる、人類の英雄に対する史観は斜に構えていて逆転している(特にノアやナポレオン、ヒトラーに関するもの)。従来のファンタジーRPGの登場人物が登場するシーンがあるが、これは何者かが仕組んだ物である。
ストーリー展開上、ラストボスにたどり着いても、その時点ですべての謎は解けているため戦う必要はない。ただし、PCエンジン版ではOPに登場したエイリアンが意味深な名前でラストバトルを行うが、簡単に倒せる(ファミコン版では別のオリジナルラストボスと最終戦がある)。
PCエンジン版 [編集]
- パソコン版は最強の武器、アゾットの剣をすべてのモンスターが装備できたが、ドラゴンニュートにとってこの剣が天敵という設定が重視され、PCエンジン版ではゴブリンとオークのみが装備可能になった。
- パソコン版では108枚の石版全て読まなければ『戻らずの塔』に入れなかったが、PCエンジン版は12枚の赤い石版を読むだけで入れるようになった。
- アンドロスフィンクスの第2進化の最終形態のグラフィックと性能が一部バグにより入れ替わっている。
- BGMはCD-DAで収録されており、大幅にアレンジされている。また戦闘BGMの使用シーンが前半と後半で入れ替わっている。
- 各種イベントの音声はCD-DAではなく矩形波音源で再生されるため、ややノイズがかかっている。なおBGM、音声自体はFM-TOWNS版と同じものである。
- 永久パターン回避の処置として、戦闘中一定ターンが過ぎると地震が起きて大ダメージを受けるようになった。
- 3Dダンジョンが2DになりMAPも全て変更されている。
- 後半存在する各キャラクター専用イベントでは、時間の違うパーティであっても、強制的にそのキャラのパーティ時間へ瞬時に移行してイベントが進行する。
- パソコン版ではモンスターのパーティ編成をプレイヤーが行う事ができたが、収録されているイベント音声との兼ね合いもあり、キャラクターが固定されている。なお飛行能力を持つモンスターは各パーティにきちんと配分されている為、移動時に困ることはない。
- 石版の碑文は石版の画をバックにテキスト表示される。
- イベント戦闘等でオリジナルのボスが追加されている。
FM-TOWNS版 [編集]
- CD-ROM3枚組。パッケージは紙ボックスではなく、一般的な3~4枚組のCD用の厚みがあるプラスチックケース。
- ゲーム進行を記録するために、別途3.5インチ2HDのフロッピーディスクが1枚必要。
- 当時のFM-TOWNSは本体RAM容量が標準で1MBか2MBの二種類あり、それに合わせて「SMALL MEMORY VERSION」と「LARGE MEMORY VIRSION」のどちらかで起動する。前者は、画像のアニメーションパターンが若干削減される。
- オンラインマニュアルが実装されている。ゲーム中でも閲覧可能。それに対して、紙マニュアルは非常に簡素。
- 操作系は、FM-TOWNS専用ジョイパッドのみ。
- 概ねの仕様はPC版に準じる。ゲーム画面のレイアウトは、他機種に準じる。画面モードは、640x480/TrueColor中256色モード。戦闘を除くイベント時のみ、320x240表示になる。
- グラフィックは、基本的に256色モード用に書き起こされている。イベントシーンのグラフィックのデザイン・枚数は原作のPC-88版とは若干異なる。
- オープニングも含め、BGMおよび主要なイベントはCD-DA音声で再生。
- 一つのイベントに対し、一つのCD-DAトラックにイベントの音声とBGMがまとめて収録されている関係上、パーティの編成が固定で、パーティの編成に応じたイベントシーンのバリエーションは無い。
- 同じ理由で、アゾット剣を入手できるキャラクターが固定である。結果として、各パーティで1つずつしか、アゾット剣を保有できない。
- 108枚の石版は、見た順番に自動的に番号が割り振られていく仕様で、108箇所ある石版のどれから見ても、銘文が表示される順番は同じである。銘文は音声ではなくテキスト表示となる。
- 発売時期の1988年夏当時の初代FM-TOWNSは、CD-ROMドライブのシークタイムが特に遅かったため、「CD-ROMゲームは遅い」という非難の矛先によく上るゲームだった。
ファミコン版 [編集]
- バンダイグループのユタカが移植を担当。
- 一部イベントや石版のメッセージ等が大幅に意訳・簡略化されている。
- BGMが全て差し替えられている。
- パーティのメンバー編成、及び合体の組み合わせが完全固定となっており自分で選ぶ事はできない。
- イベント等でPCエンジン版とは異なるオリジナルのボスが追加されている。
- モンスター図鑑は収録されていない。
登場モンスター [編集]
- オーク
- 昼に活躍するモンスターでヒューマノイドタイプ。多くの武器と防具を作成し、装備できる。火が苦手。最初に覚えているのが自動逃走する魔法のため、魔法レベルを大変上げづらい。
- ハーピー
- 女性の体に鷲の羽を持つモンスター。昼に活躍するタイプで、飛行能力を持つ。翼の盾による防御ボーナスがあり、全体攻撃を覚える。
- スケルトン
- 生きている骸骨。何故、スケルトンがモンスターの中に入っているのかは最初は疑問だが、謎が解けると意味が通じる様になる。オークとゴブリンには劣るが装備可能品が多い。道具作成能力と記憶力(オートマッピング)、毒無効能力をもち、ダンジョン脱出魔法を覚える。シルバーソードなど聖なる武器が装備できない、特定の道具の使用にペナルティ(使用すると睡眠状態になる)があり、水に弱い。
- ガーゴイル
- 羽の生えた夜に活躍するモンスターで飛行能力と道具作成能力を持つ。高い知性を持つためイベント要員でもある。最初は睡眠魔法しか覚えていないが、レベルを上げると2種類(カマイタチ、光)の攻撃魔法、イベント用魔法を覚える。
- スライム
- 夜に活躍するモンスターである。その体はアメーバのような不定形で決まった形が無い。火に弱いが麻痺無効で武器攻撃に耐性がある。魔法は腐敗系(毒の上位バージョン)とダンジョン脱出魔法を覚える。
- ゴブリン
- 夜に活躍するモンスターでヒューマノイドタイプ。多くの武器と防具を作成し、装備できる。火が苦手。最初から覚えている魔法が麻痺魔法なのでオークよりは魔法のレベルを上げやすい。
- サイクロプス
- 一つの目、一本の角を持つ巨人。千里眼を持つ。全体攻撃となる特殊攻撃が強力。棍棒とジャイアントメイルを装備可能。雷系の魔法とダンジョン脱出魔法を覚える。
- アンドロスフィンクス
- サルバンの破砕日のみに活動を許されたモンスターである。記憶力と道具作成能力をもつ。高い知性があるのでイベント要員でもある。唯一回復系の魔法を覚えている。また、魔法レベルが上がると魔界への帰還魔法と攻撃魔法も覚える。
- G(ジャイアント)スネーク
- 蛇面、蛇身に人間の胴と腕を備える。ナーガ族の直系、巨大な蛇の一族。蛇の鱗を持ち、防御ボーナスがある。毒無効で水に強い。時間はかかるが最強の攻撃魔法である氷系魔法と魔界への帰還魔法を覚える。
- ミノタウルス
- 怪力を持ったモンスター。牛頭。千里眼と武器と防具の作成能力がある。斧を装備すると攻撃力にボーナスがある。石化系、回復系、雷系、隕石系の魔法を覚えるので、魔法要員でもある。
- ゴーレム
- サルバンの破砕日のみに活動を許されたモンスターである。石の皮膚による防御ボーナスがあり、さらにスライムと同様に武器攻撃に耐性がある。石化無効能力があるが水に弱い。棍棒を装備できるが素手だと攻撃力にボーナスがある。石化魔法を覚える。
- ドラゴンニュート
- 人型のドラゴン。イベントを進めることでアゾットの剣が何故、彼の天敵なのか謎が解けてくる。龍の鱗を持ち、防御ボーナスがある。飛行可能であり、最強の特殊攻撃と火炎系魔法、防御系魔法を覚える。全モンスター中で唯一、火に強い。2回目の合体をするまで防具を一切装備できないため、中盤から後半にかけて苦労する。
余談 [編集]
ラストハルマゲドンモンスター図鑑は発売当時、ブレイングレイに直接ハガキを送るともらえた。これは抜忍伝説番外編と同じ手法である。
脚注 [編集]
- ^ 開発当初は無数にレベルアップしてゆけば、全員が全く同じ姿になるように企画されたが、それではきりがないという意見が通って、最後の姿はエンディング後に変化するように変更となった。(出典はポプコムの別冊付録より。)
関連項目 [編集]
- アフターハルマゲドン外伝 魔獣闘将伝エクリプス - メガCD用ソフト、飯島が独立して設立したパンドラボックスの作品のため、ラストハルマゲドンの商標が使えず、遠回りなタイトルとなっている。直接の続編ではない。