ラウンドバーニアン

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銀河漂流バイファム > ラウンドバーニアン

ラウンドバーニアン (Round Vernian) は、リアルロボットアニメ『銀河漂流バイファム』に登場した架空のロボット兵器。

概要[編集]

本ロボット群は「地球製兵器」と「異星文明(ククトニアン)の兵器」という異なる文明の機械という視点でデザインされている。「ラウンドバーニアン(略称:RV)」という用語は地球側勢力での呼称であり、異星文明側では「機動兵器」「機動メカ」と呼称されている。

地球製ラウンドバーニアンは、形状的には特徴のない量産兵器というイメージで、その作品を代表するようなデザイン形状ではない。しかし、その兵器としての演出は秀逸で、宇宙空間での戦闘描写では機体各所に装備されている姿勢制御スラスターを頻繁に噴射させて空間戦闘を行う姿は非常にリアリティのあるものとなっており、この演出によって特に特徴のないデザインの本ロボットを印象づけるものとなっている。なお、地上や艦内での歩行しての運用も特に支障はない。また、劇中では力仕事をこなす作業機械としての描写も目立った。

本編後半に登場したスリングパニアー (Sling Pannier) は鉄人28号マジンガーZで登場したものと同様の「ロボットの飛行用追加装備」であり、ロボットものにおける「パワーアップの王道パターン」を本作でもなぞっている。本装備は可変翼を装備したジェットエンジンをロボットの背部に装備するという、マジンガーZのジェットスクランダーをよりリアルロボット向けに手直ししたものである。本作以後『機甲戦記ドラグナー』や『機動戦士ガンダムSEED』においても同様のリアルロボット向けジェットスクランダーパターンの装備が登場している。

ククトニアンの機動メカ(地球側呼称、ARV = アストロゲーターラウンドバーニアン)は、地球側デザインのそれよりも生物的でファンタスティックなデザイン的特徴の濃いものとなっている。地球側デザインが汎用型に特化していたのに対し、ククトニアン側のデザインは局地戦や特定任務に特化したデザインも多い。

地球側ラウンドバーニアン[編集]

機体各所に装備されている姿勢制御用の可動式バーニア・スラスター、「ラウンドバーニア(回転する補助噴射装置)」が名称の由来である。固定武装はなく、手持ち式のビームガンを主に使用した。胴中央部にコクピット兼用の脱出用小型宇宙艇・ポッドを備えている。ポッドは側面にラウンドバーニアを装備しており、単体でも機首のビームガンである程度の戦闘行動が可能である。バイファムとネオファム、ディルファムのポッドは同型で、翼もなく大気圏内の飛行はできないが、トゥランファムのポッドは複座式の大型で、大気圏内でも飛行可能な折りたたみ式の翼を持つ。なお、年少の子供達はフットペダルに足が届かないので、ペダルの上げ底装置(通称「高ゲタ」)を製作して取り付けていた。

RVは宇宙開発初期に用いられていた船外活動機 (EVA) が発展したもので、大型化したものがラウンドバーニアン、小型化したものがウェア・パペットと呼ばれている。イプザーロン太陽系植民計画が立ち上がった頃はまだ陸戦用人形機動兵器に有り合わせの宇宙活動用機材を装備した程度の、宇宙戦闘兵器としてはまだ満足できる性能ではなかった。しかし植民が始まり、おぼろげながら異星人存在を知った軍部の主導によりRVは戦闘兵器として急速に発展することとなる。コードネームに付くFAMは「連邦装甲機動兵器」の意味とされるが、俗に最初の制式RVネオファムの愛称をもじったものだと言われている。

RVの操縦は全面的なコンピューターのバックアップにより子供でも簡単に操縦できる(皮肉にもジェイナスの子供たちがそれを実証することになった)。ARVとの戦闘が激化した時期に開発されたトゥランファムはパイロットの負担を減らすためパイロットとガンナーを分けた複座式となっている。

動力は液体水素と液体酸素を用いた燃料電池方式。

子供達の操縦するバイファム、ネオファム、トゥランファムは敵中に孤立した状況にあっても問題なく稼働を続けたように、地球軍のRVの整備性、耐久性は非常に高い。また作中では目立った損傷を受けたことはなく、被弾するとほぼ一撃で撃破されるククトニアンのRVと比較すると、火力や装甲の面でも大きなアドバンテージを持っているようである。

バイファム (VIFAM)[編集]

  • 形式番号 - FAM-RV-S1
  • 全高 - 16.8m(頭頂部)、17.9m(アンテナ先端)
  • 全備質量 - 25.3t
  • 自重 - 15.3t
  • 武装 - ビームガン、鉄骨(第17話他)
  • 主な搭乗者 - ロディ・シャッフル、フレッド・シャッフル、ケンツ・ノートン、スコット・ヘイワード

純然たる宇宙戦闘用として初めて開発された地球軍の主力RV。宇宙・地上いずれでも運用可能。小隊を組む時にはミッション・リーダーとして用いられることが多い。腹部ハッチにナンバリングがあり、作中ではジェイナス号搭載の7号機にロディが搭乗する。他にクレアド星出発後、臨時指揮官となった中尉搭乗の1号機、ジェイナスの正規パイロットが搭乗した2号機、ケンツが一度だけ乗った8号機、スコットがロディ救出作戦時に慣れない腕で操縦した、黄色い塗装でナンバリングのない練習機のほか、地球軍兵士が運用した機体が作品の序盤、アストロゲーター襲来の際に登場、応戦していた。

運動性能も高く、奇襲 / 白兵戦用ARVガッシュとも互角以上の格闘戦を劇中で行なっている。唯一の武器であるビームガンは作中に登場する他のラウンドバーニアンに比して集束率が高く、命中精度が優れている。ただし、これを失うと戦闘力が皆無になるので、劇中ではしばしば苦戦する場面も見られた。スリングパニアーのほか、長距離侵攻の際には使い捨てタイプのバーニア付き増槽(ツイン・ムーバー)を背部に装備可能である。

作品後半では、ARVデュラッヘが装備していた盾を見て、地上戦におけるその有用性に気づいたロディの発案により、擱座したジェイナスの格納庫ハッチの装甲から切り出して作った盾を左手に装備した。またロディは武器を失った際、とっさに周囲に浮かぶ鉄骨を手に白兵戦を行うことがあった(対ガッシュ戦、対デュラッヘ戦など)。

ネオファム (NEOFAM)[編集]

  • 形式番号 - FAM-RV-5(宇宙用)、FAM-RV-L5(地上用)
  • 全高 - 17.3m(頭頂部)
  • 全備質量 - 28.5t(宇宙用)、29.6t(地上用)
  • 自重 - 19.9t(宇宙用)、21.2t(地上用)
  • 武装 - ビームガン
  • 主な搭乗者 - バーツ・ライアン

地球連邦軍が初めて正式採用した、バイファムの一世代前のRV。バーニアの基数が少なく機動性に劣る。主兵装であるビームガンはバイファムと同じもの。宇宙用と地上用の2種類があるが、両機種は機体の一部パーツの交換のみで換装が可能であり、事実上の汎用機。バイファムと共通のバーニア付き増槽も装備可能。

作中では主にバーツが搭乗。機体のナンバリングは確認できない。作品後半では、ククト星降下後にバイファム同様ハンドメイドの盾を装備した。そのほか子供たちが去った後のジェイナス号にスリングパニアーを搭載しない通常型のネオファムが残されていた。作中では言及されていないが、赤地のすね部に白いラインが宇宙用、白地に赤いラインが地上用と設定されている。

トゥランファム (TORUNFAM)[編集]

  • 形式番号 - FAM-RV-S1T
  • 全高 - 17.6m(頭頂部)
  • 全備質量 - 27.0t(宇宙用換装時)、26.5t(地上用換装時)
  • 自重 - 16.8t
  • 武装 - ハンドキャノン
  • 主な搭乗者 - ケンツ・ノートン(操縦)、カチュア・ピアスン(砲手 / 操縦)、ロディ・シャッフル(操縦)、バーツ・ライアン(操縦)、マキ・ローウェル(砲手 / 操縦)

バイファムの設計を元に、対異星人用として開発、投入された宇宙地上両用の最新型RV。ポッドはバイファムなどと互換性はない新設計で、操縦席を複座化(パイロットとガンナーの2人が搭乗)し、折畳み翼の展開により大気圏内でも飛行が可能。ポッド自体の武装もビームガン2門と従来の物より倍加され、ククト星では単独でARVギブルを撃破している。

作中では、本編中盤で接触した地球軍の駆逐艦レーガンからパイロットとともに数機がジェイナスに配備されたものの間もなくパイロットが戦死し、レーガンとも別離したため、ケンツとカチュアのペアが主に搭乗していた(これは、ククトニアン嫌いのケンツとククトニアンのカチュアの和解と協調の象徴でもあった)。ナンバリングは腹部ハッチと肩部に設けられ、子供達が使用したのは8号機と11号機だが、後者はククト星降下後、ジェイナスとの合流直前の戦闘で頭部に被弾、敵ARVギブルと共に機体が沼地へ転落したため放棄、脱出後にポッドの攻撃で自機ごと敵機を葬り去っている。通常はブルーとグレーの配色だが、当時のアニメのロボットとしては珍しく迷彩塗装を施した機体も登場した。主兵装のハンドキャノンは集束率が以前のバイファム用のものと比べて高くはないが、トゥランファム本体燃料電池の出力が高いため威力が増している。バイファム、ネオファムに装備された盾は、予備要員のケンツには必要ないということで作られなかったとされるが、第39話で専用の盾を所持しているカットがある。

ディルファム (DILLFAM)[編集]

  • 形式番号 - FAM-RV-L7
  • 全高 - 18.2m(頭頂部)
  • 全備質量 - 31.3t
  • 自重 - 23.1t
  • 武装 - 地上用ビームガン
  • 主な搭乗者 - ロディ・シャッフル、バーツ・ライアン、フレッド・シャッフル

地上用ネオファムを元に地上用に特化されたRV。そのためネオファムと共通するパーツが多く存在する。地上専用のため機体に姿勢制御バーニアは装備されておらず、純然たる意味でラウンドバーニアンではないが、この世界のロボットは愛称としてラウンドバーニアンと呼ばれているのでその範疇に含まれている。頭部に縦列配置されたデュアルカメラと左肩に施されたプロテクター様の装甲が特徴で、主に基地防衛に用いられた。バイファムやネオファムと共通の宇宙用ポッドを内装しているが、脱出用というより操縦系統や整備性の統一という観念から採用されている。第1話ではクレアド星に来襲したウグと戦っているほか、ベルウィック星にて多くの子供達によって運用された。塗装は白と緑。

スリングパニアー (SLING PANNIER)[編集]

作品後半に登場した、RVの(主に大気圏内での)機動性能を増強させる一種の飛行アタッチメント。スリングは「振り投げる」、パニアーは「背負いかご」の意味。バックパックに可動式のエンジンが接合されており、発進時は地面に対して垂直または斜めに噴射、巡航時は90度稼働して、地面に対して水平に噴射するようになっており、これまでのロボットの飛行ユニットと比較すると、説得力のあるデザインとなっている。バイファム、ネオファム、トゥランファムの各RVそれぞれに専用のスリングパニアーが用意されており、大気圏内飛行のため後付設計されたバイファム用 (FAM-SP-1V) とネオファム用 (FAM-SP-5N) はバックパックごとの交換になる。また、バックパックの固定補強のため、胸部にもバックパックとケーブルで繋がったカバーユニットが追加装備される。トゥランファム用のスリングパニアー (FAM-SP-11T) は、本体オプションとして同時期に設計されたため、機体背部の一体型バックパックに直接取り付けることができる。本来は大気圏内飛行用のオプションではあるが、宇宙空間でも使用可能で、RVの機動性・稼働時間も向上する。

ククト軍機動メカ (ARV)[編集]

地球側のRVとは異なり、生物的なフォルムを持つものが多い。地球側ではARV-xと識別され、発見された順にx = A、B、C...とつく(地球側の発見順であるため、ククト側の開発順とは異なる)。「ARV」とは「アストロゲーター・ラウンドバーニアン (Astrogator Round Vernian)」(異星人のRV)という意味であるが、姿勢制御バーニアがない機体が多く含まれ、厳密な意味ではラウンドバーニアンではないものが多い。また劇中でククトニアンは地球側RVを含め「機動兵器」や「機動メカ」と呼称しており、人型戦闘兵器に対する特別な呼称はなかった。

ARVは遥か過去の異星人襲来によって原型がククト星系にもたらされたものである。開発当初の目的は地球側RVと同じく宇宙作業用であった(脚部が無く、歩行不可能だった)。ククト星系が彼ら自身の抗争で荒廃し、彼らが長らくスペースコロニーなどで平和に生活している間さしたる進化はなかったが、地球側と戦争に入る際に全面的に改修され、また地球側RVを参考にした新設計機も投入された。

動力源は熱核融合炉を用いている。武装は光条型の単射ビームと短冊状の光弾を撒き散らすビーム機銃の2種を併用する機体が多く、ミサイル系の実体弾を持つ機体は稀である。大部分は携帯武装の他に固定火器を持つが、変形型の機体は携帯武器を有さない。

ウグ (WUG)[編集]

  • 識別番号 - ARV-A
  • 全高 - 14.1m
  • 全備質量 - 60.2t(宇宙用)、30.6t(地上用)
  • 武装 - 左腕部ビームガン、ウグ専用銃

宇宙・地上ともに使用できる汎用性の高い機体で、主に作品初期に活躍した。前屈したゴリラを彷彿とさせる形状で、背中に蛾を思わせる2枚の羽根をつけて空中を滑空できる。この羽根は地上で邪魔にならぬように降下時には排除可能である。また、右手は五指を持つ通常の手だが、左手は固定装備のビームガンとかぎ爪となっており左右非対称。携帯武器としてウグ専用銃(ビームガンとビーム機銃を内蔵)を持つ。この初期ビームガンは収束率に難があるらしく、弾頭が人魂のように蛇行する描写がある。ちなみにウグに限らず、ARVは左右非対称なデザインが多い。中盤以降はギブルに主力の座を譲り、ローデン艦隊に占領されたタウト星の格納庫に背中を見せた一機が残されているのが、劇中最後の登場だった。

ルザルガ (RUZARGA)[編集]

  • 識別番号 - ARV-B
  • 全高 - 16.3m
  • 全備質量 - 140 - 180t(推定)
  • 武装 - 頭部ミサイルランチャー、左腕部連装ビーム機銃、ルザルガ専用銃

宇宙戦闘専用。ARVの起源になった宇宙作業機に最も近い機動メカ。脚部はなく、下半身が丸ごと2基の大型推進用バーニアになっている。頭部に六連装ミサイルランチャー、サイドバイサイドにバレルを持つ専用銃(ビームガンとビーム機銃内蔵)など、武装も多岐に渡り、本機との戦闘は大抵苦戦しているため、初期登場タイプにもかかわらず、厚い装甲と高い機動性を持った強敵との印象が強い。ロディ達が最初と最後に宇宙戦を行った機動メカである。シルエットがジオングに酷似しており、セルフパロディとしてバイファムと本機を配した劇場版、機動戦士ガンダムIIIボスターふうのオフィシャルイラストが描かれている。

バザム (BAZZAM)[編集]

  • 識別番号 - ARV-C
  • 全高 - 15.8m
  • 全備質量 - 74.5t(宇宙用)、38.6t(地上用)
  • 武装 - 4連装ロケットランチャー、腕部大型砲、バザム専用銃

強行偵察用の機動メカ。ロケットランチャーと重火器を備えるほか、複数のバーニアを持ち機動性も高い(ホバリングによる空中停止も可能)。一方で口吻部から触手を思わせる細長い探査センサーを繰り出し、本体が入れない場所でも偵察できる。劇中での登場はアゾレック基地に偵察に来襲した一度切りで、RVとの戦闘は行われなかった。

永野護が元々デザインした(その後クリンナップされた)もので、後年「生まれて初めて描いたロボット」と述懐している(アニメック別冊『スパークリングバイファム』 インタビュー)。

ガッシュ (GASH)[編集]

  • 識別番号 - ARV-D
  • 全高 - 15.7m
  • 全備質量 - 80t(推定)
  • 武装 - 腕部連装ビーム機銃、専用トマホーク(連装ビームガン内蔵)

主に宇宙空間での白兵戦用で、力士を思わせる太った体形に反して機動性は高く動きは俊敏である。小型の連装ビームガンを備えた専用トマホークを主要武器としている。このためロングレンジでの戦闘は不向きであるが、中継施設内などの狭い構内や暗礁空域での奇襲・待ち伏せ攻撃ではその特性を存分に発揮する。劇中では宇宙船の残骸内で一回、およびタウト星で一回登場しており、ロディ操縦のバイファムに鉄骨で腹部を串刺しにされても動けていた点から、抗甚性も高いと思われる。

プラグ (PURAG)[編集]

  • 識別番号 - ARV-E
  • 全高 - 13.9m
  • 全備質量 - 140 - 180t(推定)
  • 武装 - 腕部三連装ビーム砲、大型ミサイル
  • 主な搭乗者 - ディナ・ルルド

ククト軍特殊部隊の使用する宇宙専用。円盤形の高速巡航時と人形の格闘戦闘時で形態を変える。本編では登場せず、ARV-Eは欠番の状態だったが、後の『バイファム13』で登場した。携帯武装を有さない。ルルド機は肩が青い。

ジャーゴ (JAUGO)[編集]

  • 識別番号 - ARV-F
  • 全高 - 16.0m
  • 全備質量 - 30.8t
  • 武装 - 左腕部ビーム砲&六連装ビーム機銃,格闘戦用クロー(右腕部)

地上での偵察用。サルを思わせる風貌と、脚部スプリングでの跳躍移動やホバリングによる滑走が可能な点が特徴。右腕部が格闘戦用に3本の鉤爪となっており、左腕部は先端中央にビームガン、その周囲6箇所にビーム機銃を内蔵している。なお、商標上の問題からプラモデルは「レコンタイプ」という名称で販売された(レコンは “reconnaissance【偵察】” の略)。ロディが初めて交戦して撃破した機動メカ。ククト星でも登場した。『13』ではピンク色の機体が登場。ククト軍の機動メカには珍しく、非変形型だが専用の携帯武器を持たない。

ドギルム (DOGUILIM)[編集]

  • 識別番号 - ARV-G
  • 全高 - 14.0m
  • 全備質量 - 88t
  • 武装 - 左腕部ナックルガン、左頭部スキャッタービームガン、ドギルム専用銃

宇宙戦闘用。キノコ状の頭部が編み笠を被った渡世人を彷彿とさせる機動メカ。背中に強力な推進バーニアと、頭部左に広角度攻撃が可能なスキャッタービームガンを一基装備している。識別データにない全くの新型で、宇宙戦闘艦に多数搭載されてローデン艦隊に襲い掛かる。タウト星にも配備されている。手は両側とも3本の鉤爪状となっており、これを使って劇中では(大気圏突入前の戦闘でロディ,カチュア,ケンツの収容が間に合わなかったため)ジェイナスから射出されバイファムとトゥランファムを収容したドッキングカーゴに張り付き、前述の3名がジェイナスとは別にククト星へ降下するのを妨害しようとした(ドギルム自体は大気圏突入に耐えられずに融解、爆発している)。

ズゴッホ (ZUGOGH)[編集]

  • 識別番号 - ARV-H
  • 全高 - 13.2m
  • 全備質量 - 60t(推定)
  • 武装 - 左腕部連装ナックルガン、ズゴッホ専用銃

施設内警備用。そのためバーニアもない。劇中ではタウト星内部でロディと交戦して彼を捕縛している。また、ジェダ達リベラリストが反乱で本機を奪い、あわやガッシュにとどめを刺されそうになったロディの危機を救っている。

デュラッヘ (DURAPHIE)[編集]

  • 識別番号 - ARV-I
  • 全高 - 17.2m
  • 全備質量 - 30.8t(推定)
  • 武装 - デュラッヘ専用銃
  • 主な搭乗者 - シド・ミューラァ

指揮官用の高級機。鹵獲した地球側RVの技術を導入して作られた新型機であり、それまでのARVと比べ飛行能力を含めた機動性に優れ、より人型に近い機体であるが、武器が専用銃だけで、これを失うと戦闘力皆無になる欠点までRVから引き継いでしまった。作中ではミューラァだけが使用しており事実上の専用機。物語の後半でロディのバイファムと死闘を繰り広げる。左腕に耐ビームコーティングを施した楯を固定装備しており、ミューラァ機には部隊章がある(宇宙で使用した機は借り物らしく、楯にこのマーキングがない)。右腕にはオプションとして、外装式のエクストラ力線探知機を装着可能。

ギブル (GIBULL)[編集]

  • 識別番号 - ARV-J
  • 全高 - 15.6m
  • 全備質量 - 69.7t(宇宙用)、40.1t(地上用)
  • 武装 - 左腕部ビームガン、ギブル専用銃

ウグの発展型。やはり大気圏内外兼用。大幅に地球側の技術を取り入れ、攻撃力、機動力ともに向上している。頭部が大きく前傾しているため後方視界が悪いというウグの欠点も改善され、滑空だけだった飛行能力も大幅にアップしている(短距離中心。巡航にはフローティングタンクを用いる)。13人がククト星へ降下した中盤以降、主力となる機動メカである。またガイ、メルの両親達がギブル二機を奪い、バーツやカチュアのRVと共闘する珍しいシーンも見られた。

ギャドル (GADDOL)[編集]

  • 識別番号 - ARV-K
  • 全高 - 15.5m
  • 全備質量 - 28.3t
  • 武装 - ギャドル専用銃

ジェダらリベラリストが設計、生産した主力兵器。ククト政府軍の機体ではないが、政府軍の新型ARV同様、地球側の技術が取り入れられている。大気圏内外兼用で多数のバーニアを持ち、特に飛行能力が高い。子供達13人がリベラリストと合流した後は、ロディらのRVとしばしば共闘し、護衛機としてシャトルのカーゴにも積み込まれた。地球との暫定的和平成立後もククト側軍用兵器として引き続き使用されている。

ディロム (DILOM)[編集]

  • 識別番号 - ARV-L
  • 全高 - 16.7m
  • 全備質量 - 38.7t
  • 武装 - 左腕部ビーム砲、ディロム専用銃

デュラッヘ同様に地球側の技術を導入して開発された機動メカ。軽量、高機動で集団戦に使用される。飛行滑空能力も備える。デュラッヘの量産型であり、準備稿では頭部以外のデザインがデュラッヘと同一であった。画面上ではロディ達のRVと戦うシーンは皆無で背景同然であり、設定上では新型高性能機だがあまり目立たない。デュラッヘとは異なり、劇中未使用ながら左腕部に固定火器が認められ、固定装備の楯を持っていない。

ディゾ (DIZZO)[編集]

  • 識別番号 - ARV-M
  • 全高 - 14.4m(人型での移動時)、8.2m(4脚歩行型での砲撃体勢時)
  • 全備質量 - 42.1t
  • 武装 - 大型ビーム砲、両腕部ビームキャノン

地上用戦闘支援用。自走砲的なARV。背中に巨大なビーム砲を背負っているが、これは人型から4脚に変形して使用する。4脚歩行型への変形は以下の手順で行われる。

  1. 頭部のフード状の装甲を下ろしカメラアイを覆うように顔面を保護
  2. 腰部から上を前後180度反転させる
  3. そのままの体勢で上半身を前方に倒しながら(腰から上が仰向けの形をとる)背部大型ビーム砲兼バックパックの両側にある補助脚(これが4脚歩行時の前脚)をつき出して体幹部を支える(加えて人型での脚部が後脚となり、変形後は腹部と背部が入れ替わる形となる)
  4. 同時に両腕を頭側に挙上(手部は前腕の装甲に収納)させ腕部ビームキャノンを前上方に向ける

顔面部を覆った装甲の後面にはカメラアイがみられる。4脚歩行型では前述のとおり大型ビーム砲が使用可能となるため、火力面において対地上戦では絶大な威力を発揮する。その反面機動性は大きく削がれる事となるため(両腕部ビームキャノンである程度の対空砲撃は可能だが)、当然ながら本機単独ではRV同士の機動戦には不向きである。射撃時に的になりやすいなどの欠点を補うため、実際の戦闘ではディロムなど他のARVと行動を共にする。劇中ではガンテツ少佐率いる政府軍第3機動特務隊が使用。ミューラァ隊の機動メカを巻き込むのも構わずに砲撃を行うが、ジェダ達リベラリストのギャドル隊に包囲されて全滅する。