ライトセイル1号

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ライトセイル1号 (LightSail-1) は、宇宙探査を推進する国際NPO惑星協会が開発しているソーラーセイル実証機。 LightSailは3Uサイズのキューブサットで、4枚の超薄膜マイラー製のソーラーセイルが折り畳まれており、軌道投入から数週間後に展開を行う。2015年5月に試験機のLightSail-AがアトラスVロケットで低周回軌道に打ち上げられ、2016年4月にLightSail-Bがファルコンヘビーロケットで高度720kmに打ち上げられる予定。LightSail-BはProx-1という小型衛星から放出される形で打ち上げられる。LightSailの帆の展開や追跡はこのProx-1衛星から撮影を行う予定[1]

開発[編集]

NASAのナノセイルD

2005年、惑星協会は初のソーラーセイル宇宙機、コスモス1号ヴォルナロケットにより打ち上げたが、軌道に届かず失敗してしまった[2]。一方NASAエイムズ研究センターが開発したナノセイルDは2008年8月にファルコン1ロケットによって打ち上げられるも打上げに失敗。

2009年、協会はナノセイルD計画を引き継ぎ、後にライトセイル計画と改称した[3]

2011年までにプロジェクトは、JPLAerospace Corporationのメンバーを含むチームによる最終設計審査を通過した[4]。当初は2012年の打上げを目指していたが、計画は大幅に遅れた。ライトセイル1号の推定コストは180万ドルで、協会メンバーの会費や私費により調達されている。機体はStellar Exploration社によってサンルイスオビスポで製作されている[2]

機体[編集]

機体は一辺が10cmのキューブサットを3つ連結させた3Uタイプ。3つのうち1つのキューブサットは電子回路を持つ制御モジュールとなっており、残りの2つにはソーラーセイルの帆を格納している。帆は4枚の3角形状の羽で構成されていて、帆を展開すると32平方メーターとなる。

高度800km上空の地球周回軌道上でソーラーセイルの実証を目指す。

後継機[編集]

ライトセイル2号、3号も計画されており、2号はより長時間の飛行で高々度の軌道に到達させることを目指しており、3号では、太陽-地球系のラグランジュ点(L1点)への飛行を計画している。

参考文献[編集]

  1. ^ “LightSail update: Launch dates”. Planetary Society. (2014年7月10日). http://www.planetary.org/blogs/jason-davis/2014/lightsail-update-launch.html 2014年10月6日閲覧。 
  2. ^ a b Antczak, John. "After letdown, solar-sail project rises again" MSNBC, November 9, 2009
  3. ^ "Setting Sail Into Space, Propelled by Sunshine" The New York Times, November 9, 2009
  4. ^ [1] The Planetary Society. Retrieved 2011-06-15.

関連項目[編集]