ヨハネの手紙三
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『ヨハネの手紙三』(ヨハネのてがみさん)は新約聖書中の一書で公同書簡と呼ばれる書簡の一つである。全文で15節しかなく旧約聖書・新約を通じて聖書中二番目に短い書である。『ヨハネによる第三の手紙』、『第三ヨハネ書』などとも呼ばれる。
著者は自らを「長老」と名乗り、ガイオ(ガイウス、カイオス)なる人物にあててこの手紙を書いている。『使徒行伝』19:29にはパウロの同行者としてマケドニア人ガイオなる名があらわれ、『ローマの信徒への手紙』16:23にはコリントのガイオ、さらに『使徒行伝』20:4にはデルベのガイオなど、複数の人物名があらわれるが、本書簡の宛名人がこういった人々と同一人物なのかどうかは不詳である。本文から読み取れることはこの手紙は完全に個人的な手紙だということである。またその目的とは、ある教会共同体に入ろうとしているデメトリオなる福音宣教者を称賛すること、およびディオトレフェスという人物に仕切られている共同体に積極的に入っていくよう激励することである。ディオトレフェスは本書簡の著者を受け入れていないという。
聖書学者エドガー・グッドスピード[1]はヨハネ第二および第三の手紙はもともと『ヨハネの手紙一』を保管用にくるんでいた書簡ではないかと考えた。ヨハネ第二および第三の手紙が同一人物によって書かれたことに関しては学者たちの意見も一致しているが、『ヨハネによる福音書』、『ヨハネの黙示録』および『ヨハネの手紙一』の著者と同じであるかどうかは意見が分かれる問題である。
本書簡に関するもっとも古い言及はテルトゥリアヌスとオリゲネスの著作に見られる。テルトゥリアヌスは『一夫一婦制について』6章で「よいことを見習うように」とヨハネの第三の手紙の11節を引用している。オリゲネスは『マタイ福音書注解』の中で7節の用法にも言及している。エイレナイオスは『異端反駁』の中で『ヨハネの手紙一』と『ヨハネの手紙二』を引用しているが、『ヨハネの手紙三』には触れていない。ムラトリ断片の正典表には『ヨハネの手紙一』と『ヨハネの手紙二』は含まれているが、『ヨハネの手紙三』は含まれていない。
脚注 [編集]
関連項目 [編集]
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