ユーレイル

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ユーレイル(Eurail)とは、オランダユトレヒトを本拠地とし、ルクセンブルク登記されている企業 Eurail Group G.I.E.のことで、ユーレイルパス(ユーレイルグローバルパス)をはじめとするヨーロッパ各国の鉄道パスを発行する企業である。ヨーロッパ各国の鉄道会社船会社が出資している。 ユーレイルパスはヨーロッパ(ユーレイルパスの通用しないロシアベラルーシウクライナ及びモルドバを含む。)以外の居住者に対し発行され、ヨーロッパ居住者・6か月以上の滞在者には同社からインターレイルパスが発行される。

パスの概要[編集]

旅客は決められた日数・等級・地域のパスを持っている間、ヨーロッパ内の定められた地域の鉄道や航路を何度でも利用できる。ヨーロッパのほぼ全域をカバーするユーレイルグローバルパス(いわゆるユーレイルパス)や各国別のパス、ユーレイルリージョナルパスやユーレイルセレクトパスのように2~5か国の隣接した地域を周遊するパス、2~6人が同一旅程で乗車する時に割り引かれるセーバーパス、26歳未満の若者向けのユースパスなど、料金や設定日数など旅客のニーズを満たすためユーレイルは多様性に富んだパスを販売している。パス購入者は通常、追加料金無しで様々な列車を利用することが出来る(ユーロシティやインターシティなど)。しかし、TGVICESprinter(通常のICEは追加料金不要)、ユーロナイトシティナイトラインなどの個室寝台、クシェット(簡易寝台)、その他予約が義務付けられている夜行列車などの特別列車は若干の追加料金が必要である。タリスユーロスターは、パス利用者用の割引運賃が設定されている。スイスの主要私鉄は例外だが、多くの私鉄はユーレイルパスでは乗車できない(その場合でも、パスの提示により割引を受けられることは多い)。また、国鉄又はその民営化会社の線路を借りて別会社(オープンアクセス事業者英語版と呼ばれ、日本でいう第二種鉄道事業者に該当する。)が独自の運賃で走らせている列車の一部、たとえばドイツのインターコネックスドイツ語版ハンブルグ=ケルン=エクスプレスドイツ語版、イタリアのイタロ(.italo)、イタリア-フランス間の夜行列車テルオーイタリア語版にも乗車できない。

ユーレイル グローバルパス[編集]

2013年現在、従来からのユーレイルパス(ユーレイル グローバルパス)は次の24か国をカバーしている。

その他のパス[編集]

ユーレイル セレクトパスはユーレイルパスがカバーする24か国のうちフランスとスロバキアを除き、セルビアモンテネグロを加えた24か国から隣接した3~5か国を選びパスを作成できる。料金計算上、複数の国をまとめて1か国扱いとすることがあり、これにはベネルクス(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)、スロベニア・クロアチア、セルビア・モンテネグロが該当する。また、ベネルクスとアイルランドは直通する航路がないにもかかわらず隣接しているとみなす一方、フィンランドとノルウェーは鉄道がつながっていないため隣接していないとみなす。

ユーレイル リージョナルパスは、あらかじめ定められた2~5か国を利用できる。

ユーレイル 1か国パスは、各国別のパスとなっている。オーストリア、ベネルクス(ベルギー、オランダ及びルクセンブルクで1か国扱い)、ブルガリア、クロアチア、チェコ、デンマーク、フィンランド、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデンのそれぞれの域内で通用する。

備考[編集]

ユーレイル以外の主体が発行する数か国又は1か国を利用できる鉄道パス(数か国:バルカンフレキシーパスヨーロピアンイーストパスなど、1か国:フランスレイルパススイスパスなど)があるが、これらはユーレイルパスではなく、利用路線等の効力も当該国をカバーするユーレイルパスとは異なる場合がある。たとえば、マッターホルン・ゴッタルド鉄道はユーレイルパスでそのまま乗車できないが(パスの提示で乗車券を25%割引で購入できる)、スイスパスはそのまま乗車できる。

参考出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]