モータービークル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

自動車の基本概念[編集]

英語での概念[編集]

モーター・ビークルmotor vehicleとは、モーター(エンジン)を組み込んだ機械で、陸上交通に使用される。モーターの中で最もよく使われるものは内燃機関(エンジン)である。電動モーターなども使用される。モーター・ビークルは通常車輪(ホイール)を備え、また、一般に路上で使用される。「エンジン付き車両」と訳すのが一般的な日本人に対する日本語としては最もわかりやすいと思われるが日本には定まった訳がなく、JISでも「モータ・ビークル」としている。

一般的な例として以下のものがある。

法的規範の支配下では、様々な車両はそれぞれ、交通や車両に関する法令により法的に規定されている。規定の例として、たとえば以下のようなものがあげられる。

日本語との対訳使用例[編集]

米国大使館福岡領事館作成のWebページ[1]では「 自分のモータービークルでアメリカ旅行ができますか?」との質問でモータービークルに対して「自動車、トレーラー、航空機、バイク、ボート、類似の 輸送器機」を充てている。なお、「 自分のモータービークルでアメリカ旅行ができますか?」は「 自分の自動車でアメリカ旅行ができますか?」と言い換えており、モータービークル訳として日本語での表現について一語で適訳がなく、ゆれを生じさせるひとつの例となっている。

JISによる規定[編集]

JISではJISD0101自動車の種類に関する用語(制定年月日1964/03/01、最新改正年月日1993/02/01)で自動車に属する、車両として、使用場所により、路上走行[自動]車(road vehicle)と路上外走行[自動]車(off road vehicle)にわけられ、路上走行[自動]車に属するものとしてモータビークル、トレーラ連結車両モペットモータサイクルが明示されている。

モータビークルとは「4輪又はそれ以上の車輪をもち、普通次の目的に使用される路上走行{自動}車」と定義され、「人及び(又は)物品の輸送に用いられる車両、およびその車両の牽引、および特殊な作業をおこなう車両とされ、備考として3輪車では、空車質量が、400kgを超えるものをモータビークル、400kg以下のものをモータサイクルとして取り扱う」と規定している。

モータビークルには乗用車バストラック特別[自動]車が含まれ、また特別[自動]車には車両運搬車ごみ運搬車モータキャラバン脱着ボデー付トラックコンテナ運搬車などが含まれる。

JISの上記定義は、JIS文書内で使用する用語の規定であり、法令として定めているものではない。しかしながら、原案は社団法人自動車技術会が作成しているため、特に技術面で自動車業界が踏襲してきた区分をまとめたものとなっている。そのため、業界団体系の文書等では一定範囲で倣(なら)っているものである。

注:上記[ ]で囲まれた文字は通常省略されるもの。たとえば、路上走行[自動]車とは「路上走行車と表現される場合もあれば路上走行自動車と表現される場合もあるが路上走行車と表現されることのほうが多い」という意味で使用されている。

なお、関連する国際規格として「ISO3833 Road vehicles - Types - Terms and definitions」がある。

JIS詳細はJIS検索を参照

違い[編集]

英語でのモーター・ビークルとはエンジンの付いた車両(ビークル)であり、その下部に自動車(automobile)、モーターサイクル(オートバイ)、原動機付自転車を含む。一方、JISの定義では、自動車(automobile)の下にモータービークルが位置づけられている。モータービークルは自動車の一部であり、モーターサイクル(オートバイ)や原動機付自転車は含まれない。

日本での使用状況[編集]

雑誌[編集]

日本では自動車自体の名称として使用されることはほとんどないが、英語では標準的な用語であることから、現在では九段出版から刊行されているトラック&バス・特装車のカテゴリーでは最も歴史のある商用車専門雑誌「モータービークル」(1951年創刊)で使用されている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]