モッズ

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カスタムしたランブレッタに乗ったモッズ
モッズコート(M-51
モッズ・ムーブメントのロゴとしてイギリス空軍ラウンデルが用いられた。

モッズ (Mod, Mods, Modernism or sometimes Modism) は、イギリスの若い労働者がロンドン近辺で1950年代後半から1960年代中頃にかけて流行した音楽ファッションをベースとしたライフスタイル、およびその支持者を指す。モッズファッションとしてよく連想されるものとして、髪を下ろしたMod Cut、細身の三つボタンのスーツ、ミリタリーパーカー、多数のミラーで装飾されたスクーターなどがある。

1951年にアメリカ軍に採用されたミリタリーパーカー(M-51)は、モッズの人々に愛用され、「モッズコート」(「モッズパーカ」とも呼ぶ)として知られている。

モッズは衣服や音楽に興味を示し、彼らが好んで聴いた音楽はアメリカのレアな黒人音楽、R&Bソウル・ミュージックジャマイカスカ(多くのスカのレコードを出したレコードレーベル名により、ブルービートとも呼ばれる)などであった。またイギリスのグループとしてはザ・フースモール・フェイセスキンクス(ただしレイ・デイヴィスはモッズを嫌っていたという説がある)、スペンサー・ディヴィス・グループなどが好まれた。ビートルズは、デビュー前は正反対のロッカーズファッションをしていたがマネージャーの指示によりモッズファッションでデビューした。

モッズは深夜営業のクラブに集まり、ダンスに興じたりその衣服を見せ合ったりした。彼らの多くはスクーターを移動の手段とした。エンジンが剥き出しのモーターサイクルではスーツが汚れてしまうためである。ランブレッタベスパといった車種を好んで運転した。これらのスクーターは、初めはシンプルに乗られていたが、やがて多くのライトやミラーで飾り立てられていき、しまいには、すべてのボディパーツを取り払った骸骨のようなものも現れた。

モッズは当時のもう一つのライフスタイル支持者、ロッカーズと対立したとメディアに書きたてられた。しかし実際、モダニスト達はそのことに興味がなく、ブライトンやマーゲートと言った海辺の行楽地では新聞を読んだキッズ達による乱闘が発生した。彼らの対立はアンソニー・バージェスの『時計仕掛けのオレンジ』に大きな影響を与え、未来のアンチヒーロー小説として作品は誕生した。1979年の映画『さらば青春の光 (Quadrophenia)』はザ・フーのアルバム『四重人格 (Quadrophenia)』からそのタイトルを取り、内容は60年代のモッズ達を描いた物であった。

モッズは60年代末期から変質していくことになる、さらに髪を短くして丸坊主にし、ディープなレゲエを聴くようになり、ドクターマーチンブーツベンシャーマンのシャツを身に着けたスキンヘッズ(スキンズ)へとなるのであった。

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