メルセデス・ベンツ コネクション

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メルセデス・ベンツ コネクションMercedes-Benz Connection )は、メルセデス・ベンツ日本が東京都港区六本木大阪府大阪市北区梅田羽田空港に展開する[1]メルセデス・ベンツおよびスマートアンテナショップでの旧名称で、2017年10月25日より「Mercedes me(メルセデス ミー)」に改称している。通称「メルコネ」もしくは「ベンコネ」とも呼ばれる。

概要[編集]

メルセデス・ベンツ/スマートや車に興味のある人たちはもちろん、これまで車そのものに興味がなかった人たちに対してもメルセデス・ベンツを知ってもらいたいという目的で2011年7月16日に東京都港区六本木7-8-1(東京ミッドタウン向かい)にオープンさせた。

当初は2012年12月までの期間限定だったが、好評だったため場所を若干青山寄りに移転し、延床面積を拡大しリニューアルオープンしたが、その時も当初は2013年1月18日から2015年春期までの期間限定の予定だった。しかし、2019年12月現在も営業は継続しており、2016年2月10日にはメルセデス・ベンツ コネクションの隣に屋外のイベントスペースと、コンテナハウスを用いたゲストラウンジから構成される「ネクストドア(NEXT DOOR)」が開設された[2]。ここでは、Gクラスを筆頭に、メルセデス製のSUV各車を疑似オフロードコースにて試乗体験できる。後に同エリアはモビリティとリビングの新しいつながりを提案するEQブランドの発信スペース「EQ House」に建て替えられた。また6月25日からは「AMGコネクション」が開設され、メルセデスAMGの車種が展示・試乗車として用意されている。

2013年4月26日には大阪府グランフロント大阪北館1階にもオープンした。

2014年5月には、同年12月7日までの期間限定で東京ミッドタウン内にメルセデス・ベンツの情報発信基地となる初代「メルセデスミー」(Mercedes me )をオープンした。その後、2015年7月22日より「メルセデスミー東京羽田」として東京国際空港第2旅客ターミナル内に移転してリニューアルオープンした。2021年5月に、運営会社の変更と共に「メルセデス・ミー羽田エアポート」と名称を変更した。

2017年10月25日からは東京、大阪とも「Mercedes me(メルセデス・ミー)」に名称変更した[3]ため、全ての拠点が「Mercedes me」を名乗ることになった。

2019年12月12日には、東京の品川プリンスホテルNタワーエントランス前に期間限定店舗として「Mercedes me @Shinagawa Prince Hotel」をオープンした[4]

東京もしくは大阪は新型車発表の場としても使用され(該当日は貸切となり、施設の一般利用は不可)、Aクラス(W176)やCLAクラス(C117)、Sクラス(W222)、GLAクラス(X156)、Cクラス(W205)の日本仕様の公式発表もこの2会場のいずれかで行われた。

なお同施設は日本国内のみでの企画であり、ドイツも含め、他国では展開されていない。

内容[編集]

店内は1Fにカフェ「ダウンステアーズコーヒー」とグッズコーナー、2Fにレストラン「アップステアーズ」を併設するため、カーディーラーの中にカフェやダイニングがあるというより、むしろカフェやダイニング、ブティックに近い趣であり、そこに市販車、限定車、レース仕様などメルセデス・ベンツの車種が1Fギャラリーに数台並べられているというスタンスである。なお2Fにはドイツ以外では初となるメルセデスAMGユーザー限定の会員制サロン「AMGプライベートラウンジ」も設置されている。

初代メルセデスミーは1Fに車両展示スペースとグッズ販売コーナー、2Fに「ダウンステアーズコーヒー」とグルメポップコーンブランド「ギャレットポップコーンショップス」(Garrett Popcorn Shops )のコラボレーションで実現した「ギャレット・カフェ・ミーツ・ダウンステアーズ」(Garrett cafe meets DOWNSTAIRS )が展開されていた。

大阪の場合は1フロア構成で「アップステアーズ」が存在せず、その代わりに「ダウンステアーズコーヒー」にオリジナルのフードメニューが用意されている。また、「AMGプライベートラウンジ」は設置されない。

所有車両の有無や老若男女にかかわらず、メルセデス・ベンツ コネクションの会員である「メルセデス・コネクテッド」(Mercedes. Connected )へは誰でも加入することが出来、メンバー限定のイベントに招待、店頭で登録をした日から館内でのWi-Fi使用が無料になったりする他、併設されるカフェの使用やグッズ(アクセサリー)の購入、試乗やアンケートの記入などでポイントがたまり、その累積ポイントでグッズと交換できるなど様々な特典を享受できる。メルセデス・コネクテッドは東京・大阪共通で有効であるが、2017年6月30日をもって、ポイント交換終了となり、それ以降はWEBサイト「My Mercedes」、同年10月以降は「Mercedes me」に登録することで、引き続き特典を享受出来るようになる。

2016年7月からはTポイントジャパンと契約し、オリジナルデザインのTカードの発行を開始したことで、買い物や食事等においてTポイントの貯蓄や使用が可能となっている。尚、貯めたTポイントは他Tカードとの合算も可能である。

また自動車運転免許保持者であれば「トライアルステーション」で念書を記入し、免許証のコピーを提出することによって無料にてメルセデス・ベンツ各車の試乗(トライアルクルーズ)も可能で、AクラスBクラスはもちろん、日によってはCLSクラスSクラスマイバッハ Sクラスなどが用意されることもある[5][6]。その他、試乗条件については、左ハンドルモデルの場合は継続して6ヶ月以上国内における運転経験があること、ハイヒールならびにサンダル履きは禁止、一部高額車両に付いてはスタッフの運転による同乗試乗など細かな条件がある。試乗コースについては東京は施設裏手からスタートするが、大阪は地下3階のグランフロント北館の駐車場までエレベーターで移動し、そこからスタートする。また、試乗可能時間はコースの設定上、東京と大阪では異なり、大阪の場合は約30分、東京の場合は約15分である。

尚、「Mercedes me」会員であれば、WEB上から試乗予約が可能である。また、東京と@Shinagawa Prince Hotelでは、レンタカーサービスの「Mercedes-Benz Rent」も行っている。

所在地[編集]

  • Mercedes me 東京/NEXT DOOR/EQ House:東京都港区六本木7-3-10(六本木駅乃木坂駅そば)
  • Mercedes me 大阪:大阪府大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 北館 ナレッジ・キャピタル 1階 (梅田駅そば)
  • Mercedes me(旧):東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン内 ガレリア 1階・2階(2014年12月に営業終了)
  • Mercedes me Haneda Airport(旧:東京羽田(新)):東京都大田区羽田空港3-4-2 羽田空港第2ターミナル内 マーケットプレイス地下1階
  • Mercedes me @Shinagawa Prince Hotel:東京都港区高輪4-10-30 品川プリンスホテルNタワーエントランス前(品川駅そば)

脚注[編集]

  1. ^ 六本木・大阪・期間限定の品川プリンスホテルはメルセデス・ベンツ日本運営、Haneda Airportはzenplusが運営。かつての羽田空港(旧・新)は正規ディーラーのシュテルン品川が運営していた。
  2. ^ イベント型ブランド体験施設 Mercedes-Benz Connection NEXTDOOR を開設 - メルセデス・ベンツ日本 2016年2月9日
  3. ^ メルセデス・ベンツ ブランド情報発信拠点をMercedes me(メルセデス・ミー)へ名称変更Carview!2017年10月26日(2017年12月28日 閲覧)
  4. ^ 品川プリンスホテル、ベンツとコラボし「Mercedes me@Shinagawa Prince Hotel」期間限定オープン - トラベルWatch 2019年12月12日(2019年12月13日閲覧)
  5. ^ 当施設での車両の購入は出来ないが、購入検討者には最寄りの正規販売店を紹介する。
  6. ^ AMGモデルは25歳以上なら自ら運転することが可能だが25歳未満はスタッフによる運転となる。

外部リンク[編集]