メタルK

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メタルK
ジャンル 少年漫画
漫画
作者 巻来功士
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発売日 1987年5月
発表期間 1986年24号 - 1986年33号
巻数 1
話数 10
テンプレート使用方法 ノート
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メタルK』(めたるけい)は、巻来功士による漫画作品である。『週刊少年ジャンプ』で1986年24号から同年33号まで連載されていた。1987年5月ジャンプ・コミックス集英社)から単行本が発刊された。

目次

[編集] あらすじ

不遇の死を遂げた女性が数年後、「硫酸鞭」となる皮膚をまとったサイボーグとして甦生し、硫酸鞭を駆使して敵に復讐するというストーリーである。全10話。

[編集] 各話タイトル

  1. 復讐の華
  2. 危険な遊戯
  3. 復讐の罠
  4. 重い責任
  5. 復讐の狼
  6. ムササビ人間
  7. 激突!
  8. 捨て身の反撃
  9. コンビ誕生
  10. 地獄へ

注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] 登場人物

[編集] メタルKの仲間たち

メタルK(-けい)・冥神慶子(みょうじん けいこ)
本作の主人公。冥神社長の一人娘で、冥神工業部長の兵頭勇と婚約し幸福な生活を送っていたが、実は冥神工業の乗っ取りを狙っていた兵頭らに両親を殺され、自身も生きながら焼かれてしまう。そのとき死んだと思われていたが、彼女だけは生き残り、機械の体に脳を移植されたサイボーグとなる。
そしてあの事件から15年後、本格的にサイボーグとして甦生し、自分を裏切り両親を殺した兵頭とその仲間たちへの復讐を誓い実行に移していく。復讐していくうちに、兵頭たちを背後で操る組織(ユニオン)との戦いにも身を投じることになっていった。
機械の身体は骨格のみで、その上をゴム状の外装で覆うことによって人間の姿になっているが、精神が昂ぶると機械部分が異常発熱して外装が融け骨格が露出してしまう。この性質を逆に利用し、外装の成分に濃硫酸を含ませて相手を溶かす武器にした。物語後半では、訓練によって発熱をある程度コントロールすることが可能になり、部分的に解かした外装を「硫酸鞭」として操るようになる。
ひん死にされた15年前の時点で15歳だったため、それから15年経つので実年齢は30歳ということになるが、サイボーグのため人形のように整った15歳の時のままの容姿を維持している。
伊郷瑠(イゴール)
15年前、冥神工業の生化学分室長であった男。冥神社長を慕っていた。軽井沢の別荘で冥神社長夫婦とその娘・慶子の殺人事件の唯一の目撃者で、ひん死の慶子を「メタルK」として復活させ、彼女の復讐に協力する。社長夫妻が可愛がっていた愛犬・ジェイソンや、のちにメタルKにより助けられた青年・宇田川優もサイボーグとして蘇らせ、戦いに傷ついた彼らのメンテナンスを行っている。
愛犬・ジェイソン
冥神家の愛犬。15年前の事件で銃殺されたが、伊郷瑠によりサイボーグ犬として復活する。身体に多数の武器を内蔵しており戦闘能力は高く、慶子の良きパートナーとなる。
宇田川優(うだかわ ゆう)
年齢21歳。彼も組織(ユニオン)の犠牲者の一人である。
彼の父・宇田川総吉は、歌舞伎署の捜査一課課長だった。3年前に、暴力団の抗争事件からそれを操る右翼の大物・伊富信兵衛、そしてその背後にある組織(ユニオン)の匂いをかぎつけた総吉は、抗争に勝利した山達組の事務所から『組織(ユニオン)の人名リスト』を手に入れる。しかし、その捜査にたずさわった人間は全て組織(ユニオン)に抹殺され、当時18歳の息子・優を連れ中近東に脱出をはかった総吉も、警察の裏切り者が仕掛けた時限爆弾により飛行機がエジプト上空で爆発墜落して死亡する。だが、優はその事故の中を生き残り、パレスチナゲリラに入りゲリラ活動のエキスパートになる。そして、父の仇である伊富神兵衛と、警察の裏切り者である梅本乾二と影沼へ復讐するため日本へ帰ってきた。
伊富神兵衛を暗殺するため自宅に侵入した優は、メタルKによって硫酸鞭で惨殺される神兵衛を目撃した。しかし、メタルKは彼を殺さなかった。後にメタルKは、「私に似ていた」と…。
次のターゲットとして梅本乾二と影沼を狙った優は、警官に変装して署内に潜入。3階の「所長室」にたどり着き、そこで2人と部下を殺害し復讐を遂げる。しかし、そこへ現れた組織(ユニオン)『薔薇十字団(ローゼン・クロイツ)』の殺し屋・飛城の散弾剣(ショットナイフ)を受け致命傷を負ってしまう。その後、Kにより飛城は倒され、出血多量により瀕死の状態だった優もKの希望で伊郷瑠により蘇生改造を施されて彼女と同じサイボーグになる。K達の良きパートナーとなった彼は、『薔薇十字団(ローゼン・クロイツ)』の人間兵器(ウエポノイド)達に戦いを挑むのであった。
攻撃技(人間の時)素早い動きと飛び道具で相手の急所に刺す。

[編集] 組織(ユニオン)『薔薇十字団(ローゼン・クロイツ)』

神宮寺大佐
「薔薇十字団」の党首であり創立者のひとり。かつて日本軍のワ=31部隊に所属していた軍人で、当時の盟友であったナチスの幹部とともに組織を築いた。

[編集] 現・冥神工業

兵頭 勇
15年前の冥神工業部長であり慶子の婚約者。若くして部長に昇進した優秀な男だが冷酷非情な性格で、慶子に対しても愛情など持っておらず冥神工業を手に入れるために利用しただけであった。冥神一家を惨殺した黒幕で、その後、三代目・冥神社長に収まる。慶子の復讐により骨ごと溶かされた。このシーンが当時の少年誌では衝撃的だった。
阿摩鬼 勲
冥神工業のナンバー2。兵頭に比べると小心で冷酷に徹することができないため常に後塵を拝していたが、その分彼よりも人間らしい心を持っており、慶子に対しては昔から本気で想いを寄せていた。
兵頭の死後、四代目・冥神社長になるが、組織(ユニオン)の人名リストを慶子たちに奪われたことから責任をとらされ30時間でミイラ化する象皮病の新型ウィルスを注射されてしまう。助かるためには発病前に犯人を殺しリストを取り返すことだと神宮寺大佐から通告を受けるが慶子たちは見つからず、死への恐怖から正気を失いさまよい出たところで慶子に出会う。
慶子も彼を復讐の標的にすることにはためらいがあり、せめて最後に想いに応えようとしたが、直前にウィルスの効果が現れ死亡してしまった。
ボディーガード4人、軍用犬4匹(薬品で強化された物)
最期は悲惨な姿になった。
兎川
冥神薬品工場工場長。当時は製作部に所属。兵頭の息がかかっており、冥神一家の殺害にも関わっていた。慶子の復讐の最初のターゲットとなり、物語の冒頭でチェーンソーで斬り刻まれて殺された。
班猫 玲花
15年前は冥神工業の社長秘書。兎川同様、冥神一家の殺害に加担した。組織の関係者ではない。現在は班猫シューティングクラブオーナー。美人だが残忍な性格で、裏では人間に狐のマスクをかぶせて獲物として狩る『人間狩り』を楽しみ、多くの罪のない人を殺害していた。
シューティングクラブに来た慶子を狙って『人間狩り』の獲物としたが、慶子の顔面めがけて撃ったショットガンが跳ね返って自ら銃弾を浴び死亡する。兵頭の恋人だったが、本当は彼が自分を愛していないことにも薄々気付いていたので、お互い利用しあうだけの関係に徹していた。慶子はそんな彼女に哀れみを抱いた。
班猫オーナーの仲間2人
玲花とともに『人間狩り』を楽しんでいた男たち。玲花の死後、慶子たちによって報いを受けた。

[編集] 殺し屋・人間兵器(ウエポノイド)

組織(ユニオン)が開発した遺伝子合成人間。人間と他の生物の遺伝子細胞を組み合わせて作られ、その生物の能力を受け継いでいる。また、身体能力や生命力も常人を遥かに凌ぐ。

滑沢(ぬめさわ)
人とタコの遺伝子細胞の組み合わせの人間兵器。掌にタコの吸盤があり、壁などに張り付いて移動できる。Kに手榴弾を投げつけるが硫酸鞭で投げ返され、Kのいるプールに落下。そのままKの体から溶け出た硫酸で溶かされ死亡する。
飛城(とびしろ)
人とムササビの遺伝子細胞の組み合わせの人間兵器。常人の数倍のスピードと、ムササビの皮膜により滑空する能力を持つ。鎧のように全身を覆うナイフが武器で、手に持って投げたり体から発射して攻撃する。宇田川優に致命傷を与え、続いて現れたKにも足の配線を断ち切って動きを封じるなど苦しめるが、ジェイソンの体に仕込まれた刃を組み合わせて作った手裏剣に斬られて死亡。
磯鬼(いそき)
人と河豚(ふぐ)の遺伝子細胞の組み合わせの人間兵器で巨漢の男。ハリセンボンのように全身から鋭い棘を出して相手を串刺しにする。その棘には強力なフグの毒も含まれている。また、体内の鉄分を操作して棘を鋼鉄化することもできる。雷鳥とのコンビ攻撃でKたちを苦しめるが、Kの反撃によって頭部に致命傷を負い、同じく傷ついた雷鳥を助けるために自ら首を落とし彼と融合する。
雷鳥(らいちょう)
人と電気ウナギの遺伝子細胞の組み合わせの人間兵器で細身の長髪男。体から六百万ボルトの電気を発して攻撃する。また、電磁石と化した腕で磯鬼を武器のように操る技も持つ。Kたちとの戦いで右腕を失う重傷を負うが、磯鬼の首から下の体と融合しパワーアップする。最後は優の体から採取した正常な細胞を脳に打ち込まれ、全身の細胞が激しい拒絶反応を起こして身体から噴き出し死亡した。

[編集] 単行本

[編集] その他

ダークヒロインの復讐劇というストーリーは『週刊少年ジャンプ』にあって異彩を放ったが、少年誌の読者層には受けが悪く、急遽バトル漫画に路線を変更した。だが、それでも人気は振るわず同誌の特色とも言える「10週打ち切り」で連載終了となった。

当時、「10週打ち切り」作品であっても掲載位置は通常、初回巻頭カラー→巻中→巻末または巻後部、と遷移するのが常であるが、新連載初回こそ巻頭カラーであったものの、翌週の掲載位置は巻末の連載作品最後尾となり、そして第8話をのぞき、連載終了まで掲載位置は最後尾から変化することがなかった。

この特徴的な扱いや、現在の少年誌ではあり得ないような衝撃的なストーリーにより、一部の読者にカルト的な漫画として強い印象を残している。