メジロ
| メジロ | ||||||||||||||||||||||||
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| 保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||
| LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) |
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| 分類 | ||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||
| Zosterops japonicus Temminck & Schlegel, 1847 |
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| 和名 | ||||||||||||||||||||||||
| メジロ | ||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||
| Japanese White-eye | ||||||||||||||||||||||||
| 亜種 | ||||||||||||||||||||||||
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本文参照 |
メジロ(目白、学名 Zosterops japonicus)はスズメ目メジロ科の鳥である。
和歌山県、大分県の県鳥に指定されている。また 2007年までは50円切手のデザインのモデルになっていた。 [2]
目次 |
[編集] 形態
全長12cm前後で、スズメよりも小さめ。緑がかった背と暗褐色の羽を持ち、雌雄同色。目の周りの白い輪が特徴であり、名前の由来ともなっている(なおメジロ科に属する鳥は英名でも "White-eye" と呼ばれ、また中国語名では「繡眼鳥」と呼ばれ、やはり名前の由来となっている)。
日本で見られる野鳥の中では、ミソサザイ・キクイタダキに次いで最も小さい部類に入る小鳥である。
[編集] 分布
東アジア(日本、中国、朝鮮半島、台湾、海南島)から東南アジア(ベトナム、タイ、フィリピン)にかけて分布する留鳥または漂鳥。
日本では冬季の寒冷地を除く全国で、低地から山地にまで広く分布する。
なお、それ以外の地域(ハワイ諸島等)で見られるものは、主にペットとして、あるいは害虫駆除のためにつれてこられたものである。
[編集] 生態
食性は雑食だが、花の蜜や果汁を好み、育雛期には虫なども捕食する。
花の蜜を大変好むため花期に合わせて行動し、春には好物の花の蜜を求めて南から北へと移動するものもいる。特に早春は梅の花に群がる様子がよく観察され、「チー、チー」という地鳴きで鳴き交わす様子がよく観察される。
非繁殖期は山地から平地に移動し、群れで行動することが多く、カラ類と混群を形成することも多い。繁殖期は番いで分散し、2羽で鳴き交わしながら花から花へと飛び回る様子がよく観察される。睡眠時は群れ全体でかたまりとなって枝にとまる習性があるため、夕暮れ時になるとかたまりの中心にわれ先に割り込もうとするメジロの姿を観察することができる。
冬季には、アシ原で観察されることもあり、アシに着いた昆虫を採食していると思われる。
[編集] Sibley分類体系上の位置
| シブリー・アールキスト鳥類分類 |
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[編集] 亜種
[編集] 日本国内で見られる亜種
- メジロ
- Zosterops japonicus japonicus Temminck & Schlegel, 1847
- 北海道、本州、四国、九州、佐渡、隠岐、対馬、壱岐、五島列島に分布する。
- シチトウメジロ
- Zosterops japonicus stejnegeri Seebohm, 1891
- 伊豆諸島(伊豆大島から鳥島まで)に分布する。また南鳥島にはかつての住民により移入されたものが生息する。
- イオウジマメジロ
- Zosterops japonicus alani Hartert, 1905
- 火山列島で確認されている。
- ダイトウメジロ
- Zosterops japonicus daitoensis Kuroda, 1923
- 南大東島、北大東島に分布する。
- シマメジロ
- Zosterops japonicus insularis Ogawa, 1905
- 種子島、屋久島に分布する。
- リュウキュウメジロ
- Zosterops japonicus loochooensis Tristram, 1889
- 奄美大島以南の南西諸島に分布する。外見の特徴が亜種メジロと亜種ヒメメジロの中間。
[編集] 日本国外で見られる亜種
- ヒメメジロ
- Zosterops japonicus simplex Swinhoe, 1861
- 中国、香港、台湾、ベトナム北部、タイ北部に分布する。眼先や前頭部、背などが黄色がかり、胸部が灰白色である。要注意外来生物
- ハイナンメジロ
- Zosterops japonicus hainanus Hartert, 1923
- 海南島に分布する。
- キクチメジロ
- Zosterops japonicus batanis
- 台湾南部の離島およびフィリピン北部に分布する。
※ チョウセンメジロ(Zosterops erythropleurus)は別種。
[編集] オガサワラメジロ
- オガサワラメジロ
- Zosterops japonicus stejnegeri × Zosterops japonicus alani
- 嘗ては、小笠原諸島の母島や父島に生息するメジロは、固有亜種の「オガサワラメジロ」とされていた。だが近年、シチトウメジロとイオウジマメジロの交雑個体群であることが判ったため、亜種の位からは除外された。
[編集] 日本人とのかかわり
[編集] ウグイスとの混同
「ウグイス#メジロとの混同」も参照
前述のとおり、メジロは梅の花蜜に目がなく、早春には梅の花を求めて集まってくる。また比較的警戒心が緩く、姿を観察しやすい。
いっぽう、梅が咲く頃によく通る声でさえずりはじめるウグイスは警戒心がとても強く、声は聞こえど姿は見せず、薮の中からめったに出てこない。またウグイスは主に虫や木の実などを食べ、花蜜を吸うことはめったにない。
両種ともに春を告げる鳥として親しまれていたこともあってか、時期的・場所的に重なる両種は古くから混同されがちであった。古来絵画にある「梅に鶯」の主題を見ても、「梅に目白」を描いてしまっている日本画家も多い[要出典]。
また、そのウグイスとメジロの混同を示すものとして「鶯色」がある。ウグイス色と言った際に、ウグイスの灰褐色(オリーブ色に近い)を想像する人もいれば、メジロの緑色に近い色を想像する人もいる(旧国鉄の黄緑6号など)。
[編集] 観察
メジロは甘い蜜を好み、また里山や市街地でも庭木や街路樹などの花を巡って生活している。そのため昔から人々に親しまれた鳥である。現在も、切った果物や砂糖水などを庭先に吊しておくことでメジロを呼ぶことができ、野鳥観察において馴染み深い鳥の一種である。
またメジロは比較的警戒心が緩く、頻繁に鳴き交わしつつ群れで行動するため、慣れた人だと口笛で(歯笛の感覚で吹く)仲間がいると思いこませ、群れを呼び寄せることもできたという。
かつて、特に戦前の時代には、メジロを飼うことが子供たちの間で流行していたこともあったが、現在は一般には禁猟となっており、飼育も禁じられている。 ただし、都道府県の環境保全課などで捕獲許可・飼養登録申請をし、飼養登録手数料を支払えば、愛がん目的に限り、1世帯あたり1羽のみ飼育が許可される(都道府県によっては条例により許可が下りない所もある)。 また捕獲には、メジロの繁殖期間を除いた捕獲許可期間が定められている。 なお、メジロ以外の野鳥については2007年までにすべて捕獲・飼育が全面禁止されたため、現在の日本において捕獲・飼育が許可される可能性のある野鳥はメジロのみとなっている。
2011年7月13日、環境省は2012年4月からメジロの捕獲・飼育を原則許可しないことを発表した。[3]これにより、日本において捕獲・飼育を許可される野鳥の種類は皆無となる予定である(後述「鳴き合わせと密猟」の項目を参照のこと)。
[編集] 鳴き合わせと密猟
メジロは良い声で囀るため、古くから和鳥として飼われてきたが、特に江戸時代からメジロを鳴き合わせる(競争)道楽の対象となり現在に至っている。
現在も西日本を中心に、鳴き合わせの「愛鳥会」があり、定期的に会合が行なわれている。会では囀りの優劣を競い、優勝した個体には賞金が出るとともに「横綱」といった称号も与えられ、ときには高値で取引される。こうした会で優勝する個体は、巣立ち直前の雛に、付け仔と呼ばれる別の美しく囀る個体の囀りを聞かせる、あるいは会で優勝した横綱の声をテープに録ってそれを聞かせる、といった方法で育てられるのが一般的である。しかし「飛びッ子」、「新子(しんこ)」などと呼ばれる巣立ち直前の個体は通例、違法となっているかすみ網で捕獲されるので、メジロ以外の他種まで混獲されるうえに、目的とするメジロであってもオスだけを残し、さえずらないメスはその場で殺してしまう[4]ので問題となっている。
こうした事態が野鳥の乱獲による生態系破壊を受け、鳥獣保護法による規制が強化され、現在は都道府県知事の許可を得た場合を除き、メジロの捕獲および飼育が禁止されており、都道府県によっては条例で捕獲および飼育を全面禁止している所もあるが、同法では日本国外で捕らえた野鳥の輸入とその飼育を禁止していないため、中国などから亜種ヒメメジロなどを輸入し、日本国内で密猟したメジロに輸入証明書を付けて販売する悪質な業者と、それを買い求める者が現れて、問題になっている。不要となったヒメメジロは日本国内で放されたり、殺されたりしているといわれ、種の交雑や倫理的な問題も懸念されている [5]。
その対策として、日本野鳥の会など野鳥保護団体が設立した全国野鳥密猟対策連絡会(密対連)[6]では、販売店や密猟の実態調査、亜種ヒメメジロ(Zosterops japonicus simplex)との見分け方を示したパンフレットの制作・頒布といった啓蒙活動を行っている。また環境省(制作は山階鳥類研究所)でも同様のパンフレットを用意するなど対策に当たっている。
なお、亜種ヒメメジロは眼先や前頭部、背などが黄色がかる、胸部が灰白色である、といった特徴からおおむね判別できる [7]。
また、同様の密猟事件はウグイスやホオジロなどでも起きている(現在の日本ではウグイスやホオジロなどの捕獲・飼育は全面禁止)。
以上の諸問題により、2011年7月13日、環境省は2012年4月からメジロの捕獲・飼育を原則許可しないことを正式に発表した。
[編集] 慣用句
- 目白押し
- 込み合っていること、物事が多くあること。メジロがお互いに押し合うように、ぴったりと枝に並ぶことからいわれる。
[編集] 写真
[編集] 参考文献
- ^ Zosterops japonicus (Species Factsheet by BirdLife International)
- ^ 普通切手一覧(日本郵便)の控え
- ^ 鳥獣の保護を図るための事業を実施するための基本的な指針 40ページ 環境省
- ^ かすみ網にかかった鳥は外されるまでもがき続けるため体力が衰えており、そのまま逃がしてもほどなく死ぬか、天敵に捕獲されてしまうため。
- ^ 野鳥売買 メジロたちの悲劇、遠藤公男、講談社+α新書、2002年、ISBN 4-06-272163-5。
- ^ 全国野鳥密猟対策連絡会(密対連)
- ^ メジロ識別電子マニュアル(密対連)