メキシコの政党

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メキシコの政党では、メキシコ合衆国における政党について説明する。

メキシコの政党制[編集]

メキシコの政党制は、2ないし3以上の強力な全国政党を有する複数政党制である。メキシコは、長らく制度的革命党が政権を独占したヘゲモニー政党制であったが、現在では与党の国民行動党、制度的革命党、そして民主革命党がメキシコ連邦議会内における主要政党となっている。この3党に加え、小政党や地方政党も存在する。地方政党の中には主要3政党との連立で州政府を構成する党もある。

全国政党[編集]

2018年現在、法律によって登録された政党は以下の通りである[1]

  • 国民行動党 (Partido Acción Nacional, PAN、National Action Party) キリスト教民主主義中道右派政党。2006年メキシコ連邦議会総選挙後、第1党となる。
  • 制度的革命党 (Partido Revolucionario Institucional、PRI、Institutional Revolutionary Party) 1929年結成。71年間に渡りメキシコを支配したが、2000年大統領選挙で敗北し下野。現在は第2党。社会主義インターナショナルに加盟し、中道左派政党として混合経済や重要産業の国有化などを主張している。2012年の大統領選挙で勝利し、政権を奪回した。
  • 民主革命党 (Partido de la Revolución Democrática、PRD、Party of the Democratic Revolution) 中道左派政党。1986年クアウテモク・カルデナスを中心とするPRI左派が離党し、1987年「国民民主戦線」として発足。1988年大統領選挙では破れたものの、選挙結果に政権側の工作疑惑が持たれ、同年の総選挙で躍進した。現在、メキシコ連邦議会内第3党。メキシコシティをはじめ、いくつかの地方政権を掌握している。
  • 労働党 (Partido del Trabajo、PT、Labor Party) 1990年結成。しばしば民主革命党と選挙協力をしている。
  • 緑の党 (Partido Verde Ecologista de México、PVEM、Ecologist Green Party of Mexico) 正式名称は「メキシコ環境主義緑の党」。メキシコにおける環境政党で1970年代非制度的革命党政権を目指し、国民行動党と協力関係にあった。その後、制度的革命党と協力関係にある。
  • 市民運動 (Movimiento Ciudadano、MC) 旧称「収束党」から2011年に改組
  • 国民再生運動 (Movimiento Regeneración Nacional、MORENA) 2014年に元PRDのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドールらによって結成された新興の左派政党。2018年メキシコ総選挙で労働党・社会結集党と連立して大勝した。
  • 社会結集党 (Partido Encuentro Social、PES) 2006年に右翼政治

その他の政党[編集]

地方政党[編集]

メキシコの地方政党は、各州ごとに設定された基準と規則に従い、州選挙協会(Electoral Institute、選挙管理委員会に相当)に登録される。以下の地方政党は2006年現在のものである。

かつて存在した政党[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]