ドラゴンクエストシリーズの呪文体系

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ドラゴンクエストシリーズの呪文体系(ドラゴンクエストシリーズのじゅもんたいけい)では、ドラゴンクエストシリーズにおける様々な呪文を体系別に解説する。

作品における呪文の位置づけ[編集]

ロールプレイングゲームには様々な魔法呪術が登場しているが、本シリーズでの魔法は詠唱が必要であるため、魔法そのものを「呪文」と呼ぶことが多い[注釈 1]

勇者魔法使い僧侶など使用可能な職業によって分類されることもあり、シリーズによっては複数の系統の呪文を身につけることもできる。味方のみならず、敵キャラクターにも呪文を使用するものが存在し、中には敵キャラクター専用の呪文も存在する。

シリーズの代名詞といえる要素の一つでもあり、派生作品でも世界観を成す上での重要な役割を担っている。その扱いは作品によって様々であり、誰もが訓練次第で使えるようになる世界もあれば、呪文使用者自体が非常に珍しい世界もある。しかしいずれにおいても、限られたもののみが使用できる強力な呪文の存在がある。

呪文には、敵との戦闘中のみ使用できるもの(攻撃呪文・攻撃補助呪文・補助呪文)、戦闘中と移動中の両方において使用できるもの(回復呪文)、移動中のみに使用できるものがある。作品・呪文ごとに消費MP(マジックパワー)が定められており、呪文を使用するとその者のMPが消費MP分減算される。キャラクターの残りMPが呪文の消費MPよりも少ないと、呪文を使用することはできない(敵キャラクターの場合は使用しようとして不発に終わる場合が多い)。本作では基本的にMPの自然回復がないため、宿屋に泊まるか、「まほうのせいすい」などのアイテムで回復させる必要がある。MPの回復はHPの回復より困難な位置づけとなっている。

呪文は基本的に、経験値をためてキャラクターのレベルが上がることによって覚えるが、『VI』以降では「職業レベル」や「スキルポイント」によって覚えるケースもある。また、一部のイベントによって覚える呪文もある(これは特技についても同様である)。『IX』では職業のレベルアップによって覚えるようになったが他の職業では使えなくなった。また、3DS版『VII』では人間の上級職で習得できる大半の呪文・特技が他の職業では使えない仕様に変更されている。

プラットホームの制限と実装の工夫(ドラゴンクエスト#容量削減を参照)から由来する独自の呪文の多くは、その呪文の形態に応じて名前が付けられている。英語を割とそのまま使用するファイナルファンタジーの「魔法」に対して、ドラゴンクエストの呪文は日本語由来のものが多い(例として、メラは「めらめら」という炎の形容、モシャスは「模写」の形容)。中には過去のアニメから取ったようなネーミングもあり、「ラリホー」は『スーパースリー』に登場する主人公たちのかけ声でもある。また、「イオ」は爆発系呪文である。他にも地方の方言を入れたと思われる物もある。例えば「ヒャド」は冷たいことを「ひゃだるっこい」という地方もある。系統によって接頭語・接尾語的なものもあり、魔法関係は「マホ〜」みんなで唱えるものは「ミナ〜」、威力が強くなるものは「ベ〜」「〜マ」がつく傾向がある。

ほとんどのシリーズでは攻撃呪文のダメージは、呪文を受ける側に耐性がない限り使用者のレベルや能力に関係なく一定となっているが、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』では「賢さ」、『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』では「攻撃魔力(一部は回復魔力)」と、それぞれのステータスの数値によって威力が上下する。

『V』までは呪文の名称はどんなに長くても5文字までであったが、『VI』以降で「マジックバリア」「メダパニーマ」「メラガイアー」等6文字以上の呪文が多数登場し、この定義は覆された。

「Dragon Warrior」としてリリースされた初期シリーズの英語版では、オリジナルのような文字制限が無かったこともあり直接効果を示す英単語に英訳されている[1]。その後、「Dragon Quest」としてリリースされるようになった後のシリーズでは独自のニュアンスを盛り込む形の翻訳が試みられておりローマ字表記や直訳ではなくメラをfrizz(ちぢれ髪)、ラナルータをTick-Tock(時計の音)と訳すなど、効果を連想させる言葉が使われている[2][3]

本編に登場した呪文[編集]

以下では、ドラゴンクエストシリーズにおける呪文を体系別に解説する。

攻撃呪文[編集]

相手に直接ダメージを与える、または相手を倒すことを目的とした呪文。戦闘中にのみ使うことができる。

ダメージ系(系統別)[編集]

モンスターには以下の呪文系統または属性ごとに耐性が設定されており、『IV』まで(リメイク含む)確率により100%のダメージを与えるか全く効かないかが決まる。『V』以降は耐性の強さによってダメージが増減する。

『VIII』までは特技も含めて呪文系統ごとの耐性となっており、例えば火炎系でもメラ系は効いてもギラ系は効きにくいということもあったが、『IX』から炎・氷・風といった属性に大別され、攻撃呪文もそのいずれかに分類されるようになった。

メラ系
『III』で初登場。上位版に「メラミ」「メラゾーマ」がある。『ジョーカーシリーズ』『IX』以降では、より強力な「メラガイアー」が追加された。
相手に圧縮された火球をぶつける。対象は1体だが、シリーズによっては敵全体となっている。
一部の作品のモンスターは、メラを連発する「メラストーム」「メラゾストーム」「神速メラガイアー」「メラバースト」を使用する。
メラハリケーン
『XI』で登場する連携技。メラとバギの合体呪文。
ギラ系
『ジョーカー』『IX』を除く全作品に登場(『X』はVer3.0以降)。上位版に「ベギラマ」があり、『III』では「ベギラゴン」、『ジョーカー2』では「ギラグレイド」が追加された。
デイン系がなかった『I』『II』では、ギラが火の玉、ベギラマが雷という設定になっていたが、『III』の「公式ガイドブック」の発売以降は高エネルギーの閃光という設定に統一され、一部の漫画作品でも熱(プラズマ)を操る上級の呪文として扱われ、ビーム状の熱線で攻撃する描写がなされている(『ダイの大冒険』『天空物語』)。『バトルロード』においても、メラ系は炎属性、ギラ系は灼熱属性と分類が異なる。
『II』(携帯電話版を除く)ではギラが単体対象、ベギラマが全体対象。『III』以降では敵1グループ対象。『X』では対象一体とその直線上にいる敵を攻撃する。
イオ系
上位版に「イオラ」「イオナズン」がある。イオナズンのみ『II』、イオ、イオラは『III』で初登場し、登場順が前後している。
『バトルロード2』で「真・イオナズン」、『バトルロードビクトリー』では「スーパーイオナズン」、『ジョーカーシリーズ』『IX』以降では「イオグランデ」が追加された。『バトルロード』では、魔力吸収系の技と組み合わせた「真・イオナズン?」が登場する。
大気中の元素を魔法力で合成して核融合を引き起こし、相手の頭上に爆発を発生させることで敵を攻撃する。対象は相手全体(『X』は使用者の周囲)。全体攻撃の上に威力も高いが、その分MPの消費も多い。『バトルロード』では多くの上級呪文が合体特技として発動させるが、イオナズンだけは単体で使用可能。
ヒャド系
『III』で初登場。上位版に「ヒャダルコ」「ヒャダイン」「マヒャド」があり、『ジョーカー』『IX』以降では「マヒャデドス」が追加された。
氷塊や吹雪によって相手を攻撃する。ヒャドは単体、ヒャダルコは1グループ、ヒャダイン、マヒャデドスは全体が対象。マヒャドは『III』『IV』では1グループ、『V』以降では全体が対象。『X』でのヒャダルコ以上は指定した相手の周囲が攻撃対象。『V』以降にはヒャダインが存在しない(バトルロードを除く)。また、ヒャドはスーパーファミコン版『V』ではモンスターのみ使用可能。モンスターズシリーズの一部作品では、ヒャドも全体が対象となっている。
音楽家の前山田健一はヒャダインの不遇さを気に入り、活動名として使用している。
バギ系
『II』で初登場。上位版の「バギマ」「バギクロス」は『III』、「バギムーチョ」は『ジョーカーシリーズ』『IX』で追加された。
かまいたちを発生させ、相手を切り裂く。対象は1グループ(『X』は指定した相手の周囲)。僧侶や聖職者のキャラクターが使用することが多いが、『IX』『X』では旅芸人、スーパースター職で使われ、僧侶は使用できない。他の系統と比べて消費MPが少なく、ダメージのばらつきが大きい。
デイン系
ライデイン、ギガデインが『III』で初登場。『ドラゴンクエストモンスターズシリーズ』では下位版の「デイン」、『ジョーカーシリーズ』『X』では上位版の「ジゴデイン」が追加された。
聖なる力で雷雲を呼び寄せて電撃を落とす。「勇者の血を引くものしか扱えない」といった設定が付随する事が多い。ファミコン版『III』の発売当初のギガデインは「体内から敵を爆発させる」という設定だったが、「公式ガイドブック」発売以降は電撃の呪文に統一。『ジョーカー』では『ジョーカー3』を除き、電撃ではなく聖なる光の呪文となった。『III』『IV』ではライデインが単体、ギガデインが全体攻撃であったが、『V』以降はライデインが全体、ギガデインが1グループ対象。『X』では指定した相手の周囲が攻撃対象。『ジョーカー』では全て単体攻撃。『バトルロード』のジゴデインは究極必殺技、およびとどめの一撃として登場し、敵全員を雷と灼熱で攻撃する。
ミナデイン
『IV』で初登場。『VIII』『IX』『X』には登場しない。
デイン系の最強呪文。戦闘パーティー全員のMPを一定量消費して単体に大ダメージを与える。人数が足りなかったり、1人でもMPが足りない・もしくは元から魔法を使えないキャラクターがいる場合は唱えられない。ダメージは非常に高いが、使用したターンはパーティー全員がミナデイン以外の行動ができないため、作品によっては個別で行動した方がダメージが大きくなる。『バトルロード』ではとどめの一撃として登場。
『II』の勇者たちが唱えるものと『IV』の導かれし者たちが唱えるものの2種類が存在する。『XI』では主人公を含む4人の連携技として登場し、MPを消費せずターンの消費も1人分のみ。『X』ではイベントでのみ登場した。
ダークデイン
『XI』で連携技として登場。ライデインとドルクマの合体呪文。
ジゴデイン
『XI』で連携技として登場。ライデインとジゴスパークの合体技。
ドルマ系
『ジョーカーシリーズ』『IX』『X』『XI』で登場。上位版に「ドルクマ」「ドルモーア」「ドルマドン」がある。
『ジョーカー』では闇の力で地獄のいかづちを呼び、攻撃する。『IX』では闇の力で爆発を起こし攻撃する。対象は相手1体(ただし、『ジョーカー3』の各呪文やバトルロードのドルクマ、ドルモーア、ドルマドンは全体)。与えるダメージはメラ系に匹敵するものの、メラ系と比べてダメージのばらつきの幅が大きいのが特徴。
ジバリア系
『X』『XI』『イルルカ3D』(3DS版モンスターズ2)で登場。上位版に「ジバリカ」「ジバリーナ」「ジバルンバ」がある。
一定時間後に大地が爆発する結界を描く。対象は結界の範囲。盗賊、レンジャー職で使用。『イルルカ3D』では使用した次のラウンドの最初に発動、みがわりなどの行動順を無視する行動よりも早いが、道具使用やスカウトアタックよりも先には発動しない。
「ジバルンバサンバ」
『X』で登場。ジバルンバが3回発動する。
ベタン系
『ジョーカー2』に登場。ベタンのみモンスター専用呪文として『X』にも登場。上位版に「ベタドロン」「ベタロール」「ベタランブル」がある。
強力な重力を発生させ、相手を押し潰す。対象のHPに応じたダメージを与える呪文。『ジョーカー2』ではベタンは単体に残りHPの1/4、ベタドロンは全体に残りHPの1/6のダメージを与える。『ジョーカー3』ではベタンは単体に残りHPの1/8、ベタドロンは1/6、ベタロールは1/5、ベタランブルは1/4のダメージを与える。『X』では単体に最大HPに応じた割合ダメージを与える呪文となっており、残りHPによっては死亡する可能性もある。
メドローアと同様に元々は漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』で登場した呪文で、「重圧呪文」という表記がなされていた。原作で登場したのはベタンのみで、ベタドロン、ベタロール、ベタランブルはゲーム作品オリジナルの呪文である。
ザバ系
『ジョーカー3』で登場。上位版に「ザバラ」「ザバラーン」「ザバトローム」がある。水しぶきをあげ、敵単体を攻撃する。
ドガン系
『X』Ver.7.0より登場。上位版に「ドガント」「ドガンテル」「ドガンタロス」がある。敵に岩を落として攻撃する。

ダメージ系(系統外)[編集]

以下は上記のような系統に分類されていないものである。

コーラルレイン、メイルストロム
『VII』より登場。水流によってダメージを与える。属性はコーラルレインは岩系、メイルストロムはバギ系。
コーラルレインは全体、メイルストロムは1グループが対象。
『バトルロード』のメイルストロムはモンスター3体の技を組み合わせた必殺技として登場。
ジゴフラッシュ
『VIII』にて敵のみが使う呪文。光を発して全体にダメージを与え、対象の耐性を無視して強制的に幻惑状態(マヌーサをかけられた状態)にする。
ただし、呪文なのでマホカンタで跳ね返すことは可能で、その場合は相手の耐性を無視して強制的に幻惑状態にできる。この呪文を利用してアイテムを入手するイベントがある。
グランドクロス
『JOKERシリーズ』ではバギとデイン属性の呪文となっている。ゾンビ系の魔物にダメージが増える。特技として登場する作品が多いため、特技一覧の項目を参照。
ジゴスパーク
『VI』より登場。一部の作品では呪文ではなく特技となっている。
ビッグバン
『VI』より登場。一部の作品では呪文ではなく特技となっている。
マダンテ
『VI』より登場。一部の作品では呪文ではなく特技となっている。
詠唱者の全魔力を放出して尋常ではないほどの威力と大爆発を巻き起こす究極の呪文。禁断の呪文とも呼ばれる。詠唱者の全MPを消費して、その1.5~3倍(作品によって違う)のダメージを全体に与える。『VI』『VII』『VIII』では炎の息の耐性によってダメージが減少する。『モンスターズ』では固有の耐性が設定されている。『IX』では使用者がまとっているフォースと同じ属性になる。『ドラゴンクエストモンスターズ2』では単体対象で、それ以外では全体対象。多くの作品において、マホカンタで跳ね返すことはできない(『X』『ジョーカー2』を除く)。『X』では光属性で、自分を中心とした一定範囲が対象であり、プレイヤーが使用したときと一部のボスモンスターのみ使用後にMPが徐々に自動回復する効果がつく。
『VI』以降のナンバリング作品では敵も使用することがあり、これらの敵はMPを全回復する技を使用できるため何度でも唱えられる。
『バトルロード』ではバーバラ、ゼシカ、オルゴ・デミーラのとどめの一撃としても登場しているが、エルギオスは通常の攻撃として使用。バトルロードにはMPの概念がない為、回復動作なしで何度も使用することがある。
ミナダンテ
『モンスターズ2』において単体攻撃であるマダンテの全体攻撃版であり、効果は他作品でのマダンテとほぼ同様。マダンテの使用者に対し、MP回復呪文マホイズンによって魔力を供給することで発動する。『ジョーカー2プロフェッショナル』では(通常のマダンテも全体攻撃であるため)全員のMPを消費して発動、ダメージの上限値がマダンテより大きい攻撃となっている。
クラスマダンテ
『VIII』におけるチームモンスター「メタぞう」「はぐりん」「スマイル」による必殺技。対象は全体で、ランダムで単体に複数回ダメージを与える。
クロスマダンテ
『XI』でベロニカとセーニャの連携技として登場。2人のMPを全て消費する全体攻撃。
プチマダンテ
『バトルロードII』に登場。魔力を全て消費せず、程ほどに抑えて放つマダンテの下級呪文。
なお、『バトルロード』にはMPの概念がないため後述のソードマダンテとともに連続使用が可能である。
ソードマダンテ
『バトルロードII』に登場。戦士と魔法使いが協力して放つ究極必殺技。魔法使いが魔力をためている間に、戦士が敵に猛攻を仕掛け、戦士の攻撃終了と同時に魔法使いがため込んだ魔力を爆発させる。
メドローア
『モンスターズ2』、『ジョーカー2』、『ソード』、『バトルロード』、『X』『XI』に登場。
火炎系の最強呪文メラゾーマと冷気系の最強呪文マヒャドを組み合わせ、臨界状態を発生させ対象を消滅させる極大消滅呪文。モンスターズ2ではモンスター2体による合体魔法だが、ジョーカー2では単体で使用可能。ソードでは剣技として扱われ、氷の塊に炎をまとった物となっている。『XI』では主人公とベロニカの連携技、『X』では魔法使いの必殺技扱いとなっている。
元々は漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』のオリジナル呪文。同作中では火炎・氷属性はどちらも熱操作に分類される同系統の呪文であり、この系統の極大呪文がメドローアであるとしている。
メヒャド
『バトルロードII』に登場。上級職である賢者のみが使える特殊な合体呪文。名前・発動方法などからおそらくメドローアの下級呪文であり、こちらはメラミとヒャダインを組み合わせて発動する。
他にも賢者が使える合体呪文としてメギラ(メラ+ギラ)、バヒャド(バギ+ヒャド)、イホイミ(イオ+ホイミ)、ラリルマ(ラリホー+ドルマ)、ギマホーン(ギラ+マホトーン)、モシャサス(モシャス+モシャス)、ボミオラ(ボミエ+ボミエ)、スピオキルト(スクルト+ピオリム+バイキルト)、バイバーハ(バーハ+バーハ)などがある。
○○マータ
『ジョーカー3』で登場。「メラマータ」「ヒャドマータ」などの種類が存在し、敵全体をランダムに複数回(概ね10発以上)攻撃する。『X』(イオマータ)では8回で固定。
ファイガIII、フラッド
『X』に『ファイナルファンタジーXI』からゲスト出演したマンドラゴラ黒専用呪文。ファイガIIIは炎属性の大ダメージ、フラッドは水属性のさらに大きなダメージの攻撃。

非ダメージ系[編集]

以下はダメージ以外の方法で戦闘から離脱させる特殊な攻撃呪文である。ゲームの都合上、ボス敵には効かない。

ザキ系
上位版に「ザラキ」「ザラキーマ」がある。ザラキは『II』、ザキは『III』、ザラキーマは『VI』で初登場。
相手を即死させるが、失敗することもある。ザキは単体、ザラキは1グループ、ザラキーマは全体対象である。ほとんどの作品でザラキ・ザラキーマよりもザキの方が成功確率は高く設定されている。ファミコン版『II』の説明書では、血液を一瞬で凝固させる呪文と表記されていた。また、ファミコン版『II』のみ「即死」ではなく「即死するほどの大ダメージ」だったため、掛けられた相手が瀕死の状態で生き残ることもあった。
『バトルロードII』では、ザラキは敵モンスターが使用し、『II』のような「即死するほどの大ダメージを与える呪文」となっている。ザラキーマはとどめの一撃として登場する。即死こそしないが、敵チームに絶大なダメージを与える。
『II』ではブリザードのザラキなど即死系呪文を受けて仲間が死亡するとき、死亡より一瞬早くウインドウが赤く染まる仕様となっている。
メガンテ
『II』より登場。自分の命を犠牲にして相手全体を消滅あるいは瀕死状態にさせる。砕け散った敵からは、経験値などを得ることはできない。
作品によって威力の描写に差があり、『ダイの大冒険』では「相手の身体に自分の生命エネルギーを送り込んで内側から爆破させる呪文」という設定から敵1体を道連れにすることしかできないが、『ロトの紋章』ではモンスターの大群をまとめて消し去るほどの威力がある。
『トルネコの大冒険2』には、成功すればフロア中の敵全員を倒すが失敗すれば自分のHPが0になるという、ギャンブル性の強い呪文として登場。PS版ではプログラムの都合上、成功すると倒したすべての敵の分の経験値を得られるようになっていたが、GBA版では修正され、成功しても経験値は得られなくなった。
『バトルロード』ではばくだんいわの隠し技として登場。不気味に笑いながら攻撃を我慢する体勢に入り、3回攻撃を受けると爆発。敵に大ダメージを与えるが、自分もかなり大きなダメージを受ける。
ギガンテ
『モンスターズ2』に登場。効果はメガンテと同じだが、成功率が大幅に向上している。メガンテと、特技とっこうを同時に仕掛けることで発動する。
ニフラム
『III』より登場しているが、『VIII』『IX』には登場しない。
相手を光の彼方に消し去る。対象は1グループ。効くモンスターは限られており、主に弱い敵、ゾンビ系や物質系の敵や一部の夜行性の敵に有効。経験値などを得ることはできない。跳ね返されて味方キャラが受けても決して効果は適用されないため、敵のマホカンタの有無を確認したりマホターンを消去したりする使い道もある。
バシルーラ
『III』より登場。移動呪文のルーラを応用して相手を遠隔地に飛ばしてしまう。経験値などは一切得ることはできない(FC版の『III』に限りゴールドのみを得られる)。『III』『VI』『VII』では敵単体が対象。『VIII』では主人公が呼び出したモンスターチームを吹き飛ばす目的で敵のみが使用する呪文として登場する。また、主人公には効かないが、仲間の場合はパーティから外されルイーダの酒場に戻されてしまう。
『X』では港町レンドアにいる「バシっ娘バンリィ」、メギストリスの都にいる「バシっ娘ランリィ」、新エテーネの村にいる「バシっ娘ルンリィ」の専用呪文で、交通手段としての登場。一度行ったことがありルーラストーンで登録できる場所ならば有料でどこへでも飛ばしてくれるが、利用できるのは当初は両者合わせて1日につき1回のみ。Ver.5現在では基本的に3回、五大陸への移動は無制限で、特定クエストをこなせば偽真レンダーシアも無制限になる。
『XI』では3DS版の過去世界のモンスターが使用する。いれかえもできない離脱状態となる。数ターンで解消し、走って戻ってくる。
『不思議のダンジョン』シリーズでは対象を同じフロアの別の場所に飛ばす。
『バトルロード』では状態異常の一種として登場。特定の技を受けると遠くに飛ばされ1ターンの間行動できなくなるが、その間対象に向けられた攻撃もミスになる。

攻撃補助呪文[編集]

行動やステータスに制約をかけ、戦闘を有利にする呪文。戦闘中にのみ使用できる。『VII』以降の作品では一定ターンが経過すると効力が失われるようになった。

ラリホー、ラリホーマ
ラリホーは第1作、ラリホーマは『IV』で初登場。
相手を眠らせる。ラリホーよりラリホーマの方が成功率が高い。ラリホーは1グループに有効で、『X』のみ1体が対象。ラリホーマは『IV』では1体に、『V』-『VIII』は1グループに、『IX』では全体に、『X』では対象を中心とした一定範囲に有効。『精霊ルビス伝説』ではラリホーに「羅麗凰」の漢字表記があてられていた。
メダパニ、メダパニーマ、メダパーニャ
メダパニは『III』で初登場。メダパニーマは『VIII』で初登場。メダパーニャは『ジョーカー』で登場。
相手を混乱させる。メダパニは『III』『IV』『X』『XI』では1体に、『V』から『IX』までは1グループに有効。メダパニーマとメダパーニャは『X』以外の全作品で全体に有効。『X』のメダパニーマは対象を中心とした一定範囲に有効。『II』には存在しないが、パルプンテの効果の1つとして登場する。
マヌーサ
『II』で初登場。相手を霧に包み、直接攻撃(打撃)の命中率を下げる。対象は1グループ(『X』のみ対象を中心とした一定範囲)。
『不思議のダンジョン』では物理攻撃とアイテム投げを当たらなくする。
ルカニ、ルカナン
ルカナンは『II』、ルカニは『III』で初登場。
相手の守備力を下げる。ルカニは1体、ルカナンは1グループ(FC/MSX/MSX2版『II』・『XI』は敵全体、『X』のみ対象を中心とした一定範囲)に有効だが、基本的にルカニの方が低下率は高い。『IX』では下降率が「すこし」「かなり」となって数字で表示されず、仕様も倍率をかけるものに変更された。
剣神ドラゴンクエスト』と『ドラゴンクエストソード』では敵専用呪文で主人公のバリアや盾を小さくする効果となっている。『剣神』ではルカニのみ、『ソード』ではルカナンのみが登場している。
ボミエ、ボミオス
ボミオスは『III』で初登場。ボミエは『IX』『XI』と『モンスターズ』シリーズに登場。
相手の素早さを下げる。ボミエは1体、ボミオスは1グループ(『X』は対象を中心とした一定範囲、『XI』は全体)に有効。守備力には干渉しない。
ダウン、ダウンオール、ヘナトス、ヘナトール
ダウン、ダウンオールは『ジョーカー』に登場。ヘナトスは『IX』『X』『XI』、ヘナトールは『ジョーカー3』『X』に登場。
相手の攻撃力を下げる。ダウンは1体、ダウンオールは全体に有効だが、ダウンオールはダウンよりも低下率が低い。ヘナトスは1体、ヘナトールは全体が対象。『バトルロードII』のダウンオールは相手の全ての能力値を下げる呪文、および特技となっている。
フール、マフール
『ジョーカー』に登場。相手のかしこさを下げることで、呪文の効果を低下させる。フールは1体、マフールは全体に有効だが、マフールはフールよりも低下率が低い。
マホトム、マホトーン
マホトーンは第1作から、マホトムは『ジョーカー』に登場。
相手の呪文を封じ込め、使用不能にする。マホトムは敵1体、マホトーンは敵1グループ対象。『X』ではマホトーンの対象が1体となっておりマホトムは登場しない。
ペスカトレ
『VIII』で登場。相手の踊り(ふしぎなおどり、死のおどりなど)を封じ込める。特技の「おどりふうじ」と同じ。対象は1グループ。
マホトラ
『III』で初登場。相手1体のMPを奪い取って自分のものにする。消費MPは0なので、MPが尽きていても使える(SFC版『V』など例外もある)。また、仲間に唱えてMPを譲り受けてもらったり(『III』とFC版『IV』のみ)、MPが少ない敵への呪文封じとしても有効。当然ながら、MPを持たない相手に使っても効果はない。『IX』では敵専用呪文となっているが、杖でダメージを与えると敵のMPを吸収できる(装備している杖やスキル効果によって吸収率は変わる)効果がある。『X』では使用者のこうげき魔力や「魔力かくせい」などの影響、対象のマホトラ耐性により吸収量が増減する。
ギガ・マホトラ
『ジョーカー2プロフェッショナル』に登場。敵単体のMPを4回吸収。『XI』では敵モンスターが使用する。
ベマホトラ
ドラゴンクエストモンスターズ1・2』に登場。
マホトラと、MP吸収特技マホトラおどりを同時に仕掛けることで発動する。敵1体のMPを完全に吸い尽くし、使用者2人で分配する。『モンスターズ2』の連携特技まりょくのうねりに相当。
マホヘル
『ジョーカー2』に登場。相手1体の現在MPを1/3減らす(特技の「不思議な踊り」に酷似)。
ディバインスペル、マジックハック、グレイトハック、バハック、フバハック
ディバインスペルは『VIII』で初登場。マジックハックは『ジョーカー』、グレイトハックは『イルルカ』、バハック、フバハックは『ジョーカー3』に登場。
呪文に対する抵抗力を弱め、自分たちからの呪文を効きやすくする。グレイトハック、バハックは単体が対象。
マジャスティス、ギガジャティス
『VII』で登場。本来の開発目的は魔王を封印する為のもの。
相手にかけられている補助呪文の効果をすべて打ち消す効果がある(特技の「いてつく波動」に類似)。マジャスティスは相手1体対象。ギガジャティスは敵味方全体に効果が及び、さらに数ターンの間呪文を一切使用できない状態にする(こちらは特技の「あやしいきり」と類似)。呪文の効果を消し去る性質上、マホカンタやマホターンで反射される事はない。
ダモーレ
『ジョーカー2』で登場。命令の際に相手のステータス(HP、MP、攻撃力、守備力、素早さ、賢さ、装備品)を見ることができる。どんな敵にも有効で、効果は3ターン続く。
クモノ
『X』で登場。地面に仕掛けることで、上に乗った敵の動きを封じる。
ヘルメリト
3DS版『モンスターズ2』で登場。敵全体の「特性」が全く発動しなくなるが、「ヘロヘロ」などの所有者にとって都合の悪いデメリット特性は封じられない。
ヴェレ系
『X』Ver.5.5前期より登場。上位版に「ヴェレーノ」「ヴェレノーマ」がある。敵を毒・猛毒状態にする。ヴェレは相手1体、ヴェレーノ・ヴェレノーマは敵全体対象。また、ヴェレノーマのみ猛毒となる。

補助呪文[編集]

味方のステータスなどを上げて戦闘をサポートする呪文。戦闘中にのみ使用でき、上昇したステータスは戦闘が終わると元に戻る。また、『VII』以降の作品では一定ターンが経過すると効力が失われるようになった。また凍てつく波動を受けると解除される呪文も多い。

スカラ、スクルト
スクルトは『II』、スカラは『III』で初登場。
味方の守備力を上げる。スカラは1人に、スクルトは味方全体に有効だが、スクルトはスカラよりも上昇率は低い。『IX』では上昇率が「すこし」「かなり」となって数字で表示されなくなり、仕様も倍率をかけるものに変更された。
『剣神』ではスクルトのみが登場し、一定時間主人公のバリアを大きくする呪文となっている。
ピオラ、ピオリム、ピオリーマ
ピオリムは『III』で初登場。ピオラは『IX』『X』『XI』と『モンスターズ』シリーズ、ピオリーマは『スーパーライト』に登場。
味方の素早さを上げる。ピオラは1人に、ピオリム、ピオリーマは味方全体に有効。素早さが守備力に干渉する作品でも、この呪文で高めた分は守備力には干渉しない。
バイキルト、バイシオン
バイキルトは『III』で初登場。バイシオンは『ジョーカー』『X』『XI』で登場。
味方の攻撃力を上げる。バイキルトは1人(ただし、『バトルロードII』では全体)に、バイシオンは『ジョーカー』の場合は全体に効果がある代わりに上昇率はバイキルトに劣る。『X』『XI』では味方1人にのみ有効。
『ジョーカー』と一部作品以外でのバイキルトは与えるダメージが2倍になる効果。重ねがけは出来ない。「はやぶさぎり」「ばくれつけん」などの多段攻撃やムチ・ブーメラン等による複数攻撃では、一撃目のみに効果がある。作品によっては使用されたキャラクター(モンスター)は会心(痛恨)の一撃が出なくなる。
SFC版『V』、『IX』、『XI』、『ジョーカー』においては攻撃力の数値を上昇させる効果となっており、これらの作品では多段攻撃や複数攻撃のダメージは2撃目以降でも上昇した攻撃力数値に基づいたダメージを与えられる。また使用キャラの攻撃力によってはミナデインをも凌ぐ威力を発揮する場合もある。
バイシルド
『ソード』で登場。一定時間、主人公の盾を大きくする。
インテ、インテラ
『ジョーカー』で登場。味方のかしこさを上げることで、呪文の効果を向上させる。インテは1人に、インテラは味方全体に有効。
マホステ
『IV』『X』で登場。敵味方問わず、他者が自分にかけた呪文をすべて無効にする。1人に対して有効。『IV』の開発中は「マホナシ」という名前で紹介されていたことがある。漫画『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』では、勇者のみに使える呪文という設定。
『X』で賢者専用の呪文として登場。味方からの回復・補助呪文は無効化しなくなった。また当初は1回しか無効にしなかったが、Ver.3.1からは効果を受けている時間中、何度でも無効にするように変更された。
マホキテ
『V』で初登場。相手の呪文を受けたとき、その消費MPの分だけ自分のMPが回復する。ただし受けるダメージに変化は無い。1人に対して有効。
マホキテ登場以前の『IV』では、防具「ふしぎなボレロ」を装備していると一定確率で同様の効果が得られる。『モンスターズ』1作目ではマホトラが成長して習得する呪文になっており、マホキテを習得するとマホトラが使えなくなってしまう。『モンスターズ2』以降は独立した呪文となった。
マホターン、マホカンタ
マホカンタは『III』で初登場、マホターンは『VI』『VII』で登場。
他者がかけた呪文を術者にはね返す。マホターンは一定条件で効果が切れるが、マホカンタは戦闘終了もしくはターン経過で効果が切れるまでは何回でも跳ね返す。仲間のかけたホイミなどの回復呪文も跳ね返してしまうが、自分自身に向けて唱えたものに関しては支障はない。他にも、反射された呪文については再度反射せず、使用すると呪文と同様の効果を発揮するアイテムに対しても効果はない。また、一部ではあるが、反射されない呪文も存在する。
『IX』では味方からの呪文を反射しないように変更された。一部のモンスターは最初からマホカンタの効果を持っていることがある。『IV』のラストボスは変身完了時にターンを無視してマホカンタを張る。『V』のマホカンタのみいずれかの味方1人に、それ以外は自分自身にのみ有効。『III』の開発中は「マホテスマ」という名前で紹介されていたことがある[4]。『V』のボスモンスター、イブールのみ専用の画面効果がある(両目が一瞬光った後に画面全体に閃光が走る・但しこの演出はSFC版のみ)。『ジョーカー2』では「つねにマホカンタ」という特性が登場、特定のモンスターは自身に常時マホカンタがかかっており、ターンが経過しようとも「いてつくはどう」等を受けようとも消滅することはないが、特性がない時と比較して最大HPの成長限界値が25%低下する。
アタックカンタ、アタカンタ
『ジョーカー』に登場。受けた通常攻撃を攻撃者にはね返す。効果は1回で切れる。自分自身にのみ有効。『ジョーカー2』では「つねにアタックカンタ」という特性が登場する。『ジョーカー3』では表記が「アタカンタ」。
バーハ、フバーハ
フバーハは『III』で初登場、バーハは『ジョーカー』『IX』『XI』に登場。
炎や冷気といったブレス系の攻撃のダメージを軽減するバリアを張る。ただし、同じ炎や冷気による攻撃でも、メラ系やヒャド系の攻撃呪文に対しては効果が無い。ジョーカー3では全ての耐性を上げるという今までのモンスターズシリーズのマジックバリアと同じ効果にされた。バーハは1人に、フバーハは全体に有効。
マホバリア、マジックバリア
マジックバリアは『VI』で初登場。マホバリアは『IX』で初登場。
呪文に対する抵抗力を高める。攻撃呪文によるダメージが軽減される他、ルカニやメダパニと言った補助呪文にかかる確率も低下する。マホバリアは1人に、マジックバリアは全体に有効。
アストロン
『III』で初登場。『VIII』『IX』では登場しない。
味方全体(敵キャラクターが使う場合は自分自身のみ)を鉄のかたまりとし、一定ターンの間全ての攻撃を無効化するが、自分も一切の行動が不能になる。味方の場合、唱えるタイミングは基本的にターンの最初となり、マホカンタやマホターンのかかっている味方に対しても有効。敵の出方を伺うときや、敵のMPを無駄遣いさせてしまいたいときに便利。実は眠っている味方がいるときアストロンを使った場合、アストロンの効果が切れた時眠りから覚めているという効果もある。『V』では敵のみが使用する呪文であった。『X』ではユシュカ専用の武器「魔剣アストロン」として登場し、敵を一定確率で鉄塊化させる。こちらは鉄塊状態でもダメージが通る。『ジョーカー』では、基本的な効果は同様であるが、「むてきのバリア」を張るという設定になっている。漫画『ロトの紋章』では、勇者のみに使える呪文という設定だった。漫画『ダイの大冒険』および『幻の大地』では、自分に効果をもたらさずに味方に対してかけるシーンがあった。
モシャス
『III』で初登場。『VIII』『IX』『XI』では登場しない。
対象の1人に変身し、HP・MPを除く能力、呪文・特技をコピーする。『V』-『VII』とリメイク版『IV』では敵のみが使用できる呪文。主人公側が使う場合は主人公たちの誰か1人の能力をコピーし、敵キャラクターが使う場合は主人公側の1人の外見と能力がコピーされる。『V』では仲間モンスターのみがコピーされる対象となる。『バトルロードII』では相手チームの誰かに変身し、化けた相手の技のどれかを使用する。相手によっては成功しづらい。なお、イベントでも登場し、『IV』『VIII』ではある村の女の子が使う(『VIII』の方は特に意味はない)。
ドラゴラム
『III』で初登場。『VIII』『IX』『XI』では登場しない。
自分自身をドラゴンに変身させて炎などで敵を攻撃する。変身中は命令することはできない。『モンスターズ』では竜王(ドラゴン形態)と同じ姿になる。『III』『IV』では変身中に攻撃力・守備力・素早さが一定の値になる。『III』では変身するのに1ターン消費し攻撃は次のターンからになるが、吐いた炎は相手がメタル系であっても大ダメージを与えることが出来る。『IV』以降では変身したターンに即座に攻撃できるものの、メタル系には1 - 3程度のダメージしか与えることができない。『X』では竜術士のゾーン技として登場する。
『星のドラゴンクエスト』では、氷ブレス属性で攻撃する『ドラゴザム』が存在する。
マナスティス
『VII』のイベントにのみ登場。戦闘で唱えられる事は無い。
究極魔法と呼ばれる呪文であり、これを唱えると大陸一つを消し飛ばす程の強大な力を持った魔物へと変身する。マジャスティスの効果によってのみ解くことが出来る。
チェイン
『ジョーカー2プロフェッショナル』に登場。ターンの最後に発動し、次のターン、味方全員が連続で行動できるようになる。
ズッシード
『X』に登場。味方ひとりの「おもさ」を上昇させることで、大型モンスターなどの移動に制限を与える行動がとれるようになる。
デメキエル
3DS版『モンスターズ2』に登場。味方モンスターの持つ悪い特性(『ヘロヘロ』『強者のよゆう』など)が発動しなくなる。

回復呪文[編集]

味方の状態を回復させる呪文。以下の呪文は特に記述がない限り、戦闘中・移動中の両方に使用できる。

ホイミ、ベホイミ、ベホイム、ベホイマ、ベホマ
ホイミ、ベホイミは第1作から登場、ベホイムは『IX』、ベホイマは『ジョーカー2』、ベホマは『II』で初登場。『ジョーカー2』にはベホマが登場しない。『ジョーカー3プロ』にて、合体特技として登場。
単体のHPを回復させる。ホイミ、ベホイミ、ベホイム、ベホイマになるにつれて回復量が上昇し、ベホマは最大値まで完全回復(『IX』では999、『X』では9999回復)させる。また、ホイミ、ベホイミはシリーズごとに回復量が異なる。『IX』『X』『XI』での回復量は使用者のかいふく魔力に依存する。
『IX』では、電源を入れ、ゲームを開始した直後にホイミを数回使用し、その回復量を調べることで乱数テーブルがわかる「ホイミテーブル」と呼ばれる裏技がある。
ベホマラー、ベホマズン
『III』で初登場。味方全体のHPを回復する。ベホマズンは完全回復(『ジョーカー2』以降のモンスターズシリーズでは完全ではない)。戦闘中にしか使用できない作品もある。ベホマラーは回復量が異なる作品もあり、ベホマズンはベホマラーより大量のMPを消費するが、こちらは消費MPがシリーズによってかなりのばらつきがある(特に『IX』では消費MPが128と、初出の『III』の消費MP62をも大幅に上回る、また昨今のモンスターズでは180にまで上昇)。また、戦闘中と移動中で回復量が違う作品もある。『IX』『X』『XI』でのベホマラーの回復量は使用者のかいふく魔力に依存する。
ベホマズン?
『バトルロード』におけるベビーサタンの第3の技。ベホマズンを唱えようとするがMPが足りず失敗。フォークを投げつけて攻撃する。
真・ベホマズン?!
『バトルロード』における必殺技。ベビーサタンのベホマズン?、アークデーモンの真・イオナズンと主人公キャラの攻撃技で発動。敵全体にダメージを与えつつ味方のHPを回復する(完全回復ではない)。
リホイミ、リベホイミ、リベホイム
『ジョーカー』からのモンスターズシリーズや『X』『XI』で登場。リベホイミは『X』で初登場。
味方1人のHPを徐々に回復させていく。
キアリー
『II』で初登場。1人の毒、猛毒を治療する。
キアリク
『III』で初登場。麻痺を治療する。睡眠の治療効果(ザメハと同じ効果)を兼ねている作品もある。対象は『III』では1人、『IV』以降味方全員が対象となった。
キアラル
『モンスターズ』シリーズで登場。混乱状態を解消。戦闘中のみ使用できる。眠り状態からも復活させる。
ザメハ
『III』『IV』『IX』『X』『XI』で登場。
寝ている味方を全員起こす(『X』のみ味方1人)。戦闘中のみ使用できる。上記のキアリクに効果が統合されて、登場しない事もある。またキアリクに眠り回復効果がないこともあり、その場合は人為的に起こす方法は特技に限られる。
マホリー
『X』で登場。味方1人の呪文を封じられた状態(マホトーン)を解除させる。戦闘中のみ使用できる。
マヌーハ
『X』『XI』で登場。味方1人の幻惑状態(マヌーサ)を解除させる。戦闘中のみ使用できる。
ザオ、ザオラル、ザオリク
ザオリクは『II』、ザオラルは『III』、ザオは『X』で初登場。
死んだ味方1人を蘇生させる。ザオリクは100%の確率で完全回復する(『IX』と『ジョーカー2』ではHPが半分、『テリー3D』以降はかしこさの数値により変動)。ザオラルは成功確率と復活後のHP回復率がザオリクの2分の1、『IX』では回復魔力次第で復活後のHP回復率が変わり、最高で最大HPの半分まで回復するが、蘇生に失敗することもある。ザオは成功確率が低く、蘇生後のHPが1。ファミコン、MSX/MSX2版の『II』ではザオリクで蘇生後のHPが1で、なおかつ戦闘中に使用できなかった。
ザオリーマ
味方全員にザオリクとベホマ(『VI』ではザオリクの効果のみ)の効果があり、『VI』『VIII』において特定の条件を満たすことで使うことができる。
『VI』ではチャモロ、ホイミスライム等が遊び人Lv.8になったとき、「遊び」の特技を使った時に発動することがある。
『VIII』では「ホイミン・ベホップ・はぐりん」のチーム編成時のみ使用可能な必殺技。
マスターゾーン
『VIII』で登場。味方全員にザオリーマとスクルト、敵全員にルカナンの効果。
「スマイル・ホイミン・ベホップ」のチーム編成時のみ使用可能な必殺技。
メガザル
『IV』で初登場。自分の命を犠牲にして仲間全員を蘇生かつHPを完全回復させる。全てのMPを消費する(残りMP0では使用できない)うえ、使用できるのは戦闘中のみ。
『トルネコ2』では一度だけHPが0になっても復活できるようになるが、一度唱えると忘れてしまう。さらに『IX』ではMPが20以上、3DS版『モンスターズ2』以降は150以上ある状態で使用しなければ成功しなくなっている。3DS版『モンスターズ2』以降は更に使用者は力尽きた後にその戦闘中は蘇生不可能になる。
リザオラル
『ジョーカー2』で登場。この効果を受けた味方モンスターのHPが0になった時、自動で復活する。
シャナク
『III』『V』と『モンスターズ』シリーズで登場。
1人の呪いを解くために使われる呪文。『III』では呪われたアイテムを装備してしまった際にそれを破壊する。『V』『モンスターズ』では敵にかけられた呪いを解く。
『X』ではプレイヤーが使用することはできないが、失われた古代の呪文としてイベントでのみ登場する。
マホイミ、マホリク、マホイズン
『モンスターズ2』に登場。味方1人のMPを回復する。回復量は消費MPより小さい(故に自分を対象にするのは無意味)。『バトルロードII』のマホイミは必殺技として登場し、敵全員を攻撃する。
マホイミは漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』で、過去に失われた呪文として名称だけが登場したのが初出だがその効果は「過剰な回復魔法力により生体組織を破壊する」攻撃呪文であり、『バトルロードII』の扱いに近い。
マホアゲル、マホヤル、マホヤズン
マホアゲルは『VIII』、マホヤルとマホヤズンは『ジョーカー』で登場。
マホトラとは逆の効果がある呪文で、自分のMPを他の味方1人に分け与える。戦闘中のみ使用できる。マホアゲルは20ポイント前後、マホヤルは術者の残りMPの半分、マホヤズンは術者の残りMPすべてを対象に移動させる。
マフエル
『ジョーカー2』で登場。自分のMPを1使用し、自分自身のMPを少し回復する。

移動呪文[編集]

以下に挙げられるのは移動中に使う呪文である。

ルーラ
第1作から登場。『X』では呪文として登場していない。
一度行ったことがある町や村に移動する。第1作ではラダトーム城へ、『II』(携帯電話版を除く)では最後に復活の呪文(パスワード)を聞いた(セーブした)場所に戻る。『キャラバンハート』では馬車にいるキャラの能力によって、ベースキャンプに戻るのみかあらゆる場所に移動できるか変化する。『ジョーカー』では最後に訪れたGピットに移動する。『不思議のダンジョン』では同じフロアのどこかにワープする。『トルネコの大冒険3』とそれ以外の作品では一度訪れた任意の町や村など選択して移動することができる。アイテム「キメラのつばさ」「風のぼうし」と同じ効果(『V』を除く)。
正確には瞬間移動ではなく、空を飛んで目的地へ高速移動する呪文であるため、ダンジョンなどの天井のある場所では頭をぶつけてしまい使用できない。ただし、塔などの場合は屋上や屋外なら使用可能な場合もある。城や町などの屋内では『VI』までなら使用できたが、『VII』以降の作品(『V』、『VI』以外のリメイク版を含む)ではダンジョンと同じ扱いになり使用できなくなっている。『X』では天井のない場所なら城内やダンジョン(光の差す場所ではオニオーン等が生息)でも使用可能。使用地域や重要イベントの進行中に唱えると、「ふしぎなチカラ」によってかき消されてしまうことがある。
『トルネコの大冒険3』では、NPCが行ったことのない場所へ他人の記憶を辿って移動していた。
『VIII』では屋外のエリアでも、自分の真上に屋根などがせり出している場所では頭をぶつけてしまう。テントなども突き破ることはできない。
『III』と『IV』(ファミコン版)では戦闘時に唱えると、その戦闘から離脱することができる。
『V』では失われた古代呪文の一つという位置付けであり、主人公は特定のイベントで習得する。さらにリメイク版では、唱える術者(主人公)が行ったことのない場所でも他人の記憶を辿って一時的に移動可能になること、さらに一度に大人数を運ぶと術者に負担が掛かることなどが明かされている。
『IX』では主人公のみが特定のイベントで習得する。ナンバリングタイトルでは初めて消費MPが0になった(『トルネコの大冒険3』で消費MPが0だった)。
『X』では呪文としてはなく、アイテム「ルーラストーン」として登場している。何度でも使用できるが、ひとつのストーンにつき1ヶ所(各地の教会で登録変更が可能)にしか飛べず、効果は使用したプレイヤーキャラクターのみ(サポートなかまは自動的についてくる)。同じパーティーメンバーのストーンも使用できるが、自分が行ったことのない場所には飛べない。
『XI』でも主人公のみが特定のイベントで習得する。天井に頭をぶつけることはなく、重要イベント中を除いてどこでも使用できる。
『ジョーカー2』では一部の場所を除いてダンジョンでも使用できるほか、派生として現在いる地形内のいざないの扉に飛ぶ「いざないルーラ」が登場する。
リレミト
第1作から毎回登場。ダンジョン(洞窟や塔、迷宮)の中から即座に入口まで脱出する。ただし、ルーラと同じくかき消されることもある。『IX』以降に登場するアイテム「思い出の鈴」と同じ効果。
『X』ではゲートを開く呪文となっており、ゲートに飛び込むことで脱出となる。唱えた時点でパーティーからはぐれていたメンバーはゲートを使用できない。
由来は不明だが、「帰」という漢字を分解すると、「リ」と「ミ」と「ト」に分かれるという説と、

「relation(縁)」の「リレ」+開発者の出身地の「水戸」をかけた「relation of Mito」の略だという説など複数ある。

トラマナ
『II』-『VII』『IX』で登場。毒の沼地やバリア床などで普通に歩くとダメージを受ける場所で、そのダメージを無効化する。一歩でも外に出ると効果が消える場合が多い。『IX』ではトラマナ中に戦闘に入ると効果が消える。第1作には登場しないが、ロトの鎧にこの呪文がかかっており、装備することで効果を発揮する。
漫画『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』では、術者とその身に触れている者が空中を歩く様な表現がされている。漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』では、「バリアなど魔術的な罠を発動不能にして無効化する呪文」とされておりかつその用途でしか使用していないため、毒の沼地などへ効果は不明となっている。
ラナルータ
『III』-『V』『テリーのワンダーランド3D』『イルルカ3D』で登場。
昼と夜を逆転させる。町の中などで使用した場合は町などの入口に戻される。昼を夜に変えたい場合のみ、アイテム「やみのランプ」で代用可。
『X』では特定のクエストにて、チャットでこの呪文名をつぶやくと昼夜を逆転させられるイベントがある。
『テリーのワンダーランド3D』では派生として、天候の良悪を逆転させる「ラナリオン」が登場(初出は漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』)。
レミーラ
第1作で登場。洞窟内で主人公の周囲を明るく照らす。「たいまつ」より見渡せる範囲は広い。但し明かりは時間が経つにつれて範囲が小さくなっていき、最後には消滅する。『不思議のダンジョン』では今いるフロアのマップ構造、モンスターやアイテムの位置が分かる。
レミラーマ
『VI』で初登場。『VIII』『IX』『XI』では登場しない。SFC版とGB版の『III』では登場。
本編作品では、唱えるとアイテムやお金が落ちている場所が一瞬だけ光る。『VII』とPS版『IV』ではモンスターの潜む井戸や本棚も光る。『モンスターズ』では異世界のマップを全て映し出す(同じ効果を持つアイテムもある)。
アバカム
『II』『III』に登場。鍵のかかっている扉を開ける。ただし、この呪文でも開かない扉もある。
トヘロス
第1作から登場。『IX』『X』では登場せず。
一定距離を進む間、自分たちより弱いモンスターが出現しないようにする。道具「せいすい」を移動中に使った場合と同効果。『V』以前の作品では、ダンジョンでは効果がなくフィールド上でのみ有効[注釈 2]
『IX』で廃止されたのはランダムエンカウントからシンボルエンカウント方式に変更されたため。「せいすい」を使うとモンスターのシンボルに見つからなくなる。ただし、船での移動中はランダムエンカウントであり、せいすいの効果もないためエンカウントを回避する方法がない。
ただし、同じシンボルエンカウントである3DS版『VII』では「自分たちより弱い敵シンボルを消滅させる」という効果で登場している。
『X』や3DS版『VII』では、レベル差のあるモンスターのシンボルがプレイヤーキャラクターとの接触を回避する行動を取る(例外あり)ため、事実上常時トヘロスがかかっているような状態であるとも言える(後者はかなりレベル差がないと適用されない)。
『XI』では機種や状況によってシンボルエンカウント・ランダムエンカウントの両方があり、前者では弱い敵のシンボルが逃げていく。後者では従来と同じ効果。
インパス
『III』で初登場(『VIII』『IX』では登場しないが、『X』では特技「みやぶる」に統合されている)。
発見した宝箱・壷の中身を判別する。青く光ればアイテム、黄色に光ればゴールド(お金)もしくは空、赤く光った場合はミミックやひとくいばこ、あくまのつぼなどのモンスターが擬装している(『III』のピラミッドで黄色く光る宝箱は、ミイラおとこ4匹を倒した後にアイテムを入手可能)。『V』『VI』ではアイテムの鑑定も行う。
レムオル
『III』に登場。パーティ全員の姿が消える。アイテム「きえさりそう」と同様。街の人からは気づかれなくなるが、モンスターとのエンカウントには何ら影響しない。
ステルス
『ジョーカー』『ジョーカー2』『テリーのワンダーランド3D』『イルルカ3D』に登場。
モンスターのシンボルが自分たちを見つけられなくなる。
『IX』でも登場したが、こちらは特技扱いで戦闘中に使用すると敵からのターゲットになる確率が低下する効果もある。「せいすい」と同じ効果であり、ランダムエンカウント方式の船での移動中は効果がない。『イルルカ3D』では、ふしぎな鍵のクエスト挑戦中やメタルエリア、光あふれる地では使用できない。
フローミ
『VI』『VII』とリメイク版『III』『V』で登場。
洞窟や塔などで現在の地名や階層を知ることができる。リメイク版『V』ではアイテム「チゾットのコンパス」で代用可能。
『VIII』以降には登場しないが、地図に最初から地名や階層が書かれているため不要である。

上記の体系に属しない呪文・その他[編集]

以上のどれにも属さない呪文である。

パルプンテ
『II』-『VII』、モンスターズで登場。『VIII』『IX』『XI』では登場しない。
『V』では「ルーラ」と同様、失われた古代呪文の一つという位置付けであり、主人公はある町に住むベネットに話しかけて習得する。
戦闘中に使える。複数種類の効果のうち、何が起こるかはわからない。以下に主な効果を挙げる。ボス戦では、一部の効果しか発動しない(『III』以降)。
  • 「とてつもなく恐ろしいもの」が現れ、敵全員が逃げ出し、味方全員が気絶して戦闘が終了する。ただし特定のボスに対しては、ボスが逃げ出した後すぐ戻ってきて戦闘が再開となる。
  • 山のように大きな魔神が笑いながら現れ、敵全員に攻撃して去っていく。ダメージ極小&命中率が低い[5]。この魔人と同一のものと思われるものが『バトルロード』のとどめの一撃で登場しており、体に植物の生えた山のように大きなストーンマンの姿で描かれている。
  • 味方のHPが回復する。全体の時と単体の時がある。
  • 敵のMPを奪う。
  • 仲間1人が生き返る。
  • 敵味方全員が生き返る。
  • 敵味方全員が混乱する(敵または味方が複数いる場合は、HPがゼロでない者がそれぞれ残り1匹(人)になるまで相撃つ)。
  • 敵味方全員が眠る(眠りから覚めるタイミング(ターン数)はまちまちである)。
  • 敵味方全員が深い幻に包まれる。
  • 流星が降り注ぎ、敵味方全員のHPが1になり、使った時点でHP1だった者は死亡する。『X』では特定地点に飛来して敵のみに大ダメージを与える。
  • 眩い光が降り注ぎ、使用者が即死するほどの大ダメージを受ける。ただし力尽きなかった場合はそのまま輝く竜に姿を変える(以降対象キャラはコマンド入力ができなくなる)。
  • 味方全員巨大な竜に変身(ドラゴラムの効果)し、激しい炎や爪で攻撃できるようになる(全員命令できなくなる)。
  • 敵または敵味方全員のMPが0になる。但しMPが無限に設定されている相手に関しては効果が無い。
  • 味方または敵味方全員のMPが回復する。
  • 暗闇に包まれ敵味方全員の魔法がかき消される。「○○○○の身体から黒い霧が吹き出した」と表記される作品もある[5]
  • 敵全員が砕け散る(『III』までは戦闘に勝利したのと同様経験値とゴールドが得られるが、『IV』からは逃げられたのと同様何も得られない)。
  • 敵全員が去っていく(ニフラムの効果と同様、経験値は得られないが、ゴールドは得られる)。
  • 冷たい風が吹き付け、敵全体を氷結させる。唱えた次のターン終了時には完全に動けなくなり、戦闘終了する(入手可能な経験値とゴールドは氷結しきるまでに倒した敵の分のみ)。『X』では一定範囲内にのみ作用し、休みの状態異常を与える。
  • 白竜があらわれ敵を消し去る。
  • 素晴らしい攻撃力が備わる(「力がみなぎってきた」と表記される作品もある。会心の一撃が100%の確率で発動するようになる(したがってムチ系、ブーメラン系、破壊の鉄球といった会心の一撃が出ない仕様の武器を装備していると無効)。
  • はやぶさのように素早くなり、パーティー全員の行動が2回行動になる。
  • 戦闘開始時まで時間が逆戻りする。
  • 数ターンの間、時間が止まり、呪文を唱えた者以外行動が一切できなくなる(シリーズによってはBGMも止まる)。
  • パーティの並び順が変わる(現在HPの多いキャラから順番に変わることがある)。
  • 山彦が返ってくるだけで何も状況が変化しない(MPは消費するが、シリーズによってはその後に使う場所により、敵にダメージを与えたり、かき消したりする効果がある)。
  • どこかで何かが壊れたような音が聞こえるのみで、戦況には何の変化もない(MPは消費する)。
  • MPが消費されるのみで、正真正銘何も起きない。
また、「バトルロードII」では賢者専用必殺技として登場。炎の戦士、ブリザードマンと連携することで発動、呪文系必殺技のいずれかがランダム発生し、時折相手を呪文に弱くする。
『X』では職人スキルのツボ、ランプ錬金の効果として登場し、対象の防具にランダムで様々な効果が付与される。後にVer.4の追加職業である遊び人の必殺技としても登場した。
リバース
『ジョーカー2』に登場。敵味方全員、素早さや特性によって決められた行動順が逆になる。
シャッフル
『テリーのワンダーランド3D』に登場。敵味方全員、行動順がランダムになる。

漫画・アニメ作品で登場した呪文[編集]

派生した漫画アニメ作品には、ゲーム作品に登場した呪文のほかにそれぞれのオリジナル呪文が登場している。それらについては、次の各リンク先を参照。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 「魔法」という表現もあるが、コマンド上では「呪文(じゅもん)」で統一されている。
  2. ^ これらの作品の中には、ダンジョンで使用すると「効果がない」という意味のメッセージが表示されるにもかかわらず実際には効果がある作品もあったが、バグの可能性もある。

出典[編集]

関連項目[編集]