ムーンホイッスル

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Moon Whistle』(ムーンホイッスル)は、RPGツクール95で製作されたフリーゲーム。作者は高木幸一郎(ハンドルネーム神無月サスケ)。「ムンホイ」の名で親しまれている。

目次

[編集] 概要

フリーソフトのRPGとしては珍しい(当時としては画期的だった)現代日本風マップ、世界観を採用している。ほのぼのとした見た目とは裏腹に、シリアスで深いテーマ性が特徴。なおかつ細部まで丁寧に作りこまれたゲーム性が称賛された。発表当時の時代を反映して、「ポケモン」や「たまごっち」を彷彿させるモチーフが登場する。音楽に関しては、氷石彩亜が全ての楽曲を提供している(のちにフリー音源の配布で一躍有名に)。

インターネットコンテストパーク1999年10月金賞を受賞したことを皮切りに、数多くのツクール関連の賞を総ナメしたことから、RPGツクール95史上最高傑作と名高い。

現在入手できるヴァージョンは2種類存在し、コンテストパークでダウンロードできる方がより新しいヴァージョンになる。

[編集] ストーリー

主人公で幼稚園児の「ぜのん」は、正義のヒーロー「Xレンジャー」に憧れていた。ところが、何故かぜのんの街にもXレンジャーが現れるようになり、やがて二人は様々な出来事を通しながら親しくなっていく。

[編集] ゲームプレイ

ゲームは、1980年代(設定によると1982年[1])の日本のとある街「もとまちタウン」を舞台とし、主人公ぜのんが、ひまわり幼稚園の年長組に入る4月から、幼稚園を卒業するまでの1年間を描いている。実際にプレイヤーが操作するのはそのうちの幾日かで、通常は朝の幼稚園のシーンに始まり、放課後になってから町を探索する。ゲームは全てのイベントが一日限りで終了する「一日完結型」で進行する。やるべきことを全て終えると夕方になり、その後、ぜのんの家で母親に話しかけると、その一日が終了する。

マップの移動は「でんしゃごっこ」という特技でスムーズに行なえるようになっていて、また町の人の発言も3ヶ月ごとに一新されるなど、比較的システマティックなゲーム構成になっている。ストーリー本編とは関わりないが、済ましておくとゲーム進行に有利になる(アイテムをもらえる、技を覚える)隠しイベントも多数ある。

舞台となる「もとまちタウン」では、商店街、マンション、幼稚園、学生寮、商社ビルなどがあり、マップを探索するのが楽しい。そこでは多くの人が存在し、イベントが進むことによりセリフもそれぞれ変わっていく。話し掛けなくても進行にはほぼ関係なく、プレイヤーの自由性が配慮されている。

[編集] 登場人物

ぜのん
主人公。正義の味方になるのが夢で、テレビのヒーローXレンジャーに憧れている。
なるみ
ぜのんのクラスメートで活発な少女。ぜのんの向かいの家に住んでおり、彼女と話すことでその日の冒険が始まる。でんしゃごっこは彼女がいないと使用できない。
つくも
ガキ大将。ぜのんとなるみの実力を認め、秘密基地のメンバーに誘う。花火職人の息子であるため、ドンパンと言う特技で障害物を壊すことができる。ただ、後半ではストーリーに絡むことがほとんどない。
夏休みの間は里帰りをしているため仲間にはできない。その間の出来事がアナザームーンホイッスルでの物語となる。
ツェータ
もとまちシティに住む、発明家の少年。ピンチのところをぜのん達に助けられ、以後友人となる。彼の発明はぜのん達を助け、物語にも大きく関わることとなる。
Xレンジャー
もとまちタウンに突如現れた正義の味方。中の人はテレビとは異なり、近所の大学生を自称する。ぜのん達との交流の中で、自身の真実と向き合うことになる。
ツルタ先生
ぜのんの担任の先生。時に優しく厳しく、ぜのん達を導いてくれる。周囲から不審人物と疑われるXレンジャーに対しても、友好的・好意的な態度を見せる。
マックス
言葉を話す謎の生き物。大きなメガネと語尾に「~にゃあ」と付くのが特徴。閉じ込められていたところをぜのんに助けられ、以後はツルタ先生の元で暮らすようになる。
ハルト
もとまちシティのいじめっ子。社長の息子で羽振りがよく、高性能のロボットなどを所持している。数多くの悪行を重ねるが、繊細な心の持ち主でもある。物語の真実に深く関わる人物。
エイドス
マックスのライバル。ことあるごとにマックスや彼の味方をするぜのん達の前に立ちはだかる。
フヒフヒ
神社の裏山にすむ変な生き物。風船のような体で、語尾に「~フヒ」と付くのが特徴。彼を退治しに行くのが最初の冒険となる。続編のアナザームーンホイッスルにもこっそり登場している。

[編集] 続編など

続編として、RPGツクール2000で製作された『Another Moon Whistle』(アナザームーンホイッスル)がある。ムーンホイッスルの登場人物の一人である「つくも」の夏休みがメインとなるスピンオフ作品。舞台の町は違うが、若干のストーリー的繋がりはある。よりノスタルジアを追求した演出が評価される一方で、少年犯罪者の異常な心理などを克明に描き、プレイヤーに善悪の選択をさせる等の過激な演出から、激しい賛否両論の意見がでた。作者はこの作品の後、活動を休止。

その後2006年4月17日に、作者はサイトの更新を再開。ツクールモバイルにて『ぼくのすむまち』が公開される[2] 。このゲームでは、ムンホイシリーズに登場した「マックス」「エイドス」はメインキャラクターとして登場し、その他のキャラクターたちも話ごとに出演している。

現在、再開されたサイトで、RPGツクールXPでムーンホイッスルのリメイク版を作っていることを明かしている。

[編集] 類似点

スーパーファミコンにて発売された「ごきんじょ冒険隊」と「MOTHER」シリーズとの類似点が、しばしば指摘される。これは、以下のような共通の世界観によるものである。

  • 現代の世界が舞台
  • 主人公やその仲間は幼稚園児~小学生の年代が中心
  • 小学生達の秘密基地
  • 神社の位置と裏山
  • おもちゃや文房具などの身近な物が武器防具となる
  • へんてこなデザインの敵キャラ

これらの類似点の多さにもかかわらず、ムーンホイッスルは独創性が高い作品として、愛されている。これは、ムーンホイッスルが、これらの世界観を大事にした上で、独特のキャラクターやシナリオ展開を持っているからである。

作者は、両作品に影響を受けたとして公言している。

[編集] 受賞歴

  • インターネットコンテストパーク1999年10月金賞
  • インターネットコンテストパーク1999年度年間人気作品第1位
  • インターネットコンテストパーク総合人気作品第8位(ツクール95作品としては唯一の受賞)
  • 第4回アスキーエンタテインメントソフトウェアコンテスト佳作

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ [1]作者による解説ページ(参照は2007年3月6日)
  2. ^ [2]ツクールモバイル@RPGにおける『ぼくのすむまち』の紹介

[編集] 外部リンク

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