ムーミンの登場人物

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ムーミンの登場人物(ムーミンのとうじょうじんぶつ)では、小説ムーミンおよびその派生作品に登場するキャラクターを解説する。 が、現在は小説版、コミックス版。アニメ版、その他の設定が入り混じった表記になっているため注意。

ムーミン・シリーズには、ムーミンのほか、スノーク、ミムラ、ヘムル、フィリフヨンカ、はい虫(むし)などの架空の生物が登場する。これらの名称はその生物の種族名であるが、一部の名称については個人名や家族名のように使用されている。

なお、ムーミン・シリーズには、他にも名前や姿の無いキャラクターが多く登場し、また作品別で立場や家族構成が変わっているものもある。本ページは様々な情報が混じりあった状態のまま編集された状態である。人のような外見のキャラクターも登場するが、人ではない別の生き物である。

以下の説明中の声優名は、日本のアニメーション作品における担当声優であり、「1969年、1972年版ムーミン」 / 「楽しいムーミン一家 、楽しいムーミン一家 冒険日記、楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星」 / 「2009年劇場版」(これは1979年版のポーランドパペットアニメーションを編集したものである。)の3系統が列記されている。声優名の記載がない場合は同キャラクターについて声優がいない、あるいはその作品には未登場であることを意味する。1979年版のパペットアニメーションは、始めは全てのキャラクターを、岸田今日子が1人で吹き替えを演じてCSで放送されていた。この後2009年版を再編集をし、女優の松たか子と俳優の段田安則の2人で全ての役を演じた2012年版テレビバージョンがありNHKBSプレミアで放送されたものがある。 そのほか、絵本が原作の物がDVDソフトとして制作され、「それからどうなるの」、「さびしがりやのクニット」が2言語で作られ一方の原語のナレーションの出演は、トーベ自身が担当し、日本語の吹き替えは、小泉今日子が1人で全てのキャラクターを演じていた。アニメーションの絵もトーベ自身の絵本の絵が用いられていた。2012年にも3話になり、再発売された。 本編の『楽しいムーミン一家』も2012年Blu-ray Disc化された。ただし冒険日記の分は作られていない。

主要人物[編集]

ムーミントロール(スウェーデン語: Mumintrolletフィンランド語: Muumipeikko
声 - 岸田今日子/高山みなみ/野島健児
ムーミンという妖精の一家の男の子。見た目は直立したコビトカバのような風貌をしている(コミックスと『楽しいムーミン一家』では、ミイが拾った熱帯の種を家の周りに撒きムーミン屋敷がジャングルのようになった時に、スティンキーが動物園から猛獣を盗み出したのを捕えにきた動物園の係官に、ムーミン一家とスノークの女の子(またはフローレン)がカバに間違えられて怒るエピソードがあった。さらにヘムレンによって生物学的にもカバとは異なる種族であることが証明されている)。父親はムーミンパパ、母親はムーミンママ。一人称は「僕」
フィンランドのどこかにある「Muumin Dalen」(ムーミン谷)と呼ばれる場所で、ひっそりと暮らしている。冬になると家にこもって冬眠する。先祖は大きなストーブの裏側に住んでいた。小説でのムーミン達は、体の大きさは「電話帳くらいのサイズ」とトーベ・ヤンソンは言うが、植物などの大きさと比較すると、コミックスと同じように人位のような大きさと考えられる。パパの拘りのタバコの葉っぱを収穫するためのタバコ畑や、ママの得意なジャムの原料となる木苺などの木の実、茸の料理等を考えると、電話帳位の大きさではこれらは調理できず、矛盾を生じる。コミック版のムーミンでは人と同じとされている。
元々は、スウェーデン語により書かれた小説だが、1954年以降、英国の新聞イブニング・ニュースにこれとは独立した漫画がトーベと末弟のラルス・ヤンソンが描き連載された。トーベのスウェーデン語の原作を、ラルスが英語に翻訳をしてイギリスで連載が開始された。また、『楽しいムーミン一家』『ムーミン谷の仲間たち』ほか、多くの作品に登場する。「ムーミントロール」という名前は、北欧の伝説に現れる妖精トロールからとられている。実際には「ムーミン」という名前は妖精の種族を表すようだが、童話での「ムーミントロール」は主人公の名前として使われている。
トーベ・ヤンソンが初めてムーミンらしきものを描いたのは、10代の頃次弟のペル・ウーロフ・ヤンソンと口喧嘩をして負けた時に悔し紛れにトイレの壁に描いたもので、そのムーミンらしき姿に(SNORK:スノーク;とても醜い生物)と書いたものであった。
トーベ・ヤンソンがムーミントロールの原型らしきものを公に最初に描いたのは政治風刺誌『ガルム』誌上であり、当時は画中の隅のほうにいる小さな目立たないキャラクターにすぎなかった。それ以外にも、トーベ・ヤンソンはムーミンかどうかはわからないものの、トロールのシルエットを描いた作品を残している(「黒いムーミントロール」)。元々北欧では、トロールは人間にとって気味のわるい生き物であるとされており、トーベは勉強のために叔父の家に下宿したが、夜中に勉強中に冷蔵庫から盗み食いをしょっちゅうしていたところ、叔父から「夜中に背後から息をふきかけてくるトロール」(これがムウーミントロールと言った)の話を聞かされたという記述がある[1]。ムーミントロールのイメージは、初期のこのようなおどろおどろしいものから、徐々に現在のような形に変化していったと考えられる。因みにムーミンの瞳は青であるが、初期のアニメーションでは黒目であった。
ムーミンパパ(: muminpappa: Muumipappa
声 - 高木均/大塚明夫、高山みなみ(若い頃)/稲葉実
ムーミントロールの父親。妻はムーミンママ。
出自は捨て子で、へムル(実際はフィリフヨンカの孤児院だが、パパの思い出でまだ存命中の者の迷惑にならないように、ヘムルとした)の孤児院に保護された(別作品では伯母がいることになっており矛盾が生じている)。夢見がちでロマンチスト。院長とウマが合わず孤児院を脱走して、発明家フレドリクソンらと共に蒸気船「海のオーケストラ号」で冒険の旅に出た。航海の後、嵐の海岸で助けた女のムーミン(のちのムーミンママ)との間に生まれたのがムーミントロールである。『ムーミンパパの思い出』が現在に至るまでの半生記となっている。
子供の頃は「ムーミン」と呼ばれていた。一人称は「私」、だが少年期は「僕」。
シルクハットがトレードマークで、パイプタバコを好む。自分でタバコ畑を持ち、こだわりのタバコを栽培している。原作、コミックスを含めアニメーション『ムーミン』はもとより、『楽しいムーミン一家』でもパパはパイプを持っている。しかし、スナフキンは原作(コミックスを含む)とアニメーション『ムーミン』ではパイプでタバコを吸っているが、『楽しいムーミン一家』ではキャラクターデザインまではパイプをくわえているものの、アニメーション本編ではタバコを吸っていない。
若い頃は冒険家であり、現在は第一線を退いているもののその精神は忘れていない。家族を守ることに強い使命を感じている。しかしモランから家族を守ろうとして逆に不寝番を断られたりと行動が空回りすることもしばしば。原作では、ふとした時に冒険心に駆られムーミン屋敷を飛び出すなど放浪癖がある。
ムーミンママ(: muminmamma: Muumimamma
声 - 高村章子/谷育子、かないみか(若い頃)/高島雅羅
ムーミントロールの母親。夫はムーミンパパ。
いつも賑やかなムーミン一家を支える。常に赤と白の縦じまの腰巻エプロンを着用して、手には持ち手の付いた黒いハンドバッグを携帯している。夫や子供達に分け隔てなく愛情を注ぎ、スノークのお嬢さんやミイに時折料理を教えている。
寛容で穏やかな性格だが、時折お転婆で無鉄砲な性格が垣間見える。『楽しいムーミン一家』ではモランがトフスランとビフスランに盗まれたルビーの王様を取り返しにムーミン屋敷に来訪した時はフライパンを片手に立ち向かったり、飛行おにの帽子でムーミン屋敷が植物に乗っ取られた時は生えた果物を物怖じないで食べてムーミンパパに薦めたり、この帽子でムーミンが化け物になり、自分が化け物になっていることを知らないムーミンが「自分は、カリフォルニアの王様だ」と名乗り、その結果スニフ、スナフキン、スノークらにぼこぼこにぶん殴られ泣いているのをムーミンと見抜いたりとムーミン一家の中では精神的に強い方。
自宅では主に台所に立ち料理を作っている。趣味は家事の合間にリビングでイスに座りながらする編み物、一家で海に出かけた時にも暇を潰すのにも編み物をしていることが多い。
バラを育てるなどガーデニングに勤しみ、ムーミン達が山で摘んできた木いちごを使ってジャムやジュースを拵えている。また料理の知識の他に食用キノコと毒キノコを見分けるなど、山菜に対する知識も長けている。自宅の地下には彼女専用の薬剤室があり、自身の祖母が手帳に書き残した秘伝の薬の調合書を持っている。家族の誰かが病気になった際は、調合書で使用する薬の調合方を調べ、薬剤室に篭り薬の調合をしている。
若い頃の嵐の夜、海で溺れて助けを求めた。それを救ったのが「海のオーケストラ」号での冒険を終え、ムーミン谷へ移住したばかりのムーミンパパであった。ちなみにその頃のママの容姿は現在のスノークのお嬢さんそっくり(相違は前髪とハンドバッグの有無のみ)であった。
ハンドバッグは出かける時はもちろん、家事をする際にも常に所持している。このハンドバッグは命の次に大事な物で、一度なくした時(この時はトフスランとビフスランが昼寝に使用するのに秘密の場所に隠した)はミムラやヘムレンさんなども参加し村中総出で捜索するほど彼女にとっては大事な物。ムーミン・コミックスでは犬にバッグを盗まれたが、ムーミンパパが持ってきた他のどんなデザインの代替品も拒否し、「あのバッグじゃなきゃダメ」と泣きじゃくるこだわりよう。バッグの中身は怪我した時に使うばんそう膏などの救急道具、靴下や手袋などの衣類の他、化粧用のコンパクトや、ムーミンパパに婚約の際に贈られたルビー指輪真珠ネックレスなど収められている。
体重は重いらしく、テレビアニメーション『楽しいムーミン一家』の第二期OPを見るとムーミンパパよりも重い(ムーミンパパを含むムーミン達が長椅子に座っており、端にムーミンママが座ると長椅子が片寄る)ムーミンパパがムーミンママに誕生日プレゼントとして送ろうとしていた自転車もかなりの重さに耐えられるように設計図が作られていた。
スノーク(: Snorken: Niisku
声 - 広川太一郎/平田康之/-
スノーク族というムーミン族とは似ているものの異なる生き物の兄妹の兄。妹がスノークのお嬢さんである。スノーク族の外観はムーミン族に似ており、体の大きさもほぼ同じだが、体色が個体ごとに異なり、感情によって変化する。アニメーション版『ムーミン』では若草色の様な薄緑色をしており、『楽しいムーミン一家』では薄水色をしている。ムーミンシリーズのほかの登場人物と同様に種族名を名乗る。原作においては頭髪はなく、小説版の裁判のシーンで昔のヨーロッパの裁判官や音楽家が被るような、バッハやヘンデルを思わせる長髪のかつらを着用している。一人称は「僕」。
アニメーション版『ムーミン』における兄の「スノーク」のキャラクターデザインは、前述のかつら(よそ行きも持っていたり、おしゃまさんに取られそうになったりする)を被り、『楽しいムーミン一家』ではメガネに短髪となっている。『楽しいムーミン一家冒険日記』では、OPのみで物語には登場しない。
スウェーデン語でsnorkは「指図や命令をし、いばったり、うぬぼれたりする人」という意味である。一番初めに描いたムーミンは先述の通り実はスノークであり、次弟のペル・ウーロフ・ヤンソンと口喧嘩をし、負けた時にぺル・ウーロフのことをトイレの壁に描き、ムーミンらしき姿の生物の下に(SNORKEN)と書かれたものがムーミンのルーツである。
スノークのお嬢さん(ノンノンフローレン : Snorkfröken: Niiskuneiti
声 - 武藤礼子/かないみか/永田亮子
スノーク族の娘で、兄はスノークである。体色は普段は薄い黄色(クリーム色)だが気分により変化する。前髪は黄色である[2]。この前髪があるところがムーミン族と異なる。金のアンクレット(足環)を着けている。ムーミントロールのガールフレンド。
原作の『ムーミン』小説シリーズでは、スノークのお嬢さん(スノークのおじょうさん)と呼ばれているだけで名前は設定されていない[3]。アニメーション版『ムーミン』では1969年版の制作用のパイロット版でのアフレコ中に、田代敦巳音響監督がこのままでは味気ないとして、妻の愛称から急遽ノンノンと名前がつけられた。しかし原作者トーベから「"no"や"non"などの否定的な意味に取れる。」と苦情があったため、『楽しいムーミン一家』ではドイツ語でお嬢さんを意味するフローレンという名前となった。
小説版では自分の前髪などに対するいささかナルシスト的な面も見せるが、ムーミンに気遣いを見せる優しい女の子として描かれる。コミックス版では夢見がちでのぼせやすく浮気性な面が強調され、一面的な「わがままな女の子像」に拘泥する。
『ムーミン谷の彗星』にて初登場。巨大食虫植物アンゴスツーラに襲われているところをムーミントロールたちに救われる。ムーミントロールは彼女が以前落とした金のアンクレット(足環)を拾っており、それを渡すことができて喜んだ。これが切っ掛けで彼女はムーミントロールのガールフレンドとなり、彗星を避けるために兄妹はムーミン谷へ同行し、そこに移り住むことになる。
ミイ(: Lilla My: Pikku Myy 原文和訳で「ちびのミイ」とも)
声 - 堀絢子/佐久間レイ/水田わさび
ミムラという生き物で女はタマネギのように結った髪型が特徴である。(男児は逆立てたような短髪)ミムラ夫人の20番目の子。ミイというのは「いちばん小さいもの」という意味で固有名詞ではない。他に34人の兄弟姉妹がいる。原作ではヨクサルとむすめミムラが出会ったあとにミムラ婦人より生まれている。スナフキンのママとは姉妹。
生意気な言動で作品に現実的な視点をそえる特徴的なキャラクター。弟妹が生まれたが、ミイだけはちっとも大きくならなかったので「ミイ」の称号のを引き継いでいる。
生まれた途端に飛行船の配管にオートミールを詰め込んだいたずらをするなど「独創的(ミムラ婦人談)」である。
(ミムラ姉さんと共々スナフキンの姉(異父姉)であるという設定もある。小説版にその設定はないが)[4]
「ムーミンパパの思い出」ではっきりと甥叔母の関係になっている。
スニフ(: Sniff: Nipsu
声 - 富田耕生/中尾隆聖/-
ツチブタカンガルーのように立ち上がった外見の生き物。「sniff」には英語で「嗅ぐ」の意味があることから、優れた嗅覚と聴覚で蟻塚を探すツチブタがモデルだと説明されることがある[5]。種族名は不明で『小さな生き物』と表記されることが多い。臆病でわがまま。金貨(おカネ)、宝石や貴金属など、キラキラ光る金目の物が大好き。怪しい薬を拵えて売ったり、ムーミンに占い師になってもらいカネ儲けを企んだりした。しかし、自分より弱いものには優しく接する。ムーミン一家と同居している時と、自分の家にいる時がある。ムーミンパパの若い頃の冒険仲間であるロッドユールとソースユールの間に生まれた子。
一人称は「僕」。
スナフキン(: Snusmumriken: Nuuskamuikkunen: Snufkin
声 - 西本裕行/子安武人/白熊寛嗣
ムーミントロールの親友。主要キャラクターの中では唯一、服を着て靴を履いており、ヒトに似た姿だが、手が4本指(親指の他は3本)、しっぽが描かれた挿絵も存在するなど明白にヒトとは異なる。表記と後記の通りスナフキンは英語であり、スウェーデン語では、スヌス・ムムリクである。
自由と孤独、音楽を愛する旅人。物事を所有することを嫌う。冬の来る前に南へ旅立ち、春の訪れとともにムーミン谷に戻ってくる。ただし、原作小説の『たのしいムーミン一家』ではムーミンと共に冬眠する描写がある。初期のアニメーション『ムーミン』では理知的で静かな大人という雰囲気のキャラクターである。これは子供らしさを残す主人公のムーミンに対して、その人生観世界観によって影響を与えていく、いわば「導き手」として焦点化されたストーリー上の役割によると考える人もいる。
父親はムーミンパパの友人ヨクサル。母親はミムラ族のむすめミムラ(ミムラ姉さんとは別人でありミムラ婦人の長子)で、ミイの甥にあたる[6]
ちなみに、ミイは「ムーミンパパの思い出(小野寺百合子訳)」作中で生まれており、スナフキンやムーミン、スニフより年上になる。: アニメーション『ムーミン』ではアコースティック・ギターを弾き歌も歌うが、原作(小説、コミックス)とアニメーション『楽しいムーミン一家』ではハーモニカを吹き、歌わない。また、原作小説ではアコーディオンを弾く挿絵も存在する。
原作のスナフキンは理知的ではあるが孤独を好み、どちらかといえば人づきあいが苦手な人物として描かれている。人に指図されるのを嫌い、公園の「芝生に入るべからず」のような立て札を見て怒り、抜き捨てたこともある。心を許しているのはムーミンなどごく一部の人々にすぎず、『ムーミン谷の十一月』ではヘムレンさんなどの他人に対してひどく無愛想である。しかし『ムーミン谷の夏まつり』では、やむを得ず引きとることになった24人もの孤児(森の子供たち)の世話をした。
『ムーミン・コミックス』シリーズに出てくるスナフキンは原作よりもやや外向的である。しかし自分の嫌いな人々がムーミンの家にやってくるとスナフキンはこそこそ逃げだしてしまう。
アニメーション『楽しいムーミン一家』では、ムーミン一家以外の人たちに対しても無愛想にならず、友好的に接している。何かと事件解決の突破口を作ることも多い知恵者的立場で活躍するためか、親友であるムーミンを始め周囲からは信頼され頼りになるキャラクターという設定である。番組開始当初は「子供達」の括りにいたが、進行する毎に「子供たちのお兄さん」的立場、どちらかというと大人の立場に移っており、ムーミンパパやママ大人達からも「スナフキンがいるから安心」と頼られている。しかし、アニメーション『ムーミン』では大人であるが、『楽しいムーミン一家』では年上ではあるもののあくまで子供であるので、タバコは吸わせなくしたものと思われる[要出典]。原作の『ムーミン谷の夏祭り』では、森の子供達に「スナフキン小父さん」と呼ばれている。
上記にあるとおり作品によってはミムラやミイとは姉弟ではあるが、アニメーションではその関係に触れられていない。ミムラとは他人行儀な会話しかなされておらず、『楽しいムーミン一家』の過去編といってもよい劇場版『ムーミン谷の彗星』では、スナフキンとミイはその映画で初めて対面している。そのため、アニメーション『楽しいムーミン一家』のエピソードでは、ミイからデートに誘われている(スナフキンは、驚いて橋から川に落ち、浅瀬のはずの川に潜ってしまう。その後、ミイはすっかり気にしていないようだが、スナフキンはミイを見かけると逃げようとする素振りも見せている)。
日本名のスナフキンは英語名のSnufkinからの孫訳で英語の嗅ぎタバコ(スナッフ;snuff)、から由来するものである。原作のスウェーデン語ではスヌス・ムムリク嗅ぎタバコを吸う男の意味)という名で登場する。「スヌス」は「かぎタバコ」、「ムムリク」は親しみを込めて言う「あいつ、野郎」という意味のスウェーデン語。ところが名の由来に反し、原作、コミックス、『ムーミン』においては嗅ぎタバコは嗅がず、パイプで葉タバコの微塵切り(いわゆる刻みタバコ)に火を着けて、タバコの煙を吸っている。原作やコミックスでは「ムーミン谷の夏祭り」で、森の子供たちにプレゼントされたラズベリー風味のタバコを日曜日に吸うことにしていた。『楽しいムーミン一家』ではムーミンパパ同様キャラクターデザインまではパイプをくわえているが、アニメーションではタバコを吸っていない。人気の高いスナフキンがタバコを吸っていることが子供に教育上の悪影響を与えると考えたために、タバコを吸わせないように変更したものと思われる[要出典]。: スナフキンの自由気ままな生き方は、原作読者・アニメーション視聴者の子供たちはもとより、日々の生活に疲れた一部の大人たちの郷愁・憧れも誘い、「スナフキン的な生き方」は理想の生活、スローライフの代名詞としても用いられることもある。そのため公式サイトで行われたキャラクター投票では、一位をとるほどの人気キャラクターであった。文芸誌『ダ・ヴィンチ』の2005年12月号では、巻頭数十ページにわたってスナフキン一人の特集が組まれた。

その他[編集]

ムーミン谷の住人[編集]

ミムラ姉さん(: Mymlan: Mymmeli
声 - 荘司美代子/小林優子/-
タマネギのように結った髪型が特徴のミムラという生き物。兄弟が35人いる。スナフキンの母である「むすめミムラ」とは別人。また、ミイとの血縁関係もはっきりとは描かれてはいないため、同種族の別家系である可能性もある。「ミムラのむすめ(: Mymlans dotter)」とも表記された。キャラクターデザインは、アニメーション『ムーミン』では原作と違い真っ白な体に白い服を着て、緑色の髪の毛をして青い瞳をしているが、アニメーション『楽しいムーミン一家』でも、原作とも違い肌色に薄茶色の髪に青い瞳をしている。原作絵本やイラストの絵では白っぽい体にオレンジ色の髪に青い瞳をしている。
ヘムレン(: Hemulen: Hemuli
声 - 雨森雅司/矢田稔/-
ヘムルスウェーデン語Hemulen)は個体名でなく種族名で、ヘムレン(hemulen)は「そのヘムル」という意味。したがって原作小説の物語中に複数の「ヘムレンさん」が登場している。
日本のアニメーション版で一般的な「ヘムレンさん」は初老の男性で、スカートのような服を着ていて切手や蝶や植物を集めている(学者という設定を持つこともある)。よって胴乱とルーペを手放さない。ヘムル族はスカートをはく生き物、と小説では言われている。
外観はムーミン族に似ているが、顔に突き出ているのは鼻ではなく口吻らしく先端に口がある。また挿絵には外耳は見当たらず、頭髪が生えている個体の挿絵も多い。ムーミン族より大柄で普段は衣服を着用している。ヘムルの伝統衣装はスカート。
ムーミン谷の外にある「ヘムルの世界」で、多数の個体が暮らしているらしい。
スウェーデン語でHemulenとは「正当性」という法律用語。そのためか、物語中に登場するヘムルも警察署長や警官、公園の管理人などの職業についているものが多かった。
アニメ版には一度だけ妹のゴットリー夫人(声:佐久間なつみ)が登場する。世話焼きでモランを恐れている。
ヘムル署長(: Hemulen: Hemuli
声 - 北村弘一/土師孝也/-
ムーミン谷の警察署長。『ムーミン』の署長は、ムーミンコミックスの署長の手下の巡査に似ていて、口ひげをはやして人のような姿をしている。『楽しいムーミン一家』の署長は原作に忠実なヘムルの姿で、バラの栽培を好み性格は朗らかであり、よく鼻歌を歌ったりしている。ミムラ姉さんはガールフレンドである。帽子をとると、ヘムレンさんのように頭髪がありてっぺんは禿げている。コミックスの原作ではパイプをくわえている。
ジャコウネズミ(: Bisamråttan: Piisamirotta
声 - 八奈見乗児/山内雅人/-
原作、アニメーション『ムーミン』『楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星』に登場。自称哲学博士で、哲学書を好む。『ムーミン』では「無駄じゃ無駄じゃ、まったく無駄じゃよ。」などと言い、必要な物のことなどでヘムレンさんと言い合ったりしていた。いつも読んでいる本は『すべてがむだである事について』。後に飛行おにの手によって『すべてが役に立つことについて』にかえられてしまった。ムーミンパパが川に橋を架ける時にジャコウネズミの家を壊したので、一時ムーミン一家と同居していた。
トゥーティッキー(おしゃまさん、おでぶさん: Too-ticki: Tuutikki
声 - 山本嘉子/土井美加/-
小説では『ムーミン谷の冬』『ムーミン谷の仲間たち』(姿の見えなくなった女の子‘ニンニ’を連れてくる)に登場する。赤と白の横じまセーターを着た、落ち着いた性格の女性で、種族は不明。1972年版のアニメーション『ムーミン』では、第3話‘今日は(こんにちは)おしゃまさん’で初登場をし、ジャコウネズミに勝手に弟子入りをして、木の上からスノークのかつらを吊り上げようとしたり、手回しオルガンをやたらに演奏していたりと原作と異なり一時迷惑がられたこともあった。こちらでも、水浴び小屋に勝手に住んでおり、ムーミンたちを招いた。解説書には男の子と誤植されていた。
アニメーション『楽しいムーミン一家』ではあまり頻繁には登場しないが、原作の『ムーミン谷の仲間たち』と同じく透明人間になってしまった少女‘ニンニ’をムーミンママに預けに来たのが初出。ムーミン一家の水浴び小屋に(無断で)冬の間だけ住んでいる。偶然、冬眠中に目を覚ましたムーミンに知られその旨を謝った。翌年の冬でも、ムーミン家から薪を無断で持ち出している(ただし、「自分達のお祭りだから、当然返してる」と冬眠明けの前に返却していることを告げているが無断で使用してることについての謝罪はない)。モデルは作者の私生活でのパートナーだったトゥーリッキ・ピエティラ(Prof Tuulikki Pietilä)教授。
ニンニ
声 - 松尾佳子/冨永みーな/-
1969年版のアニメーション27話-顔を亡くしたニンニから製作を開始した、虫プロダクションでは、原作や、アニメーション「楽しいムーミン一家」と異なり、ヘムレンさんの家から、パパが雨の日に連れて来て、見えないニンニに傘を差してあげているパパに、ムーミンが「何故そんな処へ差しているの?」と聞く場面があった。
ニンニは一緒に住んでいる意地悪なおばさんに嫌味を言われ続け、萎縮してすっかり自信を無くした影響で、姿が見えなくなって透明人間になってしまった少女。声も
出せず、着ている服や履いている靴も見えなくなっている。
1969年版アニメーション「ムーミン」では、虫プロダクションが初めて作ったムーミンアニメーションである。(因みに、物語中でニンニは、可愛いと言われているが、絵的には、可愛くはなかった。トーベの要望に応えて絵を変えたそうだが、良くなくなってしまったので、後半では、ノンノンにリボンはつけなかったものの、東京ムービーの絵に近い物となっていた)
1990年のアニメーション「楽しいムーミン一家」では、原作と同じく、トゥーティッキーが、ムーミン家に、ニンニを連れてきた。
フィリフヨンカ(: Filifjonkan: Vilijonkka
声 - -/島本須美/-
キツネとタヌキの中間のような顔で、体つきは人のような生き物。個人名ではなく種族名である。小説に登場したフィリフヨンカの大人は全て女性であるが、子供は男子のようであり、ほっそりした体つきをしている。掃除好きという設定になっていることが多く、神経質で気が弱い。1990年版アニメーション『楽しいムーミン一家』では‘フィヨンカ夫人’とされコミックスと同じく3人の子供がいる。子供は末っ子(女児のように描かれており、言葉も女言葉を話している。)を除き男の子の様である[7]
アニメーション『楽しいムーミン一家』の第28話から第30話で原作における『ムーミン谷の夏祭り』にあたる部分には、別に‘フィリフヨンカ’という名前で出ており、こちらは小説の様に夏祭りで呼んでも来ない親戚(叔父のフィリフヨンクと叔母のエンマ)を待ち、悲しんでいるフィリフヨンカ(叔母であるネズミの老婆エンマの姪。叔父のフィリフヨンクは既に死亡している。)として登場する。声は丸山真奈美が担当。デザインも原作小説の挿絵と同じように顔つきが少し違っている。
ガフサ(: Gafsan: Kampsu
声 - - /中沢みどり/-
アニメーション『楽しいムーミン一家(冒険日記)』第5話(通算83話)、『ムーミン谷の仲間たち』、『ムーミン谷の十一月』、『ムーミン・コミックス』に登場。鼻がとがった人の様な外見。『ムーミン谷の仲間たち』ではフィリフヨンカの友人。
エンマ(: Emma
声 - - /藤夏子/-
ねずみの眼鏡の老婆。劇場で20年以上も清掃を担当している。劇場の物を粗末に扱うと激怒する。元夫は舞台監督のフィリフヨンク。原作小説『ムーミン谷の夏祭り』で夏祭りで呼んでも来ない親戚を待ち、悲しんでいるフィリフヨンカの叔母で、夫のフィリフヨンク叔父さんは既に死亡しており、未亡人になった叔母のエンマは姪のフィリフヨンカから招待状が来ても招きに応じないばかりか返事も出さなかったために、このフィリフヨンカは叔父の死を知らずに毎年悲しんでいたのでいたのであるが、アニメーション『楽しいムーミン一家』の第28話〜第30話でも、フィヨンカ夫人とは別人のフィリフヨンカとして描かれている。
スティンキー(: Stinky
声 - 大塚周夫/丸山裕子/-
コミックスとアニメーションで大活躍し小説には登場しない。毛むくじゃらの球体に目鼻口をつけて触角・手足を生やしたような外見のトラブルメーカーである。1969年版、1972年版のアニメーション『ムーミン』では「ビュトン,ビュトン,ビュトン…」という声を発しながらジャンプして移動する。静かにしろと言われても、つい「ビュト…、ビュト…。」などの声を上げていた。アニメーション『楽しいムーミン一家』では「ビュトン,ビュトン,ビュトン…」などの声は上げずに、チョコチョコ走りまわっている。1日で普通の人の1週間分食べる。名前は臭うという意味の英語stinkから採られており、そのためかたとえ生ゴミでもなんでも食べるので非常に臭い。『コミックス』の初期には、臭いを表す湯気のようなものが描かれていた。またトラブルメーカーの通り、怪しいカネ儲けをしたり、泥棒をして逮捕され警察の留置場に入れられたりしたこともある。『コミックス』やアニメーション『楽しいムーミン一家』では何回も逮捕されているので警察署長とは馴れ合いで、色々な食べ物やお菓子などを要求し差し入れをさせたりしている。その代りに偉い警察官の視察の時には、署長から食べ物を貰ってその代わりに留置場に入るなどの取引を行うなどの不正も行っていた。
※ムーミンのアニメーションでは、「ビトン、ビトン、ビトン……」と聞こえたかもしれないが、「カラーテレビ版ムーミンまんが絵ばなし」の表現によると、「ビト
ン、…」ではなく、「ビュトン、ビュトン、ビュトン……」と表現されていた。従ってこの本は、1969年版と、1972年版のアニメーションがもとになっているので :「ビュトン、……」が正しい筈である。

その他の人物[編集]

トフスランとビフスラン(: Tofslan、Vifslan: Tiuhti、Viuhti
声 - 貴家堂子(トフス)、三輪勝恵松金よね子(1972年版の第52話のみ)(ビフス)/田の中勇(トフスラン)、井上瑤(ビフスラン)/-
原作、コミックス、アニメーション『ムーミン』、アニメーション『楽しいムーミン一家』共に登場。小さい生き物の夫婦(原作では、1卵性双生児という設定で、『ムーミン』でも双子とされトフス、ビフスと呼ばれる。)で、変な言葉(邦訳版では単語の一文字を入れ替えた文体/絵本「ムーミン谷への不思議な旅」では語尾に「スラー」をつけた言葉)をしゃべる。自分達の好きなものは勝手に自分達の物にしてしまう性格で、アニメ『ムーミン』ではムーミン屋敷に一家が留守の間勝手に住みつき、原作やアニメ『楽しいムーミン一家』ではモランが持っていたルビーの王様やムーミンママの大切なハンドバッグを、勝手に自分達の物にしていた。
飛行おに(鬼)(: Trollkarlen: Taikuri
声 - 永井一郎/玄田哲章/-
シルクハットをかぶった不思議な魔法使い。空飛ぶ黒豹にまたがって世界中を飛び回り、巨大な宝石「ルビーの王様」を探してまで行った。トフスランとビフスランがモランから盗み出したルビーの王様を欲した。自身の能力が「自分の姿を変えること」と「他人ののぞみは叶えられる」と言う話を聞いたトフスランとビフスランが王様に引けを取らない「ルビーの女王様」を願ったことにより、それを入手して目的を達成する。以降、ムーミン達の相談に協力している。オリジナルのスウェーデン語ではトロールカルルと読み、魔術師魔道士を意味する名前だが、日本名の飛行おには英語名のHobgoblinから取られている。
氷姫(: Den stora kölden./Isfrun
『ムーミン谷の冬』にのみ登場する。: den stora köldenとisfruの意訳(それぞれ「大寒波」、「氷夫人」)。美しい女性であるが、姿を見たものは凍死する。小説には挿絵が無いが、『楽しいムーミン一家』には原作の描写とは大きく異なるファンキーなデザインで登場。まず、目と目が合ったリスを凍死させて、ミイがこのリスで自分のマフを作りたいと言って、自分の前を横切って姿を見たミイに怒り凍らせてしまった。
めそめそ(: Ynk: Surku
声 - 千々松幸子/TARAKO/-
帽子をかぶりぼろきれをまとったイヌ。『ムーミン』では言葉は喋らず吠えるだけだが、原作と『楽しいムーミン一家』では言葉を喋るが四つ足で歩く。臆病で狼にあこがれている。
ホムサ(: Homsan: homssu
小さな人のような外観の生き物の種族名で、作品中で異なる個体が何匹か登場する。『夏祭り』では主要登場人物の一人となる。他に、『ムーミン谷の十一月』のホムサ・トフトなど。種族共通の傾向として、想像力に富み、思い込みが激しい。このため、想像したことと現実の区別ができなくなってしまうこともある。
ミーサ(: Misan
『ムーミン谷の夏祭り』の主要登場人物の一人。人の女の子のような外観、種族は不明。大変な悲観主義者だった。
フレドリクソン(: Fredrikson
声 - -/納谷六朗/-
ムーミンパパが子供の頃に知り合った人物。ロッドユールは甥。発明家で、「海のオーケストラ号」の製作者。オーケストラ号は初めは外輪を備えた蒸気船で、後に航空機タイプに改造された。小説の「ムーミンパパの思い出」のエピローグで、ヨクサル、ミムラ夫人、ミムラ姉さん、34人のミムラの子供、ミイ、ロッドユール、ソースユールとともに劇的に登場する。アニメーション版の「ムーミンパパの思い出」では、同名の分が1話と違う題名で数話作られているが、これら人物はラストの話題での登場はない。
ヨクサル(: Joxaren: Juksu
声 - -/子安武人/-
ムーミンパパが子供の頃に知り合った人物。フレドリクソンの製作した「海のオーケストラ号」に乗り組むことになる。しおれた花を帽子に挿している。
なまけもので働くのが嫌い。禁止事項などを知るとそれを破りたくなる性癖の持ち主。ムーミンパパ曰く「スナフキンそっくり」。旅先で出会った「ミムラのむすめ」(ミムラ姉さんではない)との間にスナフキンをもうける。名前の由来は、スウェーデン系フィンランド人の方言である「悪戯をする、ふざける」という意味の‘Joksata’に由来するそうである。
むすめミムラ
「ムーミンパパの思い出」に登場。スナフキンの母。ミムラ婦人の長女、ミイの姉。ミムラ姉さんとは別人。挿絵にははっきりとしっぽが描かれている。
巧みな嘘と奔放な性格によりおしおきで園遊会に連れて行ってもらえなかったところに一行と出会う。パパ曰くヨクサルと仲良しになり気がつくと一緒にいるくらいだった。ムーミンパパたちの新しい村づくりにもついてくるなど、自立心が高く行動力が抜群。「ムーミンパパの思い出」ラストでムーミン谷に初登場
ロッドユール(: Rådd-djuret
声 - -/中尾隆聖/-
ムーミンパパが子供の頃に知り合った人物。フレドリクソンの甥で、フレドリクソンの製作した「海のオーケストラ号」に乗り組むことになる。ムーミンパパは過去に「スニフそっくり」と発言したが、外見はかなり異なる(スニフはロッドユールよりもソースユールに似ている)。頭に鍋をかぶっていて、普段はコーヒー缶の中で生活している。ソースユール(: Sås-djur)と趣味が似ており、すぐに意気投合をし結婚式を挙げ、スニフをもうける。慌てると料理をこぼしたり、ニブリングという生き物と口うるさいヘムルを結婚式に招待したりしたこともある。
ジェーンおばさん
声 - -/高橋和枝/-
1990年版のアニメーション『楽しいムーミン一家』(‘冒険日記’を含む)のみに登場する。ムーミンパパの伯母で、亡くなった父親の姉(ムーミンパパは幼少時、孤児院で育っているので矛盾が生じる)。大金持ちで、金さえがあれば何でもできると考えている。ムーミンパパに莫大な遺産を相続しようとしている。原作、コミックス、アニメーション『ムーミン』、ポーランド製の、パペット・アニメーション共に登場しない。
ご先祖様
『ムーミン谷の冬』に登場。ムーミントロールの千年前ほどの姿。毛むくじゃらのムーミンのような姿である。冬の間、ムーミン家所有の水浴び小屋にある戸棚にいたが、ムーミントロールに戸棚を開けられ、広間のシャンデリアに移住。暖かくなると暖炉の裏へ引っ越した。
アリサ
声 - - /玉川砂記子/-
アニメーション『楽しいムーミン一家』のオリジナルキャラクター。ムーミン谷の外れにある森の一軒家で祖母クラリッサと共に暮らす、修行中の魔女見習い。ムーミン達とはとても仲が良く、よく一緒に遊ぶ。
クラリッサ
声 - - /京田尚子/-
アニメーション『楽しいムーミン一家』のオリジナルキャラクター。森に住むかなり力の強い魔女。箒で空を飛ぶ他、さまざまな術を使うことができる。孫のアリサが善良なムーミン達と交流を持つことをあまり快く思っていない。飛行おにを呼ぶことも出来る。
ラッキ
声 - - /大林隆介/-
ムーミン村に時おりやってくる帽子をかぶった客人。食べるのが好きで、周囲から食べ物を恵んでもらう場面が多い。スノークよりも先に気球で空を飛んでやってきている。姿から見る限り、ヘムルであると思わる。

生物[編集]

ニョロニョロ(: hattifnatt: Hattivatti
小さいお化け。白い靴下を逆さにしたような形をしている。物語にしばしば登場し不思議な存在感を示す。スウェーデン語名は「ハッティフナット(Hattifnatt)」で、<hatta>(優柔不断で迷う)と、<fnatta>(放浪する)という二つの不定詞の合成語と言われている。
体は白く細長い筒状で、スポンジでできているように見える。通常は直立しており、頭部は丸く、下部は擦り切れた様になっている。体長は個体によってまちまちであるが、だいたいムーミンママの腰あたり。ムーミンパパの発言によると「長い白い靴下」にいちばんよく似ている。透明になることができる。
に相当するものはなく、が、体の横に直接付いていて、物をつかんだり投げたりすることができる。体の下端にはがついており、すべるように移動する。
頭部には前方を向いて並んだ無表情な丸いが2つあり、色は灰色に変化する。などは存在しない。視力は鈍く、聴力はないが、地面からの振動は敏感に感じとることができる。
会話はできないが、手を振ったりお辞儀をしたりすることでコミュニケーションをとる。まれに微かにを出して歌うことがある。電気によって他人の考えを読み取ることができるとも考えられており、実際にムーミンパパの考えにあわせて動きを変えたりする行動が見られる。しかし原作では、"何かを思うことも感じることもなく、ただひたすら水平線を目指し続ける「永遠の放浪者」"であり、ムーミンパパがニョロニョロの漕ぐ船に同乗し、積極的にコミュニケーションを交わそうとするが、なんの反応も見せずに閉口してしまう場面があるなど、無機質なキャラクターとして描かれている。
身体に電気を帯びており、不用意に近づくと感電する。のあとには電圧が上がり、全身が発光している。また、ニョロニョロの近くでは、物の焦げたような臭いや硫黄の臭いがすることが多いが、これがニョロニョロ自体の臭いであるか、電気によって物がこげるためであるかは不明である。
光沢のある白い小さな(=真珠のような)から生まれるが、発芽する日は夏至祭の前日に限られる。地面にニョロニョロの種子を蒔くと、すぐに頭部から順に生育し、最後に足が地面から出て移動を始める。生まれたてのニョロニョロは特に強い電気を帯びている。
成長すると、上をボートで移動しながら各地の孤を巡回している。巡回している際の個体数はまちまちであるが、かならず奇数である。上陸した島にはシラカバの皮の巻物を残していくことがある。この巻物に触ると感電するが、文字などは書かれていない。夕立を好み、雷が発生する場所に群れをつくることがある。
夏至の日には、ムーミン谷の北北西に位置する決まった島に集まる。マホガニー製の大きな気圧計がついた青い柱を中心に、世界中から約700体が集合する。目的は不明。
ムーミンたちの間では、ニョロニョロの話をすることは上品なことではないとされている。ニョロニョロはひどい暮らしをしており、また危険であるともいわれている。ニョロニョロはお化けとして扱われており、そばに近づくことを嫌がる人も多い。
モラン(: Mårran: Mörkö
声 - 滝口順平/片岡富枝/-
触れるものを凍りつかせる化け物で女性である。常に温まりたいと思っているのだが、そのさびしい、冷たすぎる心のために、周囲を凍らせてしまう。1969年版と1972年版のアニメーション『ムーミン』ではムーミン達とも会話をしているが、1990年版のアニメーション『楽しいムーミン一家』では、唸り声などだけで意思疎通はあまり取れていない。そのため、トフスランとビフスランにモランが大切にしていた「ルビーの王様」を盗まれても意思疎通が取れないため、取り返すことをムーミン達に邪魔されてしまった。
ニブリング
群がって生活するネズミのような容姿の動物。川に巣を作り、アニメ版では海を移動している。性格は大人しいが、見たことがない物をかじる癖がある。原作でもほとんど登場しない。
はい虫(はいむし=クニット、: Knytt
日本語版で「はい虫」と訳されているKnytt (クニット)は人のような外見の小さな生物。『ムーミン谷の冬』に登場した「はい虫」ちょこちょこ走りのサロメちゃんは、しっぽを持ち、おもちゃの汽車の中で眠るほど小さかった。絵本の『さびしがりやのクニット』では「クニット」という語がそのまま使われている。
はい虫(はいむし=クリュープ、: Kryp
 声 - -/坂本千夏/ -
上記のクニットと同じ「はい虫」の名で訳されているが、両者は全く別物である。さまざまな外見の小さな生物で、森の中などで集団で暮らす。『ムーミン谷の仲間たち』,1990年版のアニメーション『楽しいムーミン一家』に登場した「はい虫」は毛むくじゃらの動物のような外見で、スナフキンに「ティーティ=ウー」という名前をつけてもらった。

書籍[編集]

『ムーミンママのお料理の本』
著:サミ・マリラ 挿絵:トーベ・ヤンソン 翻訳:渡部翠。 出版:講談社
ムーミンママが作る北欧料理のレシピ本。

脚注[編集]

  1. ^ 『ムーミン谷への旅—トーベ・ヤンソンとムーミンの世界』 講談社。ISBN 978-4062068628ASIN 4062068621
  2. ^ アニメーション『ムーミン』では、黄緑色をしており、前髪は桃色であり、最初期の東京ムービーの分にはリボンも付けていた。
  3. ^ 講談社版‘ムーミンまんがシリーズ’では当時のアニメーション『ムーミン』と同じくノンノン、福武書店(ベネッセ)版‘ムーミンの冒険日記’では『楽しいムーミン一家』でプロデューサーとして参加している野中しぎが翻訳をしているためもあり、『楽しいムーミン一家』と同じくフローレン、筑摩書房版コミックス版‘ムーミンコミックス’ではスノークの女の子とそれぞれ訳された。
  4. ^ 「ようこそムーミン谷へ」ミルヤ・キヴィ著ではミイの方が妹で、スナフキンは兄であると書かれているが、出典は不明である。
  5. ^ ツチブタ どうぶついろいろ”. 東山動植物園. 2013年6月11日閲覧。
  6. ^ (ミイの処に記したが、スナフキンの方が兄でミイは妹であると『ようこそムーミン谷へ』にミルヤ・キヴィは書いているが、小説版などにその記述はない。)
  7. ^ コミックスでは、子供3人とも息子、男子の様である。

参考文献[編集]

  • 高橋静男ほか編『ムーミン童話の百科事典』(講談社、1996年ISBN 4-06-207999-2
  • 冨原眞弓『ムーミンを読む』(講談社、2004年ISBN 4-06-212340-1
  • トーベ・ヤンソン絵、ミルヤ・キヴィ文『ようこそ!ムーミン谷へ -ムーミン谷博物館コレクション-』末延弘子 訳(講談社、2005年ISBN 4-06-212784-9
  • トーベ・ヤンソン, 『ムーミンパパの思い出』,小野寺百合子 訳,講談社 1969
  • トーベ・ヤンソン, 「ニョロニョロのひみつ」(『ムーミン谷の仲間たち』収録), 山室静 訳, 講談社文庫, 1979. ISBN 4-06-138085-0.
  • トーベ・ヤンソン, 『たのしいムーミン一家』第3章, 山室静 訳, 講談社文庫, 1978. ISBN 4-06-138062-1.
  • トーベ・ヤンソン, 『ムーミン谷の夏祭り』第6章, 下村隆一訳, 講談社文庫, 1979. ISBN 4-06-138093-1.
  • トーベ・ヤンソン, 『小さなトロールと大きな洪水』, 冨原眞弓 訳, 講談社青い鳥文庫, 1999. ISBN 4-06-148503-2.
  • 「スナフキンにさよなら」『ダ・ヴィンチ』2005年12月号、メディアファクトリー
  • バンダイLD(レーザービデオビジョンディスク)『ムーミン』の解説書vol1~vol7,1989~1990
  • バップビデオVHSムーミン』愛の巻、夢の巻。及びムーミン』vol0~vol25解説書。
  • ビクタービデオDVDBox『Moomin』(楽しいムーミン一家)上下巻解説書。
  • トーベ・ヤンソン『ムーミンまんがシリーズ(1.とってもムーミン他)』草森紳一解説。講談社,1969年11月(分)8‐3‐71(製)216436(出)2253
  • トーベ・ヤンソン、ラルス・ヤンソン『ムーミンの冒険日記』野中しぎ 訳、福武書店・ベネッセ,1991年 ISBN 4-8288-4968-8C 8798
  • トーベ・ヤンソン、ラルス・ヤンソン『ムーミン・コミックス』冨原眞弓 訳,筑摩書房,2001年8月。ISBN 4-480-77054-2
  • 芸術新潮」(ムーミンを生んだ芸術家トーヴェ・ヤンソン;Tove Jansson)新潮社,2009年5月号。
  • MOE おめでとう60周年!ムーミン 巻頭大特集 生誕60周年おめでとう!オーロラの国からムーミンがやってきた!月刊モエ2006年1月1日号第28巻第1号通巻315号。発行所・白泉社。
  • MOE 巻頭大特集.ムーミンと北欧の物語.月刊モエ1998年2月1日号第19巻第11号通巻220号。発行所・白泉社。
  • ku:nel[クウネル]2007年1月1日。ムーミンのひみつ。発行所・マガジンハウス。
  • 東芝EMICDムーミン』(懐かしのミュージッククリップ20)(TOCT-9820)。解説書。
  • キングレコードCD『楽しいムーミン一家』「スナフキンの旅立ち」(KICA36)。解説書。
  • キングレコードCD『楽しいムーミン一家』「vol1」(KICA18)。解説書。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]