ムクノキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
ムクノキ
Aphananthe aspera3.jpg
ムクノキ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : マンサク亜綱 Hamamelidae
: イラクサ目 Urticales
: ニレ科 Ulmaceae
亜科 : エノキ亜科 Celtidoideae
: ムクノキ属 Aphananthe
: ムクノキ A. aspera
学名
Aphananthe aspera
(Thunb.) Planch. (1848)
和名
ムクノキ(椋、椋木)
英名
Aphananthe

ムクノキ(椋木、椋の木、樸樹、 Aphananthe aspera)はニレ科ムクノキ属落葉高木東アジアに分布する。単にムク(椋)、またはムクエノキとも言う。成長が比較的早く、大木になるため、日本では巨木が地方自治体天然記念物に指定されている例がある。また地名や名字(椋本など)となっている例も多い。APG植物分類体系ではアサ科に分類される。

目次

[編集] 特徴

分布

日本では関東以南の本州から四国九州でごく普通に見られ、琉球列島ではまれで屋久島種子島沖縄島に分布する。日本国外では、朝鮮台湾中国に分布する。特に人家周辺の神社などによく見かける。

生育環境

主に山地から低地の森林内に生育する。

形態

雌雄同株で高さは20m以上、幹の直径は1m以上になり、板根が発達する場合もある。樹皮は淡灰褐色で、表面は平滑だが樹齢に伴ってすじや割れ目が生じ、老木では樹皮が剥がれてくる。は互生し、長さ4-10cmの卵形又は狭卵形で、縁は先端まで鋸歯状、葉脚はくさび状、3行脈を持つ。葉の質は薄く、表面は細かい剛毛が生え、紙やすりのようにざらついている。

花期は4-5月頃。には雄花雌花がある。葉と展葉とともに葉の根元に淡緑色の小さな花を咲かせる。花の後に直径7-12mmの球形で緑色の果実核果)をつける。熟すと黒紫色になり食べられる。は非常に甘く、美味である。ムクドリなどがよく果実を食べに集まり、種子の散布にも関与している。

比較的樹洞が形成されやすい[1]

利用

木材の質はやや堅く粘りがあるが、耐久性は低い。道具材、楽器材などに使われる。

[編集] 保護上の位置付け

椋本の大ムク

[編集] 天然記念物(日本)

[編集] レッドデータブック

下記の地方公共団体が作成したレッドデータブックに掲載されている。

[編集] 参考文献

  • 沖縄県文化環境部自然保護課編 『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(菌類編・植物編)-レッドデータおきなわ-』、2006年。
  • 島袋敬一編著 『琉球列島維管束植物集覧【改訂版】』 九州大学出版会、1997年、ISBN 4-87378-522-7
  • 林弥栄編 『山溪カラー名鑑 日本の樹木』 株式会社山と溪谷社、1985年、ISBN 4-635-09017-5
  • 京都市街地における樹洞を有する樹木の特徴(平成18年度日本造園学会全国大会研究発表論文集(24)) [in Japanese][2]

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語