ミリャナ・マルコヴィッチ

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ミリヤナ・マルコヴィッチ(Mirjana Marković, 1942年7月10日 - )は、セルビアの政治家、学者、コラムニストスロボダン・ミロシェヴィッチの妻で強い影響力をもち敵対者からは「ベオグラードマクベス夫人」と呼ばれた。1男1女あり。

来歴[編集]

第二次大戦で戦場となっているベオグラードの森で生まれた。両親はパルチザンだったが母親は彼女が生まれてすぐに戦場に戻り裏切り者として1944年に射殺された。父親は戦後、彼女を地方都市にいる妻の両親に預けた。

高校生のときに同級生ミロシェヴィッチと付き合い始める。そろってベオグラードの大学に進学し1965年に卒業すると結婚してベオグラード大学の講師になった。夫が出世すると同時に彼女も出世し大学教授になった。1994年にみずから政党「ユーゴスラビア左翼連合」を結成。数年で内政・外交面で大変な影響力を持つようになった。この権力を使って莫大な収入を得て反対派を弾圧した。

2001年にミロシェヴィッチが自宅で逮捕されると毎日拘留されている拘置所を訪れた。彼女自身も背任の容疑でセルビア国内で裁判が進行中だったが、2003年に行方をくらまし、国際指名手配を受けた(後に国内司法当局の取り下げ要請により解消)。その後、オランダ・ハーグの戦犯法廷の近くに家を借りて拘留中の夫の近くに滞在することになった。2006年にミロシェヴィッチが死去すると帰国。

参考文献[編集]

  • 『独裁者の妻たち』  アンティエ・ヴィントガッセン 著 渡辺一男 訳
  • 『独裁者たちの言い分 トーク・オブ・ザ・デビル』 リッカルド・オリツィオ(著)、松田和也(訳)、桂書房 ISBN 4760124039