ミヤジマトンボ

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ミヤジマトンボ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: トンボ目 Odonata
: トンボ科 Libellulidae
亜科 : ヨツボシトンボ亜科 Libellulinae
: シオカラトンボ属 Orthetrum
: Orthetrum poecilops
亜種 : ミヤジマトンボ O. p. miyajimaense
学名
Orthetrum poecilops miyajimaense
Yuki et Doi, 1938
和名
ミヤジマトンボ(宮島蜻蛉)

ミヤジマトンボ(宮島蜻蛉、学名: Orthetrum poecilops miyajimaense[1])は、トンボ科に分類されるトンボの一種。

特徴[編集]

オスはシオカラトンボによく似ているが、より小型で細身。メスは成熟すると黒っぽくなり、老熟するとうっすらと白い粉をふく。トンボとしては汽水域という特殊環境に生息する数少ない種である。

こういう汽水域に生息するトンボは、他のトンボ類との競合を避けるようになった傾向が強く、同じように汽水域に住むヒヌマイトトンボと同じに、他のトンボ類が住みつかない場所に住み、他のトンボ類に比べてやや飛翔力も弱い。

分布[編集]

日本広島県厳島にのみ生息する。

原亜種 O. p. poecilops中国南部に分布する。

保全状況評価[編集]

本種は1936年結城次郎によって厳島の山白浦で発見されたが、第2次大戦後、開発によって産地が消滅し、現在は厳島島内の四カ所でしか生息が確認されておらず、日本のトンボ類の中では絶滅が最も心配される種の一つである。現在、ミトコンドリアDNAの解析研究の結果、中国南部のトンボと、厳島のミヤジマトンボは、同じ種とされている。

砂の打ち上げによる生息環境の劣化や、珍しいトンボと言うことでの密採集が懸念され、平成3年台風第19号でも厳島神社だけでなく、本種の生息地にまで大打撃が及んでしまい、個体数は年ごとに減少傾向にあったが、ミヤジマトンボ保護管理連絡協議会の活動の結果、やや持ち直している。近年はイノシシが生息地に出没し、湿地を荒らしているが、ミヤジマトンボの生息に影響を与えているかどうかは不明。

2012年に厳島が、本種が生息する事でラムサール条約の場に指定され、保護と合わせて学習や観光などの場としての知的な利用が望まれている。

脚注[編集]

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  1. ^ 日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2011年7月14日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]