ミカグラ学園組曲

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ミカグラ学園組曲
小説
著者 Last Note.
イラスト 明菜
出版社 メディアファクトリー
レーベル MF文庫J
刊行期間 2013年7月 -
巻数 既刊4巻
漫画
原作・原案など 原作:Last Note.
キャラクター原案:明菜
作画 沙雪
出版社 メディアファクトリー
掲載誌 月刊コミックジーン
レーベル MFコミックス
発表号 2013年8月号 -
発表期間 2012年7月13日 -
巻数 既刊2巻
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト ライトノベル

ミカグラ学園組曲』(ミカグラがくえんくみきょく)は、Last Note.による日本ライトノベル。イラストは明菜が担当している。MF文庫Jから刊行されている[1]。略称は「ミカ学」。

概要[編集]

Last Note.の小説デビュー作。物語はニコニコ動画で公開されているLast Note.の楽曲シリーズ「ミカグラ学園組曲」の世界観を元に作成されている[2]。イラストは動画のイラストを担当した明菜が小説でも担当している[2]。サブタイトルはニコニコ動画で公開されている楽曲のタイトルを用いている。

メディアミックス展開として、漫画版が月刊コミックジーン8月号より連載されている[2]。なお、2013年11月には特設サイトが開設された[3]

あらすじ[編集]

一宮エルナは中学校時代にニート一直線の生活を送っていた。親や従兄の二宮シグレに説得され高校選びを始めるも、どの学校の制服も可愛くはなく高校選びは難航していた。最終的に行き着いたのはシグレが在籍しているという理由から真っ先に候補から外していた私立ミカグラ学園だった。入学式の日、これからの生活に胸をときめかせていたエルナが見たものは、新入生歓迎会で暴れ狂う先輩たちの姿だった。さらにこの学校には「一か月以内に部活動に入らないと強制的に退学」という校則まで存在し―― はたしてエルナはまともな学園生活を送ることが出来るのか。

登場人物[編集]

メインキャラクター[編集]

一宮 エルナ(いちのみや エルナ)
本作の主人公。身長:158cm、血液型:O型、好きなもの:可愛い女の子、誕生日:12月1日、能力:おもちゃの銃。
中学校三年生のゴールデンウィークから学校をサボり始め、ゲーム片手に寝転ぶ生活を続けていたが、親やシグレに説得され高校進学を選んだ。しかし、可愛くない制服を着るぐらいならニートになると宣言したため殆どの高校は断念、結果制服がエロゲに出てくるような可愛い制服で、更に学校のパンフレットのモデルとして写っていた星鎖に惹かれ、私立ミカグラ学園を受験した。
シグレとは従兄にあたり、小さい頃からよく遊んでいた。しかしシグレから溺愛されているのが気に食わず、最近ではあまり関わりたくないと思っている。
時間にはとてもルーズで、遅刻や寝坊は当たり前、友人からは「エルナと待ち合わせの約束をしたら、その一時間後に待ち合わせ場所に行こう。そうすればピッタリだから」と言われている[注 1]
目覚めもとても悪く、売り文句が「泣く子も引いて黙り込む大音量! これで起きなきゃ人間失格」という、極端に寝起きの悪い人向けに開発されたジャンボサイズの目覚まし時計が鳴っていても目を覚ますことがない。その目覚ましに反応して鳴くカラスを窓ガラスに枕をぶつけて追い払うのが毎朝の恒例となっている[注 2]。また、近所の子供たちの間では小鳥を焼いて食べる妖怪だという噂が広がっている。
高校に入学してから中々入る部活が決まらず[注 3]、そのことを哀れに思った星鎖が仮入部として帰宅部へ招いた。
ビミィ
エルナの専属講師。エルナの面接もビミィが担当した。性別はオス。名前はあるが、複雑すぎて聞き取れなかったためビミィと呼ばれるようになった[注 4]
羽の生えた犬だか猫だかよく分からない姿をしている。自分の事をキュートと呼び、語尾に「~りゅい」とつけて話すのが癖になっている。しかし声は完全に成人男性そのもの。
本作ではいじられキャラで、エルナからは良く毒を吐かれている。
二宮 シグレ(にのみや シグレ)
エルナの従兄にあたる人物。年は二つ離れている。イケメンだが頭はあまり良くない。身長:178cm、血液型:A型、好きなもの:一宮エルナ、誕生日:2月29日、能力:ヒーロータイム。
結構モテるがエルナを溺愛しており、他の女性には興味がない。様々な方法でエルナに近づこうとするが、エルナには届いておらずむしろ避けられる方が多い。
漫画研究部の部長兼代表を務めている[注 5]
ミカグラ学園の姉妹校に通っていたが、そこの学校の雰囲気になじむことができず、ミカグラ学園へと転校してきた。京摩とは転校する前の学校からの知り合い。
御神楽 星鎖(みかぐら せいさ)
帰宅部部長兼代表。二年生。身長:159cm、血液型:AB型、好きなもの:自宅、誕生日:4月10日、能力:キリングアート。
学園長の孫娘である。ミカグラ学園のパンフレットのモデルも星鎖がやっている。
エルナがなかなか部活を決められずにいるのを見て、帰宅部へ仮入部として招いた。

その他登場人物[編集]

鳴海クルミ
エルナの入試の際に試験監督をした女性。エルナからは「クル美」と呼ばれている[注 6]。普段からメイドの格好をしている。
エルナのクラスの担任を持っている。
御神楽星鎖のメイドでもある。
八坂 ひみ(やさか ひみ)
書道部代表。身長:自称2m(148cm)、血液型:B型、好きなもの:お菓子、誕生日:5月5日、能力:ラブリーインク。
二年生だが体格は小さく、見た目は中学生に近い。武器として大きなを振り回しているが、逆に筆に振り回されている。本人は自分が小さい事を気にしている。時々エルナの妄想の餌食となっている。
エルナが初めて対抗戦を行った相手でもある。
「ラブリーインク」という技は、筆で書いた文字を具体化することが出来る。
射水 アスヒ(いみず アスヒ)
天文部部員。身長:160cm、血液型:A型、好きなもの:夜の散歩、誕生日:11月17日、能力:シューティングスター。
次期代表候補と言われているほど優秀。中等部からの持ち上がり。
彼の能力である「シューティングスター」は、天体望遠鏡に星の光を込めて射撃する技。アスヒが天体望遠鏡に弾を込めてしまえば、アスヒ以外の人間でも発射できてしまう[注 7]
赤間 遊兎(あかま ゆうと)
演劇部代表。身長:161cm、血液型:A型、好きなもの:動物全般、誕生日:6月9日、能力:不明。
いつも笑顔で、大所帯である演劇部のみんなから慕われている二年生。感情を表に出すのが苦手で、両親の離婚の際、母親に捨てられたのもその所為だと思っている。よってミカグラ学園への進学を機に誰からも愛される赤間遊兎を演じることに。エルナとの出会いをきっかけに少しずつ変わって行く。
湊川 貞松(みなとがわ さだまつ)
華道部代表。草花を自由に咲かせる能力を持つ。身長:175cm、血液型:AB型、好きなもの:ボーっとできる場所、誕生日:10月25日、能力:不明。
彼の流派でもある湊川流は正座した状態で花を生けるという変わったルールがある。
九頭竜 京摩(くずりゅう きょうま)
美術部代表。身長:177cm、血液型:O型、好きなもの:自由、誕生日:8月11日、能力:不明。
少し気が立ちやすいが基本的には優しい性格の持ち主。制服には絵の具がたくさんついている。
牛乳が好き。もともとはシグレと同じく姉妹校出身だったが、友人と思っていた人達に手酷い裏切りを受けたことがきっかけで転校した。エルナにはえのやん先輩[注 8]。と呼ばれている。
中学校時代の担任
エルナの会話中によく登場する教師。名前は不明。
27歳独身。この世で最も妬み嫌っている言葉は「四捨五入」。エルナの進路面接では、進路の話は一切せずに「周りに結婚相手を探している金持ちはいないか」という話しかしていない。
にゃみりん
演劇部所属。本名不明。
猫をモチーフにした格好をしている。
おっとりとした性格で、猫のようによく寝ている。胸が大きい。新入部員に本名代わりとなる動物にちなんだニックネームをつけている。
うさ丸
演劇部所属の1年生。本名不明。エルナと同じく高校からの受験組。
うさぎをモチーフにした格好をしている。
熱血で、語尾に「~っス」を付けるのが癖。
トンきゅん
演劇部所属の1年生。本名不明。
豚をモチーフにした格好をしているが、本人は嫌がっている。
マイペースでクールな性格。いつもマスクをしているが、外すと美形である。
本名を言おうとすると必ず邪魔が入る。特にうさ丸が邪魔をすることが多い。
能力は両手に炎を宿す「アドリブ・ロール」。
熊野さん
演劇部所属の2年生。本名不明。
熊をモチーフにした格好をしているが、見た目も声も字も少女らしく、熊っぽくない。にゃみりんを尊敬しており、ニックネーム通りになろうとするが、すぐに素が出てしまう。
語尾は「っつって!」を付けるが、わざとである。
「さん」までがニックネームなので、エルナ他一年生は「熊野さん先輩」と呼んでいる。
倉科 冬瑠(くらしな とうる)
自然科学部所属の1年生。
遠石 遥架(といし はるか)
放送部所属の1年生。
アイドル並みの美少女だが、対抗戦の実力は確かであり、ルーキー戦ではエルナを破った。
音速の散弾を放つ能力を持つ。
相良 あづみ(さがら あづみ)
吹奏楽部所属の1年生。
能力の扱いは非常に優秀だが、対抗戦の相手を見下すような発言が多く、すぐに決着をつけずなぶりバカにすることを楽しむサディスティックな性格。ルーキー戦ではうさ丸を圧倒したが、トンきゅんに敗れた。
能力は音圧によって重力を操る「モルト・アクセント」。
蓮見 真琴(はすみ まこと)
漫画研究会所属の1年生。
中等部からの持ち上がり組。シグレを信奉しており、エルナを敵視している。
蓮見 小太郎(はすみ こたろう)
漫画研究会所属の1年生。
真琴の双子の弟で、中等部からの持ち上がり組。シグレを信奉しており、エルナを敵視している。
杠 ちせ葉(ゆずりは ちせは)
製菓部所属の1年生。
柏原 うぐいす(かしわばら うぐいす)
帰宅部所属の1年生。
ルーキー戦期待値ランキング9位だったが、性別・容姿なども不詳。
藤白 おとね(ふじしろ おとね)
無所属の1年生。
ルーキー戦期待値はゼロだったが、アスヒを破り優勝した。

用語[編集]

私立ミカグラ学園
本作の舞台となっている学校。全寮制で特別なことがない限り帰宅の許可は下りない。
文化系の部活しかなく、新しく部を創設する場合も文化系の部しか認められていない[注 9]。また部活に入るのは強制で、入学してからどこかの部活に所属しないと強制的に退学処分となる。
ミカグラ学園には中等部もあり、高校のクラスの殆どは持ちあがり組で構成されている。席は特に指定されておらず、自由に座ることが出来る。
学校の敷地はかなり広く、あらゆる建物が建っている。学園内での生活の全てを賄うことが出来るように、日用品や衣服はもちろん、映画館やアミューズメントパークのような施設も存在する。
生徒には一人ひとりに端末が支給される。端末には学園の地図アプリなど生活に必要なものがインストールされている他に、部活対抗戦で得たポイントが確認できる。ポイントは、日用品や衣服を買う時や部活対抗戦の中継を観る時に必要となる。
部活対抗戦
ミカグラ学園特有のシステム。
定期的に部活同士の対抗戦を開催し、部活のランク付けを行う制度。各部活の代表と呼ばれる人[注 10]が、それぞれの部の特色を生かして争う。
対抗戦で使用できる場所は校舎内全て。校舎の外には結界がはられているため出ることが出来ない。プレイヤーの周りにはプレイヤーのライフとなるクリスタルが3つ浮かぶ[注 11]。1時間以内に相手のクリスタルを全て破壊するか、相手が降参すれば勝ちとなる。時間切れの場合は引き分けとなるが、殆どの試合は時間切れ前に決着がつくことが多い。
対抗戦にはいくつかの種類があり、最も影響力があるのが「中間試戦」と「期末本戦」、それ以外にも学園が指定した組み合わせでの「単発対抗戦」や一年生限定の「ルーキー戦」などがある。それに基づいて各部のランキングが変動し、そのランキングによって寮の部屋割りや食事、その他学園生活における様々な事柄に強く影響を与える。ランキング上位に食い込む強い部に所属していれば、それだけで対抗戦の恩恵を得られるが、部活に所属しないと部屋は廊下の寝袋となり、食事も一日に一回となる。
学園には至るところにカメラが設置されている。カメラは部活対抗戦で使用し、あらゆる場所から中継される。
変質者ごっこ
エルナが考案したオリジナルの遊び。
基本的なルールは鬼ごっこと変わらないが、鬼は変質者のおじさんという設定なので、若干興奮状態で小走りで追いかけるのが決まりとなっている。また、変質者は足が遅いため[注 12]全力疾走は禁止。
最終的に暗くなる頃には公園中が変質者だらけになるというとんでもない遊びの為、遊びに慣れていない女子は本気で泣き喚く。
エルナによると、変質者ごっこは大人気のゲームだったらしい。

書籍[編集]

小説[編集]

MF文庫Jより刊行。

タイトル 発売日[1] ISBN
1 ミカグラ学園組曲1 放課後ストライド 2013年7月25日 ISBN 978-4-8401-5256-3
2 ミカグラ学園組曲2 無気力クーデター 2013年12月25日 ISBN 978-4-04-066070-7
3 ミカグラ学園組曲3 我楽多イノセンス 2014年3月25日 ISBN 978-4-04-066388-3
4 ミカグラ学園組曲4 十六夜シーイング 2014年7月25日 ISBN 978-4-04-066921-2

漫画版[編集]

月刊コミックジーン』(メディアファクトリー)2013年8月号より連載中。原作はLast Note.、キャラクター原案は明菜で、漫画は沙雪が担当している[4]

タイトル 発売日[5] ISBN
1 ミカグラ学園組曲1 2013年11月27日 ISBN 978-4-8401-5256-3
2 ミカグラ学園組曲2 2014年3月27日 ISBN 978-4-04-066511-5

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 入試本番はもちろん、ミカグラ学園の入学式も寝坊している。
  2. ^ 近所からは「カラス除けには、一家に一人エルナちゃんで間違いないわね……」と皮肉交じりに噂されているぐらいにパターン化した光景。また小鳥達の間では立入禁止区域になっているという噂もある。
  3. ^ 字が汚すぎて読めない、正座が出来ないなど様々な理由から断られている。
  4. ^ 顔がとても微妙なことから。
  5. ^ シグレが漫画研究部の代表になってからは破竹の勢いでランクを上げ続けている。
  6. ^ クルミの姿を見てクール&ビューティーと思ったことから。
  7. ^ 威力はアスヒが撃つ時より軽減される。
  8. ^ 絵の具ヤンキーの略。
  9. ^ 文化系の部のみとなっていたのは理事長の趣味から。
  10. ^ 部の役職の一つで基本的には部長とは別の人間が就くが、シグレのように部長と代表が同じ人間という場合もある。
  11. ^ 女性の力でも簡単に握りつぶせるほど弱い。
  12. ^ あくまでもエルナの勝手で残酷なイメージ。

出典[編集]

  1. ^ a b ミカグラ学園組曲 書籍詳細”. MF文庫J. メディアファクトリー. 2013年10月16日閲覧。
  2. ^ a b c 人気ボカロP・Last Note.氏の『ミカグラ学園組曲』シリーズが、ついに小説化&コミカライズ決定! アニメイトでは限定セットも発売!”. アニメイトTVニュース. アニメイト. 2013年10月16日閲覧。
  3. ^ ミカグラ学園組曲 特設サイト”. MF文庫J. メディアファクトリー. 2013年11月3日閲覧。
  4. ^ コミックジーン8月号、本日発売!!”. 月刊コミックジーン編集部ブログ. メディアファクトリー. 2013年10月16日閲覧。
  5. ^ ミカグラ学園組曲 作品ライブラリー”. 月刊コミックジーン. メディアファクトリー. 2013年11月29日閲覧。

外部リンク[編集]