マーラー (映画)

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マーラー
Mahler
監督 ケン・ラッセル
脚本 ケン・ラッセル
製作 ロイ・ベアード
製作総指揮 サンフォード・リーバーソン
デヴィッド・パットナム
出演者 ロバート・パウエル
ジョージナ・ヘイル
リー・モンタギュー
ロザリー・クラチェリー
音楽 グスタフ・マーラー
リヒャルト・ワーグナー
ダナ・ブラッドセル
撮影 ディック・ブッシュ
編集 マイケル・ブラッドセル
製作会社 グッドタイムズ・エンタープライゼス
配給 イギリスの旗 ビジュアル・プログラム・システムズ
日本の旗 俳優座シネマテン/フジテレビ
公開 アメリカ合衆国の旗 1975年2月
日本の旗 1987年6月12日
上映時間 115分
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
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マーラー』(Mahler)は、作曲家グスタフ・マーラーの生涯を描いたイギリスの映画である。監督はケン・ラッセル1974年公開のグッドタイム・エンタープライズ作品である。

1974年のカンヌ国際映画祭で上演された。日本公開は1987年。

あらすじ[編集]

映画はアメリカから帰国した、グスタフ・マーラーと妻のアルマの列車での旅から始まる。マーラーの生涯は、挿入される回想シーンで詳しく提示されている。回想シーンはマーラーの幼少期の体験、弟の自殺、反ユダヤ主義による迫害体験、ユダヤ教からカトリックへの改宗、結婚の問題、長女の死などを取り上げている。

マーラーの列車が停車した駅では、マーラーの交響曲第5番の第4楽章の音楽にのせて、1971年の映画ヴェニスに死す』をイメージしたシーンが流れる。

ユダヤ教からカトリックに改宗するシーンでは、リヒャルト・ワーグナーの未亡人であるコジマ・ワーグナーの反ユダヤ主義を象徴するファンタジーが挿入されている。

随所にマーラーの交響曲を中心とした音楽が使用されている。この音楽は、ベルナルト・ハイティンク指揮のアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団によって演奏されている。

スタッフ[編集]

その他[編集]

参考文献[編集]

  • 桜井健二『マーラーとヒトラー』二見書房、1988年
  • 渡辺裕『文化史の中のマーラー』
  • 『映画マーラー』のパンフレット

関連項目[編集]

外部リンク[編集]