マーズ・アタック!
| マーズ・アタック! | |
|---|---|
| Mars Attacks! | |
| 監督 | ティム・バートン |
| 脚本 | ジョナサン・ジェムズ |
| 製作 | ティム・バートン ラリー・J・フランコ |
| 出演者 | ジャック・ニコルソン グレン・クローズ アネット・ベニング ピアース・ブロスナン |
| 音楽 | ダニー・エルフマン |
| 撮影 | ピーター・サシツキー |
| 編集 | クリス・レベンゾン |
| 配給 | ワーナー・ブラザーズ |
| 公開 | |
| 上映時間 | 106分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $70,000,000 |
| 興行収入 | $37,771,017[1] $101,371,017[1] |
『マーズ・アタック!』(Mars Attacks!)は、1996年のアメリカ映画。ティム・バートン監督のSFコメディ。
1962年にアメリカのトップス社から発売されたトレーディングカード「マーズ・アタック」(en)』が原案。
火星人来襲におおわらわする地球人たちをコミカルに描く。B級映画へのオマージュを感じさせる作品だが、大統領と詐欺師の2役を演じるジャック・ニコルソンをはじめ、出演陣は非常に豪華である。
アメリカでは不評でC級映画以下と酷評されたが、その滑稽さ、ユニークさゆえに、ファンは多く、カルト的な人気を誇る作品である。
目次 |
ストーリー [編集]
謎の円盤型飛行物体が地球に飛来し、事件を巻き起こす。テレビジャックにより人類にコンタクトを取ってきた「ミドリ人」と名乗る宇宙人は、巨大な脳に大きな目、骸骨のような口元の奇怪な緑色の生物だった。
見栄えばかりを気にするアメリカ大統領デイルは、政権内が穏健派と過激派にわかれる中、異星人を大々的なセレモニーで歓迎することにする。大統領の周囲は、ヒステリーな妻マーシャ、シニカルな大統領の娘タフィにお調子者の広報官ジェリー、楽観的なケスラー教授、ベトナム以来の鬼将軍デッカーという面々だった。
人類史上初の異星人とのコンタクトに世界中が沸き立った。ラスベガスでカジノを経営する不動産王ランドは投機のチャンスと大喜び、家庭の不和から酒びたりだった妻のバーバラは異星人を崇拝する怪しげなセミナーに通い始める。カジノで働く元チャンピオンボクサーのバイロンは、離婚した妻と子供達と久々に会えるのを楽しみにしていた。トレーラーハウスに住む貧乏なノリス家では長男が兵役に就き、異星人を倒すと吼えている。穏やかな次男リッチーは家族からつまはじきにされていた。テレビキャスターのナタリーは、インタビュー相手のケスラー教授といい感じになり、恋人のジェイソンは気が気ではない。
だが、デッカー将軍と火星人大使とのコンタクトは鳩が飛んできたことから激変する。火星人達は鳩を即座に撃ち殺してから、軍隊を含む会場のほぼ全員を光線銃で焼き殺してしまう。てんでてんでに右往左往し、大混乱の中で次々と登場人物が滑稽で無残な最期を遂げていく。大統領も火星人との握手で死に旗台にされる。
子供の遊びのような残虐行為を繰り返す火星人たち。ラスベガスも襲われた。トム・ジョーンズとバーバラたちはセスナで何とか逃げ出すが、彼らが地上に見たものは、離陸を助けるために素手で立ち向かったバイロンの倒れた姿だった。
だが、人類は救われた。食い止めたのは、ノリス家の痴呆のおばあちゃんと孫のリッチーという二人だった。火星人の弱点は、1951年のウェスタンソング「インディアン・ラブ・コール」の周波数というものだった。放送や拡声器で流れされる歌を聞き、火星人は次々と頭を破裂させていった。
おばあちゃんとリッチーは、生き残ったタフィから勲章を贈られる。そしてバイロンが家族の待つ家に生還したのだった。
キャスト [編集]
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
|---|---|---|---|---|
| ソフト版 | テレビ版 | |||
| ジェームズ・デイル大統領 アート・ランド |
ジャック・ニコルソン | 壌晴彦 | 瑳川哲朗 | |
| マーシャ・デイル | グレン・クローズ | 吉田理保子 | 藤田淑子 | |
| バーバラ・ランド | アネット・ベニング | 佐々木優子 | ||
| ドナルド・ケスラー教授 | ピアース・ブロスナン | 森功至 | 小杉十郎太 | |
| ギャンブラー | ダニー・デヴィート | 樋浦勉 | 青野武 | |
| ジェリー・ロス広報官 | マーティン・ショート | 宮本充 | 堀内賢雄 | |
| ナタリー・レイク | サラ・ジェシカ・パーカー | 雨蘭咲木子 | 井上喜久子 | |
| ジェーソン・ストーン | マイケル・J・フォックス | 水島裕 | 森川智之 | |
| デッカー将軍 | ロッド・スタイガー | 樋浦勉 | 富田耕生 | |
| トム・ジョーンズ | 石原慎一 | 池田勝 | ||
| タフィ・デイル | ナタリー・ポートマン | 小島幸子 | 根谷美智子 | |
| バイロン・ウィリアムス | ジム・ブラウン | 宝亀克寿 | 銀河万丈 | |
| リッチー・ノリス | ルーカス・ハース | 石田彰 | 川島得愛 | |
| 火星ガール | リサ・マリー | |||
| リッチーの祖母 | シルヴィア・シドニー | 島美弥子 | 京田尚子 | |
| ルイーズ・ウィリアムス | パム・グリア | 一城みゆ希 | 野沢由香里 | |
| ビリー・グレン・ノリス | ジャック・ブラック | 小山力也 | 桜井敏治 | |
| ビリーの恋人 | クリスティナ・アップルゲイト | |||
| ケイシー将軍 | ポール・ウィンフィールド | 二瓶秀雄 | 小山武宏 | |
| リッチーの父 | ジョー・ドン・ベイカー | 稲葉実 | 辻親八 | |
| リッチーの母 | オーラン・ジョーンズ | 一城みゆ希 | 日野由利加 | |
| 大統領護衛官ミッチ | ブライアン・ヘイリー | 小山力也 | ||
| フランス大統領 | バーベット・シュローダー | 稲葉実 | 有本欽隆 | |
| ツィーグラー教授 | イエジー・スコリモフスキー | |||
| セドリック | レイ・ジェイ | |||
| 投資家 | ランス・ハワード | |||
| デコレイター | ジョゼフ・メイハー | |||
| 局プロデューサー | ウィリー・ガーソン | |||
| 火星人(声) | フランク・ウェルカー | 原語版流用 | ||
| 翻訳機(声) | ロバート・ジャクソン | |||
| 博士 | 星野充昭 | |||
| 字幕翻訳 | 新村一成 | |||
| 吹替翻訳 | 中村久世 | |||
| 演出 | 松岡裕紀 | 高橋剛 | ||
| プロデューサー | 東慎一 | |||
| 担当 | 河村常平 (東北新社) |
|||
| 調整 | 蝦名恭範 | 宇田川享子 | ||
| 効果 | リレーション | |||
作品解説 [編集]
キャスティング [編集]
デイル大統領役には、当初ウォーレン・ベイティがキャスティングされていたが、結局ジャック・ニコルソンに決定。なお、ジャック・ニコルソンは監督から、「どの役をやりたい?」と聞かれ、「全部」と答えるほど乗り気だった。当初、グレン・クローズが演じたファーストレディ役には、メリル・ストリープ、ダイアン・キートン、ストッカード・チャニングらが打診されていた。
バーバラ役には当初スーザン・サランドンが有力視されていた。またピアース・ブロスナン演じたケスラー教授役には、ヒュー・グラントも候補になっていた。
リポーターのナタリー役で出演しているサラ・ジェシカ・パーカーは、当時あまり売れていなかったため、オファーが来た際に脚本を読まずに出演を決断した。マイケル・J・フォックスが演じたリポーターのジェイソン・ストーン役には、ジョニー・デップも候補に挙がっていた。
ベテラン女優のシルヴィア・シドニーは今作が遺作となった。
劇中、ナタリーの飼い犬として登場するチワワは、かつてティム・バートン監督とリサ・マリーが来日した際に、歌舞伎町近辺のペットショップで購入したものである[2]。
撮影 [編集]
劇中で倒壊するジャック・ニコルソン演じるアート・ランドのホテルは、実際にラスベガスで廃業したホテルを爆破して撮影された。その話題は日本のニュースで取り上げられた。
追加シーン [編集]
ラスト近くの、ある“帰還”シーンは、試写後に「後味が悪い」という理由で急遽つけ加えられたものである。
オマージュ [編集]
火星人の円盤のデザインは、『空飛ぶ円盤地球を襲撃す(en)』に登場する円盤を基にしている。劇中、円盤がレーザーでワシントン記念塔を破壊したあとわざわざ体当たりで倒すシーンがあるが、これも同作のオマージュである。同様に、光線銃の音響効果は、『宇宙戦争』から引用している。
バートンが熱烈なゴジラファンだったことから、劇中で映画『ゴジラvsビオランテ』のシーンを流用している(火星人が同映画をテレビで見ているという設定)。また、宇宙人の弱点や、人類がそれを利用して反撃するクライマックスシーンは、同じくゴジラシリーズの『怪獣大戦争』を参考にしていると言われる。
クライマックスでは世界の主要都市を攻撃する場面があるが、削除されたシーンの中には東京が火星人から攻撃を受けるシーンもあった。そのシーンは、ゴジラのシーンで変えられている。
映画『インデペンデンス・デイ』は、過激派エコロジストと偏屈なミリシアが力を合わせて宇宙人を撃退するというストーリーであったが、それを踏まえた本作はリベラルと右翼がそれぞれの間抜けぶりを露呈する筋書きとなっている。また『インデペンデンス・デイ』では和平志向の大統領に対して宇宙人がわざわざ侵略を公言して考えを変えさせていたが、本作では火星人が「逃げないで。我々は友達。」と連呼しながら地球人を殺戮するシーンがある。
音楽 [編集]
『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』以来、監督のティム・バートンと音楽のダニー・エルフマンは仲たがいしていたが、この作品で再びコンビを復活させている。 ダニー・エルフマンは、雑誌のインタビューでそれまでやった仕事の中でこの映画の音楽に一番満足していると語っている。 主題歌はトム・ジョーンズの「よくあることさ」。
脚注 [編集]
- ^ a b “Mars Attacks! (1996)”. Box Office Mojo. 2009年9月17日閲覧。
- ^ WOWOW『鴻上尚史のシネマ探偵』より。
外部リンク [編集]
- マーズ・アタック! - allcinema
- マーズ・アタック! - KINENOTE
- Mars Attacks! - AllMovie(英語)
- Mars Attacks! - インターネット・ムービー・データベース(英語)
|
|||||||||||||||||