マブラヴ オルタネイティヴ

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マブラヴ オルタネイティヴ
ジャンル 恋愛アドベンチャーゲーム
ゲーム:マブラヴ オルタネイティヴ
ゲームジャンル あいとゆうきのおとぎばなし
対応機種 Windows98/2000/Me/XP
必要環境 CPU:Pentium III 500MHz
メモリ:256MB
HDD:4.5GB
推奨環境 CPU:Pentium III 1GHz以上
ゲームエンジン rUGP 5.70.51
発売元 âge
プロデューサー 吉宗鋼紀
キャラクターデザイン BOU
メディア CD-ROM/DVD-ROM
プレイ人数 1人
発売日 2006年2月24日
CD版※1:2006年3月3日
全年齢版:2006年9月22日
レイティング 18禁(CD版、DVD版)
全年齢(限定解除版)
キャラクター名設定 不可
エンディング数 1
セーブファイル数 1000
画面サイズ 1024×768 ハイカラー以上
全画面表示モード あり
音楽フォーマット PCM
キャラクターボイス フルボイス(主人公は一部)
バックログ あり
CGモード なし
音楽モード なし
回想モード なし
メッセージスキップ 全文/既読
オートモード あり
その他 ※1…CD版は完全受注生産
漫画:マブラヴ オルタネイティヴ
原作・原案など âge
作画 蒔島梓
出版社 アスキー・メディアワークス
掲載誌 月刊コミック電撃大王
レーベル 電撃コミックス
発表期間 2007年10月 - 連載中
巻数 既刊4巻
テンプレート使用方法 ノート

マブラヴ オルタネイティヴ』(Muv-Luv Alternative)はアダルトゲームメーカー âge(アージュ)恋愛アドベンチャーゲーム、及びこれを原作とするメディアミックス作品群の総称である。『マブラヴ』の続編にあたる。

目次

[編集] 概要

当初は『マブラヴ』と一体のものとして開発が進められていたものの、製作に膨大な時間がかかってしまうことから、『マブラヴ』発売時に『マブラヴ オルタネイティヴ』として分割して発売されることが発表された(アージュ側の発表では分割は当初の予定通りで、CD枚数が6枚から4枚+CD-DA1枚への不自然な変更もデータ圧縮技術の進展のためとしている)。

その為、『マブラヴ』よりも先に『マブラヴ オルタネイティヴ』をプレイしてもストーリーを理解するのは難しい。公式ページ開設当初は、『マブラヴ』をプレイした上で本作をプレイする事が推奨されていた。

前作『マブラヴ』同様発売日に関しては延期が繰り返された。当初は「2004年中」と発表されたが数回にわたって延期され、最終的にDVD-ROM版は2006年2月24日CD-ROM版は2006年3月3日に発売された。

作中では『君が望む永遠』の涼宮遙と速瀬水月、『君がいた季節』の伊隅みちるなど、âgeの歴代作品のヒロインが登場するスター・システムを採用。 『マブラヴ』では後半の一部でしか登場しなかった人型兵器「戦術機」の活躍なども見所のひとつである。また、SF超大作とも言える作品で、アダルトゲームとは思えないストーリーや、âgeならではの演出も見所になっている。

本作には通常のアダルトゲームによく見られる、ヒロイン毎の個別ルートというものが存在せず(前作『マブラヴ』にはある)、一部の演出が僅かに変化する程度で、基本的には一本道。従って、選択肢に関わらず性的描写はあらかじめ決められたメインヒロインのみ。これは『君が望む永遠』と同様に、セックスをドラマのパーツとして使用しているためと思われる。これも他のアダルトゲームと一線を画す要因の一つとなっており、本作がいかにストーリーに力を入れているかの表れであろう。

主人公の成長や戦闘シーンの迫力、高揚感によって「燃えゲー」、展開される物語・描写の残酷さ(グロテスクさ)や主人公の苦悩、ヒロイン達の背負った宿業とその結末などによって「鬱ゲー」、登場人物の心情や物語の結末がもたらす浄化感によって「泣きゲー」と称され、「評価が分かれる」というより、様々な属性を併せ持つ作品である。

[編集] 18禁版と全年齢対象版との違い

全年齢対象版が2006年9月22日に発売された。俗に「全年齢版マブラヴ オルタネイティヴ」などと呼ばれているが、正式には18禁版同様『マブラヴ オルタネイティヴ』である。âgeでは「限定解除版」と呼んでいる。

主な変更点は以下の通り。

[編集] メディアミックス

現在は上記掲載誌2誌とも絶版であり入手は困難だが、2008年6月発売のâge会員限定ソフト『アユマユオルタネイティブ』において、フルボイス化された『贖罪』『継承』が『マブラヴ オルタネイティブ Chronicles』として収録されている。
  • 『追憶 Recollection』 - 築地多恵と涼宮茜、柏木晴子ら207A分隊の訓練生時代が描かれたサイドストーリー(「MUV-LUV ALTERNATIVE INTEGRALWORKS」に収録)
  • 『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス』 - テックジャイアン2007年2月号(2006年12月21日発売、当初予定は2007年1月号)からâge・ボークス・テックジャイアン合同企画としてサイドストーリーを連載。

詳細は「マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス」を参照

  • 『Tactical Surface Fighter in Action(TSFIA)』
HobbyJAPAN2008年1月号から、âge・ボークス・HobbyJAPAN合同企画として戦術機を中心に描いたサイドストーリーを連載している。2009年3月号からは欧州戦線を描いた「The Euro Front」を連載中。また、不定期ながら先述の「トータル・イクリプス」と連動した特集記事を組むこともある。

[編集] インターネットラジオ

[編集] ファンディスク

[編集] 物語概要

本作は『マブラヴ』UNLIMITED編の続編で、主人公・白銀武が『並列世界』に初めて来た日である2001年10月22日にタイムスリップしたところから始まる。したがって、最初の展開はUNLIMITED編に近いが、未来を知る武が関わることにより、UNLIMITED編とは異なる展開を見せ始める。

また、本作はUNLIMITED編の続編であると同時にEXTRA編とも深い関わりがあり、双方に散りばめられた謎やイベントが、本作の物語の上で非常に重要な役割を果たすことになる。

一部に画像を含めてグロテスクな展開(画像については修正をかけず凄惨な様をそのまま描画している)があり、ショックを受けたユーザーも多かった。またâgeの過去作から登場するキャラクターの扱いを始め特に物語中盤から重く、精神的にきつい展開が多くなっている。

グロテスクな描写においては公式サイトのQ&A(質問番号101)に「作品上必要な表現として制作したが、ゲームを進められないといった極めて切実な要望をいただき、たとえ作品性に多少変動が生じたとしてもまずプレイしていただくことが何より必要である」として該当する画像にモザイクなどを用いて直接描写を緩和する「緩和パッチ」が公開された。ただし、ストーリー上必要な表現であるため、展開そのものを“なかったこと”にはしていない。

なお、全年齢版ではこのシーンは「グロテスク」な対象物を隠すなどの修正が行われている。

一方、このダイナミックで細かい演出ストーリーに対する評価の声が非常に高いのも事実である。



注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]


[編集] あらすじ

2001年10月22日主人公・白銀武は目が覚めると『並列世界』に放り出されていた。そこは数十年に渡る地球外起源種「BETA」との戦いで朽ち果てた柊町であった。何もかもが違う世界で成行きで国連軍に入隊した武は、その運命に翻弄されながら対BETAの切り札ともいえる人類救済計画「オルタネイティヴⅣ」に関る国連軍衛士として仲間と共に戦い続けた。しかし、12月24日、人類は戦うことを諦め、地球放棄・人類脱出計画「オルタネイティヴV」を発動してしまう。(ここまで前作「マブラヴ」UNLIMITED編)

そして3年後、目覚めるとそこは自宅だった。『元の世界』に戻れたと浮かれていた武だったが、家の外には3年前に見た光景が広がっていた。カレンダーはあの日と同じ2001年10月22日。武はタイムスリップしただけだったことに落胆していたが、未来を知っている唯一の人間として「オルタネイティヴⅣ」を完遂させ人類を勝利へと導くべく、国連軍横浜基地の門戸を叩く事を決意した。再び207部隊に編入した武は、3年間の従軍経験と未来の記憶、人並みならぬ覚悟だけでたった一人、戦いに臨む。

残された時間はあと2ヶ月。果たして武は未来を変える事ができるのか。そして人類はBETAに勝利することができるのか―――。

[編集] 登場キャラクター

キャストは、18禁(オリジナル)版/全年齢版の順。同じ場合は省略。

白銀 武(しろがね たける) 相庭剛志/保志総一朗
本作の主人公。国連太平洋方面第11軍横浜基地第207衛士訓練小隊B分隊所属の訓練兵。UNLIMITED編では、白陵柊学園生徒だった彼が、ある朝目覚めると人類と地球外生命体戦争をしている別の世界になっており、なりゆきでその戦争に巻き込まれてしまった。戦術機適性検査の歴代最高記録を叩き出すなど、衛士としての類稀なる才能を発揮する。本作では『並行世界』に初めて飛ばされた時と同じ日にタイムスリップし、同じ状況に立たされる。UNLIMIMTED編との違いは、衛士として三年間の経験を積んでいることと、一部欠落しているが三年分の出来事の記憶があるということ。残された断片的な記憶を頼りにこの世界を救おうと決意。夕呼の力を借りて、未来を知る者として歴史に関与していく。新兵ではないが実戦経験がない(記憶にない)ためか、本編開始当初から思考や決断にも躊躇や甘さが見られ、また戦闘中にも色々と雑念を浮かべる事からも兵士としてはかなり問題がある。
鑑 純夏(かがみ すみか) 声:藤原理加/田口宏子
前作のUNLIMITED編では姿こそ見せなかったものの、今作におけるメインヒロインであり、最も重要な役割を担っている。
御剣 冥夜(みつるぎ めいや) 声:奥田秋/奥島和美
武と同じく207B分隊の訓練兵であり、極一部の人間のみにしか知られていないが日本帝国の政威大将軍、煌武院悠陽(こうぶいん ゆうひ)双子前のこの世界では帝国を統治する将軍家の遠縁としか身分は明かされていなかったが、武は12・5事件をきっかけに全てを知ることになる。接近戦が得意。名刀・皆琉神威の使い手で、剣術のスペシャリスト。高貴にして冷静沈着な性格。
前作では帝家縁者だったが、今作では将軍家縁者に設定が変更されており、それに伴い、月詠等の所属する「このえ」も、近衛から斯衛に変更された。これは、近衛が君主を守護するための直属部隊を意味するため(尚、「斯衛」と言う言葉は存在せず、造語)。
榊 千鶴(さかき ちづる) 声:高柳香帆/倉田雅世
207B分隊の訓練兵。B分隊の分隊長であり、日本帝国内閣総理大臣榊是親(さかき これちか)の娘。規律と命令を重んじている。彩峰とは犬猿の仲で、事あるごとに対立する。
彩峰 慧(あやみね けい) 声:吉野なつき/永島由子
207B分隊の訓練兵で、元帝国陸軍中将彩峰萩閣(あやみね しゅうかく)の娘。近接格闘戦に優れる。作戦よりも状況判断を優先し、そのことで榊と対立している。無口で考えが読みづらいが感情が行動に出ている。
珠瀬 壬姫(たませ みき) 声:北都南/ひと美
207B分隊の訓練兵で、国連事務次官珠瀬玄丞齋(たませ げんじょうさい)の娘。極東一の腕を持つスナイパー。まさに長距離射撃の鬼。極度のあがり性だが、自力でそれを克服した。
鎧衣 美琴(よろい みこと) 声:野中真澄/久保田恵
207B分隊の訓練兵で、情報省外務二課課長鎧衣左近(よろい さこん)の娘。サバイバルスキルが高い。前作では新米同様の武を見事にカバーし、その危機対応能力を存分に見せ付けた。武のいた『元の世界』の尊人と酷似しているが性別は女。分隊のムードメーカーでもある。マイペースという言葉を具現化したような存在。
神宮司 まりも(じんぐうじ まりも) 声:南綾香/井上美紀
横浜基地衛士訓練学校の教官階級軍曹。A-01部隊の衛士は全員彼女の教え子である。夕呼とは横浜基地が国連軍に接収される前の帝国軍白陵基地時代からの付き合い。帝国陸軍出身で一時は富士教導隊に配属されていた程の優秀な衛士である。当時の階級は中尉だった。どの〝世界〟においても武の成長に大きく貢献している。
香月 夕呼(こうづき ゆうこ) 声:稲葉貴子/本井えみ
横浜基地の副司令であり、物理学者でもある「オルタネイティヴⅣ」の最高責任者。武を207部隊に編入させた張本人で、武にセキュリティレベルの高いIDを持たせるなど、いろいろと便宜を図ってくれた。しかし、その行動の目的は不明。「オルタネイティヴⅣ」の完遂を全てに優先しており、その為にはあらゆる犠牲を容認し、冷酷な決断をも下す。常にクールな佇まいを崩さず、本心を表に出す事は滅多に無い。自身の研究以外にも、作戦立案や兵器の改良など多方面に才能を発揮する本物の天才。なお、ヒロインキャラクターではないものの、物語の中心的人物であるために劇中では最も台詞が多い。
社 霞(やしろ かすみ) 声:栗林みな実
横浜基地の地下19階、香月博士の執務室の隣にある特殊な部屋にいる謎の少女。香月博士と行動を共にする「オルタネイティヴⅣ」の重要人物。そのため、制服の袖章には通常の「YOKOHAMA BASE」ではなく「ALTERNATIVE Ⅳ」と書かれている。毎朝、起床ラッパ前に武を起こしに来るなど謎の行動を取る。基本的に無口であまり感情を見せず、話す時もポツリポツリと言葉を紡ぐ事が多い。ウサギの耳と尻尾のような飾りを着けている。桜花作戦では臨時少尉に任じられ、XG-70d「凄乃皇四型」に搭乗する。
伊隅 みちる(いすみ みちる) 声:湯川みゆき/渡辺久美子
横浜基地副司令直属の特殊任務部隊A-01第9中隊(通称「伊隅戦乙女中隊(イスミ・ヴァルキリーズ)」)の中隊長兼A小隊長。階級は大尉でポジションは迎撃後衛(ガン・インターセプター)。面倒見がよく、とても部下思いな人物である。部下の色恋沙汰に関する読みは外した事が無いらしい。伊隅四姉妹の次女で、姉は日本帝国内務省に在籍しており、妹2人は帝国陸軍の衛士。四姉妹全員が同じ幼なじみに好意を寄せている。『君がいた季節』のヒロインの一人。
宗像 美冴(むなかた みさえ) 声:隅谷直海/浅川悠
本作が初登場の新キャラクター。伊隅戦乙女中隊の迎撃後衛(ガン・インターセプター)。実力は部隊ナンバー3で階級は中尉、C小隊長。冗談とも本気とも取れない発言が多く得体が知れない。中性的な外見が魅力的。京都出身で嵐山から見る京の風景が好きらしい。いつも飄々としているが、武に突撃前衛としての心構えを説いたり、時には新人達を一喝したりと、軍人としては優秀であり、やる時はやる人。風間とは行動を共にする事が多い。実はロマンチスト。後に大尉に昇進、帝国陸軍富士教導隊・技術研究廠第12中隊“ウルド”の中隊長として風間とともにF-15SEJ「月虹」の評価試験に携わることになる。
風間 祷子(かざま とうこ) 声:三咲里奈/伊藤静
本作が初登場の新キャラ。伊隅戦乙女中隊の制圧支援(ブラスト・ガード)で階級は少尉。大人しそうな物腰だが、実は早飯喰らい。ヴァイオリンを趣味としており、腕前も相当なもの。よく他の隊員に呼ばれては、その腕を披露している。音楽という文化を後世に残す為に戦っている。宗像とは行動を共にする事が多い。後に中尉に昇進、富士教導隊・第12中隊“ウルド”の副長として甲20号攻略「錬鉄作戦」の最中、宗像と一緒にF-15SEJ「月虹」を駆りライトニング中隊の救出に赴くことになる。
涼宮 遙(すずみや はるか) 声:栗林みな実
特殊任務部隊A-01のCP将校(コマンド・ポスト・オフィサー)で階級は中尉。戦域管制(オペレーター)を担当している。水月と同期親友。茜の。見た目はおっとりしているが、とても芯が強く、怒ると怖い。総合技術演習の際に事故で大怪我を負い、両足の切断を余儀なくされた。それが原因で、衛士適性検査に落ちてしまう。疑似生体移植による再生手術を受けた為、現在は日常生活に支障がない程度には回復している。『君が望む永遠』のメインヒロインの一人。
速瀬 水月(はやせ みつき) 声:石橋朋子/たかはし智秋
伊隅戦乙女中隊の突撃前衛(ストーム・バンガード)。部隊ナンバー2の実力を持ち突撃前衛長を務める。階級は中尉、B小隊長。遙とは親友でありライバルには弱く、直ぐに酔ってしまう。酔うと誰かしらに絡む。直情型で感情の起伏が激しい為、宗像によくからかわれている。だが、必要な時にはその感情を完璧に抑える事が出来る強さと、軍人としての優秀さを兼ね備えている。『君が望む永遠』のメインヒロインの一人。
涼宮 茜(すずみや あかね) 声:上原ともみ/水橋かおり
伊隅戦乙女中隊の強襲掃討(ガン・スイーパー)。階級は少尉。遙の妹。千鶴とは親友で同期(茜は207A分隊長)だったが、千鶴達のB分隊が総合技術演習に不合格となったことで、結果的に2ヶ月ほど早く任官している。水月に憧れており、水月と同じ突撃前衛となった武にライバル心を燃やす。柏木とは、同じ分隊の出身という事で仲が良く、行動を共にする事も多い。後に中尉に昇進、帝国陸軍富士教導隊・技術研究廠第11中隊“スクルド”の中隊長としてXFJ-01「不知火・弐型」の評価試験を兼ねて甲20号攻略「錬鉄作戦」に参加する。『君が望む永遠』のヒロインの一人。
柏木 晴子(かしわぎ はるこ) 声:夏野巳琴/松浦チエ
伊隅戦乙女中隊の砲撃支援(インパクト・ガード)。階級は少尉。茜とは同期で、同じA分隊の出身。普段から朗らかで人懐っこいが、常に冷静な視点で物を捉え、時には非情とも思える考えを持つ事もある。それが周りの人間にとってあまり気持ちの良いもので無い事も自覚しているようで、任官前は分隊長である茜に合わせていた。任官後は、訓練時代と同じ考えではいけないと、茜と口論する場面も。とはいえ、基本的に仲は良い。もうすぐ徴兵年齢を迎える達を気にかけている。好物は中華丼。
月詠 真那(つくよみ まな) 声:上田亜紀子/星野千寿子
五摂家の1つであり、現将軍家でもある煌武院家の警護を担当する帝国斯衛軍第19独立警備小隊の隊長。階級は中尉。神代巽・巴雪乃・戎美凪の三人の部下を引き連れている。代々将軍家及び五摂家の守護を担当する有力武家の出身で、皇族や将軍家、五摂家に忠誠を誓っており、政威大将軍・煌武院悠陽の勅命により冥夜を護衛する任務に就いている。非常に真面目で自他共に厳しい性格ではあるが、根はとても優しい人物である。甲21号作戦では斯衛軍第16大隊に所属し、ウィスキー部隊に参加する。00式戦術歩行戦闘機「武御雷」F型(赤)を駆り、衛士としての実力も極めて高い。
神代 巽(かみよ たつみ) 声:海原エレナ/氷青
巴 雪乃(ともえ ゆきの) 声:宮内裕香/笠井律子
戎 美凪(えびす みなぎ) 声:まつもとちあき/阪口あや
斯衛軍第19独立警備小隊に所属する衛士で月詠の部下。冥夜と上官である月詠に絶対の忠誠を誓っている。3人とも階級は少尉で、「武御雷」A型(白)に搭乗。
パウル・ラダビノッド 声:若本規夫
横浜基地の司令官。前作で主人公達に「オルタネイティヴⅣ」の終了を告げた人物。階級は准将
煌武院 悠陽(こうぶいん ゆうひ) 声:吉田恭子/吉住梢
日本帝国の現・政威大将軍。冥夜の双子の。煌武院家では双子は忌児であるとされ、妹の冥夜は遠縁の御剣家へ養子と出された。彼女と政府との有り方が12・5事件の一因になった。
鎧衣 左近(よろい さこん) 声:福武一之/沢木郁也
帝国情報省外務二課の課長であり、美琴の。神出鬼没でマイペースな性格だが、悠陽の信頼も厚い実力者。権謀術数に極めて長ける。
珠瀬 玄丞斎(たませ げんじょうさい) 声:番菜判斗/稲田徹
国連事務次官であり、壬姫の父。相当な親馬鹿。
沙霧 尚哉(さぎり なおや) 声:十文字隼人/子安武人
帝国本土防衛軍帝都防衛第1師団・第1戦術機甲連隊所属の衛士で階級は大尉。将軍を蔑ろにして統帥権干犯を繰り返す内閣や軍上層部に反感を抱き、12・5事件の首謀者としてクーデターを実行する。元帝国陸軍中将、彩峰萩閣(あやみね しゅうかく)の元部下で、慧とも顔見知り。12・5事件では性能で劣る94式戦術歩行戦闘機「不知火」でウォーケン少佐のF-22A「ラプター」を撃破、武が操縦する97式高等練習機「吹雪(XM3搭載型)」を歯牙にもかけないなど、その衛士としての実力は本編中最高クラスである。月詠搭乗の武御雷に敗れ去る。
アルフレッド・ウォーケン 声:前島貴志
12・5事件の際、一時的に国連軍に編入された米国陸軍第66戦術機甲大隊の指揮官。階級は少佐で、コールサインはハンター1。合理主義的な思考の持ち主。F-22A「ラプター」を駆る優秀な衛士だったが、沙霧大尉の不知火に敗れ戦死。
イルマ・テスレフ 声:大友清里/浅井清己
米国陸軍第66戦術機甲大隊所属。階級は少尉。フィンランド出身で、BETAによって壊滅した祖国を再建することが夢。12・5事件において殉職。コールサインはハンター2。
イリーナ・ピアティフ 声:高野直子
横浜基地通信士官で階級は中尉。香月副司令の秘書官も勤める。ポーランド出身。
京塚 志津江(きょうづか しづえ) 声:喜田あゆ美
横浜基地の食堂のおばちゃん。階級は臨時曹長。柊町駅の近くで食堂を経営していた。BETAの侵攻で町が壊滅したため、横浜基地の食堂で働いている。
穂村 愛美(ほむら まなみ) 声:雨宮麻紀/尼子真理
横浜基地所属の衛生兵。
伊隅 あきら(いすみ あきら)
伊隅四姉妹の四女(国連軍A-01第9中隊長・伊隅みちるの妹)で帝国陸軍の衛士。階級は少尉。甲21号作戦では第133連隊に所属しウィスキー部隊に参加、奮戦するも小隊が壊滅、自身は間一髪の所で月詠らが所属する斯衛軍第16大隊に救われ無事生還する。2003年の甲20号攻略「錬鉄作戦」時には中尉に昇進しており、帝国陸軍のライトニング中隊隊長として活躍する姿が「マブラヴサイドストーリー“継承”」やHobbyJAPANの「TSFIA」などで描かれている。『君がいた季節』のヒロインの一人。
築地 多恵(つきじ たえ)
涼宮茜と柏木晴子の同期で、207A分隊の一人。本編では既に殉職しており、名前が登場するのみ。なお、インテグラルワークスに掲載されているサイドストーリー「追憶 Recollection」で訓練生時代のエピソードが涼宮茜の回想という形で描かれている。また、コミック版では生存していることになっているようで、episode12(2巻収録)序盤のブリーフィング時に1コマだけ登場している。
一文字 鷹嘴(いちもんじ たかはし) 声:十文字隼人/子安武人
国連宇宙総軍第3艦隊第2戦隊旗艦再突入型駆逐艦「夕凪」の艦長
小沢艦長 声:飯塚昭三
作戦旗艦「最上」艦長。甲21号作戦で帝国軍を指揮する。
安部艦長 声:浜五郎/小杉十郎太
帝国連合艦隊第2戦隊、戦艦「信濃」の艦長。
田所艦長 声:巌蝉秋/秋元羊介
帝国連合艦隊第3戦隊、戦艦「大和」の艦長。
井口艦長 
帝国連合艦隊第3戦隊、戦艦「武蔵」の艦長。
大田艦長
帝国海軍潜水艦「崇潮」の艦長。
斯衛部隊指揮官(斯衛軍第16斯衛大隊長 斑鳩(いかるが)) 声:杉崎和哉/谷山紀章
甲21号作戦で斯衛軍第16斯衛大隊を指揮する。五摂家(煌武院、斑鳩、斉御司(さいおんじ)、九條(くじょう)、崇宰(たかつかさ))の1つ、斑鳩家の当主でもある。「武御雷」R型(青)に搭乗。
鳴海 孝之(なるみ たかゆき)
涼宮遙と速瀬水月の同期で、2人の想い人。1999年の明星作戦で戦死しており、本作では名前のみの登場。国連軍A-01部隊の隊員だったが、ヴァルキリーズ(第9中隊)とは別の中隊に所属していた。『君が望む永遠』の主人公。

[編集] 世界観

EXTRA編の武がいた『元の世界』の史実は殆ど現実世界と変わらない設定だが、UNLIMITED編や本作の物語の主体である『並列世界』の史実は特に1944年以降が大きく異なっている。

[編集] 国際情勢

日本帝国
第二次世界大戦大東亜戦争)で日本は敗戦を迎えたが、1944年に終戦しているために2発の原爆攻撃を受けておらず、無条件降伏もしていない。しかし、国号は「大日本帝国」から「日本帝国」となっている。
終戦後、日米間で安全保障条約が結ばれ、在日米軍が駐留していたが、1998年の日本本土へのBETA侵攻に伴う本土防衛戦の際に米国政府(米軍)は友軍だけでなく避難民をも犠牲にするのを承知の上で「核兵器もしくはG弾による殲滅作戦」や「首都・京都の放棄」を強硬に主張、この作戦方針を巡り帝国政府と相次いで対立したため、米国は「日本帝国の度重なる命令不服従」を口実に日米安保を一方的に破棄、在日米軍も撤退させたが、同条約が破棄された後も明星作戦や12・5事件の際に国連軍の一部として米軍が派遣され、友軍や民間人を犠牲にした作戦行動や内政干渉(日本主導による「オルタネイティヴⅣ」に対する妨害工作などの説もある)とも取れる軍事行動が繰り返された経緯からも、日本帝国における反米感情は強い。
首都大政奉還後も京都に置かれ、東京経済中心地として発展してきた。しかし、BETAが日本に侵攻した1998年に京都が壊滅したため東京に遷都している。政治体制は内閣総理大臣を中心とする『元の世界』とは異なり、「皇帝」を日本帝国の元首とし、皇帝より任命された「政威大将軍」(将軍)が政務と軍の指揮権を委譲されるという形で統治している。その下に、内閣総理大臣が位置しており、本来は将軍の政務を補佐する役割であるが、将軍の意志が十全に政治に反映されていないのが実情である。このことが、帝国軍の一部によるクーデター『12・5事件』の理由の一つとなっている。
アメリカ
米国はBETAの直接侵攻を受けていないため国力も安定し、対BETA戦における軍事力の消耗もほとんど皆無である点からも、世界最強の座を欲しいままにしている。しかし、金本位制復活をちらつかせた経済支配や戦術機の配給などを巡る政治的圧力、国連軍を隠れ蓑にした強引な軍事介入だけでなく、地球圏の放棄と五次元効果爆弾(重力干渉兵器の一種、通称「G弾」)の積極利用による焦土化戦略を念頭に置いた「G弾ドクトリン(「オルタネイティヴⅤ」として1997年予備計画に採用)」を提唱し、実際にも1999年に実施された明星作戦の際に友軍への事前通告なしに2発のG弾を使用、米軍以外の友軍部隊をためらいなく犠牲にするなどの強引な軍事行動に出ることも珍しくないため、BETA大戦が長引くのに比例するように反米感情を抱く国々が増えつつある。
ソビエト連邦
この並列世界ではソ連も解体されずに残っている。国土の大半がBETAの侵攻を受けたが、1978年の「パレオロゴス作戦」失敗後は徹底抗戦によって戦力を消耗するのは得策ではないと方針を転換し、焦土戦術によって戦力を温存しながら極東地域まで後退。現在は東シベリアアラスカ租借地で国力を維持(共産党政府はハバロフスクとアラスカに退避)している。また、「全人民軍属化政策」によりいまだ強大な軍事力を有しており、中国と並んで対BETA戦闘の経験が最も豊富である点からも、国際社会での政治的影響力も大きい。
欧州、アジア等
ソ連と同様にBETAの侵攻を受けた国々の多くはアフリカ(主にEU諸国)やオセアニア(主にアジア諸国)などに臨時政府を樹立、租借地を確保し難民や企業の移転を進めている。その中でも、アフリカ連合はEU諸国からの難民及び臨時政府の受け入れによって経済が著しく発展しているものの、対BETA戦争においては軍の出番が少なく、国際社会での発言力維持を狙った政治的連合としての色合いが強いものになっている。
欧州諸国では英国が中心になり、EU諸国だけでなく東欧(東欧州社会主義同盟)諸国、スイスなどの中立国も参加して大規模な軍事同盟を締結、要塞化したドーバー海峡の基地群や地中海黒海沿岸の島嶼部に建設した前線基地で各参加国の部隊と合同で防衛に当たりつつ捲土重来の機を窺っているものの、BETA相手の消耗戦が続く中、欧州全域を包囲する長大な戦線を維持するためには兵力・物資が不足し始めていることで苦境に立たされている状況にある。
また、同様にBETAの侵攻で国土の大半を失った中国台湾と共闘(国共合作)し、「統一中華戦線」として台湾海峡の防衛を中心とした軍事行動を展開しているが、両国間の歴史的禍根も深く、また、東西の兵器体系や運用思想の違いから様々な問題が浮き彫りになり、現場レベルの対立は今なお残っている。
他にも、中東のイスラム諸国が宗派間の対立を超えて結成した「中東連合」や東南アジア諸国による「大東亜連合」のように近隣諸国の軍事同盟から国家共同体へと発展した国々もある。
国連
軍事面では、各国とも国連軍によって一元化された指揮系統の下で国土奪還の機会を狙っているものの、その国連はBETAの侵攻を受けていない米国が実権を握っていると言っても過言ではなく、その米国が国連軍を隠れ蓑に各地で政治的介入を繰り返しているため、日本やEU諸国、ソ連などの東側諸国の中には「国連は米国の傀儡」だと不信感・嫌悪感を抱いている者も多い。
また、領土を失った国々(避退国)の軍隊もそのほとんどが国連軍に参加しているが、国連を拠り所として士気も高いこれら避退国軍の多くが生還も望めないほどの激戦地・最前線に投入されたこともあり、反米感情や国連への不信感が強い国々の中には国連の影響下に入ることを嫌い、大東亜連合のように独自の軍事同盟を締結するケースも見られる。
なお、日本帝国内では国連軍出身の衛士は外様扱いされる傾向にあるが、中には“戦乙女”の個人章を持つ数名の衛士のように、国連軍出身ながら周囲からの信頼を得て部隊の支柱的存在となる衛士も少なからず存在している。

科学技術も、特に軍事方面では格段に進んでおり、遅くとも1966年にはに国際月面基地の建設が完了している。

物語が始まる2001年10月22日時点では世界の総人口は約10億人で、日本の人口も7,400万人程度になっている。

[編集] 略年表

1944年
日本帝国と連合国の間で講和条約が締結(事実上の条件付き降伏)したことにより、大東亜戦争が終戦。
1950年
NASAESAの主導による太陽系外惑星探査計画「ダイダロス計画」及び同計画に関連する準備計画が逐次スタートする(日本の参加は1955年から)。同年、日米安全保障条約が締結。
1958年
米国探査衛星「ヴァイキング1号」が火星に到達。生物らしき影が映った画像データが地球に送信される。後に軌道上からの観測により火星全体に生息していることが確認され、翌年にこの「火星起源種」に関する調査を目的とした特務機関「ディグニファイド12(後の「オルタネイティヴ計画」の前身)」が結成される。
1966年
特務機関「ディグニファイド12」を改編・拡充し、地球外生命体とのコミュニケーションを目的とした対話計画「オルタネイティヴⅠ」を発動。
1967年
国際恒久月面基地「プラトー1」にて地質調査チームが月面に火星に存在する生物と同種の存在を確認、ファーストコンタクトを図るが、同種生命体の襲撃により調査チームの全員が死亡(サクロボスコ事件)。後に国連によりこの生物を「BETA」と命名。
1968年
「オルタネイティヴⅠ」を破棄し、BETAの捕獲及び生態調査を目的とした「オルタネイティヴⅡ」発動。
1973年
4月19日中国新疆ウイグル自治区喀什(カシュガル)にBETAを満載した降下ユニットが飛来。中国軍は当初「内政問題」として国連軍の受け入れを拒否、単独でBETA殲滅作戦を展開するが、光線属種の登場により制空権を奪われると戦局は悪化の一途をたどり、ソ連軍の支援を受けてもなお、戦線を押し戻すことができないほどの壊滅的な状況に陥る。これに前後して国連は月面基地の放棄と月からの撤退を決定、月がBETAの勢力下に入る。また、これに前後してBETAの思考リーディングを目的としたソ連主導の調査計画「オルタネイティヴⅢ」を発動。
1974年
7月6日カナダサスカチュワン州アサバスカにBETAの降下ユニットが飛来するも、米軍による戦術核の集中運用で殲滅させる。しかし、この核攻撃によりカナダの東半分が核に汚染された“死の大地”となる。同年、米国による宇宙空間でのBETA迎撃を目的とする「戦略防衛構想(SDI計画)」が発表され、人類初の実戦型戦術歩行戦闘機(戦術機)・F-4「ファントム」の配備も開始される。
喀什に飛来したBETAは大地もろとも都市を蹂躙・殲滅し、ユーラシア大陸のほぼ全域を支配することになる。この年までに世界人口の約3割が死亡。
1978年
欧州連合ソ連ワルシャワ条約機構各軍合同による東欧州での本格的大反攻作戦「パレオロゴス作戦」が実施されるが、作戦方針の違い(欧州連合軍内部でも、西独軍が「BETA殲滅とハイヴ制圧」を目的としていたのに対し、仏軍は「侵攻遅滞による防衛」を唱え、作戦そのものに反対。当初はこの仏側の姿勢を「消極的」だと批判されていたが、後に対BETA戦略が見直されると、戦力温存を図ったものとして再評価される傾向にある)などから各国軍同士の連携がとれず、大敗北を喫してしまうものの、ソ連軍第43戦術機甲師団のヴォールク連隊がミンスクハイヴ(H:05)突入に成功、連隊の全滅と引き替えにハイヴ内部構造のデータ(ヴォールク・データ)入手に成功する。なお、この作戦で得られた戦訓や実戦データを元に、その後のBETAに対する戦術・戦略の両面で大幅な見直しが実施されることとなる。
1980年
日本帝国において徴兵制度が復活。当初は20歳~40歳の成人男子が対象だったが、その後数度の改正によって徴兵対象が男子だけでなく女子にもに拡大され、対象年齢も引き下げられたことで、2001年現在日本帝国は実質的な国家総動員体制下にある。
1987年
日本帝国およびオーストラリア、国連常任理事国入りを果たす(ただし、拒否権は2007年まで凍結)。
7月、米国でBETA由来元素の分析と運用法の模索を目的とした「サンタフェ計画」により開発されたG弾の起爆実験(モーフィアス実験)に成功。この実験成功により「G弾ドクトリン」による焦土化戦略に方針を変更、袋小路に陥っていた戦略航空機動要塞開発計画「HI-MAERF計画」が凍結(同計画は2001年に「オルタネイティヴⅣ」に接収)される。
1995年
「オルタネイティヴⅢ」で得られた成果を接収した日本帝国主導の対BETA諜報計画「オルタネイティヴⅣ」が発足。これに伴い、日本帝国軍の基地・施設が国連軍に提供される。また、人口の激減による兵士不足解消を目的とした国連の「ブルーブック計画」が発動する。この年までに世界人口の約半数が死亡。
1997年
「ダイダロス計画」の大型無人探査機「イカロスⅠ」からのデータ受信により、蛇遣い座バーナード星系に地球型惑星が存在していることが確認された(ただし、この翌年NASAとESAは「無人探査機からの通信途絶によりダイダロス計画は失敗した」と共同声明を発表しており、焦土化作戦を主張する米国がデータを捏造した可能性も示唆されている)ことにより、国連は米国の圧力に屈する形で地球脱出と焦土化作戦によるBETA殲滅を目的とした予備計画「オルタネイティヴⅤ」を承認。これ以降、米国の焦土化戦略「オルタネイティヴⅤ(「G弾ドクトリン」)」推進派と、G弾脅威論を抱く「オルタネイティヴⅣ」支持派、「プロミネンス計画」を支持する反オルタネイティヴ勢力に分かれ、国連内部でそれぞれがロビー活動を繰り広げることになる。
1998年
1月、朝鮮半島南部における国連軍・大東亜連合軍の撤退を支援する「光州作戦」が実施されるが、日本帝国派遣軍の司令官だった彩峰萩閣中将が大東亜連合軍とともに避難民救出を優先した結果、戦線が崩壊し国連軍司令部が壊滅、指揮系統の混乱を招いてしまう(「彩峰中将事件」、「光州作戦の悲劇」とも呼ばれる)。作戦終了後、国連は戦犯として彩峰中将の身柄引き渡しを要求するが、内閣総理大臣・榊是親の尽力により「日本国内で厳正な処罰を下す」ことで国連を納得させる。しかし、彩峰中将の罪状が「敵前逃亡」とされたことが、後の12・5事件へとつながる禍根を残すことになった。
7月初頭、喀什から東進してきたBETAが北九州に上陸。台風上陸が重なったことも災いして一般市民の避難すら満足に行うことができないまま九州四国中国近畿がわずか一週間で壊滅。犠牲者は3600万人(日本人口の30%)にも上った。 斯衛軍主導による首都防衛戦が展開されたが、BETA上陸から1ヶ月後には首都京都が陥落。京都陥落直前までに皇族、政府機能、一般市民の避難を完了させ東京へ遷都。最終的にBETAは関東の西半分まで侵攻、横浜でのハイヴ建造を許してしまう。この際、帝国陸軍白陵基地が壊滅。同年、日米安保条約破棄及び、同条約破棄に伴い在日米軍が撤退。
1999年
大東亜連合軍を主力とする国連軍の本州奪還作戦「明星作戦」発動。国連軍の一部として介入した米軍により2発のG弾が使用されたことで、結果的に人類初のハイヴ攻略となる横浜ハイヴ攻略と佐渡島(甲21号目標)を除く国土奪還に成功する。作戦後、横浜ハイヴ跡地で国連軍横浜基地建設に着手(基地は翌年に稼動を開始)。

[編集] BETA

BETA(ベータ)とは Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race の略で、人類に敵対的な地球外起源種のこと。人類と同様の炭素系生命体。火星は既にBETAに支配されており、地球では1973年のBETA来襲以来、28年間にも渡って人類との戦争が続いている。人類は再三BETAと接触しているが、生命体として認識されていない。BETAの言語やコミュニケーション手段は一切不明だが、高度な学習能力と、生物が生きる上で過酷な環境にも適応する能力を備えている。また、BETAの生態系についてはほとんど解明されておらず、外見や戦闘能力に応じて便宜的に区分されているのが現状である。

地球に来た目的なども不明だが、『ハイヴ』と呼ばれるBETAの「巣」から外宇宙へシャトルのようなものを発射されているのが確認されている。地球周辺の宇宙空間も既にBETAが支配しているが、衛星軌道上の人工衛星や、ラグランジュ点で建造中の地球脱出用宇宙移民船などは攻撃を受けていないため、BETAは地球そのものに対して、なんらかの目的があると思われている。

地球上で確認されているのは以下の種。

光線属種
光線(レーザー)属種は重光線級と光線級の2種が確認されている。光線属種が放つレーザーは大気気象条件で威力の減衰が期待できない程の高出力を持ち、捕捉されると逃げられず、戦術機の装甲でも数秒しかもたない。また、味方への誤射は絶対にしない。しかし、標的を捕捉し、照射準備に入ると動きが止まり、標的の追尾以外行動をとらない。一度レーザーを照射すると、再照射までエネルギーの充填時間がある。再照射までは光線級で12秒、重光線級で36秒かかる。
1990年代に入ってからは軌道爆撃によるAL(アンチレーザー)弾爆撃とMRV(多弾頭再突入体)の被撃墜による重金属雲の形成によって光線属種の無力化を図り、その後地上の支援砲撃部隊が光線属種の殲滅を目的とした面制圧を実施、その後に戦術機を主力とした制圧部隊を投入する戦術が主流になっている。
レーザー照射器官などを除き、光線級と重光線級との生物学的な共通点はない。
  • 光線級
    全長:1.2m/全幅:1.6m/全高:3m/俗名:ルクス
    防御力、耐久力は低いが、高出力レーザーは30kmも離れた標的を撃ち落す程の威力を持つ。一般的に光線級という場合は、重光線級を含めた光線属種のことを指す。
  • 重光線級
    全長:15m/全幅:11m/全高:21m/俗名:マグヌス ルクス
    高出力レーザーは高度500mで低空進入した飛行物体を約100km手前で撃ち落してしまう程で、戦艦の耐熱耐弾装甲も十数秒で蒸発させる威力がある。
大型種
大型種は以下の3種が確認されている。
  • 要撃級
全長:19m/全幅:28m/全高:12m/最大全幅:39m/俗名:メデューム
要撃(グラップラー)級は頑強な前腕が特徴。敵戦力の主核の種族であり、その近接戦闘能力は非常に高く、その前腕で殴られると戦術機といえども一溜りもない。大きい割には俊敏であり旋回機動能力も高い。前腕部の硬度はモース硬度15以上、ダイヤモンド以上の硬さとカルボナード以上の靭性を誇る。
伊隅大尉曰く、「戦場でもっとも多く出会うお友達」。
  • 突撃級
全長:18m/全幅:17m/全高:16m/俗名:ルイタウラ
突撃(デストロイヤー)級は破壊力が凄まじく、前方は甲殻に覆われているため防御力は高い。この甲殻も要撃級の前腕と同じ硬度を誇る。BETA戦では必ず先頭にいる。機動性や対人探知能力は全BETA中で最低。直線的な機動は優れており、最高時速は170kmにも上る。まともに正面からぶつかれば大破、即死は免れない。しかし、後方はほぼむき出しの状態であるため、防御力が低い。後方占位での攻撃ならば36mm弾での撃破が可能。
  • 要塞級
全長:52m/全幅:37m/全高:66m/俗名:グラヴィス
要塞(フォート)級は地球上で確認されているBETAの中では最大。10本足だが、体構造は昆虫に似ている。防御力、持久力共に高いが図体がでかい分、機動力は低い。尾節には全長50mもの触手がある。触手の先端(衝角)は何かに触れると強酸性溶解液が分泌される。この衝角もダイヤモンド以上に硬く、図体に似合わない器用さでこれを振り回してくるため、迂闊な接近は危険。その威力はたやすく戦術機を貫通するほど。
36mmではほとんど効果がなく、120mmでもダメージはあたえにくい。関節部を狙うのが望ましいとされている。
胎内から小型種が出現するという事例が報告されている。
小型種
小型種は3種が確認されている。特徴として対人探知能力は極めて高く、動きが俊敏。攻撃力も防御力も高くはないが、大群で攻めてくる。
  • 戦車級
    全長:4.4m/全幅:1.9m/全高:2.8m/俗名:エクウスペディス
    戦車(タンク)級は軍用トラックと同じくらいの大きさで最高時速は80km程。単体なら歩兵の重機関銃でも対処可能だが、とにかく圧倒的な物量で侵攻してくる。小型種の主力とも言える存在。顎が強く、戦術機の装甲も噛み砕いてしまう。集団で戦術機に取り付かれると一巻の終わり。ハイヴ坑内では多く出現する。ちなみに、もっとも多くの衛士を(戦術機ごと)喰らっているのがこのBETA種。
  • 闘士級
    全長:1.7m/全幅:1.5m/全高:2.5m/俗名:バルルスナリス
    闘士(ウォーリアー)級は俊敏だが戦術機相手には敵わない。象の鼻の様な腕が特徴で、人間の頭をもぎ取る力を持っている。歩兵の小銃や拳銃も有効だが、その俊敏さ故、命中させるのは難しい。
  • 兵士級
    全長:1.2m/全幅:1.4m/全高:2.3m/俗名:ヴェナトル
    兵士(ソルジャー)級は1995年に初めて確認された新種。対人探知能力は全BETA中で一番高い。俊敏で腕力も人間の数倍もある。しかし、全BETA中で一番弱いため、戦術機や機械化強化歩兵の相手ではない。人間に類似する部分が多い外見と出現時期などから、人類を参考に生み出された可能性が示唆されている。ちなみに、人類を直接研究しているのもこの兵士級である。

他にも、未確認ではあるが、隔壁の様な属種やハイヴ内の坑道を掘り進んでいると見られる大型トンネル掘進機の様な属種も存在している。

  • 母艦級
    全長:1800m/全幅:176m/全高:176m/俗名:メガワーム
    母艦(キャリアー)級はオリジナルハイヴのあ号標的寸前で初めて実体が確認された最大級の新種個体。桜花作戦後の正式命名以前は未確認大型種と呼称されていたが、一部から空母級・列車(トレイン)級と呼ばれている。シールドマシン状に配置された牙の中央にある口が開くようになっており、その内部からは光線級、突撃級だけでなく今まで「ハイヴ内で出会う事は無い」と考えられていた要塞級まで出現させている。その様相は、まさに超大型シールドマシンである。因みに、地下を掘り進んできたBETAもコレであるらしい。

[編集] 戦術機

戦術機(せんじゅつき)は対BETA戦用人型兵器のこと。正式には「戦術歩行戦闘機(Tactical Surface Fighter)」という。それまでは航空機を中心にした制空権争いが戦闘の主体だったが、BETAの光線属種の出現により航空機が全く役に立たなくなった。その為、1974年に対BETA戦用に開発されたのが人型兵器「戦術機」である。現実に存在する戦闘機など(日本帝国の戦術機は旧日本海軍の艦名など)の名称・愛称を利用している。戦闘機の愛称が使用されている事から、作中に登場する戦術機の電子制御伝達方式であるOBW(Operation By Wire)やOBL(Operation By Light)は戦闘機の電子制御伝達方式であるFBW(Fly By Wire)とFBL(Fly By Light)が元になっているものと思われる。

戦術機は第1世代機から第3世代機まで存在し、第1世代機では機動性より防御性、耐久性を重視した重装甲装備が特徴であるが、1978年の東欧州大反攻作戦「パレオロゴス作戦」で得られた戦訓により、第2世代機以降は耐熱対弾複合装甲の使用を主要部に限定し、機体重量の軽量化と機動性の向上に重点を置くようになる。第3世代機では新素材による装甲の軽量化やデータリンクの高速大容量化、機動性重視の設計が特徴で、それまでの第1、第2世代機と比べて機動性だけでなく、柔軟性、即応性も大幅に向上している。なお、戦術機の運用について日本帝国は「高い近接戦闘能力と機動性」、米国は「地上掃討能力(G弾運用を前提とした露払い)」、欧州連合は「平野部及び閉鎖空間での密集戦術」、ソ連や統一中華戦線は「密集状態での近接格闘能力」を重視しており、装備する兵装も各国の運用方針が反映されるように開発されているが、中にはA-6「イントルーダー」のように橋頭堡確保を目的とした水陸両用型の強襲攻撃機や、スウェーデンで森林・渓谷地帯での運用を考慮して独自に開発した小型戦術機など、用途や環境によって多様化しているとも言える。

管制ユニット(コクピットモジュール)は米国のマーキン・ベルガー社製のユニットで統一(全世界統一規格)されており、日本でも「92式戦術管制ユニット」としてライセンス生産が行われている。操縦系統には強化装備(パイロットスーツ)のヘッドセットを介した間接思考制御により戦術機の操縦をバックアップする機能があるが、衛士の個癖もデータに蓄積・反映されるため、1機の戦術機を複数の衛士が共有するケースはほとんど見られない。管制ユニットには搭載スペースの都合上、大型ディスプレイが装備されておらず、強化装備のヘッドセットに搭載されている高解像度網膜投影システムを使用することで(視力の強弱や眼鏡装着の有無に関係なく)外界の状況や機体のステータス状態を確認することが可能なだけでなく、間接思考制御を併用することによってモードセレクトやウインドウの切り替えなどを任意で行うことも可能である。また、管制ユニットのコネクトシートは強化外骨格のコアフレームも兼ねており、緊急時のベイルアウトが不可能な場合は強化外骨格を起動させ、操縦室の内側から装甲を破壊して脱出することも可能である。

日本帝国軍では純国産機となる94式「不知火」が完成するまでの間、米軍機をライセンス生産した戦術機を使用しており、国産機・ライセンス生産機を問わず対BETA戦を意識した近接戦闘(特に長刀を用いた剣術を重視)能力とモーメントを利用した機体制御による高い機動性を重視した、白兵戦に重点を置いた設計・装備が特徴。その設計思想を極端な形で発展させたのが、斯衛軍専用機となる00式「武御雷」である。また、ハイヴ爆破用に開発されつつも、自決用にも転用が可能な高性能爆弾「S-11」が搭載されているのも特徴の1つといえる。

戦術機の開発史に関しては『HobbyJAPAN』2008年1月号から連載されている『Tactical Surface Fighter in Action(TSFIA)』に詳しい。

F-4「ファントム」
米国がNCAF-X(新概念戦術兵器開発計画)により、宇宙ステーション建設用に開発された船外作業ユニット(MMU)を軍事転用する形で開発した人類史上初の戦術機。いわゆる第1世代戦術機。1974年の実戦配備以来、日本など30ヶ国で採用され、派生機も数多く存在する。なお、ゲーム本編では触れられていないが、ソ連にも輸出され、MiG-21「バラライカ」や中国の殲撃8型(J-8)などの母体にもなった。2001年現在、米軍では全機退役しているが、日本など多くの国々では装備や主機などのマイナーチェンジを繰り返し、初採用から37年経った現在も国連軍や各国軍の中核を担っている。ちなみに実際の機体名称は「ファントムII」である(ファントムはFHの愛称)
F-4J 77式戦術歩行戦闘機「撃震」(げきしん)
F-4「ファントム」を日本でライセンス生産した戦術機。「ファントム」同様マイナーチェンジを繰り返し、帝国軍で最も多く実戦配備されているほか、極東国連軍においてもかなりの数が配備されている。武達がUNLIMITEDで主に使用した。なお、2001年時点で帝国軍の最新型は「Block214」型、国連軍で新型OS「XM3」に換装した機体は便宜上「Block215」型と類別されている。なお、1977年に「撃震」が制式採用される以前に開発・生産された「65式近接戦闘用短刀」及び「74式近接戦闘用長刀」があるが、65式短刀は航空宇宙軍で運用していたMMU用装備が転用され、74式長刀は米国での「ファントム」生産開始にあわせて制式採用された。しかし、欧州への戦術機供給を最優先とされたことで日本への「ファントム」供給がなくなったため、先に「人間には使えない巨大な刃物(武器)だけが基地に配備される」という皮肉な状態を招いてしまったことが当時の日本帝国における対米不信の醸成に拍車をかけることになった。
12・5事件の際に国連軍第207衛士訓練小隊の教官機(Block215型)がクーデター部隊の94式「不知火」を撃破したという非公式の記録もあり、(もし、この記録が事実なら)OSと操縦する衛士の腕次第で第3世代機とも互角に渡り合えるほどの潜在性能の高さが実証されたと言える。
F-4J改 82式戦術歩行戦闘機「瑞鶴」(ずいかく)
F-4J「撃震」を斯衛軍用にカスタマイズした機体。欧州戦線で得られたデータや衛士の戦訓などを徹底分析して機体を再設計、ベースとなった「撃震」より軽量化され機体性能も大幅に向上している。当初、斯衛軍を総括する帝国城内省は純国産機開発を熱望していたが、開発要求が出された1978年の時点では純国産機開発は不可能であったため、ライセンス機改修案を渋々認可することになった。その際に出された「“撃震”を上回る格闘性能の獲得」という絶対条件に応じるために、整備性・生産性を犠牲にしている技術的側面もある。「武御雷」と同様冠位十二階に準じた6種のカラーバリエーション(紫・青(R)、赤・黄(F)、白(A)、黒(C))が存在するが、R型の頭部センサーカバーに若干の変更が加えられているのみで他は外見上の違いや性能差はほとんどなく、装甲の表面処理方法が違うのみである。過去に月詠がF型(赤)に搭乗し、1998年の京都防衛戦に参加していた。
F-15「イーグル」
米軍が「ファントム」をベースに開発した西側最強の第2世代戦術機。開発当初から発展性を考慮して余裕のある設計が施されており、局地戦仕様機や現地改修機など様々な派生機が存在する。日本帝国などの西側諸国でも実戦配備されている。初期生産型であるA型及びその複座型であるB型では設計どおりの性能を獲得できず、納期に間に合わせるために米軍の要求性能を辛うじてクリアする程度のものだったが、後期生産型であるC型・D型で設計どおりの性能を獲得、その後も跳躍ユニットをF-22に使用されている主機を非ステルス化したものに換装するなどのマイナーチェンジが繰り返されている。
F-15E「ストライク・イーグル」
F-15「イーグル」をベースに総合的に攻撃力を強化した派生機で、米軍の主力となっている第2.5世代型戦術機。国連軍でも活用されており作中では軌道降下兵団が使用している。高い性能に加え、最新の第3世代機と比べても何ら遜色のない稼働率と信頼性を誇る。外見は旧来のF-15系列機とほとんど変わらないが、内部は大幅に変更されており、まったくの別物と言っても過言ではない。そのため、旧来の機体をアップグレードさせるのはF-15Eの新造機を1機作るよりコストが高くつくという問題点もある。12・5事件では不知火を主力とするクーデター軍を相手に、圧倒的に数が劣る状況で武達の退路を文字通り死守しきった。
F-15J 89式戦術歩行戦闘機「陽炎」(かげろう)
日本帝国軍が第3世代純国産戦術機開発へ向けたノウハウ収得の為、F-15「イーグル」をライセンス生産した戦術機。当初は1987年に「試験導入」名目で12機導入されるが、後の純国産戦術機「不知火」配備までの繋ぎとして1989年に本格導入が決まり、「撃震」同様帝国軍実戦部隊に多く実戦配備されている。なお、「陽炎」は米軍のF-15Cをベースに、戦術戦闘OSの変更、フレーム及び関節部の耐久性向上など、近接格闘を重視した日本独自の仕様変更が施されている。また、不知火の量産・配備が順調に進んだことにより、1999年に調達を終了(保守部品の生産は継続)している。
F-15SEJ 試02式戦術歩行戦闘機「月虹」(げっこう)
米国・ボーニング社がF-15Eをベースに「先進戦術機技術開発計画」の一環として進められていた「フェニックス構想」及び「XFJ計画」から得られたノウハウなどをフィードバックさせて開発した準第3世代戦術機「サイレント・イーグル」の日本向け仕様機。限定的ながらステルス性能があり、アビオニクス換装とスラスターの増設により機動性も向上している。また、それに伴い肩と下腿部が大型化され、作戦行動時間の延長が図られている。宗像大尉、風間中尉らの技研廠“ウルド”中隊で実施された評価試験の結果、機体そのものの評価は上々だったが、次期主力機選定を巡って米国(ボーニング社)が圧力をかけ、XFJ-01・試01式「不知火・弐型」の仮採用を覆させてまで強引にねじ込まれたこともあり、機体の性能とは裏腹に、試験に関わった帝国軍衛士の間ではあまり気に入られていないようである。
F-22A「ラプター」
米軍の第3世代戦術機で次期主力最新鋭機。機動性や攻撃力・隠密性において圧倒的な性能を誇り、同時期の他の第3世代戦術機と比較しても追随を許さないほどの圧倒的な性能を有している。ステルス性が高くレーダー反射が小さいため、レーダーで捉えにくいのが特徴。そのステルス性は正面からの接近でさえレーダーで捕捉しにくいほどである。対BETA戦のみならず、対BETA戦後の対人類兵器戦まで意識した米軍の戦略ドクトリンに基づき「戦域支配戦術機」として設計された戦術機。12・5事件では「不知火」を主力とする沙霧大尉以下クーデター軍に対し7:1という驚異的な撃墜比を見せた。
A-6J 81式強襲歩行攻撃機「海神」(わだつみ)
米海兵隊のA-6「イントルーダー」をライセンス生産した日本帝国海軍海兵隊の水陸両用攻撃機。重装甲と充実した固定武装、可変機構が特徴。通常は専用の潜水母艦の艦首に変形して接続されており、戦闘時には離艦して海岸部まで侵攻後、人型になって海岸部を制圧、橋頭堡を確保する。水中潜行形態では最大20kt弱で航行可能。イントルーダーの採用から四半世紀が経過した現在も潜水可能な点が高く評価され、日本だけでなく米英でも第一線で使用され続けている。なお、帝国海軍の「海神」は航続距離を犠牲にする代わりに腕部のチェーンガンを片腕4門から6門に増設する改修が施されている。
97式戦術歩行高等練習機「吹雪」(ふぶき)
帝国軍がF-15J「陽炎」のライセンス生産で得た技術を基に、第3世代戦術機開発のために試作された技術実証試験機をベースに訓練機として転用された機体。当初、日本帝国では衛士の基礎操縦訓練に「撃震」を使用していたが、第1世代型「撃震」と第3世代型「不知火」とでは性能差があまりにも開きすぎており、衛士の部隊配属後さらに機種転換訓練をさせられるほど時間の余裕も、機種転換に「不知火」を回せるほどの余裕もない状況下で「第3世代機に乗るには、第3世代準拠の練習機で訓練するのが一番効率的だ」という思想から6号試験機(「不知火」の量産試作機)をベースにして開発されることになった。このような経緯から、一部では「技術実証試験機をベースに開発されたこの“吹雪”こそが日本初の純国産戦術機」と見られる傾向もある。性能的には「撃震」に勝っているため緊急時には実戦での運用も想定されており、実弾兵装に換装するだけでそのまま実戦に投入することも可能。武たちがオルタネイティヴで初めて乗った訓練用戦術機であり、UNLIMITEDでは主に練習機として、ALTERNATIVEでは中盤の任官するまで使用している。また、試作1200mm超水平線砲を用いる際、伏せ撃ち姿勢を取るために右肩と腰の装甲を外して運用された機体もある。
94式戦術歩行戦闘機「不知火」(しらぬい)
米国製戦術機への依存状態からの脱却を目的に開発が進められた、日本帝国初の純国産戦術機であると同時に、世界初の第3世代戦術機でもある。帝国本土防衛軍の帝都防衛第1師団・第1戦術機甲連隊や富士教導隊アグレッサー部隊)など、帝国軍の精鋭部隊から中心に配備が進められており、国連軍では横浜基地のA-01部隊にのみ配備されている。現在の戦術機の中では高いレベルの性能を持つが、帝国国防省の高い要求に応えるべく突き詰められた設計により、改修・発展の余地がないという技術的な問題点もある(なお、現場から数多く寄せられる改修要望に応じるため、国連がアラスカで進めている「先進戦術機技術開発計画」の一環として「XFJ計画」を実施、不知火の改修・発展を図ることになる)。また、背中だけでなく両肩にもオプションマウントが内装されており、自律誘導弾システム(ミサイルランチャー)などの大型火器を装備することも可能。
12・5事件においては米国軍最新鋭機「ラプター」相手に苦戦する衛士が多かった中、沙霧大尉が搭乗する機体は単機で「ラプター」を撃破するなど、機体の潜在能力は高い。武達が中盤以降A-01第9中隊に配属されてから使用することになる。
XFJ-01 試01式戦術歩行戦闘機「不知火・弐型」(しらぬい・2がた)
上記の「XFJ計画」で開発され、アラスカで試験が進められていた機体を仮採用し、日本帝国軍・富士教導隊の技術研究廠中隊で評価試験を進めていた機体。国産機として制式採用寸前まで進んでいたが、米国(ボーニング社)からの圧力によって仮採用が覆され、F-15SEJ・試02式「月虹」と再度比較検証(トライアル)を実施することになった。涼宮茜中尉が指揮する技研廠“スクルド”中隊で評価試験が進められ、こちらも好成績を収めているものの、運用コストの面で不利に立たされているだけでなく、次期主力戦術機選定を巡って米国から政治的圧力を受けていることもあり、国産機採用を望む声に反して「月虹」にトライアルで負けるのではないかと危惧されている。なお、EF-2000「タイフーン」の主要火器でもあるMk57中隊支援砲を制式採用した02式中隊支援砲の運用研究もこの不知火・弐型を用いて実施された。
00式戦術歩行戦闘機「武御雷」(たけみかづち)
F-4J改・82式戦術歩行戦闘機「瑞鶴(ずいかく)」の退役を控えて開発された帝国斯衛軍専用の第3世代純国産戦術機。途轍もなく高性能な戦術機であり、斯衛軍のシンボルともなっている。しかし、整備性・生産性・汎用性を犠牲にしてでも高性能化を極限まで追求した設計のため、機体を稼動させるには専属の整備チームが随伴するほどの高度な整備支援体制が必要となり、恒常的な運用はほとんど日本帝国国内に限定されているともいえる。また、斯衛軍の戦術思想を反映するかのように剣術を主体とした近接格闘性能に特化しているが、その反面、自律誘導弾システムや追加装甲(盾)の装備・運用はほとんど考慮されておらず、兵器としては汎用性に欠ける点が見られる(ただし、国連軍A-01部隊に貸与された一部の機体には追加装甲(盾)を携行したケースも見られる)。年産30機程度の生産が限度のため、2001年現在、将軍専用機及び五摂家出身者、五摂家の警護を担当する独立警備小隊、斯衛軍最精鋭とされる第16斯衛大隊にのみ配備される程度にとどまっている。
この「武御雷」は将軍専用機(紫)及び五摂家(青)のR型、五摂家に近い有力武家(赤・黄)のF型、武家出身者(白)のA型と一般衛士用(黒)のC型等、衛士の出身によって冠位十二階に準じた色分けがされているが、これは周囲に展開する兵士の士気を高揚させると同時に、操縦する衛士自身にも「出身に恥じない戦い」を心がけさせる心理的効果を狙う側面もある。また、将軍専用機及び五摂家が使用するR型と武家以上の衛士が使用するF・A型、一般衛士用のC型では頭部の装飾・形状や装甲の表面処理方法などに違いがあり、その中でも将軍専用機である紫のR型に至っては完全なワンオフチューンアップが施され、生体認証によるロック機構まで備えている。
武たちの「吹雪」が搬入された際に月詠が冥夜専用の戦術機としてR型(紫)を横浜基地に搬入させたが、冥夜は受け取りを拒み、実戦では最後の作戦で使用したのみである。また、国連軍としてシベリアに派遣された極寒冷地仕様機(F型・C型)や、国連による先進戦術機技術開発計画に持ち込まれた機体(F型)も存在する。
なお、余談だが帝国軍でも武御雷の導入が検討されたものの、途轍もない高性能に比例するように1機あたりの調達費用と維持管理コストも途轍もなく高いことや、軍用機として必須となる整備性・生産製・汎用性などが犠牲になっている点もあり、わずか数日で導入を断念することになったという話もある。

他にも、「The Euro Front」に登場する西独軍EF-2000「タイフーン」、仏軍の「ラファール」や、米軍のF-5「フリーダムファイター」、F-14「トムキャット」、F-16「ファイティング・ファルコン」、A-12「アヴェンジャー」、ソ連軍のSu-27「ジュラーブリク」、Su-47「ビェールクト」などが存在する。

[編集] 戦略航空機動要塞

XG-70b「凄乃皇・弐型」(すさのお・にがた)
1970年代半ばから実施された米国のHI-MAERF(ハイマーフ)計画によって生み出された戦略航空機動要塞の試作機。一般的な戦術機の約5倍もの大きさを誇る。備えられたムアコック・レヒテ型抗重力機関(ML機関)から発生するラザフォード場により、光線属種のレーザー照射を歪曲・無力化、さらに接近した物体を重力変動で粉砕するため、遠距離・近距離のどちらの攻撃にも対応できる。また、主砲には荷電粒子砲を装備している。単独でのハイヴ攻略の要になると期待されたが、ラザフォード場の多重干渉によりコクピット内部にも致命的な重力偏差が発生し、人間が搭乗できない(初の有人飛行試験時に搭乗したパイロットは12名全員が死亡している)欠陥兵器であった。当時のコンピュータ演算能力ではコクピットの重力偏差をキャンセルする事ができず、繊細な操縦・機体制御が要求されることで無人化もできなかったため、開発計画は袋小路に陥ってしまう。さらに、G弾の完成が追い打ちをかけたことで1987年にHI-MAERF計画は凍結され、XG-70bもモスポール保管されることになった。後に日本帝国の仲介で米国と国連との間で取引が行われ、2001年にオルタネイティヴⅣに接収されることで開発を再開、「凄乃皇・弐型」として運用されることになる。オルタネイティヴⅣ内での呼称は、ウェポンシステム-110A。
XG-70d「凄乃皇・四型」(すさのお・よんがた)
HI-MAERF計画で開発が進められていたものの、開発途中の状態でモスポールされていた機体をオルタネイティヴⅣで完成させたXG-70(凄乃皇)シリーズの完成型ともいえる戦略航空機動要塞。ハイヴへの単独侵攻・単独制圧を目的としており、オリジナルハイヴ攻略用の切り札として横浜基地の最深部で調整が続けられていた。主砲の荷電粒子砲を始め、設計段階においては、2700mm電磁投射砲、120mm電磁速射砲、36mmチェーンガン等が装備されており、「弐型」の欠点の一つであった攻撃装備不足を解消している。その攻撃力は絶大。しかし、本編では専用のML機関がトラブルにより運用不能となり、旧式のXG-70b予備機のML機関を転用したため、ML機関の出力不足を補うために大半の防御兵装が降ろされ、蓄電池に換装されている。また、ラザフォード場の制御問題もクリアされたことで人間の搭乗も可能となっている。ただし、搭乗できる人間にはかなり厳しい制限がある。なお、副砲であった120mm電磁投射砲の技術は日本帝国に提供され、戦術機用の携行火器「試製99型電磁投射砲」として斯衛軍の中央評価試験隊「ホワイト・ファングス」で評価試験が行われた。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] スタッフ

下記はアバンオープニングアニメおよびエンディングでの表記に基づく。

  • 原作:吉宗鋼紀
  • キャラクターデザイン:Bou
  • シナリオ:タシロハヤト、松永北斗、吉宗鋼紀
  • グラフィック:杉原鎧、南風麗魔、高田一廣、大田優一、春H牧彦
  • プログラム:號滋樹
  • プラグインプログラム:熊野恭生
  • スクリプト:宮元橡雨
  • メカニックデザイン:吉宗鋼紀、仁Niθニトロプラス)、吉成鋼、星野秀輝
  • 演出:吉宗鋼紀、タシロハヤト、宮元橡雨
  • 音楽制作:株式会社ランティス
  • サウンドディレクション:伊藤善之
  • 背景:三石無双
  • 音響制作協力:楽音舎
  • アニメーション作成:有限会社スタック、有限会社シルバー
  • 広報:斉藤K
  • 製作総指揮:吉宗鋼紀

[編集] 主題歌

  • アバンオープニングテーマ「未来への咆哮」
    歌:JAM Project featuring 影山ヒロノブ遠藤正明きただにひろし福山芳樹
    作詞・作曲:影山ヒロノブ/編曲:須藤賢一
  • グランドエンディングテーマ「マブラヴ」
    歌:栗林みな実/作詞:江幡育子/作曲:SAGE KOIZUMI/編曲:飯塚昌明
  • 挿入歌「翼」
    歌:影山ヒロノブ/作詞・作曲:影山ヒロノブ/編曲:須藤賢一
  • 挿入歌「Carry on」
    歌:遠藤正明/作詞:影山ヒロノブ/作曲・編曲:河野陽吾
全年齢版追加曲
  • アバンオープニングテーマ「Name~君の名は~」
    歌:JAM Project

[編集] 関連商品

[編集] CD

  • 「マブラヴ オルタネイティヴ Insertion song Collection」 (LACM-4197、2005年5月25日)
    挿入歌「未来への咆哮」、「翼」、「Carry on」を収録した挿入歌集CD
  • 「マブラヴ」 (LACM-4209、2005年8月10日)
    主題歌「マブラヴ」の2005年新収録バージョンとマブラヴ サプリメントの挿入歌「桜の花が咲くまえに」を収録したCD
  • 「マブラヴ オルタネイティヴ オリジナルサウンドトラック Vol.1」 (LACA-5508、2006年3月24日)
    「未来への咆哮」「翼」のゲームサイズバージョンを含むサウンドトラックCD第1弾
  • 「マブラヴ オルタネイティヴ オリジナルサウンドトラック Vol.2」 (LACA-5524、2006年6月7日)
    「マブラヴ(2005 Ver.)」「Carry on」のゲームサイズバージョンを含むサウンドトラックCD第2弾
  • 「“MUV-LUV ALTERNATIVE” collection of Standard Edition Songs 『Name』」 (2006年12月6日)
    全年齢版挿入歌「Name~君の名は~」等が収録されているヴォーカル集

[編集] コミックス

メディアワークス(現アスキー・メディアワークス)発行の『月刊コミック電撃大王』2007年10月号より連載中。原作:アージュ、作画:蒔島梓

[編集] 小説

[編集] 設定資料集

  • MUV-LUV ALTERNATIVE Operation Lunatic-Dawn:Base521 ファンブック (2008年8月15日)
    発行:アージュ/製作:アージュ オルタネイティヴチーム編集部
    アージュ発行の公式ファンブック。世界年表や戦術機の開発系譜などが収録されている。
    タイトルの『Lunatic-Dawn』はコミックマーケット74会場の東京ビッグサイトがある『有明』を意味し、『Base521』はアージュのブース番号を意味している。
  • MUV-LUV ALTERNATIVE INTEGRAL WORKS (2009年12月26日発売、ISBN 978-4-04-726223-2
    発行:エンターブレイン/製作:テックジャイアン編集部
    戦術機開発史やBETAの生態、国際情勢、本編でも描かれた戦闘の推移などに関する解説の他、築地多恵のサイドストーリー、デザイナーやスタッフへのインタビューなどが収録されている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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