マハーポーシャ

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南青山ビルの看板 (1994年10月撮影)

マハーポーシャは、かつてオウム真理教の関連会社が経営していた、PC/AT互換機の自社組立てパソコンの販売店である。「マハーポーシャ」の社名は麻原彰晃が直々に命名したものである。

目次

[編集] 概要

東京秋葉原大阪でんでんタウン京都名古屋札幌など日本国に6店舗点在していた。秋葉原では「DOS/Vハット」と称するPCを模した帽子をかぶった派手なビラ(「マハーポーシャ新聞」などと称されていた)配りが有名であったが、大阪でんでんタウンの地下鉄日本橋駅入口でも「ビラまき三銃士」と呼ばれる信者が、盛んにビラ配りを行っていた。

また、台湾台北市には「大繁栄」(マハーポーシャの訳語)という支局が、オーストラリアには「マハーポーシャ・オーストラリア」が設立されていた。

経営主体であった株式会社マハーポーシャの事務所は、当時東京都港区南青山にあったオウム真理教の当時の本部事務所と同じビルに置かれていた。

[編集] 経営手法

他のショップブランドと同様、台湾などから部品を輸入して組み立てる手法であったが、信者が修行の名目で無報酬で組み立てていたので人件費が極端に安かった。このため、他店よりも割安であるにもかかわらず営業利益は大きく、これらがオウムの資金源になったと言われる。組み立ては上九一色村にあったサティアンで行われていた。

注文は現金前払で納期二~三週間がルールであり、現金の持ち合わせのない客からは「クレジット申込書」を預かり、PC受取時に現金と引き換えに返却することで、代金の取り逸れのないシステムを確立していた。

完成品のほかにパーツ単位での販売も行っていた。

[編集] サポート

信者が同時に客からのクレームなどに対応していたものの、サポート能力に関してはあまり良くなかったというのが定評であり、オウム関連店である事やサポートが期待できない事を恐れないパソコンマニア達によく利用されていた。

[編集] 歴史

当初は南青山店のみの営業であり、秋葉原の路上で獲得した客を南青山まで誘導していた。その後、前述のとおり海外を含む数ヶ所に店舗を広げていった。

地下鉄サリン事件が発生してオウム真理教が注目を浴びると、ワイドショーなどでマハーポーシャの名が度々挙がるようになり、一般にも知られるようになる。

ほどなくして発生した村井秀夫刺殺事件はまさに南青山本店を舞台にしたものであり、各局のレポーターが南青山本店をバックに報道する様子が連日テレビに映し出された。

マハーポーシャは1995年暮れまでに全店閉店したが、入れ替わりにTrisal(トライサル)、The Graceful(ザ・グレイスフル)、PC Bank(ピーシーバンク)の3店が秋葉原にて営業を開始するようになり、また1997年にはNet Bank(ネットバンク)が開店した。また、時を同じくして西新宿にてソルブレインズの営業を行っていた。

各店舗に共通する状況として「ViewTop製のビデオカード」を前面に押し出して販売するという特色があった。

これらの店は、オウム真理教との関連が強く指摘されていたが、店側はそのような事は一切無いとして、マスコミ警察を批判した。だが、トライサル店長の逮捕や、警察からの強制捜査を経て、2000年1月までに全ての店が閉店した。閉店に際しては、シャッターに、閉店までの簡単な経緯と、捜査の不当を訴える張り紙がなされていた。

また、2000年7月、オウム被害者の弁済を目的として、Y2PC(ワイワイピーシー)というパソコンショップが 東京都台東区北上野に開店している。代表取締役に映画監督の山際永三山中幸男が就任し、従業員は全てオウム真理教の信者である。2005年1月31日をもってパソコンの販売は終了し、現在では通信販売サイトへのリンク集となっている。

[編集] エピソード

  • 開店当初は店舗で香が焚かれており、僧侶風の店員により営業されていた。女性店員がすっぴんであるのも特徴であった。
  • 最盛期には冊子「ザ・コンピューター」を通りで無料配布していた。新聞によく似た外見で、10ページ以上の本格的なもの。広告はもちろんのこと、パソコン関連のニュース、Windows操作のノウハウ、仕事上の裏話、漫画「DOS/V仮面」などの内容であり、記事には宗教的な色彩は全くなかった。しかし、広告ページには、宗教的な独自ブランド名を付したショップブランド・パソコンの宣伝があるなど、他の一般的なパソコン広告誌とは違う雰囲気を漂わせていた。
  • 1993年から1994年頃にかけて、マハーポーシャがユーザーサポートの為に、パソコン通信掲示板を開設していたことがある。しかし、掲示板の管理者が意図的に書き込みを削除・改竄したり、悪質なユーザーによって悪戯書きが横行するなど、荒廃が進んでいた。この時に掲示板に参加した人々によって、一般人によるオウム真理教関連店の観察を行う団体「マハーポーシャ同窓会」が結成されることとなった。
  • トライサル、ザ・グレイスフル、ピーシーバンクは、いつも同じ場所でビラ配りや宣伝を行っていた。3店のビラに掲載の値段表を見比べると、同一商品について1円単位の端数まで一致している事が珍しくなかった。
  • 数人で組になり、「DOS/Vパソコンが」(リーダー)「激安だー」(全員)、あるいは、「激安激安」(リーダー)「激安だー」(全員)という独特のリズムの掛け声と共にお辞儀をしながらビラを配る姿は、一時期秋葉原裏通りの名物となっていた。
  • 当時マハーポーシャを取材していたクーロン黒沢によれば、次のような出来事があったとされている。
    • ピーシーバンクの店頭で販売されていたジャンク品マザーボードに、マハーポーシャのステッカーが貼られていたままだった。
    • ザ・グレイスフルの近所にあるゴミ捨て場に、マハーポーシャのエンブレムの付いたDOS/Vタワーケースが大量に廃棄されていた。
  • 一般には社名の意味等が分からず、当初マスコミ報道では「マハーポー社」と誤記されることも多かった。
  • ワイドショーに出演していた上祐史浩が、「(オウムには)マハーポーシャのパソコンがあるんだからそれで調べて質問に答えなさいよ」というツッコミに対して「いや、あれは使ってません」と答えている。

[編集] グループ会社

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