マツカサトカゲ

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マツカサトカゲ
マツカサトカゲ
マツカサトカゲ Trachydosaurus rugosus
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : Scincomorpha
上科 : Scincoidea
: トカゲ科 Scincidae
: マツカサトカゲ属
Trachydosaurus
: マツカサトカゲ T. rugosus
学名
Trachydosaurus rugosus
Gray, 1825
和名
マツカサトカゲ
英名
Shingleback skink
Stump-tailed skink

マツカサトカゲ(松毬蜥蜴、Trachydosaurus rugosus)は、動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目トカゲ科マツカサトカゲ属(アオジタトカゲ属に含める説もあり、その場合は種小名がrugosaになる)に分類されるトカゲ。本種のみでマツカサトカゲ属を形成する。

分布[編集]

  • T. r. asper ヒガシマツカサトカゲ

オーストラリアクイーンズランド州南部、ニューサウスウェールズ州ビクトリア州南オーストラリア州東部と南部)固有亜種

  • T. r. konowi ロットネスマツカサトカゲ

オーストラリア(西オーストラリア西部、ロットネス島)固有亜種

  • T. r. palarra シャークベイマツカサトカゲ

オーストラリア(西オーストラリア西部)固有亜種

  • T. r. rugosus ニシマツカサトカゲ

オーストラリア(西オーストラリア南部)固有亜種

形態[編集]

全長30cm。背面は大型で逆立ったような半円状の鱗で覆われる。この鱗が松毬(マツボックリ)のように見えることが和名の由来。尾は太短く頭部と同じような形態をしている。このことにより外敵にどちらが頭部かわからなくなり、頭部へ攻撃される確率が減ると考えられている。

分類[編集]

地域や環境による変異が大きく、亜種としての区別は難しい。さらに亜種を細分化する説もある。

  • Trachydosaurus rugosus asper Gray, 1845 ヒガシマツカサトカゲ Eastern shingleback skink
  • Trachydosaurus rugosus konowi Mertens, 1958 ロットネスマツカサトカゲ Rottnest Island shingleback skink
  • Trachydosaurus rugosus palarra Shea, 2000 シャークベイマツカサトカゲ Shark Bay shingleback skink
  • Trachydosaurus rugosus rugosus Gray, 1825 ニシマツカサトカゲ Common shingleback skink

生態[編集]

草原森林等の幅広い環境に生息する。外敵に襲われると口を大きく開けて青い舌を見せ、噴気音を出して威嚇する。

食性は雑食で、昆虫類、陸棲の貝類、小型哺乳類、動物の死骸、果実等を食べる。

繁殖形態は卵胎生。1回に1-2頭の幼体を産む。

人間との関係[編集]

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。本種の生息地であるオーストラリアは国内に生息する野生動物の輸出を禁止しているため、過去に研究用や動物園での展示用に輸出された個体からの繁殖個体のみが流通する。未だ適切な飼育環境や飼育下での繁殖法は確立されていないため、流通量は少なく価格も高価。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、142頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、62頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、104頁。
  • 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2 ヤモリ上科&スキンク上科』、誠文堂新光社2004年、95-96頁。
  • 海老沼剛 「アオジタトカゲとその近縁種」『エクストラ・クリーパー』No.2、誠文堂新光社、2007年、147-149頁。