マット・スミス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
マット・スミス
Matt Smith
Matt Smith
2012年コミコンでのマット・スミス
本名 マシュー・ロバート・スミス
Matthew Robert Smith
生年月日 1982年10月28日(31歳)
出生地 イングランドの旗 イングランド
ノーザンプトン
国籍 イギリスの旗 イギリス
ジャンル 俳優
活動期間 2003年 -
活動内容 ドラマ、映画
主な作品
映画
  • Together』(2009年)
  • Womb』(2010年)
  • Christopher and His Kind』 (2011年)

テレビドラマ

  • Party Animals』(2007年)
  • Secret Diary of a Call Girl』(2007年)
  • ドクター・フー』(2010年-2013)

マット・スミスMatt Smith, 本名: マシュー・ロバート・スミス、Matthew Robert Smith[1], 1982年10月28日 - )は、イギリス俳優イングランド出身。

イギリスのTVシリーズ「ドクター・フー」の11代目ドクター役として知られる。

来歴[編集]

少年時代はサッカー選手に憧れており、ノーサンプトン・タウンFCノッティンガム・フォレストFCレスター・シティFCのユースでプレイしていた。しかし頚椎症を患いプロになることを諦めざるを得なかった[+ 1]

その後学校の演劇の講師により演技の道を紹介され、講師により密かに「十二人の怒れる男」の舞台の陪審員10番役として登録させられる。演技には興味を示したが結局舞台には上がらず、しかし演劇の講師は熱心に薦め続け、説得の末ナショナル・ユース・シアターに所属することとなった。

イースト・アングリア大学で演技と脚本を学んだ後、2003年に俳優活動を開始。様々な舞台を経験し、活動をウエスト・エンドに広げ、クリスチャン・スレーターとも共演した[2]。同年批評家に絶賛された舞台"That Face"にヘンリー役で出演[3]

初めてテレビドラマに出演したのは2006年にBBCで放送されたフィリップ・プルマン原作のサリー・ロックハートシリーズのドラマ化で、"The Ruby in the Smoke"と"The Shadow in the North"の2作品にジム・タイラー役で出演した。主演のサリーを演じたビリー・パイパーとは"Secret Diary of a Call Girlで三度目の共演をしている。

2007年には"Party Animals"シリーズで初めてメインキャラクターを演じた。

ドクター・フー[編集]

撮影中のマット・スミスとエイミー・ポンド役のカレン・ギラン(2009年)
撮影中のマット・スミスとカレン・ギラン

2009年1月、10代目ドクターを演じたデイヴィッド・テナントが番組を離れることを明かして[4]から3ヶ月後に11代目ドクターに選ばれた[5]ことが発表された。当初予想されていた俳優陣の中ではない人選で、また最も知名度のない俳優であった[6][7][8][9]。番組のファンの中には、スミスはドクターを演じるには若すぎるのではないかと考える人もいた[10]。26歳のドクターはこれまでで最も若く、イギリスのTVシリーズで最も若い主演俳優となった。[11]

スミスは最も早くにドクター役のオーディションを受けていた俳優の一人であった。また同時にプロデューサーのスティーヴン・モファットが手掛ける別のドラマである「SHERLOCK」のジョン・ワトソン役も受けていた。モファットはシャーロック・ホームズ役のほうが合っていると考えたが、既にベネディクト・カンバーバッチがシャーロック役に決まっていたため落選し、三週間のオーディションの結果ドクター役を得ることとなった[12]

2010年6月、オービタルグラストンベリー・フェスティバルでのパフォーマンスの際にステージに上がり、一緒にドクター・フーのテーマを演奏した[13]

2010年7月24日から25日にかけてロイヤル・アルバート・ホールで行われた、BBCプロムスのドクター・フー版Doctor Who Promのホストを務めた[14]

2012年5月26日の早朝、カーディフから始まる聖火リレーのランナーを務めた。これは「ドクター・フー」の2006年放送のエピソードで、ドクターが聖火ランナーを務めていたことがきっかけとなったものである[15][+ 2]

2013年6月1日、スミスがドクター役を降板し、同年12月に放送されるクリスマススペシャルにて11代目ドクターがリジェネレイトすることが発表された。[16]

私生活[編集]

イギリスのファッション・モデルのデイジー・ローと交際していたが、仕事の忙しさが理由で2011年に破局[17]レディオヘッドのファン。無神論者である[18]ブラックバーン・ローヴァーズFCのサポーター。

出演作品[編集]

テレビドラマ[編集]

放送年 邦題
原題
役名 備考
2007 Party Animals ダニー・フォスター
Secret Diary of a Call Girl ティム シリーズ1のエピソード6にゲスト出演。主演は前シリーズまでの「ドクター・フー」のコンパニオンを演じたビリー・パイパー
The Street イアン・ハンレイ "Demolition"と"Taxi"に出演。
2009 Moses Jones ダン・トゥウェンティマン科学博士
2010–2013 ドクター・フー
Doctor Who
11代目ドクター[19][20][21] シリーズ5(2010年)6(2011年)7 (2012-2013年)に出演
2010 The Sarah Jane Adventures シリーズ4のエピソード5と6のDeath of the Doctorに出演。

映画[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考
2006 The Ruby in the Smoke ジム・タイラー テレビ映画
2007 In Bruges 若い頃のハリー 出演シーンは削除されている。DVDの特典でのみ見られる。
The Shadow in the North ジム・タイラー
2009 Together ロブ ショートフィルム第62回カンヌ国際映画祭で初公開された。
2010 Womb トーマス[22]
2011 Christopher and His Kind クリストファー・イシャーウッド
2012 Bert and Dickie バート・ブッシュネル[23]
2014 How to Catch a Monster Bully

舞台[編集]

初演年 邦題
原題
役名 劇場名 / 備考
2003 Murder in the Cathedral トマス・ベケット
2004 巨匠とマルガリータ
The Master and Margarita
バスーン リリック・シアター、ロンドン
Fresh Kills アーノルド ロイヤル・コート・シアター、ロンドン
2005 On the Shore of the Wide World ポール・ダンジガー ロイヤル・エクルチェンジマンチェスター
ロイヤル・ナショナル・シアター、ロンドン
2005–2006 The History Boys ロックウッド ロイヤル・ナショナル・シアター、ロンドン
2006 Burn/Chatroom/Citizenship トム/ウィリアム/ゲイリー
2007 That Face ヘンリー ロイヤル・コート・シアター、ロンドン
2007–2008 Swimming with Sharks ヴォードヴィル・シアター、ロンドン
2008 That Face ヘンリー デューク・オブ・ヨーク・シアター、ロンドン
2013-2014 アメリカン・サイコ
American Psycho
パトリック・ベイトマン[24] アルメイダ・シアター、ロンドン
※ミュージカル

ビデオ・ゲーム[編集]

発売年 邦題
原題
役名 備考
2010 Doctor Who: The Adventure Games ドクター 声優とキャラクター外見
Doctor Who: Return to Earth
Doctor Who: Evacuation Earth
2012 Doctor Who: The Eternity Clock


監督[編集]

公開年 原題 備考
2013 Cargese Sky Arts 1で放送されたショートムービー


注釈[編集]

  1. ^ イギリスのテレビ番組トップ・ギアに出演した際、背中の怪我が原因であることが判明。
  2. ^ なお作中で実際に走ったのはデイヴィッド・テナントが演じる10代目ドクターである。

参照[編集]

  1. ^ Northampton School for Boys
  2. ^ “Entertainment | Who on earth is Matt Smith?”. BBC News. (2009年1月3日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/7807996.stm 2009年3月16日閲覧。 
  3. ^ That face to watch| Theatre”. This is London. 2009年3月16日閲覧。
  4. ^ “David Tennant quits as Doctor Who. BBC News. (2008年10月29日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/7698539.stm 2009年1月3日閲覧。 
  5. ^ "The Eleventh Doctor". Doctor Who Confidential. BBC. BBC One. 2009年1月3日放送. 15回,4シリーズ.
  6. ^ Doctor Who: The runners and the riders”. BBC News. (2009年1月3日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/7808762.stm 2009年1月3日閲覧。 
  7. ^ Goldsmith, Belinda (2009年1月4日). “Dr Who? BBC chooses newcomer”. Reuters. http://uk.reuters.com/article/wtMostRead/idUKTRE50318U20090104 2009年1月4日閲覧。 
  8. ^ Moreton, Cole (2009年1月4日). “Doctor Who? Unknown is latest incarnation of Time Lord”. London: The Independent. http://www.independent.co.uk/news/media/tv-radio/doctor-who-unknown-is-latest-incarnation-of-time-lord-1224472.html 2009年1月5日閲覧。 
  9. ^ “The new Doctor is Matt... Who?”. The Sun. (2009年1月4日). http://www.thesun.co.uk/sol/homepage/mysun/article2092871.ece 2009年1月5日閲覧。 
  10. ^ Moss, Lyndsay (2009年1月5日). “Doctor who? Newcomer divides programme's fans”. The Scotsman. http://thescotsman.scotsman.com/entertainment/Doctor-who-Newcomer-divides-programme39s.4842270.jp 2009年1月5日閲覧。 
  11. ^ Press Office — Network TV Programme Information BBC Weeks 51/52 BBC ONE”. BBC. 2010年4月30日閲覧。
  12. ^ French, Dan (2010年2月4日). “Matt Smith rejected for BBC's 'Sherlock'”. Digital Spy. http://www.digitalspy.co.uk/tv/s7/doctorwho/news/a201372/matt-smith-rejected-for-bbcs-sherlock.html 2010年2月4日閲覧。 
  13. ^ Doctor Who's Matt Smith performs with Orbital at Glastonbury | Metro.co.uk
  14. ^ “Doctor Who's day at the Proms”. BBC News. (2010年7月25日). http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-10755800 2010年7月25日閲覧。 
  15. ^ “Doctor Who's Matt Smith on Olympic torch run”. BBC News Online. (2012年5月26日). http://www.bbc.co.uk/news/uk-18217568 2012年5月26日閲覧。 
  16. ^ “Matt Smith to leave Doctor Who at the end of year”. BBC News. (2013年6月1日). http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-22741493 2013年10月8日閲覧。 
  17. ^ “Doctor Who star Matt Smith 'dumps girlfriend Daisy Lowe'”. The Mirror. (2011年11月24日). http://www.mirror.co.uk/3am/celebrity-news/doctor-who-star-matt-smith-278986 2012年5月26日閲覧。 
  18. ^ “Matt Smith interview: lord of misrule”. The Guardian. (2011年12月3日). オリジナル2019年12月3日時点によるアーカイブ。. http://www.guardian.co.uk/tv-and-radio/2011/dec/03/matt-smith-interview-lord-misrule 2011年12月3日閲覧。 
  19. ^ “Matt Smith to return for new Doctor Who series”. BBC News. (2011年7月8日). http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-13694871 2011年9月8日閲覧。 
  20. ^ The Doctor and Jo Grant join CBBC's The Sarah Jane Adventures in special episodes written by Russell T Davies”. BBC Press Office (2010年4月19日). 2010年4月19日閲覧。
  21. ^ “Doctor Who star Matt Smith to appear in Sarah Jane Adventures”. The Daily Telegraph (London). (2010年4月19日). http://www.telegraph.co.uk/culture/tvandradio/doctor-who/7607718/Doctor-Who-star-Matt-Smith-to-appear-in-Sarah-Jane-Adventures.html 
  22. ^ Meza, Ed (2009年2月9日). “Eva Green to star in "Womb"”. Variety. http://www.variety.com/index.asp?layout=festivals&jump=story&id=1061&articleid=VR1117999828&cs=1 2009年3月12日閲覧。 
  23. ^ Bamigboye, Baz (2011年7月1日). “Doctor Who's Olympic past: Matt Smith to star as gold-winning rower from 1948”. Daily Mail. http://www.dailymail.co.uk/news/article-2010046/BAZ-BAMIGBOYE-Julie-madly-deeply-funny-Walters-star-ex-hippy-new-National-Theatre-play.html?ITO=1490 2011年9月8日閲覧。 
  24. ^ “From Doctor Who to a Psycho: Matt Smith begins rehearsals for musical that transports him back to the Eighties”. Daily Mail. (2013年10月7日). http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-2447892/From-Doctor-Who-Psycho-Matt-Smith-begins-rehearsals-musical-transports-Eighties.html 2013年10月8日閲覧。 

参考文献[編集]

  • Smith, Oli (2010). Doctor Who: The Eleventh Doctor: Matt Smith. London: BBC Children's Books. ISBN 978-1-4059-0687-6

外部リンク[編集]