マックス・クルーゼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マックス・クルーゼ
2014年のマックス・クルーゼ
名前
本名 マクシミリアン・クルーゼ
Maximilian Kruse
愛称 マックス
ラテン文字 Max Kruse
基本情報
国籍 ドイツの旗 ドイツ
生年月日 (1988-03-19) 1988年3月19日(36歳)
出身地 西ドイツの旗 西ドイツラインベック
身長 180cm
体重 76kg
選手情報
ポジション FW
利き足 左足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2007-2009 ドイツの旗 ブレーメン II 68 (7)
2007-2009 ドイツの旗 ブレーメン 1 (0)
2009-2012 ドイツの旗 ザンクトパウリ 96 (22)
2012-2013 ドイツの旗 フライブルク 34 (11)
2013-2015 ドイツの旗 ボルシアMG 66 (23)
2015-2016 ドイツの旗 ヴォルフスブルク 32 (6)
2016-2019 ドイツの旗 ブレーメン 84 (32)
2019-2020 トルコの旗 フェネルバフチェ 20 (7)
2020-2022 ドイツの旗 ウニオン・ベルリン 38 (16)
2022 ドイツの旗 ヴォルフスブルク 19 (7)
2023 ドイツの旗 パーダーボルン 5 (0)
代表歴
2006-2007  U-19ドイツ 17 (6)
2007-2008  U-20ドイツ 3 (0)
2008  U-21ドイツ 1 (1)
2013-2015 ドイツの旗 ドイツ 14 (4)
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

マクシミリアン・"マックス"・クルーゼMaximilian 'Max' Kruse, 1988年3月19日 - )は、西ドイツラインベック出身の元サッカー選手元ドイツ代表。現役時代のポジションはFW

クラブ経歴[編集]

ヴェルダー・ブレーメンでプロデビューしたが、トップチームでの出場機会が得れず、2009年に2. ブンデスリーガFCザンクトパウリに移籍し、2009-2010シーズンにブンデスリーガ昇格に貢献したが、翌シーズンに最下位で降格した。降格したシーズンでは13ゴールを挙げる活躍を見せたものの、チームは4位にとどまり、1年でのブンデスリーガ復帰を果たすことは出来なかった。

しかしクルーゼ自身はその活躍が認められ、2012年夏にSCフライブルクに移籍。全34試合に出場し11得点を挙げフライブルクの5位に貢献し、チームにUEFAヨーロッパリーグ出場権をもたらした。

2013年4月11日2013-2014シーズンから4年契約で、ボルシア・メンヒェングラートバッハに移籍することが発表された[1]

2015年5月11日2015-2016シーズンから4年契約で、VfLヴォルフスブルクに移籍することが発表された[2]

2016年8月2日ヴェルター・ブレーメンに移籍した[3]

2018-19シーズン終了後、ブレーメンからの退団を発表しリヴァプールFCなどからの関心を受けたが、2019年6月28日フェネルバフチェSKと仮契約を結んだことが発表された[4]7月3日、メディカルチェックを通過し、フェネルバフチェSKと正式に3年契約を締結した[5]

2020年8月6日、1.FCウニオン・ベルリンと契約した[6]

2022年1月30日、VfLヴォルフスブルクに5年半ぶりに復帰し、2023年6月30日までの契約を結ぶことが発表された[7]。加入初年度は7得点を記録するも、翌シーズンにニコ・コヴァチが監督に就任すると、守備の軽さなどを理由に構想外となったと報じられた[8]。 2022年11月28日、双方合意のもとで契約を解除。公式戦19試合出場し7得点を挙げ、ヴォルフスブルクと2度目の別れとなった[9]

2023年6月30日、ドイツ2部リーグに在籍するSCパーダーボルン07に加入した[10]

2023年12月、現役引退を表明した[11]

代表経歴[編集]

フライブルクでの活躍が認められ、2013年5月にドイツ代表に初招集され[12]5月29日アメリカボカラトンで行われたエクアドル代表戦に先発し、代表初出場、ルーカス・ポドルスキの2点目をアシストした。

代表2試合目となったアメリカ代表戦で代表初ゴールを決めたが、チームは3-4で敗れた[13]

UEFA EURO 2016予選では、途中出場が主ながらも、5試合に出場し、3得点を挙げる活躍を見せた。しかし2015年10月、ベルリンでタクシーに乗った際、現金7万5000ユーロ(約940万円)を車内に忘れ、さらに紛失したことで、チームから罰金2万5000ユーロ(約320万円)を科されたことと、2016年3月19日のSVダルムシュタット98戦後、ベルリンのクラブで自身の28歳の誕生日を祝った際に、写真を撮っていた女性から携帯電話を無理やり取り上げ、データを削除するというトラブルを起こすなど、素行の改善が見られず、同月末に行われた親善試合ではメンバーから外された。さらにメンバー除外から数時間後にはセックステープがインターネットで流出していることも報じられた[14]

クラブでは好調をキープし、代表でも短い時間で結果を残したものの、前述の度重なる不祥事が原因でUEFA EURO 2016に向けた候補メンバー27名から外される結果となった[15]

2020年東京オリンピックのメンバーにオーバーエイジで選出された。

人物[編集]

  • ポーカーの世界大会で3位になったことがある[16]
  • 2021年7月25日に行われた東京オリンピックのグループD第2節U-24サウジアラビア代表戦で、決勝点をアシストして勝利に貢献すると、試合後のARDのインタビューを通じて公開プロポーズを行った。プロポーズは成功した模様で、自身のInstagramで盛り上がるチームバス内の様子を公開していた[17]

個人成績[編集]

クラブでの成績[編集]

2023年7月1日現在[18]
クラブ シーズン リーグ戦 カップ戦 国際大会 その他 通算
ディビジョン 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
ブレーメンII 2006–07 レギオナルリーガ北部 12 0 12 0
2007–08 33 2 3 0 33 2
2008–09 3.リーガ 24 5 24 5
クラブ通算 69 7 3 0 72 7
ブレーメン 2007–08 ブンデスリーガ 1 0 0 0 0 0 1 0
クラブ通算 1 0 0 0 0 0 1 0
ザンクトパウリII 2009–10 レギオナルリーガ北部 1 0 1 0
クラブ通算 1 0 1 0
ザンクトパウリ 2009–10 2.ブンデスリーガ 29 7 2 0 31 7
2010–11 ブンデスリーガ 33 2 1 0 34 2
2011–12 2.ブンデスリーガ 34 13 1 0 35 13
クラブ通算 96 22 4 0 100 22
フライブルク 2012–13 ブンデスリーガ 34 11 5 1 39 12
クラブ通算 34 11 5 1 39 12
ボルシアMG 2013–14 ブンデスリーガ 34 12 1 0 35 12
2014–15 32 11 3 2 7 0 42 13
クラブ通算 66 23 4 2 7 0 77 25
ヴォルフスブルク 2015–16 ブンデスリーガ 32 6 1 1 9 0 1[注釈 1] 0 43 9
クラブ通算 32 6 1 1 9 0 1 0 43 9
ブレーメン 2016–17 ブンデスリーガ 23 15 1 0 24 15
2017–18 29 6 4 2 33 8
2018–19 32 11 4 1 36 12
クラブ通算 85 32 9 3 93 35
フェネルバフチェ 2019–20 スュペル・リグ 20 7 3 0 23 7
クラブ通算 20 7 3 0 23 7
ウニオン・ベルリン 2020–21 ブンデスリーガ 22 11 0 0 22 11
2021–22 16 5 2 1 5 2 23 8
クラブ通算 38 16 2 1 5 2 45 19
ヴォルフスブルク 2021–22 ブンデスリーガ 14 7 14 7
2022–23 5 0 0 0 5 0
クラブ通算 51 13 1 1 9 0 1 0 62 16
パーダーボルン 2023–24 2.ブンデスリーガ
キャリア総通算 460 131 31 8 21 4 1 0 513 143

代表での出場[編集]


ドイツ代表国際Aマッチ
出場得点
2013 6 1
2014 4 0
2015 4 3
通算 14 4

代表での得点[編集]

# 日時 場所 相手 スコア 結果 大会
1. 2013年6月2日 アメリカ合衆国の旗 ワシントンD.C.  アメリカ合衆国 2-4 3–4 親善試合
2. 2015年6月13日 ポルトガルの旗 ファロ  ジブラルタル 0-2 0–7 UEFA EURO 2016予選
3. 0-7
4. 2015年10月11日 ドイツの旗 ライプツィヒ  ジョージア 2-1 2–1 UEFA EURO 2016予選

タイトル[編集]

VfLヴォルフスブルク

脚注[編集]

  1. ^ Goal (2013年4月12日). “ボルシアMG、フライブルクのエースを獲得”. 2013年11月11日閲覧。
  2. ^ サッカーキング (2015年5月11日). “ヴォルフスブルクがドイツ代表クルーゼを獲得…今季は11ゴール記録”. 2015年5月13日閲覧。
  3. ^ ““問題児”クルーゼがブレーメンに復帰「再スタート」…背番号は10”. サッカーキング. (2016年8月3日). https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20160803/475725.html 2018年5月25日閲覧。 
  4. ^ “M A X K R U S E”. Fenerbahçe SK. (2019年6月28日). https://www.fenerbahce.org/haberler/video/2019/7/m-a-x-k-r-u-s-e 2019年9月15日閲覧。 
  5. ^ “Max Kruse Fenerbahçe’de”. Fenerbahçe SK. (2019年7月3日). https://www.fenerbahce.org/haberler/kulup/2019/7/max-kruse-fenerbahce-de 2019年9月15日閲覧。 
  6. ^ ウニオン、元ドイツ代表FWマックス・クルーゼ獲得”. キッカー日本語版 (2020年8月6日). 2020年8月7日閲覧。
  7. ^ Rückkehr nach Wolfsburg”. vfl-wolfsburg.de (2022年1月30日). 2022年1月31日閲覧。
  8. ^ ヴォルフスブルクで構想外のクルーゼにアメリカ行きの可能性超worldサッカー 2022年9月16日
  9. ^ Contract terminated VfL and Max Kruse mutually part ways.”. VfL Wolfsburg (2022年11月28日). 2022年11月30日閲覧。
  10. ^ “Paderborn gelingt Coup - Kruse kommt”. (2023年6月30日). https://www.sportschau.de/fussball/bundesliga2/max-kruse-sc-paderborn-100.html 2023年7月1日閲覧。 
  11. ^ "Die Zeit ist gekommen": Kruse verkündet Karriereende” ["The time has come": Kruse announces the end of his career] (German). kicker (2023年12月20日). 2023年12月28日閲覧。
  12. ^ Goal (2013年5月17日). “ドイツ代表、4選手を初招集”. 2013年11月11日閲覧。
  13. ^ Goal (2013年6月3日). “計7ゴールの乱戦 アメリカがドイツを下す”. 2013年11月11日閲覧。
  14. ^ Goal (2016年3月22日). “大金紛失、パーティー騒動、セックステープ流出…トラブル続きのクルーゼがドイツ代表除外”. 2016年6月5日閲覧。
  15. ^ Goal (2016年5月17日). “ドイツ代表、EUROに向けた候補メンバーを発表 キミヒやヴァイグルなど若手4人も選出”. 2016年6月5日閲覧。
  16. ^ サッカーキング (2014年6月21日). “W杯のドイツ代表に落選したクルーゼ、ポーカー世界大会で3位に”. 2016年6月5日閲覧。
  17. ^ 東京五輪で公開プロポーズ!…ドイツ五輪代表FWクルーゼが試合後にTVで彼女に愛の告白”. サッカーキング (2021年7月26日). 2021年7月30日閲覧。
  18. ^ マックス・クルーゼ - Soccerwayによる個人成績 ウィキデータを編集

外部リンク[編集]