マシュー・デラベドバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マシュー・デラベドバ
Matthew Dellavedova
クリーブランド・キャバリアーズでのデラベドバ
(2019年)
メルボルン・ユナイテッド  No.8
ポジション PG/SG
所属リーグ NBL
基本情報
愛称 Delly
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
生年月日 (1990-09-08) 1990年9月8日(33歳)
出身地 ビクトリア州の旗 ビクトリア州メアリーバラ
身長 193cm (6 ft 4 in)
体重 91kg (201 lb)
ウィングスパン 196cm  (6 ft 5 in)
キャリア情報
大学 セントメアリーズ大学
NBAドラフト 2013年 / ドラフト外
プロ選手期間 2007年–現在
経歴
2007-2009オーストラリア国立スポーツ研究所
2013-2016クリーブランド・キャバリアーズ
2016-2018ミルウォーキー・バックス
2018-2021クリーブランド・キャバリアーズ
2021-2022メルボルン・ユナイテッド
2022-2023サクラメント・キングス
2023-メルボルン・ユナイテッド
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ オーストラリアの旗 オーストラリア
獲得メダル
男子バスケットボール
オーストラリアの旗 オーストラリア
オリンピック
銅メダル - 3位 2021 東京 {{{3}}}

マシュー・ウィリアム・デラベドバMatthew William Dellavedova1990年9月8日 - )は、オーストラリアビクトリア州メアリーバラ出身のプロバスケットボール選手。NBLメルボルン・ユナイテッドに所属している。ポジションはポイントガードまたはシューティングガード

経歴[編集]

Dellavedova with the Cleveland Cavaliers in 2014
Dellavedova with the Bucks in 2016

4歳のときにバスケットボールを始めた。オーストラリアビクトリア州の高校在学中、メアリーバラ・ブレイザーズ、ベンディゴ・ブレーブスでプレーした。デラベドバはバスケットボールの他に、オーストラリアンフットボールも行っていたが、バスケットボールに専念するようになった。2007年、キャンベラにあるオーストラリア国立スポーツ研究所に入学、サウスイースト・オーストラリア・バスケットボールリーグで3シーズンプレーした。

高校卒業後、NBA選手を目指す為に渡米し、同郷のパティ・ミルズが通っていたセントメリーズ大学に入学。4年間プレーし、1933得点をあげて、それまでダニエル・キッカート英語版が持っていた大学記録を更新、778アシスト、3ポイントシュート成功288本成功の大学記録も作った[2]。2014年2月15日、大学時代の背番号4番が永久欠番となった[3]

2013年のNBAドラフトでは指名されなかったが、同年夏に行われたクリーブランド・キャバリアーズのサマーリーグに参加し[4]、最終ロースターに残り[5]、2013年9月12日、2年130万ドルのNBA最低年俸でキャブスと契約した[6][7]。3月26日のデトロイト・ピストンズ戦ではベンチから出場し、自己ベストの21得点をあげて、97-96の勝利に貢献した[8]

2014年7月のサマーリーグにも参加した[9]。11月4日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で左足の内側側副靱帯を痛めて、全治4週間から6週間であることが報じられた[10]。同年12月8日のブルックリン・ネッツ戦で復帰した[11]

2015年2月11日、ライジング・スターズ・チャレンジの出場メンバーに選ばれた[12]

2015年5月14日のシカゴ・ブルズとのプレーオフ第6戦ではチームトップの19得点をあげて、チームにとって、2009年以来となるカンファレンスファイナル進出に貢献した[13]アトランタ・ホークスとの第3戦でのデラベトバのアグレッシブなプレーが、デラベトバがダーティーな選手であるか、大きな論争になった。デラベトバとアル・ホーフォードがリバウンド争いをした蔡、ホーフォードがデラベトバの頭部にひじ打ちをして退場処分を受けた[14]。これに対してチャールズ・バークレーやチームメートのレブロン・ジェームズはデラベトバのプレースタイルを擁護し[15]、バークレーは「あんな安っぽい挑発に乗ってるようじゃあ、ヤツはキャプテン失格だな」と、ホーフォードを批判している。

その激しい闘争心を武器にチームを盛り立て、怪我がちだったカイリー・アービングのバックアップ役を務めて、キャブスの8年振りのNBAファイナル進出に貢献。翌2016年は、NBAチャンピオンも経験した。その時の彼のステフィンカリーへの強烈なマンマークディフェンスがNBAチャンピオンへの大きな理由のひとつとなっている。

2016年7月1日、ミルウォーキー・バックスと契約した[16]

プレースタイル[編集]

高い確率の3ポイントシュートと粘り強いディフェンスが持ち味のコンボガードである。 2015年のプレーオフでのアグレッシブなプレーぶりから、ダーティーな選手であるか大きな論争になった。シカゴ・ブルズとのプレーオフ第5戦ではタージ・ギブソンに脚を絡ませ、思わず激怒し、蹴り返したギブソンがフレイグラントファウル2で退場となった。アトランタ・ホークスとの第2戦ではデラベトバとルーズボールを競ったカイル・コーバーが右足首を捻挫し、プレーオフ残り試合の出場が絶望になった。第3戦では上記のようにアル・ホーフォードが退場となっている[14]

個人成績[編集]

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  優勝シーズン  

NBA[編集]

レギュラーシーズン[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2013–14 CLE 72 4 17.7 .412 .368 .792 1.7 2.6 .5 .1 4.7
2014–15 67 13 20.6 .362 .407 .763 1.9 3.0 .4 .0 4.8
2015–16 76 14 24.6 .405 .410 .864 2.1 4.4 .6 .1 7.5
2016–17 MIL 76 54 26.1 .390 .367 .854 1.9 4.7 .7 .0 7.6
2017–18 38 3 18.7 .362 .372 .926 1.7 3.8 .4 .0 4.3
2018–19 12 0 8.1 .316 .364 1.000 .8 2.4 .2 .0 1.7
CLE 36 0 19.9 .413 .336 .792 1.9 4.2 .3 .1 7.3
2019–20 57 4 14.4 .354 .231 .865 1.3 3.2 .4 .0 3.1
2020–21 13 1 17.2 .250 .160 1.000 1.8 4.5 .3 .1 2.8
2022–23 SAC 32 0 6.7 .340 .333 .571 .4 1.3 .2 .0 1.5
通算 479 93 19.4 .385 .363 .835 1.7 3.5 .4 .0 5.2

プレーオフ[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2015 CLE 20 7 24.9 .346 .316 .781 2.1 2.7 .5 .0 7.2
2016 20 0 12.1 .351 .258 .750 .8 2.8 .1 .1 3.9
2017 MIL 6 0 26.5 .390 .375 .800 2.0 2.0 .2 .0 7.7
2018 6 0 13.0 .333 .222 1.000 .8 2.7 .3 .0 2.0
通算 52 7 18.8 .354 .303 .779 1.4 2.6 .3 .0 5.4

脚注[編集]

  1. ^ Matthew Dellavedova signed three-year deal with Chinese shoe brand Peak
  2. ^ BIO”. セントメリーズカレッジ・オブ・カリフォルニア. 2015年6月1日閲覧。
  3. ^ Matthew Dellavedova's jersey retired”. ESPN (2014年2月16日). 2015年6月1日閲覧。
  4. ^ Cavaliers Announce 2013 Summer League Roster”. nba.com (2013年7月9日). 2014年12月22日閲覧。
  5. ^ 2013 Summer League Statistics
  6. ^ Jason Lloyd (2013年9月13日). “Cavaliers notebook: Cavs sign undrafted rookie Matthew Dellavedova; seek to add season-ticket holders’ names to court”. ohio.com. 2014年12月22日閲覧。
  7. ^ Sam Amico (2013年9月12日). “Cavaliers sign Dellavedova to non-guaranteed deal”. FOXスポーツ. 2014年12月22日閲覧。
  8. ^ Cavaliers 97, Pistons 96”. シカゴ・トリビューン (2014年3月26日). 2015年6月1日閲覧。
  9. ^ Cavs Announce 2014 Samsung NBA Summer League Roster”. nba.com (2014年7月8日). 2015年6月1日閲覧。
  10. ^ Matthew Dellavedova out 4-6 weeks”. ESPN (2014年11月10日). 2015年6月1日閲覧。
  11. ^ LeBron, Cavs roll in front of royal audience”. nba.com (2014年12月8日). 2015年6月1日閲覧。
  12. ^ Chris Haynes. “Cleveland Cavaliers guard Matthew Dellavedova added to Rising Stars Challenge game”. Northeast Ohio Media Group. 2015年6月1日閲覧。
  13. ^ Andrew Seligman (2015年5月15日). “James struggles, Cavaliers still advance past Bulls 94-73”. nba.com. 2015年6月1日閲覧。
  14. ^ a b Steve Aschburner (2015年5月25日). “Dellavedova keeps getting under opponents' skin”. nba.com. 2015年6月1日閲覧。
  15. ^ Australia's Matthew Dellavedova in NBA controversy”. シドニー・モーニング・ジェラルド (2015年5月25日). 2015年6月1日閲覧。
  16. ^ Matthew Dellavedova will sign a four-year, $38 million contract with Bucks

外部リンク[編集]