マクナブ・ドッグ

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マクナブ・ドッグ(英:McNab Dog)は、アメリカ合衆国カルフォルニア州原産の牧羊犬種である。犬種名は作出者の名前にちなんで名づけられている。犬種名のマクナブは必ずキャメルケースで書かれるが、稀にNは小文字で表記されている場合もある。別名はマクナブ・シェパード(英:McNab Shepherd)。

歴史[編集]

19世紀にスコットランドから来た移民であるマクナブという人物が連れてきたフォックス・シェパードのピーター号と、スペインバスク地方から来た農民が連れてきた雌の牧羊犬(種類名ははっきりしない)を掛け合わせ、カルフォルニアの気候に合わせてほかの犬種の血も加えて改良を行い誕生したのが本種である。

地元では専ら牧羊犬として使われ、容姿のよく似たボーダー・コリーとは対照的なハーディングを行う。ボーダー・コリーのハーディングは間接的で沈黙を貫き、黙々と忍び寄るように行うが、それに対しマクナブのハーディングは直接的で吠えたり唸ったりしてを驚かし、時には軽く噛み付くなどして追い立てる。カルフォルニア州では作業犬として人気があるが、その他の地域ではあまり飼育されていない。ほとんどが作業犬として飼育されているが、時にはペットとして飼育されていることもある。

尚、容姿や能力はかなり固定されているが、能力を重視したブリーディングを継続するため、FCIには公認の申請を行っていない。

特徴[編集]

姿はスムースコートタイプのボーダー・コリーに似ているが、サイズは少し大きめで尾はあまりふさふさしておらず、マズルが短めである事がそれとの大きな違いである。折れ耳・サーベル形の垂れ尾で、尾には少し飾り毛がある。筋肉質の引き締まったボディで、脚は長い。コートはさらりとしたスムースコートで、毛色はブラック・アンド・ホワイト。ホワイトのマーキングの入り方もボーダー・コリーそっくりである。体高46~56cm、体重18~23kgの中型犬で、性格は陽気で優しく、仕事熱心である。ボーダー・コリーに比べると少しだけ落ち着きの面が劣るともいわれているが、仕事の熱心さと体力の面ではこちらの方が上回るといわれる。学習能力は高く、しつけの飲み込みはかなり早い。状況判断力にも富み、仕事を与えられると喜んでこなす。運動量は非常に多く、ペットとして飼うならばドッグランなどで自由に走らせて沢山運動させる必要がある。また、多めの運動だけでなく新聞を取ってこさせるなどの役割を与える必要がある。狭いスペースでの飼育は極端な場合破壊行動に繫がる事もあるので注意したい。このことはマクナブだけでなく、ボーダー・コリーやアイリッシュ・セッターイングリッシュ・ポインターなどの仕事付けで働きたがり屋の性格を持つ犬種に共通する注意点である。かかりやすい病気は運動のし過ぎによる関節疾患などがある。

参考[編集]

『デズモンド・モリスの犬種事典』デズモンド・モリス著、福山英也・大木卓訳 誠文堂新光社、2007年

関連項目[編集]