マキシム・インテグレーテッド

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マキシム・インテグレーテッド
Maxim Integrated
種類 公開会社
市場情報 NASDAQ: MXIM
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州サンノゼ
設立 1983年
業種 半導体
売上高 24億米ドル(2013年度)[1]
純利益 4億5,400万米ドル(2013年度)[1]
純資産 25億700万米ドル(2013年度)[1]
総資産 39億3,600万米ドル(2013年度)[1]
従業員数 9,300人
外部リンク www.maximintegrated.com (英語)
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マキシム・インテグレーテッド (Maxim Integrated)は、アナログおよびミックスドシグナル半導体製品を設計、製造、販売している米国系の株式会社です。[2]

マキシム・インテグレーテッドは、工業、通信、民生、コンピューティングの各市場向けに集積回路(IC)を開発しています。同社はカリフォルニア州サンノゼに本社を置き、デザインセンター、製造施設、営業所を全世界に展開しています。2013会計年度には、世界全体で売上高24億ドル、従業員数9,300名、顧客数3万5,000社でした[1]。2013年に30周年を迎えました。

歴史[編集]

マキシムは1983年4月に設立されました[3]。当初の9人の社員は、半導体の設計や販売に関してさまざまな経験を積んでいました[4]。彼らは2ページの事業計画に基づいて900万ドルのベンチャーキャピタルを獲得し、マキシムを設立しました[5]。最初の年に、同社は24種類のセカンドソース製品を開発しました。その後、マキシムはより独創的で利幅の大きい自社開発製品を設計しました[4]

マキシムは1987会計年度に初めて黒字を計上し、1988年の株式公開以降は毎年利益を上げています。年間収益は1998会計年度に5億ドルに達し、2011会計年度には24億7,000万ドルを超えています[2]。2011年時点で、同社は数千種類もの製品を擁し、さまざまなアナログおよびミックスドシグナルデバイスを販売しています。約9,300人の従業員のうち、約4,500人が米国で雇用されています[6]

2007年1月にTunç Dolucaが最高経営責任者(CEO)に就任しました[2]

マキシムは2013年に30周年を迎えました。

評価と受賞歴[編集]

Fortune 1000企業の1社。NASDAQ 100、Russell 1000、MSCI USAの各指数に算入。

受賞歴:http://www.maximintegrated.com/company/newsroom/awards/archive.mvp

買収[編集]

1990年:カリフォルニア州サニーベールで最初のウェハファブを買収。

1994年:オレゴン州ビーバートンでTektronixの半導体部門を買収し、無線RFや光ファイバ製品向けに高速バイポーラプロセスを獲得。

1997年:カリフォルニア州サンノゼでIC Worksから追加のウェハファブを買収し、ファブ能力を増強。

2001年:テキサス州ダラスでDallas Semiconductorを買収し、デジタルおよびミックスドシグナルCMOS設計の専門技術のほか、追加のウェハファブを獲得。

2003年:テキサス州サンアントニオでPhilipsからサブマイクロメーターCMOSファブを買収し、製造能力を増強するとともに0.25マイクロメーターレベルのプロセスに対応[7]

2007年:テキサス州アービングでAtmelから0.18マイクロメーターファブを買収し、ファブ能力を約2倍に増強[8]

2007年:コロラド州コロラドスプリングスでVitesse Semiconductorのストレージ製品部門[9]を買収し、シリアルATA (SATA)、シリアル接続SCSI (SAS)、およびエンクロージャ管理製品を製品ポートフォリオに追加。

2008年:カリフォルニア州サンタクララでMobilygenを買収し、H.264ビデオ圧縮技術をポートフォリオに追加[10]

2009年:フランスのラ・シオタに本社を置くInnova Cardを買収し、金融取引端末の半導体市場に進出[11]

2009年:Zilog, Inc.から2つの製品ラインを買収。シングルチップソリューションのZataraファミリを備えたセキュアトランザクション製品ラインと、Zilogのワイヤレスコントロール製品ラインのハードウェア部分を買収。後者のラインのCrimzonや標準的なIRソリューションは汎用リモート制御の分野で普及[12]

2010年:非公開企業のTeridian Semiconductor Corporationを現金約3億1,500万ドルで買収。Teridianはカリフォルニア州アーバインにあったファブレス半導体企業で、スマートメーター市場にシステムオンチップ(SoC)を供給[13]

2010年:英国ケンブリッジに本社を置くソフトウェア企業、Trinity Convergence Limitedの技術と人材を獲得。Trinityは、Skypeテレビ会議を液晶テレビ市場に送り出したエコシステムの一部。

2010年:光トランシーバチップのサプライヤ、Phyworksを買収し、ブロードバンド通信市場に進出[14]

2011年:独自のセンサーや微小電気機械システム(MEMS)ソリューションを開発する半導体企業、SensorDynamicsを買収[15]

2012年:LTEアプリケーション向けチップを開発するファブレスRFチップ企業、Genasic Design Systems Ltd.を買収[16]

2013年:エンタープライズ、クラウドコンピューティング、通信、およびネットワーキング市場向け高集積ソリューションを開発する企業Volterra Semiconductorを買収[17]

製品[編集]

マキシムは、アナログ、ミックスドシグナル、高周波、デジタルの高集積回路を設計、製造、および販売しています。同社の製品ポートフォリオには、産業、通信、民生、コンピューティングの各市場に対応したカテゴリが含まれます。マキシムの製品ラインは次のとおりです。1-WireおよびiButtonデバイス、アンプコンパレータ、アナログスイッチとマルチプレクサオーディオ/ビデオ、車載用デバイス、クロック生成および分配、アナログ-デジタルコンバータ、デジタル-アナログコンバータ、デジタルポテンショメータ、アナログフィルタ、高周波ASIC、ホットスワップとパワースイッチング、インタフェースとインターコネクト、メモリ(揮発性、不揮発性、多機能)、マイクロコントローラ、軍事/航空宇宙用デバイス、オプトエレクトロニクス、バッテリおよび電源管理、電力線ネットワーキング、保護と絶縁、リアルタイムクロック、ストレージ製品、マイクロプロセッサ監視回路、T/Eキャリアとパケット化通信、温度管理、電圧リファレンス、無線、RF、およびケーブル

一時的な上場停止[編集]

マキシムがストックオプションのバックデート操作に関わる財務報告書を提出しなかったため、同社の普通株は2007年10月から2008年10月まで、NASDAQ証券取引所への上場が停止されました。2008年に財務報告書の訂正を完了するまで、マキシムの株式は店頭取引で売買され、その価格は店頭株株価表に掲載されました。マキシムの取締役会が行ったこの問題に関する調査の結果、CFOのCarl Jasperが辞任しました[18]

マキシムは2008年9月に収益を報告し直し、2008年10月8日にNASDAQ証券取引所に再上場しました[19][20]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 2013 Earnings Press Release, Maxim Integrated Products, Inc”. Maxim Integrated Products, Inc. (2013年7月25日). 2013年8月5日閲覧。
  2. ^ a b c Maxim at a Glance”. Maxim Integrated web site. 2011年4月27日閲覧。
  3. ^ Steve Szirom, InsideChips. Maxim Integrated Products (MXIM). Retrieved March 20, 2012.
  4. ^ a b “Engineering Success: Maxim Integrated Products Celebrates 25 Years of Growth and Innovation”. San Jose Magazine. (2008年7月2日). オリジナル2008年7月20日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20080720003507/http://www.sanjosemagazine.com/main/?p=450 2011年4月27日閲覧。 
  5. ^ Danny Wool, Maxim Moving to San Jose. Jan 27, 2011. Retrieved March 20, 2012.
  6. ^ Annual Report For the Fiscal Year Ended June 26, 2010”. Maxim Integrated Products. 2011年10月11日閲覧。 US Securities and Exchange Commission Form 10-K File Number 001-34192
  7. ^ Maxim Acquires Submicron Wafer Fabrication Facility in San Antonio, Texas”. Maxim Integrated Products, Inc.. 2003年10月24日閲覧。
  8. ^ Maxim Announces Acquistion of Wafer Fab Facility in Irving, Texas”. Maxim Integrated Products, Inc.. 2007年5月2日閲覧。
  9. ^ Vitesse Acquisition Complete
  10. ^ Maxim Integrated Products Announces Acquisition of Digital Video Leader Mobilygen”. Maxim Integrated Products, Inc.. 2008年10月14日閲覧。
  11. ^ Maxim Integrated Products Acquires Innova Card”. Maxim Integrated Products, Inc.. 2009年1月22日閲覧。
  12. ^ Maxim Announces Acquisition of Two Product Lines from Zilog, Inc.”. Maxim Integrated Products, Inc.. 2009年2月19日閲覧。
  13. ^ Maxim to Acquire Teridian”. Maxim Integrated Products, Inc.. 2010年4月12日閲覧。
  14. ^ Maxim Acquires Phyworks”. Maxim Integrated Products, Inc.. 2010年9月8日閲覧。
  15. ^ Maxim Acquires SensorDynamics”. Maxim Integrated Products, Inc.. 2011年7月18日閲覧。
  16. ^ Peter Clarke, EE Times. "Maxim acquires LTE chip firm." January 22, 2012. Retrieved January 24, 2012.
  17. ^ Maxim Integrated Completes Acquisition of Volterra Semiconductor Corporation”. Maxim Integrated. 2013年10月1日閲覧。
  18. ^ "Maxim CFO Resigns amid Options Probe", CFO Accessed January 12, 2009.
  19. ^ “Maxim Completes Restatement of Financial Statements”. BNET: The CBS Interactive Business Network. (2008年9月). オリジナル2012年7月8日時点によるアーカイブ。. http://archive.is/DiGr 2011年4月13日閲覧。 
  20. ^ “Maxim Integrated Products, Inc. (MXIM) to Conduct NASDAQ Stock Market Closing Bell Remotely from Maxim's Headquarters in Sunnyvale, California”. NASDAQ OMX GlobeBewsWire. (2008年10月7日). http://www.globenewswire.com/newsroom/news.html?d=151760 2011年4月13日閲覧。 

外部リンク[編集]