マイヨ・アルカンシエル

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2001年の女子ロード世界選手権者、ロサ・ポリケヴィチウーテー。2002年Women's Challengeにて。

マイヨ・アルカンシエル (: Maillot arc-en-ciel) は世界選手権自転車競技大会の優勝者に与えられるジャージである。日本では、マイヨ・アルカンシェルと表記されることが多いが、フランス語によるこれらの呼称が一般的である。五つの大陸を表すのストライプ(=アルカンシエル)が襟と袖、胴回りにあしらわれたジャージ(マイヨ)であることから、この名がある。ちなみに英語では「レインボージャージ (Rainbow jersey)」、イタリア語では「マリア・イリダータ (Maglia iridata)」と呼ばれる。

目次

解説 [編集]

チャンピオンとなった選手は、翌年度の世界選手権大会開催前日までの間に行われる当該種目の大会においてこのジャージを着用することが認められる。例えば個人ロードレースの優勝者は、UCIプロツアーツール・ド・フランスなどのグランツールなどでこのジャージの着用することができる。同様に個人ロードタイムトライアルの優勝者は、ステージレースに含まれるタイムトライアルステージや、単発のタイムトライアル大会の実施時にジャージの着用が可能である。

また現チャンピオンでなくなった以降も、当該種目において襟と袖口を虹色で縁取りしたジャージを着用することなどが生涯許される。

「アルカンシエルの呪い」 [編集]

世界選手権男子エリートロードレースで優勝した選手が翌年には大きく成績を落とすというケースが少なくない。

これは優勝者は向こう1年間、アルカンシエルを着用して全てのレースに出場することが許されるため、クラシックレースなどのワンデイレースではアルカンシエル着用者が最も目立つ存在となるほか、グランツールなどのビッグレースにおいても総合首位(マイヨ・ジョーヌマリア・ローザマイヨ・オロ)、ポイント賞山岳賞など各賞ジャージの着用者に次ぐ存在感を示すことになる。

そのため当然のように他チームからは実力者とみなされて厳しいマークに遭いやすくなるうえ、そのレースの成績に関係なしにマスコミから格好の「標的」とされるケースがままあり、その結果、アルカンシエルの重圧に耐え切れなくなって調子を落とす場合が多いためである。

また、なぜかレース中の落車事故やメカトラブルが頻発したり、レース外でも世界選手権優勝経験者は家庭不和や事故、病気に罹患するなどのトラブルが起きることなどから「アルカンシエルの呪い」というジンクスもまことしやかに噂されたりする。

主な例 [編集]

その他の種目の主な例 [編集]

アルカンシエルを契機に飛躍 [編集]

一方で、アルカンシエル獲得を契機に大きく飛躍した選手も少なくない。

エリート個人ロードレースの主な例 [編集]

その他の例 [編集]

  • 中野浩一……1977年にプロ・スクラッチ(現 スプリント)初制覇。その後同種目10連覇を達成したほか、日本プロスポーツ選手史上初の年間獲得賞金額1億円などを達成。
  • マイケル・ロジャース……2003年にタイムトライアル部門で初制覇し、翌年、翌々年も勝利して、同種目三連覇の偉業を達成。
  • ファビアン・カンチェラーラ……2006年にエリートタイムトライアルを制覇、そのままの勢いで2007年エリートタイムトライアルにて連覇を飾り、2008年に入ってもティレーノ〜アドリアティコ制覇、北京オリンピックエリートロード銀、タイムトライアル金と好調が続く。さすがに2008年終盤から2009年にかけて呪われるもののツール・ド・スイスから復活。国内選手権エリートロードを制し、ツールでマイヨ・ジョーヌ、ブエルタでマイヨ・オロを着用するだけでなく、2010年以降に於いても春のクラシック、グランツール、世界選手権等で活躍している。

国内最優秀スポーツ選手への選出例 [編集]

アルカンシエル獲得により自国の最優秀スポーツ選手に選ばれるケースもある。以下に主な例を挙げる。

日本プロスポーツ大賞
  • 中野浩一……1981年、プロスプリント優勝。
オランダ スポーツマンオブザイヤー
ベルギー スポーツマンオブザイヤー
BBC スポーツパーソナルオブザイヤー
ドイツ スポーツパーソナリティオブザイヤー
スイス スポーツパーソナリティオブザイヤー
スヴァンスカ・タブブラデト・ゴールドメダル(スウェーデンの年間最優秀選手賞)
ノルウェー スポーツパーソンオブザイヤー

関連項目 [編集]