マイバッハ

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マイバッハ
業種 自動車産業 ウィキデータを編集
設立 1909年 ウィキデータを編集
創業者 ヴィルヘルム・マイバッハ ウィキデータを編集
解散 2013年 ウィキデータを編集
本社
ウェブサイト www.maybach.com ウィキデータを編集

マイバッハドイツ語: Maybach)は、1909年ドイツ創業したエンジン製造会社である。

高級車メーカーとしても活動した時期を経て、1966年にはダイムラー・ベンツの傘下となり、1969年にはMotoren und Turbinen Unionと改名された。2002年にはダイムラー・クライスラー(現・メルセデス・ベンツ・グループ)における超高級車ブランドとして復活している。

本項目では主としてブランド・商品名に関して記述する。エンジン製造会社としての記述はMTUフリードリヒスハーフェンMTUエアロ・エンジンズを参照。

歴史[編集]

マイバッハ・ツェッペリン DS8
マイバッハSW42 1939

ゴットリープ・ダイムラーとともにエンジン研究を行っていたヴィルヘルム・マイバッハが 1909年に息子であるカール・マイバッハと設立したのが始まりである。

ヴィルヘルムは当時のダイムラー社の主任技師として、1901年に発売されたメルセデス第1号車を設計。1909年にダイムラー社を去り、ツェッペリン伯爵のために会社を設立 (Maybach-Motorenbau GmbH) した。飛行船ツェッペリン号に搭載されたV型12気筒エンジンを製作していたのはマイバッハであり、これにより世にその名を知らしめることとなった。

1920年代から1930年代にかけてマイバッハ社は高級車を設計・販売していた。その位置づけは極めて高く、代表的な車種であるマイバッハ・ツェッペリンの価格は36000RMで、当時のドイツの最高級車であるグローサー・メルセデス770 (41000RM) に次ぐものであった。

第一次世界大戦後は自動車や鉄道車両用のエンジンを製作した。1935年以降第二次世界大戦終結までドイツ軍戦車のガソリンエンジンは、ほぼマイバッハが独占していた。

1952年のカール・マイバッハ引退を期にダイムラー・ベンツが 50%の株式を所有するようになり、後に傘下に納められた。その後身であるMTU鉄道車両舶、軍用車両産業用などに向けたディーゼルエンジンの製造を行っている。

日本においては、国鉄DD91形DD54形ディーゼル機関車JR貨物DF200形ディーゼル機関車にエンジンが使用されている。

車種[編集]

  • マイバッハ・ツェッペリン DS8
  • マイバッハ・SW 42

マイバッハ・57/62[編集]

マイバッハ・57
マイバッハ・62
W240
57 フロント
62 フロント
57 リア
概要
販売期間 2002年 - 2013年(生産終了)
ボディ
ボディタイプ 4ドア セダン
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動
パワートレイン
エンジン 5,513cc V型12気筒SOHCツインターボ
5,980cc V型12気筒SOHCツインターボ
変速機 5速AT
車両寸法
ホイールベース 3,390 mm(57)
3,827 mm(62)
全長 5,723 - 5,734 mm(57)
6,165 - 6,171 mm(62)
全幅 1,980 mm
全高 1,557 - 1,575 mm
車両重量 2,735 kg(57)
2,805 kg(62)
系譜
後継 メルセデス・マイバッハ
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1997年ダイムラー・ベンツ(当時)は東京モーターショーに「メルセデス・ベンツ・マイバッハ」という名称のSクラスをベースとしたコンセプトカーを出展し、「マイバッハ」ブランドを復活させることを決定した。

2002年、新設された「マイバッハ」ブランドからショートホイールベースの「57」とロングホイールベースの「62」が登場。高度な技術と厳選した素材が使用されており、車体剛性の高さと、それによる安定性やNVH性能は、既存のSクラスをはるかに上回る。装備や仕様はオーダーメイドであり、内装の化粧板を大理石にすることも可能で、市販されているものとしては最も高額な乗用車の一つであった。「57」や「62」という2桁の数字は、これら車種の想定顧客である富裕層になじみのあるヨット(帆走艇やプレジャーボートなど)と同様に、その全長に由来する。実寸は57が5,723 mm、62が6,165 mm となる。

フロントに搭載されるM285型エンジンは、排気量5,513 ccの水冷V型12気筒SOHCツインターボで、最高出力550 ps (405 kW) / 5,250rpm、最大トルク91.8 kgm (900 Nm) / 2,300 - 3,000 rpmを発生する。駆動方式は5速ATを介した後輪駆動(FR)。

2005年ジュネーヴ・ショーにて、よりパワフルなエンジンと専用内外装を持ったスペシャルモデル「57S」と「62S」が発表された。搭載されるエンジンは排気量を5,980 ccに拡大したV型12気筒SOHCツインターボで、最高出力612 ps (450 kW) / 4,800 rpm、最大トルク1,000 Nm / 2,000 rpmを発生する。

2006年には2ドアクーペの「マイバッハ・エクセレロ」を発表するが、コンセプトカーに留まり市販化はされなかった。競合ブランドであるロールス・ロイスベントレーが、ドライバーズカーであるクーペやコンバーチブルを豊富に揃えていることとは対照的に、マイバッハはショーファードリヴン(運転は専属の運転手が行う)を前提としたリムジンのみであった。

2007年11月の中東国際オートショーにて62Sをベースとした「62 Landaulet」(ランドレー)を発表。このモデルは、1920 - 1930年代によく見られた、後部座席側のみのルーフを開閉可能なソフトトップにした専用のランドーレットボディが与えられ、室内前後は電動パーティションによって仕切ることができる。翌2008年1月に限定で生産されることが決定し、価格はベースになった「62S」の倍以上であった。

2009年のジュネーヴ・ショーにて、戦前のモデルと同じ「ツェッペリン」の名を冠したモデルを追加。このモデルは世界限定100台で57と62に用意され、専用内外装と最高出力を640 ps (47 kW) に引き上げたエンジンが搭載された。

2011年11月、販売不振を理由として2013年までにマイバッハブランドを廃止することが発表された[1]

車名の由来[編集]

東京モーターショーでの初公開車両でもみられる通り、当初は「メルセデス・ベンツ・マイバッハ」という名称を用い、メルセデス・ベンツ・ブランドの最上位車種とする予定だった。公開されたコンセプトカーにもメルセデス・ベンツの「スリーポインテッド・スター」が装着されていた。しかし、当時の経営陣は「Sクラスこそが最高のメルセデスである」というマーケティング上の戦略を優先し、「マイバッハ」を独立したブランドとして復活させることに決定した。なお、この決定に最後まで反発し「予定通りメルセデス・ベンツ・マイバッハとして販売すべき」「世界的知名度のないマイバッハではなく、メルセデス・ベンツのネームバリューを活用して展開すべき」と主張したのは、2006年から2019年にかけてダイムラーAGの代表を務めたディーター・ツェッチェであった。

日本における販売[編集]

57と62の販売については、東京都港区にメルセデス・ベンツ日本直営の六本木ショールームが新設され、そこで行われた。訪問には事前予約が必要で、日本に3人のみのパーソナル・リエゾン・マネージャー(PLM)と呼ばれる専任の販売員が担当し、商談は原則として1日1組のみであった。車両本体以外に外板色や内装材の見本がすべて取り揃えられており、色の組み合わせや素材の手触りを実際に確認してから注文することができた。セールス担当者が顧客のもとで出張商談を行う際には、これらの素材をコンパクトにまとめた営業ツールを持参していたという。

2002年9月発売時の日本での販売価格は約4,100万円(消費税込)からとなり、最高級のオーダーメイドプランを組んだ場合は1億円にもなるといわれた。装備の価格例としては、サンルーフが約180万円、電動パーティションが約400万円などで、パーティションとセットでインターコム・システムが装備される。

各モデルとも約150万円の追加により、右ハンドル仕様車も選択できた。その後、数度の価格改定を経て2010年後半時点では、「57」の右ハンドルで約5,000万円(消費税込)となっていた。なお、2010年7月22日に日本市場に追加されたマイバッハ・ランドレーの価格は1億4,200万円(消費税込)からであった。

車両の購入にあたっては、代金を銀行振り込みとすること以外に特別な購入条件などはなかったという。ただし、任意保険の加入条件は保管場所の要件を含め、それなりに厳しいものであった。納車の際には、顧客の指定した時間と場所まで、専用のトランスポーターで運ばれる。

アフターサービスについては直営の「マイバッハ・SLRサービスセンター東京」(東京都目黒区碑文谷)が担当し、中・軽度の整備および修理については全国4か所(札幌、仙台、大阪、福岡)のメルセデス・ベンツ指定サービス工場内に設置した「マイバッハサポートセンター」が、ごく軽度なメンテナンスについては全国のメルセデス・ベンツ指定サービス工場ネットワークが担当している。なお、マイバッハ・SLRサービスセンター東京は2011年にメルセデス・ベンツ品川(東京都品川区東品川)に委譲されているほか、新潟市ヤナセには57が常設展示されていた。

57と62は、2010年半ばまでに全世界で累計2,600台を売り上げ、日本においても150台以上が販売されたという。2006年の日本での年間販売台数は18台(統計資料、日本自動車販売協会連合会)であった。

メルセデス・マイバッハ[編集]

メルセデス・マイバッハ・Sクラス(2015年)

2012年にブランド廃止となったマイバッハであったが、2014年にロサンゼルスで開催されたロサンゼルスオートショーにて、メルセデスのサブブランド「メルセデス・マイバッハ」(Mercedes-Maybach) として復活した[注釈 1]

2016年現在のラインナップは「メルセデス・マイバッハS500」「メルセデス・マイバッハS500 4MATIC」「メルセデス・マイバッハS600」の3モデルである。なお「S500」は、日本市場では「S550」に名称を変更して販売されている[注釈 2]

各車種ともにW222型Sクラス(ロングホイールベース車)の後席部分を約200 mm延長したモデルであり[2]、車体前後のデザインは変えておらず、事実上Sクラスのストレッチリムジン版である。2015年のジュネーヴ・ショーでは、さらにホイールベースを1,053 mm伸ばし、全高も約100 mm高くし、対面式4座の後席を持つ「メルセデス・マイバッハ・プルマン」が発表された[3]。販売開始は2016年から、価格は50万ユーロからと公表された[4]

メルセデス・マイバッハのモデルには、通常のモデルとともに、攻撃や爆発などからの乗員保護を目的に特別設計された要人向けの防弾車も用意されており、2016年2月に「メルセデス・マイバッハS600」をベースにした「メルセデス・マイバッハS600ガード」[5]が発表され、9月には「メルセデス・マイバッハ・S600プルマン」をベースにした「メルセデス・マイバッハ・S600プルマン・ガード」[6]も発表された。

なお、サブブランド化に際し、ノーズにはベースとなったSクラス同様にスリーポインテッド・スターが装着され、Bピラーと後部座席ドアの縁と車体下部に金属のメッキが施され、マイバッハのエンブレムはCピラーに配される。また、リアの左側に「MAYBACH」の、右側にはモデル名のエンブレムが配されている。これはAMG GT以降のモデルにおけるメルセデスAMGの車種と同様である。

2016年には、メルセデスAMG・S65カブリオレをベースとした4座オープンカー「メルセデス・マイバッハS650カブリオレ」を発表。同年11月16日に開幕されたロサンゼルス・モーターショーにてワールドプレミアされた[7]。これはS65カブリオレの動力系はそのままに、内外装をさらに豪華にしたモデルである。リムジンモデル同様、各所にマイバッハのエンブレムが配される。全世界で限定300台のみの販売とされる。

2017年2月、メルセデス・ベンツ・Gクラスをベースとした「メルセデス・マイバッハG650ランドレー」が公表された。メルセデスAMG・G65をベースとし、脚周りにポータルアクスルを採用。地上高を450 mmまで上げ、悪路走破性をさらに向上。またホイールベースを60cm延長し、2人掛けとされた後席にはマイバッハのサルーンと同様のリクライニング可能シートが装備されている。前席と後席の間にはガラス製の格納式パーティションを備え、インフォテインメント・システムや後席専用エアコンシステムも装備される。後席の頭上は開閉式電動ファブリックトップとされており、自動車メーカー製高級SUVとしては随一の4座ランドレーとなる。3月に開かれるサロン・アンテルナショナル・ド・ロトで初公開予定。また販売台数は世界限定99台の予定[8][9]

モデル Mercedes-Maybach
S500
Mercedes-Maybach
S500 4MATIC
Mercedes-Maybach
S600
トランスミッション 電子制御9速AT
(9G-TRONIC)
電子制御7速AT
(7G-TRONIC PLUS)
駆動方式 後輪駆動 四輪駆動 後輪駆動
エンジン型式 278 277
種類・シリンダー数 DOHC V型8気筒
直噴 ツインターボ
SOHC V型12気筒
ツインターボ
排気量 4,663 cc 5,980 cc
最高出力 335 kW (455 PS)
5,250 - 5,500 rpm
390 kW (530 PS)
4,900 - 5,300 rpm
最大トルク 700 Nm (71.3 kgm)
1,800 - 3,500 rpm
830 Nm (84.6 kgm)
2,300 - 4,300 rpm
欧州エミッション規制英語版 207 Euro 6 C 219 Euro 6 D 274 Euro 6 F
販売価格(税抜) 113,250.00ユーロ 116,450.00ユーロ 158,450.00ユーロ
販売価格(付加価値税込み) 134,767.50ユーロ 138,575.50ユーロ 188,555.50ユーロ

[10]

日本における販売[編集]

2015年2月25日に「メルセデス・マイバッハ・Sクラス」が発表され、同日発売。価格はいずれも消費税込で「メルセデス・マイバッハ S550」が2,200万円、「メルセデス・マイバッハ S600」が2,600万円。なお、原則として前述の専用ショールームのみでの販売とされた57 / 62と異なり、全国各地のメルセデス・ベンツ正規ディーラーでの販売となる。

同年9月10日には、四輪駆動モデル「メルセデス・マイバッハ S550 4MATIC」を追加発売し、既存の「メルセデス・マイバッハ S550」を従来の左ハンドル仕様から新たに右ハンドル仕様へと変更した[11]。「メルセデス・マイバッハ S550 4MATIC」(左ハンドル専用設計)の価格は、価格を据え置いた同S550と同じ2,200万円だが、S550には標準装備の「マジックボディコントロール」が未装備(オプション装着も不可)という違いがある。なお、S600は左ハンドル仕様のみとされている[注釈 3]

2016年9月15日には、「メルセデス・マイバッハ S 600 プルマン」が追加発売された[12]。販売は一部のメルセデス・ベンツ正規販売店のみを通じてであり、最短12ヶ月の納期を要する完全受注生産[注釈 4]。加えて日本市場向け販売台数自体が僅少であると発表されている。価格は8,800万円。

2017年1月16日には、特別仕様車「メルセデス・マイバッハ S 650 カブリオレ」が発売された[13]。世界限定300台のうち、日本市場への割り当ては4台。このうちの1台は、広報写真と同じボディカラーとなる限定仕様(ボディカラー:ジルコンレッド、インテリアカラー:ポーセレン/サドルブラウン、インテリアトリム:designoマグノリアナットブラウン、ソフトトップ:ベージュ)が設定され、残りの3台はボディカラー(16色)・インテリアカラー(10色)・インテリアトリム(4種)・ソフトトップ(5色)から、3,000通り以上の組み合わせから選択するオーダーメイドとなる。価格は4,420万円。なお、注文受付は発表日から同年1月31日までの期間限定となる。

2021年7月1日に「メルセデス・マイバッハ・Sクラス」の日本仕様がフルモデルチェンジ(同日より先行予約の受付を開始、納車は11月以降を予定)[14]。日本仕様では4輪駆動モデルのみとなり、マイバッハで初となるISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)と48V電気システムを搭載した「メルセデス・マイバッハ S 580 4MATIC」と、最高出力612 PS (450kW) ・最大トルク91.8 kgf・m(900 N・m)のパワースペックを備える6.0L・V型12気筒のツインターボエンジンM279型を搭載した「メルセデス・マイバッハ S 680 4MATIC」がラインアップされ、価格は消費税込で「メルセデス・マイバッハ S 580 4MATIC」が2,648万円、「メルセデス・マイバッハ S 680 4MATIC」が3,201万円となる。併せて、GLSをベースにしたSUVモデルとして、「メルセデス・マイバッハ GLS 600 4MATIC」も発表された[15]

2022年7月29日に、マイバッハ創立100周年を記念した特別仕様車「メルセデス・マイバッハ GLS 600 4MATIC Edition 100」が発表された。外観はボディカラーにハイテックシルバーとノーティックブルーの専用ツートーンペイントが採用され、足元には専用デザインの23インチダークプラチナムグロスディッシュホイール(鍛造)を装着。内装はシートとルーフライナーにナッパレザーのクリスタルホワイト(シートはシルバーグレーとのコンビ仕様)を、インテリアトリムにハイグロスブラックフローイングラインピアノラッカーウッドがそれぞれ採用された。世界限定100台のうち日本では31台限定で発売し、価格は10%相当の消費税込で3,570万円。併せて、部品供給不足などにより一時休止していたカタログモデル「メルセデス・マイバッハ GLS 600 4MATIC」の注文受付を再開したことも発表。納車は特別仕様車・カタログモデル共に同年8月となる[16][17]

同年12月15日に、マイバッハ創立100周年記念特別仕様車の第2弾として、「メルセデス・マイバッハ S 680 4MATIC Edition 100」が発表された[18]。外観は「GLS 600 4MATIC Edition 100」同様にハイテックシルバーとノーティックブルーの専用ツートーンペイントを採用し、足元に専用デザインの20インチダークプラチナムグロスディッシュホイール(鍛造)を装備。内装はベースモデルにオプション設定されている「MANUFAKTURレザーエクスクルーシブパッケージ」が標準装備され、シートにはナッパレザーのクリスタルホワイト/シルバーグレーパール、ルーフライナーにナッパレザーのクリスタルホワイト、インテリアトリムにピアノラッカーフローイングラインがそれぞれ採用された。世界限定100台のうち、日本では6台限定発売され、価格は10%程度の消費税込で4,200万円。なお、予約注文は同年12月25日までで、納車は2023年1月以降となる。

2023年1月26日に、特別仕様車「Limited Edition MayBach by Virgil Abloh(リミテッド エディション マイバッハ バイ ヴァージル アブロー)」が発表された[19]。「メルセデス・マイバッハ S 680 4MATIC」をベースに、故ヴァージル・アブローとのコラボレーションによるコンセプトモデル「Project MAYBACH」をモチーフに、外観はボディカラーにコロラドベージュ(ソリッド)とオブシディアンブラック(メタリック)の専用ツートーンペイントを採用し、足元には専用コロラドベージュペイント20インチディッシュホイール(鍛造)を装備。内装も外観とカラーリングを揃え、コロラドベージュのインテリアトリムとブラックのナッパレザールーフライナーを組み合わせ、Virgil Ablohロゴ入りのセンターコンソール・イルミネーテッドステップカバー・クッション、専用MBUXメニュー画面、Burmesterハイエンド4Dサラウンドサウンドシステムなどを特別装備した。世界限定150台のうち、日本では13台限定販売され、価格は10%程度の消費税込で5,600万円。発表当日より予約注文受付が開始され、期間は1ヶ月間だが、限定台数以上の申込があった場合は抽選となる。納車は同年5月以降となる。

注釈[編集]

  1. ^ 同時期にAMGメルセデスAMG (Mercedes-AMG) としてサブブランド化されており、こちらは対照的に「究極のハイパフォーマンス」と銘打たれている。
  2. ^ 「S500」を「S550」に変更する措置はアメリカカナダでも実施されているが、メルセデス・マイバッハについて北米では「S600」のみ販売されている。
  3. ^ 右ハンドル仕様のマイバッハS600自体は製造されているものの、日本へは導入されていなかった。
  4. ^ 特別内装を選択する場合、また外装にスペシャルカラーを選択する場合は、さらに2ヶ月ずつ納期が必要だと公表されている。

出典[編集]

  1. ^ 【レポート】超高級車「マイバッハ」が2013年で廃止! 代わりに「S600プルマン」が登場!? - Autoblog 日本版 at the Wayback Machine (archived 2016-04-23)
  2. ^ 【ロサンゼルスモーターショー14】メルセデス-マイバッハ Sクラス…復活の極上サルーン[詳細画像]”. Response.jp (2014年11月21日). 2014年11月23日閲覧。
  3. ^ 【ジュネーブモーターショー15】メルセデス-マイバッハにリムジン、「プルマン」…名車誕生50周年の節目に登場”. Response.jp (2015年3月10日). 2015年4月12日閲覧。
  4. ^ 【ジュネーブ2015】「メルセデス-マイバッハ S600プルマン」、堂々たるデビュー(ビデオ付)”. Autoblog. 2016年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月16日閲覧。
  5. ^ 攻撃からVIPを守る!防弾仕様車「メルセデス-マイバッハS600ガード」を発表。”. Idea Web Tools | 自動車とテクノロジーのニュースブログ. 2019年7月27日閲覧。
  6. ^ 防弾仕様の超高級リムジン「メルセデス・マイバッハS600プルマン・ガード」を発表。”. Idea Web Tools | 自動車とテクノロジーのニュースブログ. 2019年7月27日閲覧。
  7. ^ 【ロサンゼルスモーターショー16】メルセデスマイバッハに S650カブリオレ…ベースは Sクラス か”. Response.jp (2016年11月15日). 2017年1月18日閲覧。
  8. ^ 【ジュネーブショー2017】メルセデス・ベンツが「マイバッハG650ランドレー」を発表”. ル・ボラン (2017年2月13日). 2017年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月16日閲覧。
  9. ^ メルセデス-マイバッハG650ランドレー - 初試乗”. オートカー・ジャパン (2017年2月16日). 2017年2月16日閲覧。
  10. ^ Preisliste_S-Klasse_Limousine_160201.pdf”. メルセデス・ベンツ. 2016年3月16日閲覧。
  11. ^ 「メルセデス・マイバッハ S 550(右ハンドル仕様)」および「メルセデス・マイバッハ S 550 4MATIC」を追加』(PDF)(プレスリリース)メルセデス・ベンツ日本株式会社、2015年9月10日http://www.mercedes-benz.jp/news/release/2015/20150910_1.pdf2015年9月11日閲覧 
  12. ^ メルセデス・マイバッハ S 600 プルマンを発表』(PDF)(プレスリリース)メルセデス・ベンツ日本株式会社、2016年9月15日http://www.mercedes-benz.jp/news/release/2016/20160915_1.pdf2016年9月15日閲覧 
  13. ^ メルセデス・マイバッハ S 650 カブリオレを発表』(PDF)(プレスリリース)メルセデス・ベンツ日本株式会社、2017年1月16日http://www.mercedes-benz.jp/news/release/2017/20170116_1.pdf2017年1月17日閲覧 
  14. ^ メルセデス・ベンツ、新型「メルセデス・マイバッハ Sクラス」 最新テクノロジーとクラフトマンシップによる高級素材を随所に採用”. Car Watch (2021年7月1日). 2021年7月1日閲覧。
  15. ^ メルセデス・ベンツ、新型「メルセデス・マイバッハ GLS 600 4MATIC」 究極のラグジュアリーSUV”. Car Watch (2021年7月1日). 2021年7月1日閲覧。
  16. ^ メルセデス・マイバッハGLSに日本31台限定の「GLS 600 4MATIC Edition 100」が登場!マイバッハ創立100周年記念の特別仕様車は3570万円!”. carview,MotorFan (2022年7月31日). 2022年7月31日閲覧。
  17. ^ 「メルセデス・マイバッハ GLS 600 4MATIC Edition 100」を発表』(PDF)(プレスリリース)メルセデス・ベンツ・日本株式会社、2022年7月29日https://media.mercedes-benz.jp/download/1221031/20220729-mercedes-maybachgls600edition100-fnl.pdf2022年12月22日閲覧 
  18. ^ 「メルセデス・マイバッハ S 680 4MATIC Edition 100」を発表』(PDF)(プレスリリース)メルセデス・ベンツ・日本株式会社、2022年12月15日https://media.mercedes-benz.jp/download/1297531/20221215-mercedes-maybachs680edition100-fnl.pdf2022年12月22日閲覧 
  19. ^ 「Limited Edition Maybach by Virgil Abloh」を発表』(PDF)(プレスリリース)メルセデス・ベンツ・日本株式会社、2023年1月26日https://media.mercedes-benz.jp/download/1309904/20230126-limitededitionmaybachbyvirgilabloh-fnl-3.pdf2023年1月26日閲覧 

参考文献[編集]

  • 日刊自動車新聞社 輸入車ガイドブック 2010
  • 日刊自動車新聞社 輸入車ガイドブック 2011
  • auto motor und sport AUTO KATALOG 2009 / 2010
  • response.jp ニューモデル 2010年7月22日(木) 21時14分
  • Goo-net カタログ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]