マイクロドライブ

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マイクロドライブ(Microdrive)は、日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)が製造および販売していた、1インチ径のハードディスクドライブ(HDD)である。

概要[編集]

マイクロドライブ

TypeIIのコンパクトフラッシュ(CF)カードと同じ寸法の筐体に、1インチHDDを組み込んだ製品である。2006年現在の最大容量は8GB。

IBMが開発し、製造販売を行っていたが、同社がHDD事業部門を日立製作所に売却した事に伴い、2003年以降は日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)が製造販売していた。1インチHDDは同社以外にシーゲイト・テクノロジー、GS Magicstorなどが生産していた。Microdrive、マイクロドライブはHGSTの登録商標である。しかしこの規格に統一名称が存在せず、これらも便宜的にMicrodriveと呼ばれることがある。

CFカードと同じインターフェースを持つが、HDDであるため、低価格の大容量化が可能であり、登場後しばらくは容量当たりの価格で他のメモリーカードより安価だった。しかし、その後のフラッシュメモリの急速な大容量化と低価格化によって、この利点も失われてしまっている。デジタルカメラなどの電子媒体として単体販売されているほか、AppleiPod miniCreativeNOMAD MuVo²などの携帯型音楽プレイヤーでは内蔵部品として使用されている。

HDDであるため、モーターによってディスクを駆動していることから加重や衝撃に弱く(軽量なので3.5/2.5型HDDよりは衝撃に強い)、発熱や消費電力が大きいという欠点もある。なお、フラッシュメモリに比べてデータの転送速度が遅いとする指摘もあるが、これはインタフェースの転送能力、コントローラの性能、ディスクならではの再始動やシークタイムなどのボトルネックによるものであり、一般的なデバイスとしての理論値だけを比較するならマイクロドライブの方が高速だった。現在では、理論値実効値ともにいわゆる高速タイプのフラッシュメモリが勝る。構造上、書き換え回数に制限のあるフラッシュメモリと比較し、構造上、頻繁にデータを書き換える用途には適しているが、それらについてもフラッシュメモリの技術の進歩により問題となりにくい状況になっている。

基本的にはCFインタフェースを備えているデジタルカメラで利用できるが、FAT32に対応していないものでは認識できないこともある。また、FAT32に対応していても消費電力に追いつけない場合もある。ただし、近年に発売されているものであれば多くが利用可能である。また、CFスロットがあってもType Iの厚みしか確保されておらずType IIをサポートしていないモデルでは利用できない。PDAにて使用する際には、対応フォーマット、容量、サイズに制限がある場合があり、またCFとは電気的な特性のみならず物理的な特性も違う(特に消費電力と発熱の違い)ため、メーカが公表している対応表を参照して判断するべきである。対応表に使用可否の記載がないものは、動作確認されていないだけでそのまま使える場合もあるが、発熱による変形や誤動作など何らかの不具合が生じる可能性もある。東芝が製造していたGENIO eシリーズでは、各機種にマイクロドライブ付きモデルが用意されていた。

脚注[編集]

関連項目[編集]

  • Flash SSD - 構造および用途がマイクロドライブと正反対の製品。
    マイクロドライブが「フラッシュメモリ風ハードディスク」であることに対し、SSDは「ハードディスク風フラッシュメモリ」。

外部リンク[編集]