ポンペイ最後の日 (1935年の映画)

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ポンペイ最後の日
THE LAST DAYS OF POMPEII
監督 アーネスト・B・シュエードサック
脚本 ルース・ローズ
製作 メリアン・C・クーパー
出演者 プレストン・フォスター
音楽 ロイ・ウェッブ
撮影 J・ロイ・ハント
配給 RKO
公開 1935年
上映時間 96分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 100万ドル
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ポンペイ最後の日』(ポンペイさいごのひ、原題:The Last Days of Pompeii )は、1935年のモノクロ映画。エドワード・ブルワー=リットンによる同名小説の映画化作品の一つ。

ローマ帝国隆盛の頃、一介の鍛冶屋職人から自らの運命に翻弄され、闘技場の剣闘士となり、やがて富豪の奴隷商人となった男の波瀾万丈の半生を、79年ヴェスヴィオ火山噴火をクライマックスに描いたスペクタクル・ロマン映画。

キャスト[編集]

ストーリー[編集]

ローマ人の余暇地として栄えたポンペイは、捕虜や奴隷を戦わせる剣闘士闘技が盛栄だった。そこに後に富豪の奴隷商人となる鍛冶屋職人のマーカスが妻と乳飲み子と3人慎ましく暮らしていた。力持ちのマーカスは、剣闘士闘技に出場すれば大金が稼げると誘われていたが、人殺しを嫌って断っていた。

ある日、3人で銀貨1枚を持って人形劇を見に出かけたところ、妻と子供が馬車に撥ねられ瀕死の重傷を負ってしまった。医者は前金を貰わないと診察しないと断り、さらに家の前では税務官が「今日中に納税しないと家財を差し押さえる」と叫んでいた。追いつめられたマーカスは剣闘士闘技に出場、怯える相手を刺し殺して金を手に入れた。しかし、急いで家に戻ると妻も子も死んでいた。その日からマーカスは人が変わり「世の中はすべて金だ」が口癖になった。

マーカスは職業剣闘士になり、剣闘士闘技で優勝、「戦いの神」と称えられていた。ある日、ルウォクという男と戦い、危ないながらもなんとか刺し殺した。楽屋で余韻に浸っているとき、始めてルウォクに7歳の息子がいることを知ったマーカスは、その子の生い立ちを聞き、その場で養子にすることにした。

その後、カルタゴから来たマーミックスとの争いに破れ、剣闘士として致命的な傷を負い引退を決意、ユダヤに行って戦車レース用の馬を買う旅に出かけることにした。そこで盲目の占い師から、エルサレムに偉人がいることを教えられた。

エルサレムの偉人とはイエスのことだったが、イエスのことを知らぬマーカスはユダヤの総督ピラトに会った。ちょうどその頃ピラトは砂漠の蛮族ヘロドに手を焼いていたため、マーカスに「ヘロドを殺せば馬も財宝も手にはいる」と耳打ちした。

ヘロドを殺し、馬と財宝を持って宿に戻ってきたマーカスを待っていたのは、前の晩、馬に蹴られて瀕死の重傷を負った息子だった。その息子をイエスが奇跡で助けてくれた。

その頃ピラトは、無実の罪でイエスの死刑を命じていた。民衆はマーカスに助けを求めたが、ピラトの命を受け十字架に貼り付けにされていたイエスを救うことはできなかった。

その後マーカスはポンペイに戻り、奴隷商人として成功し、闘技場の主になった。ポンペイ一番の金持ちになったが、奴隷から憎まれ、成人となった息子も奴隷を殺すことを反対し、蔭で囚人の逃亡を手助けしていた。

逃亡していた囚人が捉えられ、一緒に捕らえられた息子も死刑囚として闘技場にかり出された。それを知ったマーカスは闘技を中止し、息子を助けようとするが、熱狂した観衆は聞き入れなかった。折しもヴェスヴィオ火山が噴火し、大地震が発生。市民は争って海岸に逃れた。

マーカスも逃げるなか、自分の息子を助けようとしなかった人にも、守りたい人がいることを知り、ようやく金よりも人命が大切なことを悟った。そこで車に積んでいた財宝を投げ捨て、身動きできない怪我人を救って海岸に向かった。

海岸では、役人が船を奪って財宝を積んで逃げようとしていた。その役人を抑え、マーカスは役人の刃に倒れたのである。

外部リンク[編集]