ポロネーズ第4番 (ショパン)

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フレデリック・ショパンポロネーズ第4番(ポロネーズだいよんばん)ハ短調作品40-2は、前作と対になって1839年に作曲、翌年出版された。献呈先は友人のユリアン・フォンタナ

前作の明朗快活な進行とは対照的に、低音のオクターブ奏法による鈍調さと陰鬱な演出をしている。アルトゥール・ルービンシュタインによれば、前作は作曲者故国ポーランドの栄光、本作はその没落を象徴している[1]

Maestoso

右手の主和音による簡単な序奏に乗って、左手が幅の広いオクターブを響かせる。随所に最強音を指示している。

中間部は変イ長調の感傷的なもの。半音階を使用して調性が不安定。再現部では、主部の旋律が、中間部から誘導されたモチーフと絡み合いながら再現される。

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脚注[編集]

  1. ^ Huneker, James. Chopin: The Man and His Music, Dover Publications, Inc., 1966.