ポポロクロイス物語

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ポポロクロイス物語』(ポポロクロイスものがたり)とは、朝日小学生新聞に連載された漫画のタイトル。作者は田森庸介

以降、これを原作とするアニメゲームが製作された。タイトルはイタリア語の「ポポロ(人々)」、フランス語の「クロワ(交差)」から創られた造語で、「様々な人々や種族が交差する」という意味である。姿かたちや種族を越えた思いやり・愛情、仲間の大切さなどがシリーズを通じて根底に流れている。

変遷[編集]

作品[編集]

原作漫画『ポポロクロイス物語』[編集]

1981年に「朝日小学生新聞」に連載開始。1986年に制作がストップし現在でも再開されていない。緻密なトーンワークと生きているような動きのアクション、壮大なファンタジー要素を取り入れた世界を描いている。ピエトロ王子やナルシアなど一部のキャラクターのデザインが後に製作されたゲームと異なり、またピエトロ王子が竜の力を持たないなど設定面での違いも見られる。

ゲームシリーズ[編集]

テレビアニメ[編集]

作品世界[編集]

種族[編集]

本作では、光の意思を継いだ種族として、人間族・妖精族・竜族・神族という4つの基本的な種族が登場する。敵として登場するモンスターの多くはこれらの種族に属さず、闇の意思を継いだもの、もしくは闇に心を魅入られたものという設定になっている。なお、1作目のアニメでは風族というオリジナル設定の種族が登場する。

人間族
カオスの監視をさせるため、神が己の姿に似せて作りだした種族。我々が一般に思い浮かべる人間のような姿だけでなく、犬や猫、ワニのような姿をしたものなど、実に多種多様な姿の人間族(98年のアニメでは人族と呼ばれている)が登場する。また、長い間修行を積むことで特別な魔力や神通力を得た者もおり、それらは森の魔女や仙人などと呼ばれている。パカプカ王家が人間族の長たる血筋であることが「闇の獅子王編」で闇に心を奪われたパウロ国王によって明かされている。
おもな登場人物
ピエトロ、ピノン、エレナ(ピエトロ・ピノン・エレナには他の種族の血も流れているため、純粋な人間族ではない)、白騎士、マルコ、ジルバ、レオナ、モンバ
妖精族
光の意思を継いだ精霊が一つに集まって生まれた種族。遥か昔に森の妖精族と海の妖精族に大別され、月の掟によって互いの交流を絶たれたという過去がある。心を闇の力に侵されると闇の妖精族になってしまう。精霊を見る力がある。一般に妖精族は人間族よりも小さいが、王族の者は人間族と同じくらいの身長である。
森の妖精族
一対の触覚と昆虫のような羽をもち、空を飛ぶことができる。海水に触れると泡となって死んでしまう。
おもな登場人物
ナルシア(『II』で正体が明かされる前だった98年のアニメでは従来の説明通り森の魔女とされ、人族という設定にされていた)、メディア、パーニャ、パティルーサ
海の妖精族
尖った耳と人魚のような尾を持つ。陸に上がると砂になって死んでしまう。水中を泳ぐ能力に長け、海面の上に浮かぶこともできる。
おもな登場人物
ルナ、セレーネ、ガウデ、サンデア
竜族

霊体が一つに集合することで生まれた種族。口から炎を吐くことができ、一対の翼と四肢をもつ。単独で一国を滅ぼすほどの強大な力をもつが、普段はその多くが守り神として世界各地でひっそりと暮らしている。

おもな登場人物
サニア、ウルスラ、ガボ、ギルバート、老竜神
神族
創造主デュオンが己の分身として作りだした種族。普段は空に浮かぶ神々の国で暮らしているため、人々がその姿を目にすることはない。姿は一般的な人間族とほぼ同じだが、鳥のような翼を持つ。
おもな登場人物
マイラ、ユリウス

町・地域など[編集]

本記事ではポポロクロイス王国周辺のみ記述する。その他の地域は各作品を参照。

ポポロクロイス城
ポポロクロイス国王が代々城主を務める城。質素を重んじる造りで、華美な装飾はあまり見られない。度々増築を繰り返しており、シリーズを通してプレイすることで王国の発展を実感することができる。
ポポロクロイス城下町
ピエトロたちの旅の拠点となる町。城へと続く橋のたもとには、王国の象徴である竜の像が置かれている。また、町の片隅には氷の魔王襲撃の際に人々の心の支えとなった希望の炎が灯されている。町は壁で囲まれており、有事の際には頑丈な扉で入口を閉ざすことで外敵の侵入を防ぐことができる。
タキネン村
城下町の近くにある村で、フローネルの森に隣接している。産業は主に畜産とパン製造。きこりが木を切る音がこだまし牛たちの鳴き声が聞こえてくる、のんびりとした雰囲気の村。小麦粉を挽くための水車小屋がシンボルの一つになっている。パウロが少年だった頃に一帯の開拓が始まったが、その頃は開拓者の村と呼ばれていた。はじまりの冒険以降では、城下町との間にタキネン渓谷というフィールドが追加された。
ポポロクロイス海岸
城下町の近くにある海岸。ピエトロの時代では家が一軒建っていただけだったが、ピノン時代では海エリアに関わる事が多く重要な場所となっている。また、近くに海岸洞窟があり、その先にはピノンがルナと落ち合う場所となる秘密海岸がある。
フローネルの森
森の魔女ギルダが魔法で守っている森。ギルダとナルシアの姉妹が住むギルダの館、妖精が住むといわれるかけあしの泉、ポポロクロイス王家に代々伝わる王家の洞窟などが存在する。
王家の洞窟
森の魔女が代々管理を受け持つ洞窟。かつて大神ユリウスの神殿だった神聖な場所で、知恵の王冠や黄金の鍵をはじめとする神聖な宝物が収められていた。ポポロクロイス物語の中でも重要な場所であると、原作者は明かしている。
パーセラ
交易で栄える港町。ポストフの造船所があり、ブリオニア墜落後はブリオニア観光の拠点ともなっている。世界中から様々な人が集まっているので、町は活気にあふれている。ドロボウ市場と呼ばれる怪しげな店がある。

年表[編集]

  • AP485年 - ピエトロ・パカプカ誕生。
  • AP495年 - ピエトロが氷の魔王を討伐する(ポポロクロイス物語/ピエトロ王子の冒険・氷の魔王編)。
  • AP497年 - ポポロクロイスが夢幻フィールドに引き込まれる(ポポローグ)。ピエトロ、王位継承の儀を行う。エレナ・パカプカ誕生、その際パウロ国王が闇に心を奪われる(ピエトロ王子の冒険・闇の獅子王編)。
  • AP500年 - ピエトロが美の女神マイラを討伐する(ポポロクロイス物語Ⅱ/ピエトロ王子の冒険・美の女神編)。
  • AP507年 - ピノン・パカプカ誕生。
  • AP515年 - ピノンが闇の精霊ヤズムを討伐する(はじまりの冒険)。ポポロクロイス王国の住民が石化する(月の掟の冒険)。

登場人物[編集]

その他[編集]

おみやげ[編集]

ゲーム作品『ポポロクロイス物語』・『ポポローグ』・『ポポロクロイス物語II』・『ポポロクロイス物語〜夢と絆の冒険〜』では、物語の進行には一切関係しない、「おみやげ」と呼ばれるコレクターズアイテムが存在する。三角ペナントや、観光地ちょうちん、木彫りの熊、木刀など、いかにもなものも多い。

「おみやげ」を置く場所はピエトロの部屋の隠し部屋になっているが、シリーズが進んでも場所は変わることがない。ただし、ポポロクロイス物語の第一作のみ、「おみやげ」を宅配することで隠し部屋におみやげが置けるシステムになっているが、宅配し忘れると自分の部屋に置けなくなるため注意する必要がある。また、シリーズ作品を通して言えることだが、ゲームが進行すると入手不可能になる「おみやげ」もあるので、コンプリートを目指す場合は注意が必要となる。

集めた「おみやげ」はメモリーカードのデータで後の作品に引き継ぐことが可能である。

夢と絆の冒険では、複数手に入ったおみやげを他のユーザーにプレゼントすることができる。ユーザーが最初に選んだ属性限定のお土産も存在するため、コンプリートを狙う場合は他のユーザーと協力する必要がある。なお、過去の作品から引き継ぐ事はできない。

レアアイテム[編集]

多くの「おみやげ」はゲーム中で購入したり、プレゼントされたり、スタビンの賞品などとして入手できるが、「にがおえ」と呼ばれるおみやげは、ゲームショーで配布されたポポローグの体験版のデータがなければ入手することができず、レアアイテムとなった。収集対象の品にもかかわらず、「体験版所有者限定」となったこの「にがおえ」は、体験版の入った『ポポローグの大図鑑』なるオフィシャルファンブックの付録で入手できるようになったが、この付録ROMはプレイステーション以外のハードでは起動できない。この「にがおえ」のセーブデータは2008年12月3日より同年12月25日の間、プレイステーション3・PSP向けゲームアーカイブスで提供された「お楽しみセーブデータ」の一つとして「ポポローグ」のゲーム・ソフトをゲームアーカイブスより購入し希望したものに無料配信された。

ポポローグのみポケットステーション対応で手に入る「ロボ人形」というレアアイテムも存在する。

脚注[編集]

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  1. ^ 「ポポロクロイス物語~夢と絆の冒険~」携帯SNSサイト“ログとも”で配信決定(4Gamer.net 2011年2月24日)